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・・・『始動』・・・
・・営業本部壮行会・・6・・
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「・・アドル・エルク艦長・・私とも乾杯して頂けませんか・・?・・」
・・と、妙に艶かしい声が聴こえたので、そちらを観ると・・エスター・アーヴ総務部長がグラスを右手に歩み寄って来る・・。
「・・おやおや・・これはエスター・アーヴ生活環境支援部長・・もうお酒が回ったんですか・・?・・少し食べた方が良いですよ・・?・・」
「・・この乾杯の後は、食べる方に回りますから大丈夫です・・それより・・そろそろ歌って頂けませんか・・?・・せっかく、ギターを持って来て下さったんですから・・」
「・・分かりました・・ご要望があるまでは、出しゃばらないようにしていようと思っていましたが、部長直々のご要望とあらば、お応えしましょう・・では、乾杯・・」
・・部長が持つグラスに自分のグラスを触れ合わせると、二口飲んでテーブルに置く・・さて、サリー・ランド女史に預けたギターは何処にあるのかな・?・
・。
「・・あそこですね、もうセットされています・・」
・・リサがそう言って示した方を観ると、プラスチックパレット程の大きさと厚さの台に青い布が掛けられて、小さいテーブルと椅子が置かれていて、私のギターがスタンドに立て掛けられて置かれている・・。
「・・私が2曲演って君とデュエットしたら、何か食べよう・・そろそろ腹が減ってきたからさ・・?・・」
「・・そうですね・・そうしましょう・・」
・・一度置いたグラスをまた取って歩き出す・・。
「・・パティ・・ミーシャがいないけど、一緒に演ろうか・・?・・」
「・・喜んで・・」
・・小さいテーブルにグラスを置いて、ギターを持ち上げ構える・,爪弾きながらチューニングを確認する・・パティは私が座る椅子の右前にいる・・4つのスタンドライトの光が当てられる・・(・・スタンドライトは余計だよなぁ・・)
「・・何度も言うけど、今日は本当にありがとう・・皆には、どんなに感謝してもし切れない・・これからもね・・皆に感謝して想いに応える為にも・・ファーストシーズンは、絶対に最後まで生き延びるんで、よろしく・・」
・・グラスを取ってひと口飲み、パティとアイコンタクトしながら音板を叩いてリズムを採り、前奏に入る・・曲は、『・・例え世界中に嫌われても・・』・・皆、自分の携帯端末を構えて動画を撮っている・・私がメインのメロディーを歌い、パティが高音域を担当した・・ゆっくりめに間を採って情感を込めて歌う・・歌い終わると拍手が沸く・・。
「・・パティ・シャノンさんとのデュエットでお贈りしました・!・盛大な拍手を!!・・」
・・彼女に向けて大きな拍手と歓声が贈られる・・台を降りた彼女にサインをせがむ者、一緒にセルフィーの撮影をお願いする人が引きも切らない・・大体静まる迄、緩やかなパッセージを幾つか繰り返し弾きながら待つ・・グラスを取って2口飲み、次曲の前奏に入る・・曲は『・・恋人・・』・・最初の曲よりも更にしっとりとしたバラードであり、切々と情感深く歌い上げる・・ゆったりと余韻を曳きながら歌い終えると、また拍手と歓声が沸き起こる・・・更に一口飲んでグラスを置いてから、リサと眼を合わせて軽く頷く・・彼女が台に乗って立つと周りが低く騒めく・・。
「・・3曲目は私に専任秘書として就いてくれた、リサ・ミルズさんと一緒に歌います・・曲は、『100年隔てたロマンス・タイム』・・」
・・リサとアイコンタクトしながら音板を叩いてリズムカウントを採り、イントロに入る・・リサが歌うメロディーラインより下のハーモニーラインで歌い始める・・廻りで騒めきが拡がる・・リサの歌声に皆、驚いているようだ・・まだこの曲の伴奏には慣れていないが、少しは周りを窺える・・皆、携帯端末で動画を撮っているが、カメラのファインダーはリサに集中しているようだ・・メロディーラインはリサが担っているので、こっちは邪魔をしないように情感を込める・・リサの情感に追従して歌い上げて歌い終る・・・またまた拍手と歓声が湧き起こる・・とても好い笑顔を見せて眼を視交わした・・。
「・・皆さん、リサ・ミルズさんでした・・盛大な拍手をお願いします・・ここで少し休みまして私は食べる方に廻ります・(笑)・・」
・・拍手と歓声の中、ギターをスタンドに立て掛けて私は台から降りる・・多くの女性社員達に囲まれるリサを横目で観て取り皿を探していると、エスター・アーヴ総務部長が料理を盛り付けた取り皿とフォークを渡してくれた・・。
「・・これは・・!・・部長の手ずから頂けるとは・・恐縮です・・」
「・・お疲れ様・・アドル艦長・・とても素敵な歌でしたよ・・情感が高くて感動しました・・パティさんもリサさんも本当にお上手ですね・・勿論貴方も、ですけど・・」
「・・ありがとうございます・・恐れ入ります・・失礼しますね・・」
・・そう言って、食べ始める・・応援で来てくれたメンバーを見渡すと皆、適度に散らばって飲んだり食べたりしながら歓談している・・チーフ・カンデルはシエナと話しているし、常務はハンナと談笑している・・。
・・と、妙に艶かしい声が聴こえたので、そちらを観ると・・エスター・アーヴ総務部長がグラスを右手に歩み寄って来る・・。
「・・おやおや・・これはエスター・アーヴ生活環境支援部長・・もうお酒が回ったんですか・・?・・少し食べた方が良いですよ・・?・・」
「・・この乾杯の後は、食べる方に回りますから大丈夫です・・それより・・そろそろ歌って頂けませんか・・?・・せっかく、ギターを持って来て下さったんですから・・」
「・・分かりました・・ご要望があるまでは、出しゃばらないようにしていようと思っていましたが、部長直々のご要望とあらば、お応えしましょう・・では、乾杯・・」
・・部長が持つグラスに自分のグラスを触れ合わせると、二口飲んでテーブルに置く・・さて、サリー・ランド女史に預けたギターは何処にあるのかな・?・
・。
「・・あそこですね、もうセットされています・・」
・・リサがそう言って示した方を観ると、プラスチックパレット程の大きさと厚さの台に青い布が掛けられて、小さいテーブルと椅子が置かれていて、私のギターがスタンドに立て掛けられて置かれている・・。
「・・私が2曲演って君とデュエットしたら、何か食べよう・・そろそろ腹が減ってきたからさ・・?・・」
「・・そうですね・・そうしましょう・・」
・・一度置いたグラスをまた取って歩き出す・・。
「・・パティ・・ミーシャがいないけど、一緒に演ろうか・・?・・」
「・・喜んで・・」
・・小さいテーブルにグラスを置いて、ギターを持ち上げ構える・,爪弾きながらチューニングを確認する・・パティは私が座る椅子の右前にいる・・4つのスタンドライトの光が当てられる・・(・・スタンドライトは余計だよなぁ・・)
「・・何度も言うけど、今日は本当にありがとう・・皆には、どんなに感謝してもし切れない・・これからもね・・皆に感謝して想いに応える為にも・・ファーストシーズンは、絶対に最後まで生き延びるんで、よろしく・・」
・・グラスを取ってひと口飲み、パティとアイコンタクトしながら音板を叩いてリズムを採り、前奏に入る・・曲は、『・・例え世界中に嫌われても・・』・・皆、自分の携帯端末を構えて動画を撮っている・・私がメインのメロディーを歌い、パティが高音域を担当した・・ゆっくりめに間を採って情感を込めて歌う・・歌い終わると拍手が沸く・・。
「・・パティ・シャノンさんとのデュエットでお贈りしました・!・盛大な拍手を!!・・」
・・彼女に向けて大きな拍手と歓声が贈られる・・台を降りた彼女にサインをせがむ者、一緒にセルフィーの撮影をお願いする人が引きも切らない・・大体静まる迄、緩やかなパッセージを幾つか繰り返し弾きながら待つ・・グラスを取って2口飲み、次曲の前奏に入る・・曲は『・・恋人・・』・・最初の曲よりも更にしっとりとしたバラードであり、切々と情感深く歌い上げる・・ゆったりと余韻を曳きながら歌い終えると、また拍手と歓声が沸き起こる・・・更に一口飲んでグラスを置いてから、リサと眼を合わせて軽く頷く・・彼女が台に乗って立つと周りが低く騒めく・・。
「・・3曲目は私に専任秘書として就いてくれた、リサ・ミルズさんと一緒に歌います・・曲は、『100年隔てたロマンス・タイム』・・」
・・リサとアイコンタクトしながら音板を叩いてリズムカウントを採り、イントロに入る・・リサが歌うメロディーラインより下のハーモニーラインで歌い始める・・廻りで騒めきが拡がる・・リサの歌声に皆、驚いているようだ・・まだこの曲の伴奏には慣れていないが、少しは周りを窺える・・皆、携帯端末で動画を撮っているが、カメラのファインダーはリサに集中しているようだ・・メロディーラインはリサが担っているので、こっちは邪魔をしないように情感を込める・・リサの情感に追従して歌い上げて歌い終る・・・またまた拍手と歓声が湧き起こる・・とても好い笑顔を見せて眼を視交わした・・。
「・・皆さん、リサ・ミルズさんでした・・盛大な拍手をお願いします・・ここで少し休みまして私は食べる方に廻ります・(笑)・・」
・・拍手と歓声の中、ギターをスタンドに立て掛けて私は台から降りる・・多くの女性社員達に囲まれるリサを横目で観て取り皿を探していると、エスター・アーヴ総務部長が料理を盛り付けた取り皿とフォークを渡してくれた・・。
「・・これは・・!・・部長の手ずから頂けるとは・・恐縮です・・」
「・・お疲れ様・・アドル艦長・・とても素敵な歌でしたよ・・情感が高くて感動しました・・パティさんもリサさんも本当にお上手ですね・・勿論貴方も、ですけど・・」
「・・ありがとうございます・・恐れ入ります・・失礼しますね・・」
・・そう言って、食べ始める・・応援で来てくれたメンバーを見渡すと皆、適度に散らばって飲んだり食べたりしながら歓談している・・チーフ・カンデルはシエナと話しているし、常務はハンナと談笑している・・。
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