『星屑の狭間で』

 舞台は、この地球圏のパラレルワールドのひとつでもある世界。

 超大規模、超高密度、超高速度、超圧縮率、高度広範囲・複合複層処理での、ハイパー・ヴァーチャル・エクステンデッド・ミクシッド・リアリティ『超拡張・複合複層・仮想現実』の技術が、一般にも普及して定着し、ハイパーレベル・データストリーム・ネットワークが一般化した未来社会。

 クライトン国際総合商社で営業係長として勤務する、アドル・エルク。

 政・官・財・民・公・軍による複合組織『運営推進委員会』が、超大規模なバーチャル体感サバイバル仮想空間・艦対戦ゲーム大会『サバイバル・スペースバトルシップ』を企画し、その1部をネット配信メディアによる、配信リアル・ライブ・バラエティー・ショウ…『サバイバル・スペースバトルシップ・キャプテン・アンド・クルー』として公開する事となった。

 そして、一般市民から軽巡宙艦の艦長役として、男女10名ずつを募集する事になり、アドル・エルクはそれに応募して当選したのだ。

 男性艦長の場合、その艦のクルーは全員、その艦長が選抜した女性芸能人が配属され、女性艦長の場合、その艦のクルーは全員、その艦長が選抜した男性芸能人が配属される。

 クルーの個室の中は録画されないが、作戦行動中は勿論、それ以外の艦内は総て録画され、編集されてライブ・バラエティー番組として放映される。

 アドル・エルクは軽巡宙艦の艦長となり、女性芸能人の中から彼の艦のクルーを選抜して配属させる。

 彼の軽巡宙艦『ディファイアント』は、このバーチャル体感・戦闘サバイバルゲームを、彼が選んだクルーと共に、どう戦い抜くのか?

 『運営推進委員会』が企画した『サバイバル・スペースバトルシップ』の、本当の目的は?

追記

 ゲーム内で艦船が使用するセンサーシステムですが、パッシブセンサーとアクティブセンサーがあります。
前者は、ゲームフィールド内総てのエネルギー反応を、艦船の稼働エンジンが発するエネルギー反応も含めてそのまま感知します。
後者は艦が積極強制的にスキャン探査搬送波を発して、周囲をスキャン・スイープし、反射搬送波からのデータを読み取ります。
具体的な技術原理は『ゲーム内技術原理設定』と言う事で、明かされません。

ディフレクター・ディフェンス・シールド(耐圧・耐熱・耐放射線・耐エネルギー防御シールド)
攻撃を受け続ければ徐々に減衰して最後には消失します。

構造維持フィールド
艦体構造を維持補強するエネルギー・フィールド
艦体が破損したら自動展開して空気の流出を防ぎます。

岩塊デプリが多いので、レーダーでは判別できない。エンジンが稼働すれば発するエネルギー反応をパッシブセンサーが感知して位置が特定される。
近傍でより大きい爆発反応があれば、そのエネルギー反応がセンサーレンジを撹乱して紛れさせる
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