17 / 296
クソゲ:修羅求道鬼ヶ島 雨宮啓一郎
しおりを挟む
短く息を吐く。
大げさとも呼べるほど遠く動く。
今だ見切れぬ拳が、しかし予測通りの軌道を描いたことを頬を浅く切り裂く風で確信する。
(これでも切れるか)
拳自体を一寸の見切りで回避しようとしても、いかな物理法則か巻き込まれる。
多少離れただけでは周りに起きているらしいカマイタチのような何かの群れに切り刻まれてしまう。
かすってもそうなのだ、直撃すれば――文字通り、霧にされる。吹き飛ぶでもない、粉々にされる。
死ぬのが嬉しいわけではない。
しかし、離れたはずの命を賭けた闘争は冷やしたはずの啓一郎の血をどうしても熱くする。
「……」
(笑いたくなるな)
水のように。
流体を意識して滑るように。
敵の姿はまさに鬼。
あり得ないほどぎっしりと詰まった筋肉。
大きな体。
その巨体からは想像できない、速さ。
重さ。今まで啓一郎が見たこともない、特殊な力までプラスされる。
周りではやし立てるような声がする。
鬼に囲まれているのだ。
囲まれている、しかして相手は一対一を好む。こちらが多数に攻撃を仕掛けない限り、鬼たちは一対一にこだわる。
まるで、闘技場のように円を描いている。戦いを楽し気に見て酒を飲み、笑い、何かを食らっている。お互い同士で時折殴り合いすらしている。
そこに、啓一郎は人格性をどうしても見てしまう。
こいつらは、無機質なコンピューターではない、と。
意思をもって動く生物である、と。
だからといって、その拳を下ろす力が弱まるという事はない。
むしろ、逆だ。
(いいね。ゲームを画面越しにやるなら、意思を感じられなくともいいが、殺し合うなら意思ってもんがないとな。意思なき人形相手に命の奪い合いを強制されるなど、さすがに御免蒙る)
今は遠い教え子がゲームが好きだったことを思い出す。
機械が苦手という訳でもないが、特に触れようとも思っていなかった啓一郎はそれを進められてそれを楽しむようにもなった。
文章を読むのも嫌いではなかったが、あまり触れることのなかったネットで公開されている小説等を読むようにもなった。
だから、自分に今訪れている状況がそれに似通っているという事も頭には入っている。
しかし、ポイントというポイントは今だ使っていず、スキル等の外的強化を率先しては一切行っていない。
慢心だろうか?
痛みが好きな性癖だろうか?
自分の力でなければ納得できない?
どれも違う。
死ぬならばそこまで、とばかりに初めての時点では『なんとかなる』という漠然とした慢心のような思考も介在した。
しかし、今それはもうない。
もとより、啓一郎は『殺し合い』を楽しめる傾向にはあっても、『殺し合い方』にこだわる傾向はない。
相手が銃器を用いても卑怯等とは言い出しはしないし、自分が素手以外を使わないというこだわりをもっているわけでもない。
今素手を使っているのは、周りに通用しそうなそれらがない事と、そんな隙もないからだ。
だから、これは確認である。
何もない素の体でどこまでできるのか、すでにいじられているとしたらそれがどう影響しているのか。
強化するには、啓一郎にとっては事前情報が必要だったのだ。
衝撃はあるし、正直何度も経験したくはないとはいえ、折れなければ何度でもチャレンジできることを知った。
何度もチャレンジできることを知ったから、むやみに急ぐということを止めたのだ。
不幸というか幸いというか、他の人間がいないこともその選択を取った理由でもある。
進められてやっているゲームからも、読んできた小説等からも、今殺し合っている鬼等が恐らくここでは一番弱いものであろうことは推測できる。
せっかく一対一でやってくれるのだからと、検証に真っ先に走ったのだ。
「ぐっ……」
癖と勘で、安全圏には離れられぬ直撃コースの見えないそれに手を円を描く動きで払おうとした。
他のものがもし見ていればあり得ぬ現象。
強化のない人間が、一撃でかすっても殺しせしめる一撃を、その軌道を、わずかとはいえ確かにそらす。そらせたのである。大砲の玉に幼子が手を触れたところでどうしようもないはずが、曲がった。そういう衝撃的な事象。
しかし、代償はもらうとばかりに腕はバラバラに弾けとんでしまった。
さすがにこらえきれるような痛みではない。呻きはどうしても洩れる。
それでもにぃと笑って見せる。
それを見て、鬼たちはげらげらと笑った。
さぁ、続きをやろうと自ら踏み込み――
『ぱんぽーん。運営様でーす。室内爆散君が通算500回死亡を初到達したから、【祝☆初500死亡】の称号をゲットだ! わーいみんなほめろほめろーぱちぱちー』
「……ぅえい?」
間抜けな声で一瞬目の前の鬼も動きを止める。
しかし、そのできた隙というものはどうしようもなかった。
唐突に、そして強制的に落ちてきたアナウンスの声はどうしようもなく。知っている名前が含まれて、なおかつそのアナウンス自体が今までにそうそうないものだったから予測もできておらず。
間抜けにも反応してしまい、再起動した鬼のちょっと困惑気味の終わりが頭に降ってきて、今回のチャレンジも一体も倒せず死亡にて終了した。
視界が黒く染まり、死の体験が訪れる。
上か下かもわからぬ浮遊感と落下感で、自分が部屋に戻っていることがわかった。
そうして、何度経験しても慣れがない死の衝撃を耐えて、時間間隔もなくなってきたころにいつものように立ち直る。毎度のことながら、時計もないこの部屋では自分がどのくらいそうしていたのかを知ることはできない。
「……ふぅぅぅぅぅ」
それでも呼吸を整えれば、いつもの自分に啓一郎は戻る。怪我や動揺と死という違いはあるが、ルーティーンは有効のようだという事実は啓一郎にはありがたいことだった。
「……はぁ。爆散君、運営からもそう呼ばれてるのか……ん? つまり俺も運営からは『おっさん』って言われるのかな? 微妙だなぁ、そんなおっさん扱いは……しかし、500回かぁ。――発見する必要のない才能だったろうになぁ」
啓一郎は自身が爆散君と呼ぶ少年だろう人物の事を思う。
おそらく、彼は戦闘に対する天性の才などない。
閃きに対しても。
よくいるような、平和的で善良な学生の一人だったのだろうという事が、掲示板だけのコミュニケーションでも伝わってくる。
啓一郎が主にコミュニケーションをとっている相手には、悪人と呼ばれるものだったりそっちに属していたりというものはいなさそうに思えていた。
500。数字。
死の数字。死を体感した数字。
殺し合いを楽しめるような人間でも、1度で十分、2度目は拷問を受けても断りたいほどの苦痛。
それを、500。
尋常な精神ではない。
掲示板で変わった様子をみせていない。公開記録でもテンションも性格も別段変わった様子はない。
自分がこんな短期間に500もあの苦痛を耐えることができるか? と問いかけても――無理だ、と瞬時に判断できる。
戦闘狂だの、才能があるだのと言われても来た啓一郎であったが――その点、明らかに自分よりもその少年のほうが勝っているのだと確信できた。
だからこそ、胸は痛む。
苦痛を耐え、自分を保つ才などといえばいいのだろうか?
殺し合いが嫌いでなくとも、何もかもをそうしたいわけではない。
そういうのは好きなモノ同士でやればいい――少なくとも、そう思い込める同士でやればいいと、心の底から思っているのだ。
だから、そういうことを好まないものにはそういうものから離れて生きてほしかった。
交流してしまえば、知ってしまえば、それはなおさらに。
「平和に生きれただろうにねぇ。こういうのは、いつだって無関係の奴だの若い奴だのが巻き込まれ、含まれる。爆散君じゃないけど、クソだね、クソ」
ふぅ、とため息をついて、気分をなんとか変えたくて、全然増えもしないポイントから水を久しぶりにポイント使って購入する。
ごくり、と飲んだその味はどこか泥染みたものだった。
大げさとも呼べるほど遠く動く。
今だ見切れぬ拳が、しかし予測通りの軌道を描いたことを頬を浅く切り裂く風で確信する。
(これでも切れるか)
拳自体を一寸の見切りで回避しようとしても、いかな物理法則か巻き込まれる。
多少離れただけでは周りに起きているらしいカマイタチのような何かの群れに切り刻まれてしまう。
かすってもそうなのだ、直撃すれば――文字通り、霧にされる。吹き飛ぶでもない、粉々にされる。
死ぬのが嬉しいわけではない。
しかし、離れたはずの命を賭けた闘争は冷やしたはずの啓一郎の血をどうしても熱くする。
「……」
(笑いたくなるな)
水のように。
流体を意識して滑るように。
敵の姿はまさに鬼。
あり得ないほどぎっしりと詰まった筋肉。
大きな体。
その巨体からは想像できない、速さ。
重さ。今まで啓一郎が見たこともない、特殊な力までプラスされる。
周りではやし立てるような声がする。
鬼に囲まれているのだ。
囲まれている、しかして相手は一対一を好む。こちらが多数に攻撃を仕掛けない限り、鬼たちは一対一にこだわる。
まるで、闘技場のように円を描いている。戦いを楽し気に見て酒を飲み、笑い、何かを食らっている。お互い同士で時折殴り合いすらしている。
そこに、啓一郎は人格性をどうしても見てしまう。
こいつらは、無機質なコンピューターではない、と。
意思をもって動く生物である、と。
だからといって、その拳を下ろす力が弱まるという事はない。
むしろ、逆だ。
(いいね。ゲームを画面越しにやるなら、意思を感じられなくともいいが、殺し合うなら意思ってもんがないとな。意思なき人形相手に命の奪い合いを強制されるなど、さすがに御免蒙る)
今は遠い教え子がゲームが好きだったことを思い出す。
機械が苦手という訳でもないが、特に触れようとも思っていなかった啓一郎はそれを進められてそれを楽しむようにもなった。
文章を読むのも嫌いではなかったが、あまり触れることのなかったネットで公開されている小説等を読むようにもなった。
だから、自分に今訪れている状況がそれに似通っているという事も頭には入っている。
しかし、ポイントというポイントは今だ使っていず、スキル等の外的強化を率先しては一切行っていない。
慢心だろうか?
痛みが好きな性癖だろうか?
自分の力でなければ納得できない?
どれも違う。
死ぬならばそこまで、とばかりに初めての時点では『なんとかなる』という漠然とした慢心のような思考も介在した。
しかし、今それはもうない。
もとより、啓一郎は『殺し合い』を楽しめる傾向にはあっても、『殺し合い方』にこだわる傾向はない。
相手が銃器を用いても卑怯等とは言い出しはしないし、自分が素手以外を使わないというこだわりをもっているわけでもない。
今素手を使っているのは、周りに通用しそうなそれらがない事と、そんな隙もないからだ。
だから、これは確認である。
何もない素の体でどこまでできるのか、すでにいじられているとしたらそれがどう影響しているのか。
強化するには、啓一郎にとっては事前情報が必要だったのだ。
衝撃はあるし、正直何度も経験したくはないとはいえ、折れなければ何度でもチャレンジできることを知った。
何度もチャレンジできることを知ったから、むやみに急ぐということを止めたのだ。
不幸というか幸いというか、他の人間がいないこともその選択を取った理由でもある。
進められてやっているゲームからも、読んできた小説等からも、今殺し合っている鬼等が恐らくここでは一番弱いものであろうことは推測できる。
せっかく一対一でやってくれるのだからと、検証に真っ先に走ったのだ。
「ぐっ……」
癖と勘で、安全圏には離れられぬ直撃コースの見えないそれに手を円を描く動きで払おうとした。
他のものがもし見ていればあり得ぬ現象。
強化のない人間が、一撃でかすっても殺しせしめる一撃を、その軌道を、わずかとはいえ確かにそらす。そらせたのである。大砲の玉に幼子が手を触れたところでどうしようもないはずが、曲がった。そういう衝撃的な事象。
しかし、代償はもらうとばかりに腕はバラバラに弾けとんでしまった。
さすがにこらえきれるような痛みではない。呻きはどうしても洩れる。
それでもにぃと笑って見せる。
それを見て、鬼たちはげらげらと笑った。
さぁ、続きをやろうと自ら踏み込み――
『ぱんぽーん。運営様でーす。室内爆散君が通算500回死亡を初到達したから、【祝☆初500死亡】の称号をゲットだ! わーいみんなほめろほめろーぱちぱちー』
「……ぅえい?」
間抜けな声で一瞬目の前の鬼も動きを止める。
しかし、そのできた隙というものはどうしようもなかった。
唐突に、そして強制的に落ちてきたアナウンスの声はどうしようもなく。知っている名前が含まれて、なおかつそのアナウンス自体が今までにそうそうないものだったから予測もできておらず。
間抜けにも反応してしまい、再起動した鬼のちょっと困惑気味の終わりが頭に降ってきて、今回のチャレンジも一体も倒せず死亡にて終了した。
視界が黒く染まり、死の体験が訪れる。
上か下かもわからぬ浮遊感と落下感で、自分が部屋に戻っていることがわかった。
そうして、何度経験しても慣れがない死の衝撃を耐えて、時間間隔もなくなってきたころにいつものように立ち直る。毎度のことながら、時計もないこの部屋では自分がどのくらいそうしていたのかを知ることはできない。
「……ふぅぅぅぅぅ」
それでも呼吸を整えれば、いつもの自分に啓一郎は戻る。怪我や動揺と死という違いはあるが、ルーティーンは有効のようだという事実は啓一郎にはありがたいことだった。
「……はぁ。爆散君、運営からもそう呼ばれてるのか……ん? つまり俺も運営からは『おっさん』って言われるのかな? 微妙だなぁ、そんなおっさん扱いは……しかし、500回かぁ。――発見する必要のない才能だったろうになぁ」
啓一郎は自身が爆散君と呼ぶ少年だろう人物の事を思う。
おそらく、彼は戦闘に対する天性の才などない。
閃きに対しても。
よくいるような、平和的で善良な学生の一人だったのだろうという事が、掲示板だけのコミュニケーションでも伝わってくる。
啓一郎が主にコミュニケーションをとっている相手には、悪人と呼ばれるものだったりそっちに属していたりというものはいなさそうに思えていた。
500。数字。
死の数字。死を体感した数字。
殺し合いを楽しめるような人間でも、1度で十分、2度目は拷問を受けても断りたいほどの苦痛。
それを、500。
尋常な精神ではない。
掲示板で変わった様子をみせていない。公開記録でもテンションも性格も別段変わった様子はない。
自分がこんな短期間に500もあの苦痛を耐えることができるか? と問いかけても――無理だ、と瞬時に判断できる。
戦闘狂だの、才能があるだのと言われても来た啓一郎であったが――その点、明らかに自分よりもその少年のほうが勝っているのだと確信できた。
だからこそ、胸は痛む。
苦痛を耐え、自分を保つ才などといえばいいのだろうか?
殺し合いが嫌いでなくとも、何もかもをそうしたいわけではない。
そういうのは好きなモノ同士でやればいい――少なくとも、そう思い込める同士でやればいいと、心の底から思っているのだ。
だから、そういうことを好まないものにはそういうものから離れて生きてほしかった。
交流してしまえば、知ってしまえば、それはなおさらに。
「平和に生きれただろうにねぇ。こういうのは、いつだって無関係の奴だの若い奴だのが巻き込まれ、含まれる。爆散君じゃないけど、クソだね、クソ」
ふぅ、とため息をついて、気分をなんとか変えたくて、全然増えもしないポイントから水を久しぶりにポイント使って購入する。
ごくり、と飲んだその味はどこか泥染みたものだった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

半分異世界
月野槐樹
ファンタジー
関東圏で学生が行方不明になる事件が次々にしていた。それは異世界召還によるものだった。
ネットでも「神隠しか」「異世界召還か」と噂が飛び交うのを見て、異世界に思いを馳せる少年、圭。
いつか異世界に行った時の為にとせっせと準備をして「異世界ガイドノート」なるものまで作成していた圭。従兄弟の瑛太はそんな圭の様子をちょっと心配しながらも充実した学生生活を送っていた。
そんなある日、ついに異世界の扉が彼らの前に開かれた。
「異世界ガイドノート」と一緒に旅する異世界

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!

玲子さんは自重しない~これもある種の異世界転生~
やみのよからす
ファンタジー
病院で病死したはずの月島玲子二十五歳大学研究職。目を覚ますと、そこに広がるは広大な森林原野、後ろに控えるは赤いドラゴン(ニヤニヤ)、そんな自分は十歳の体に(材料が足りませんでした?!)。
時は、自分が死んでからなんと三千万年。舞台は太陽系から離れて二百二十五光年の一惑星。新しく作られた超科学なミラクルボディーに生前の記憶を再生され、地球で言うところの中世後半くらいの王国で生きていくことになりました。
べつに、言ってはいけないこと、やってはいけないことは決まっていません。ドラゴンからは、好きに生きて良いよとお墨付き。実現するのは、はたは理想の社会かデストピアか?。
月島玲子、自重はしません!。…とは思いつつ、小市民な私では、そんな世界でも暮らしていく内に周囲にいろいろ絆されていくわけで。スーパー玲子の明日はどっちだ?
カクヨムにて一週間ほど先行投稿しています。
書き溜めは100話越えてます…

俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる