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しおりを挟む両手を背中に回され紐で拘束された。力の入らない身体では抵抗が出来ず、されるがまま。彼の行動が理解出来ず、戸惑う。
「アルトどうしちゃったの?なんでこんなこと・・・」
彼は何も言わずコハルを抱え上げ足を進めた。支えられている手が、触れている身体がやけに熱く、下腹部の奥が痒い。
アルトが立ち止まり、地面におろされる。目の前にはなんとクルトが座っている状態で木にロープで縛り付けられていた。衝撃的な光景に言葉を失う。クルトは気絶しているのか、顔が力なく伏せている。徐にアルトを見ると相変わらず眉間に皺を寄せて苦しそうな顔をしていた。何を考えているのか全くわからない。だけど、早くクルトを解放してあげなきゃ。
「アルト、クルトの縄をとってあげよう」
「それは出来ない」
「・・どうし・・て・・・」
おかしい。呼吸が上手く出来ない。先程よりも身体が熱くて、全身が痒い。もどかしくて、動悸がする。泣くほどのことではないのに瞳に涙が溜まる。アルトと目が合うと、更に彼は苦しそうな顔をした。
「・・んっ・・・」
アルトに抱え直され、それだけで変な声が出た。
彼はコハルの足を少し広げ、胡座をかいているクルトの足の間に彼女のお尻がはまるように座らせる。広げた足はクルトの体を挟むようにし、身体を密着させた。伏せているクルトの顔が肩に当たり、息がかかる度身体が反応する。
「ねえ、兄貴にキスしてよ」
「そんなこと、出来なーーんんっ!!」
出来ないと否定をしたら、衿口を引っ張られ剥き出しになった肩を思い切り噛まれた。あまりの痛さに声が出て、恐怖心が込み上げる。更に再び噛みつかれて瞳から涙が零れた。
「しないとまた噛み付くよ?」
耳元で囁かれてゾクリと震える。痛みが怖くてクルトにキスをしようと顔を近づけた。けれど彼は顔を伏せているため唇には出来ず、頬にキスをした。
クルトの眉が動き出したので起きてくれるのではと期待をした。
起きてクルト、起きて一緒にアルトを説得しよう。
なんども、何度も頬やこめかみにキスをしてクルトを起こす。漸く目を覚ましてくれたクルトは目の前の状況に呆然としている。状況を把握すると顔が切り替わり、厳しい顔をした。
「アルト!何をやっている、今すぐ彼女を解放するんだ!」
「・いっ・・!!」
クルトがアルトに怒鳴りつけると、アルトは再度コハルの肩に噛み付いた。苦痛に顔を歪める彼女を見て、クルトは止めてくれと強く言う。
「ほら、コハル。これでキスしやすくなったんじゃない?」
噛みつかれて痛くてじんじんする肩をチロリと舐められ、下腹部が締め付けられる感覚が襲う。
「・・・ごめんクルト・・ごめんね」
徐に顔を近づけ自分から唇を合わせた。クルトの唇を感じ、そこから熱が込み上げ身体を走る。でも彼は顔を離し、逸らしてしまった。
「こんな・・・こんなの望んじゃいない。こんなキスは、嫌だ」
そう、だよね。本当にごめんね。
「コハル、ちゃんと深い口付けをしないとまた噛むよ?・・ほら、自分からいけよ」
今度はクルトに聞こえないような囁き声で言われ、最後に耳を舐められた。体が震える。
クルトは唇を隠す様に口を結んでいた。唇を出してほしくて、舌先で口を舐め、少しだけ出てきた下唇を自身の唇で挟み、軽く引っ張る。
彼の瞳には熱がこもり必死に我慢しているのがわかる。
「何それ、コハルかわいい・・・」
そのアルトの呟きは誰にも聞こえていない。
口を結んでいた力が緩み、小鳥の様なキスを繰り返す。口を開けてほしくてクルトの下唇をハミハミしてみり、舌を入れようと歯を舐めてみてもその唇は閉ざされたまま。苦しそうに耐えている。
「・・・兄貴が抵抗するなら、コハルが痛むだけだぞ」
アルトがコハルの肩に歯をたてた。痛みを想像し顔を歪め、耐えようとしているコハルを見てクルトも顔を歪める。
「わかった・・わかったから、これ以上コハルを傷つけるな!」
アルトが肩から離れ、動けないクルトに再び自ら唇を合わす。角度を変えて軽い口付けをし、彼から舌が伸び、受け入れた。恋人同士が愛し合うようなキスをしている。甘い痺れが体を走り、胸も、下腹部も締め付けられるほど感じる。最初は遠慮していたクルトも、今では求めるように舌を絡め、吸い付いた。口から溢れ出た唾液を舐められ、飲み込まれて彼の喉仏が上下するのを見てときめいた。唾液を飲むほど好きなのかと自惚れる。
「・・コハル・・・好きだ・・愛してる・・」
なんども、何度も、愛の言葉を囁かれた。応えるようにキスをしている自分の気持ちが分からなくて頭の中がぐちゃぐちゃになる。クルトとのキスが気持ちよくて、何も考えられない。
「え?・・いやっ!!」
突然腕を上げさせられ、着ていた服をアルトに脱がされた。拘束されている手に服を巻きつかれ下着だけの姿になり、恥ずかしくて隠したいのに隠すことが出来ず体をくねらせる。
「・・すご、コハルってこんなにいやらしい体してたんだ」
胸を隠していた下着も取られ、露になった双丘を後ろから揉み上げられた。目の前にいるクルトが無遠慮に見つめてくるからより恥ずかしくなる。
乳頭をこねられ、つままれて悲鳴を上げた。
おかしい。胸だけでこんなに感じるはずがない。
「コハル、いかないと辛いよ?あの薬、結構強いやつだから。今も辛いだろ?」
薬・・・?さっき貰ったジュースのこと?
「アルトお前まさか・・・」
「・・媚薬盛った。コハル、こっち向いて」
言われた通りアルトに顔を向けるとキスをされた。雑に扱われると思っていたけど想像と違い、優しくてねっとりとしたキスに体が痺れる。
キスをしたまま下に手を伸ばされ、蜜口に触られた。ぐっしょりと凄く濡れているのがわかる。
「すごく濡れてる・・兄貴とのキスで感じたの?・・俺に乱暴されたから?・・俺とのキスでも感じた?」
ぜんぶ、全部に感じてしまった。でもこれはきっと薬のせいだと思いたい。私は、乱暴されて悦ぶ女じゃない。
「・・んんっ・」
「・・・え?」
とうとう下の下着までとられてしまった。アルトは疑問の声を出しながらさわさわと何かを確認するように触っている。
「・・・毛が、ない?」
呟くや否やアルトはコハルを抱き上げ向きを変え、クルトにもたれかけさせると、自身の上着を脱いで地面に広げた。その上にコハルを置くと足を広げて蜜壷をじっと見る。恥ずかしくて足を閉じようと力を入れてもビクともしない。
「すごい、毛がない・・丸見えだよコハル・・なんでないの?俺たちと同い年じゃなかったの?まだ少女なの?」
矢継ぎ早に質問がとんできて困惑する。
「なくたっていいでしょ!恥ずかしいから見ないでよ!バカッ・・バカ・・バカ・・ばか」
月経の時に邪魔だし、無いと楽という理由で脱毛をしていたから陰毛がないのだ。最近では珍しくない事なのでこんなに驚かれるとは思わなかった。この世界では脱毛がないのだろうか。
何度もバカと言っていたら足を広げた状態で体を持ち上げられ、蜜壷を見せつけるかの様にクルトの目前に移動した。
「やめてっ・・お願いクルト・・・見ないでっ」
「・・本当に・・ない・・」
目を逸らしてくれると思っていたのに、クルトはまじまじと見ている。羞恥心に耐えきれず体に力を入れると蜜壷から愛液が垂れ落ちた。ゆっくりとアルトが前に動いてることに気付いて、必死に抵抗する。
「うそ、うそうそ!やめてっ二人ともお願いやめ・・・んんっ!!」
クルトが蜜口を舐め上げ、陰核を吸った。激しい刺激に弓なりにのけぞる。陰核を舐められ、蜜口に舌が出し入れする。先程のキスとは違う激しい舌使いに感じ、喘ぎ声が止まらない。抱き上げられている不安定な状態で、力のコントロールが上手くいかず達してしまった。
呼吸をするのがやっとの状態で、再び地面に広げてあるアルトの服の上に置かれ、今度はアルトに蜜壷を弄られる。
舐められ、指を入れられた。やっぱり雑な扱いではなく、気持ちのいいところを探るようにゆっくりと動かしている。
「・・あっ・・そこ・・・」
「・・ここ?」
気持ちのいい所に当たり、つい声を出してしまった。アルトの指が執拗にその場所を弄り、舌で陰核を弄る。性的な快楽が込み上げ、小水が出そうな感覚が襲い必死に堪える。
「・・あ、アルトっ・・お願いもうやめてっ・・でちゃう、・・でちゃうからあ・・ん、んん」
ぴちゃぴちゃ ジュルジュル
卑猥な音が響き更に快楽に溺れる。
「・・・あ、ああっんんぁあああ!」
やめてほしいと懇願したのに、さらに激しく弄られ絶頂し、蜜壷から愛液が飛び散った。
潮吹き・・・?
今まで潮を吹いたことなんてなかった。そもそも元彼との行為でイったことすらなかったのだ。ただ温く気持ちがいい。それだけだったのにもう二回もイかされてしまった。
汚してしまったと思いアルトを見ると、濡れた顔が艶っぽく、満足そうな、ニヒルな笑い顔に心臓が弾いた。
「アルト、縄をほどいてくれ」
「・・・変なことしないなら」
「しないから、ほどけ」
アルトがクルトを解放した。クルトは徐にコハルに近づき、優しく起こし抱き締める。アルトに見られないよう、コハルを拘束している紐を解いた。聞かれないよう耳元で囁く。
「俺がアルトを抑えるから、逃げるんだ・・・今まで、ありがとう」
クルトが離れ、アルトを抱き締めて拘束した。
この行為が終わるんだという安堵とまだ欲が治まらない身体の疼きと、彼等と離れたくない気持ちの葛藤が渦巻く。逃げた方が正解だ・・・逃げるべきなんだ。
立ち上がったコハルの気配を感じクルトはアルトを強く抱きしめ、慰めるように囁く。
「バカだな。好きな女には優しくしないと」
「・・ごめ・ん・・ごめん兄貴。おれ・・・」
「・・・わかってる。俺のためだろ・・大丈夫。もういいんだ・・もう、終わったことだから」
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