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第二章

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 リリーとエレンの単独ダンスが行われている。
始めのうちは何組かで行われていたダンスだったが二人の美しいダンスに次第に周りが虜になり、いつの間にか踊っているのはリリーとエレンの二人だけ。見つめ合い微笑み合う二人はまるで本当に想い合っている恋人のよう。誰もこの二人が偽装恋人だと疑わないだろう。

ダンスが終わると歓声と拍手が巻き起こった。
息の合った動き、堂々としたリリー。エレンはリリーを褒めようと口を開くが、瞬く間に人々に囲まれてしまった。

女性達が次は私と踊って下さいとエレンに群がる。彼女達より背が高い彼は慌ててリリーを見た。リリーが男達に群がれていた。背の低いリリーは男達により隠れてしまい姿が見えない。中で何をされているのか心配でならないエレンは必死に女性達をかきわけリリーに近付こうとする。

「素晴らしいダンスでした」
「是非僕と踊って下さい」
「美しい瞳をお持ちですね」

男達の口説く声が聞こえた。
むかつく。
気づいたらエレンは大きな声を出していた。

「リリー!」
「どうしたの?」
「・・・え?」

いつの間に隣に居たのか、リリーはエレンの隣で首を傾げていた。

さっきまであの群れの中に居たはずなのにどうして?

口説いていた男達もいつの間にか居なくなってしまったリリーを探している。

そうだ。リリーは影だ。普通の女性と違うんだ。
ほっとしたエレンはため息を吐いた。
そんなエレンの手をリリーは恋人繋ぎで握った。

「見事だった」

スっと現れたのはウィルフレッド。
貴族服を着こなす彼はクールなイメージはそのままにとてもかっこよかった。そんな彼の隣に立つのは可憐で美しい銀髪碧眼の女性。どことなくウィルフレッドに似ている。

「妹のフィオナ・オブリージュだ」

エレンとリリーが挨拶をした後、ウィルフレッドの妹であるフィオナが美しいカーテシーをした。

「フィオナ・オブリージュです。先程のお二人のダンス感動致しました。本当に愛し合っておられるのですね。私はお二人の愛を応援しております!」

儚げな雰囲気を持つ絶世の美女であるフィオナはその顔を赤らめうっとりと先程のダンスを思い出していた。

「お兄様もお二人のように素敵なお相手を早く見つけて下さい!私お姉様が欲しいのです」

なんだかこの子、ナターシャに似てる。

妹のナターシャを思い出し、ふわっと笑ったその笑顔は慈愛に満ち、包み込まれるような優しい笑顔だった。

キュンッと胸を鷲掴まれたのはフィオナの他に数人。

「美しい・・・」

誰かの呟いた声が聞こえた。
低いのに透き通った声がやけに耳に残る。
声のした方を見るとそこには背が高く、少し日焼けした肌に黒髪で空色の瞳を持った美丈夫と目が合った。その人は少し離れたところにいて此方に近付いて来たが、他の貴族に呼び止められていた。気になったリリーだったがフィオナが勢いよくリリーの手を握り締めて来たので彼から視線を外す。

「お姉様とお呼びしても宜しいでしょうか!?その、もしも、万が一、オルレアン様と上手くいかなかった場合は是非私の兄とのお付き合いのご検討をお願い致します!」

「おい・・・」
「フィオナ嬢それはちょっと酷いなあ」

あはは。と空笑いをしたウィルフレッド、エレン、リリー。そんな彼らの近くでヒールの鳴る音が響いた。

長くて緩いウェーブのかかった赤髪を靡かせ赤橙色の瞳を輝かせ、華やかで気品のある風姿をした物凄い美女が現れた。

彼女がアドリア・マカドニー侯爵令嬢。
エレンのことが大好き過ぎる人物だ。

リリーは任務の対象人物だと把握するとエレンの隣へ立ち、寄り添った。エレンもリリーを守るかのように肩を抱き寄せ笑顔を作る。

「エレン様お久しぶりですわ」

「マカドニーご令嬢ご無沙汰しております」

「・・・まぁ。私達の間柄なのですからアドリアとお呼びください」

「とんでもございません。僕には勿体ないお言葉です」

その挨拶はエレンからの一方的な壁を感じた。
マカドニー侯爵ご令嬢を知っているフィオナが固唾を飲んで見守る中、ウィルフレッドは腕を組み観戦している。艶やかしい眼差しをエレンに向けたアドリアはその視線を次いでリリーへ向けた。

「先程オルレアン夫人から伺ったのですが、貴女は平民だそうですね。身の程を弁えた方が宜しくてよ」

ニッコリと美しい笑顔を浮かべるアドリア。周囲の男性はアドリアの美しさに瞳をハート化させている。

「エレン様も貴族のパーティーに招待するなんて配慮が至らないのではございませんこと?」

平民が貴族のパーティーに参加をするという事は何を言われてもしょうがないと理解しているのだろう。態々見下されに来たのだから大切な相手では無く、それ程の女を連れてきたと解釈出来る。アドリアは下から上へ舐めるようにリリーを見た。

「僕が彼女の事を好き過ぎて自慢したくなってしまったのです」

エレンの堂々とした態度にピクッとアドリアのこめかみが動いた。先程とは違う鋭い目付きでリリーを捕える。

「貴女はエレン様を何もご存知ないのではなくて?エレン様はオルレアン伯爵家の三男でありながら文武に長け人柄も良く誰からも愛されるお方です。様々な方と交遊を持ち幅広い人脈をお持ちです。貴女だけが特別な女性だとお思いでしたら勘違いですよ。その点について貴女はどの様なお考えで?エレン様が他の女性と仲睦まじくしていても耐えられますの?」

「・・・好きな人が他の人と仲良くしているのを見ていい気分になる人はいないと思います」

リリーの回答を聞いたアドリアは鼻で笑い嘲笑う。

「これだから下賎な者はッ貴族であれば生涯を共にする夫を支え他の女性を懇意にしようが目を瞑る寛大な心を持った淑女であるべきですわ。私はエレン様をお支え尽くす事を誓えます。貴女のような外見だけに惹かれ、エレン様の事を何も知らない身の程知らずは今すぐこの場から立ち去りなさい」

強い口調だが気品さを失わせない物言いは彼女の言葉が正しいと周囲の貴族達を同調させた。

そんなアウェイな空気の中リリーは平然とアドリアを見続けていた。

・・・今のってプロポーズだよね?
こんな美女からのプロポーズ・・・エレンやるな。

反抗もせず動きもしないリリーを見たアドリアは萎縮させたのだろうと余裕の眼差しを向ける。

「貴女はエレン様を何も分かっておりません。エレン様の何を知っているというの?家柄や仕事柄以外で答えられることがありまして?」

哀れみの表情を浮かべたアドリア。
エレンは内心慌てた。
リリーと事前に打ち合わせをしていた内容はオルレアン家の事とマカドニー侯爵家の事だけだ。この場をやり込める情報は提供していない。

リリーに辛い思いをさせただけで、ここまでか。
結局いずれはマカドニーご令嬢と婚約する羽目になるだろう。エレンは下を向きグッと拳を握り締めた。


「エレンは努力家です」
「・・・え?」

顔を上げたエレン。
リリーは堂々と立ち、凛とした表情でアドリアと視線を合わしている。

「ひたむきに努力を続けられる人です。本当に笑った時は子供みたいにキラキラした瞳で笑います。嘘をつく時は右に視線が泳ぎがち。欠伸を我慢した時は鼻の穴が少し膨らみます。

いつも一緒にいる仲間達の事が彼は大好きです。
本は冒険ものの小説が好き。でもそれはルークの趣味だけど・・・エレンは彼らと共感したくて彼らの趣味を取り入れようとし結局自分がハマっちゃう人。寝癖が付く時はだいたいここの後ろら辺がはねてる。

リヒャルトと一緒に仲間を揶揄う事が好きでイタズラする時は右の口角が少し上がる。

本人は演技が上手いと思ってるけどそうでもない。適当な相手だと相槌ばかり。気の許せる相手だと目の輝きが違う。凄くわかりやすい。仲間の事が好きだから彼らに嫌われないようにしてる。彼らを優先して自分を後回しにしがち。擽られるのか苦手。でも反応が面白くて触りたくなる。甘え方を知らなくて不器用で結構寂しがり屋で見ていて面白くて・・・」

「り、リリー!もういいから・・・!」

耳を真っ赤にしたエレンが淡々と話し続けるリリーを止めた。いつも記入しているノートがあればもっと言えるぞとリリーは首を傾げて戸惑っているエレンを見上げた。

チラッとアドリア・マカドニー侯爵令嬢を見ると彼女はポカーンと呆気にとられていた。

長々と話してしまい上手く伝えられなかったかな?

言いたい事は要はこうだとアドリアに笑顔を向けた。

「エレンは努力家で仲間想いで寂しがり屋さん。心から笑った時の笑顔が可愛い人です」

どうだ!とドヤ顔でエレンを見上げたリリー。
だがエレンは目を合わせるだけで何も言わない。こちらの様子を伺っていた周囲もシーンと静かだ。注目を集めているが、これは好機。仲のいい恋人を見せる絶好のタイミングだと思ったリリーはエレンの両頬に手を添え顔を近付けた。

ちゅっ

リリーからエレンの唇にキスをした。
愛しい相手にするかのように優しくゆっくりと。
軽いキスでは周りを納得させられないかもしれない。
だからリリーは角度を変え再びキスをし、名残惜しそうにエレンの下唇を甘く挟んだ後ゆっくりと離した。

甘くて痺れる。
エレンの唇は凄く甘い。

顔を離したリリーは甘く優しくふわっと笑いエレンを見上げた。

「好き。エレンは?」
「・・・・・好き・・・です・・・っ」

カァアッと今迄に見た事がないくらい顔を真っ赤にしたエレン。吊られた周囲の貴族達も顔に熱を集中させた。そんなエレンを演技の笑顔で見続けるリリー。

いくら演技でも茹でダコみたいだ。
これは・・・酔ったな?
全く仕方ない人だとリリーはエレンの手を握りアドリアへ体を向けた。

「エレンが酔ったみたいなので失礼致します」

アドリアは驚愕したまま呆気にとられ何も言えず立ち尽くしている。何も言わないので動いていいのだろうと捉えたリリーはエレンを連れてテラスへ出た。

その場に残されたフィオナは先程の展開に顔を染め上げ頬に手を当て兄を見た。

「素敵な恋仲ですね。こちらまで恥ずかしくなってしまいました・・・お兄様?」

眉間に皺を寄せグッと拳に力を込めるウィルフレッド。

「・・・少し席を外す。友人の令嬢達の元へ行ってくれるか?」

「はい!」

フィオナが他の令嬢達と合流したのを確認したウィルフレッドはリリーとエレンが向かったテレスへ足を進めた。


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