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一月二日
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一月二日…
夜明け前、物音で 目が覚めた。ベッドの横に手を伸ばしたが、そこに 居るはずの先生が 居ない。
( 急な呼び出しか…な )
私はノロノロと 体にシーツを巻き付け 音のする クロゼットへ…
先生は すでに背広姿に着替えていた。ネクタイを選ぶ 先生の迷う手を払い退けて 私が…代わりに選び 結ぶ。先生は膝を曲げ 私が結び易いように 屈んでくれる。
「救命の仕事…?」なにげに 聞いてみた。
「 まあ そんなとこだ… 昼過ぎに帰れる かな…」
「ふ~ん…」(~好きな仕事だからねぇ~♪)
〝頑張って…〟
盆も正月も無い 医者の仕事。これから この人のこんな暮らしを支えられるのかしら…この瞬間の淋しさと、この先の漠然とした不安をどう受け止めようか…
先生は私の気持ちを 知ってか、知らずか、頭に手の平を乗せ ぽんぽんと叩くと キッチンへ行き コーヒーを私の分まで注いでくれる。
私ときたら、相変わらず貧血のせいの緩慢な動作で、ノロノロ先生の後について動く。先生が椅子に座り 新聞に目を通す姿…は、何時も見慣れている 出勤前のお父さんと 一緒。笑える。
先生の横に座り 煎れたてのエスプレッソを啜る。
先生はオ・レ や カプチーノは 嫌いだと言う。
彼曰く “ガキの飲み物” だそう。
「じゃな… 」 また私の頭をぽんぽん……し、 あっという間に 行ってしまった。時計は午前5時を過ぎたところを指している。私はもう一眠りを決め込み ベッドに潜りこんだ。
エスプレッソの強いカフェインも 私の睡魔には何の影響力もない…
次に目覚めた時は 10時を過ぎていた
( お腹すいた…)先生も昼過ぎに 帰っくるなら―昼食を準備しようと 思い立つ。目的が見つかると 俄然やる気が出る。
正月は、おせち料理を食べなきゃいけないんだろうけど …我が家にはない。あるのは お酒の類いと、日持ちする乾物か おつまみ程度。
部屋を出て 、正月で賑わう階下の商業施設内の生鮮食料品売り場へ 行ってみた。ほとんど コテコテのお正月食材ばかり。
あっさりした和食食材で手に入るものは、卵 豆腐 葱 …干物 大根青菜 味噌 米 …目新しい食材がない。 正月で生鮮の流通もストップしている。私は グズグズしてインフルエンザなんかもらっちゃ 大変だからと思い 早速と引き上げる。
キッチンで 米を研ぎ炊飯器で炊く。なぜか、日付けのわからない 和牛の冷凍すじ肉があった。怪しいけれど、お腹まで壊す事も無いだろうと ボイルすることにした。その間に、こんにゃくを手でちぎりすじ肉は油抜きと 柔らかくするため二、三度ボイルを繰り返す。
合わせ味噌を作る。八丁味噌 酒 砂糖 を、混ぜ合わせ 鍋に入れる。隠し味は、醤油を少々…合わせ味噌の中にすじ肉を投入。しばらくしてこんにゃくを入れる。
青葱を刻む。時計を見ると 12時…。青菜も下茹でする。
鍋に水を張り だし昆布を入れ、火にかけて 気泡が上がるまえに昆布を引き上げる。鰹節を一握り入れたら一煮立ちを待って、火を止め鰹節が鍋底に沈んだら 出汁を濾す。
電話が鳴った。
「は―い…」
先生は、三浦先生を連れて帰ってきた。昼御飯を〝外食にするか〟と、聞いてきたが作っていると答え、卵焼きは甘い方がいいのか、関西風でいいか聞く。先生と私は関西風 お砂糖無し 、三浦先生はお砂糖入り…。電話の主、黒崎先生はもう21階のエントランスまで帰ってきていた。あじの干物を焼く。
〝ガチッ 〟玄関が開く (…早っ!)
さすが最新の 高速エレベーター。
「三浦 入れ…」二人がリビングに現れた。
( 三浦先生…も 無精髭 服もよれちゃって…)
「綾野さん!あけましておめでとうございます…」
新年の挨拶をしている間に 先生の脱ぎっぱなし 脱ぎ捨てが始まる。三浦先生には、適当に腰掛けてもらい 私は昼食の準備に取り掛かる。先生は 部屋着のTシャツと 七分丈パンツに早々と着替えている。
キッチンの私に、纏わり付き すじの土手煮をつまみ食いすると
「…うめぇ♪」 と舌鼓を打ち冷蔵庫から缶ビールを取り出した。
「先生っ 手伝って!」先生に大根をすりおろしてもらうことにした。
黒崎准教授が、従順に大根をおろす姿を 三浦先生は奇異な眼差しで凝視している。
あじの干物 、大根おろし 青菜と生麩の吸い物 牛スジ肉とこんにゃくの土手煮 厚焼き卵。先生はビール、私と三浦先生は御飯。
二人は、腹ごしらえしながら、今朝からの症例のディスカッションを始める。
三浦先生を交えて 先生と昼食を摂っている最中 、三浦先生の携帯が鳴った。
「はい……はい ええ…今から10分で行きます。」
三浦先生は 御飯をかき込み
「お呼びです 行ってきます!」
ニッコリ笑う 三浦先生の顔に充実感があふれている。
「おい 下に俺の自転車があるから 管理人に出してもらえ」
先生が自転車の鍵を渡そうと 立ち上がると、
「先生 走っていきますよ…若いですから」
「ち…っ」先生はふて腐れる。
( あれまぁ…)
私は、三浦先生を玄関まで見送り、 〝頑張って… 〟心の中でエールを送った。
二人で囲む食卓。新婚気分だよね…先生。
卵焼きは、私が神戸の祖母から伝授されたレシピ。焦げ目を付けないように、火加減に注意しながら、ふっくらと焼く。ー自信作。
叔母からは関東の甘い卵焼きを教わって、これは弟のお気に入り。弟の弁当には甘い卵焼きは必須品目。弟から…は、満点をもらっている。関東人の先生が 甘くない卵焼きを 所望した事に ちょっと拍子抜け…する。甘いのを味見して欲しい。
先生は行儀悪く 医療雑誌に 目を通しながらおかずに手を伸ばす。自信の卵焼き…は、三浦先生は二切れを完食してくれている。先生の箸が卵焼きに 向かう。私は 箸の行方を目で追った。
( 卵5個を使った贅沢な一品だよ~)
箸でつかまれた 卵焼きは、先生の口の中へ消えた。
緊張する 「…………ッ」
( うそ~どうなってる?)
また 箸は卵焼きへ…二切れ目 一口で 平らげる。
( どうなの? 味は? )
先生の箸は 空の皿をさ迷う。
「…!」雑誌から目を離すと卵焼きは 無い…私はその仕種をじっと見ていた。先生と目が合う。無言で “もうないのか”の合図…私は自分の分を 先生の視線から そっと退ける…先生は 視線をテーブルの私の手へ…
「…♪」箸が 私の卵焼きに伸びる…
「まだあるじゃないか !」
先生は ニンマリしながら 私のぶんを 一口で食べた。
私の頭を撫でながら、
「美味い! これは お袋のより 美味い!っ」
幸せそうな顔を見せてくれる先生
( よっしゃーーっ!) 心で ガッツポーズを取った。
タイガースが、ジャイアンツに勝った時ぐらいうれしい。
ちなみに先生はスワローズファンだけど…先生を今度、 神宮球場へ誘ってみようか…勿論、席はホームとビジターで別れる。
世間では お行儀が悪いとされているが、食事はダラダラと時間をかけた。時間に追われる先生は、食事の時も患者や治療の事を考えながら箸を動かしているから、必然 ながら食いになってしまう。
細かい事を気にしていては、このモンスターと一緒には居られない。
食後…は二人で後片づけをした。積極的に片付けを手伝ってくれる。意外な一面 。それが 済むとソファーに寝転びお正月番組に チャンネルを合わせ始める。もちろん “お笑い” 私は、音楽を聴きながら六法全書を開く。 食後の甘い会話も…イチャイチャも無い。
だけど 居心地がよい…
私は あの日ー 神戸で倒れて以来 世間と隔離された 暮らしに置かれている。今も、自由に出かける事は出来ない。大学の友達とも連絡していない。
いつか…先生より先に死ぬかもしれない。
あまりにも体調が良すぎて、自分が病気だという事を忘れてしまう。
原因不明な以上 急に血小板や白血球が減少するかもしれない。
急に発病したら…いつか来ることを覚悟しておかないといけない。
去る者より 残される者のほうが辛い。その事は、お母さんとの別れで、私自身が今なお引きずっている。 私より私の周囲の人に 悲しい思いをさせたくない…
……神様……
……もう少し…待って下さい
夜明け前、物音で 目が覚めた。ベッドの横に手を伸ばしたが、そこに 居るはずの先生が 居ない。
( 急な呼び出しか…な )
私はノロノロと 体にシーツを巻き付け 音のする クロゼットへ…
先生は すでに背広姿に着替えていた。ネクタイを選ぶ 先生の迷う手を払い退けて 私が…代わりに選び 結ぶ。先生は膝を曲げ 私が結び易いように 屈んでくれる。
「救命の仕事…?」なにげに 聞いてみた。
「 まあ そんなとこだ… 昼過ぎに帰れる かな…」
「ふ~ん…」(~好きな仕事だからねぇ~♪)
〝頑張って…〟
盆も正月も無い 医者の仕事。これから この人のこんな暮らしを支えられるのかしら…この瞬間の淋しさと、この先の漠然とした不安をどう受け止めようか…
先生は私の気持ちを 知ってか、知らずか、頭に手の平を乗せ ぽんぽんと叩くと キッチンへ行き コーヒーを私の分まで注いでくれる。
私ときたら、相変わらず貧血のせいの緩慢な動作で、ノロノロ先生の後について動く。先生が椅子に座り 新聞に目を通す姿…は、何時も見慣れている 出勤前のお父さんと 一緒。笑える。
先生の横に座り 煎れたてのエスプレッソを啜る。
先生はオ・レ や カプチーノは 嫌いだと言う。
彼曰く “ガキの飲み物” だそう。
「じゃな… 」 また私の頭をぽんぽん……し、 あっという間に 行ってしまった。時計は午前5時を過ぎたところを指している。私はもう一眠りを決め込み ベッドに潜りこんだ。
エスプレッソの強いカフェインも 私の睡魔には何の影響力もない…
次に目覚めた時は 10時を過ぎていた
( お腹すいた…)先生も昼過ぎに 帰っくるなら―昼食を準備しようと 思い立つ。目的が見つかると 俄然やる気が出る。
正月は、おせち料理を食べなきゃいけないんだろうけど …我が家にはない。あるのは お酒の類いと、日持ちする乾物か おつまみ程度。
部屋を出て 、正月で賑わう階下の商業施設内の生鮮食料品売り場へ 行ってみた。ほとんど コテコテのお正月食材ばかり。
あっさりした和食食材で手に入るものは、卵 豆腐 葱 …干物 大根青菜 味噌 米 …目新しい食材がない。 正月で生鮮の流通もストップしている。私は グズグズしてインフルエンザなんかもらっちゃ 大変だからと思い 早速と引き上げる。
キッチンで 米を研ぎ炊飯器で炊く。なぜか、日付けのわからない 和牛の冷凍すじ肉があった。怪しいけれど、お腹まで壊す事も無いだろうと ボイルすることにした。その間に、こんにゃくを手でちぎりすじ肉は油抜きと 柔らかくするため二、三度ボイルを繰り返す。
合わせ味噌を作る。八丁味噌 酒 砂糖 を、混ぜ合わせ 鍋に入れる。隠し味は、醤油を少々…合わせ味噌の中にすじ肉を投入。しばらくしてこんにゃくを入れる。
青葱を刻む。時計を見ると 12時…。青菜も下茹でする。
鍋に水を張り だし昆布を入れ、火にかけて 気泡が上がるまえに昆布を引き上げる。鰹節を一握り入れたら一煮立ちを待って、火を止め鰹節が鍋底に沈んだら 出汁を濾す。
電話が鳴った。
「は―い…」
先生は、三浦先生を連れて帰ってきた。昼御飯を〝外食にするか〟と、聞いてきたが作っていると答え、卵焼きは甘い方がいいのか、関西風でいいか聞く。先生と私は関西風 お砂糖無し 、三浦先生はお砂糖入り…。電話の主、黒崎先生はもう21階のエントランスまで帰ってきていた。あじの干物を焼く。
〝ガチッ 〟玄関が開く (…早っ!)
さすが最新の 高速エレベーター。
「三浦 入れ…」二人がリビングに現れた。
( 三浦先生…も 無精髭 服もよれちゃって…)
「綾野さん!あけましておめでとうございます…」
新年の挨拶をしている間に 先生の脱ぎっぱなし 脱ぎ捨てが始まる。三浦先生には、適当に腰掛けてもらい 私は昼食の準備に取り掛かる。先生は 部屋着のTシャツと 七分丈パンツに早々と着替えている。
キッチンの私に、纏わり付き すじの土手煮をつまみ食いすると
「…うめぇ♪」 と舌鼓を打ち冷蔵庫から缶ビールを取り出した。
「先生っ 手伝って!」先生に大根をすりおろしてもらうことにした。
黒崎准教授が、従順に大根をおろす姿を 三浦先生は奇異な眼差しで凝視している。
あじの干物 、大根おろし 青菜と生麩の吸い物 牛スジ肉とこんにゃくの土手煮 厚焼き卵。先生はビール、私と三浦先生は御飯。
二人は、腹ごしらえしながら、今朝からの症例のディスカッションを始める。
三浦先生を交えて 先生と昼食を摂っている最中 、三浦先生の携帯が鳴った。
「はい……はい ええ…今から10分で行きます。」
三浦先生は 御飯をかき込み
「お呼びです 行ってきます!」
ニッコリ笑う 三浦先生の顔に充実感があふれている。
「おい 下に俺の自転車があるから 管理人に出してもらえ」
先生が自転車の鍵を渡そうと 立ち上がると、
「先生 走っていきますよ…若いですから」
「ち…っ」先生はふて腐れる。
( あれまぁ…)
私は、三浦先生を玄関まで見送り、 〝頑張って… 〟心の中でエールを送った。
二人で囲む食卓。新婚気分だよね…先生。
卵焼きは、私が神戸の祖母から伝授されたレシピ。焦げ目を付けないように、火加減に注意しながら、ふっくらと焼く。ー自信作。
叔母からは関東の甘い卵焼きを教わって、これは弟のお気に入り。弟の弁当には甘い卵焼きは必須品目。弟から…は、満点をもらっている。関東人の先生が 甘くない卵焼きを 所望した事に ちょっと拍子抜け…する。甘いのを味見して欲しい。
先生は行儀悪く 医療雑誌に 目を通しながらおかずに手を伸ばす。自信の卵焼き…は、三浦先生は二切れを完食してくれている。先生の箸が卵焼きに 向かう。私は 箸の行方を目で追った。
( 卵5個を使った贅沢な一品だよ~)
箸でつかまれた 卵焼きは、先生の口の中へ消えた。
緊張する 「…………ッ」
( うそ~どうなってる?)
また 箸は卵焼きへ…二切れ目 一口で 平らげる。
( どうなの? 味は? )
先生の箸は 空の皿をさ迷う。
「…!」雑誌から目を離すと卵焼きは 無い…私はその仕種をじっと見ていた。先生と目が合う。無言で “もうないのか”の合図…私は自分の分を 先生の視線から そっと退ける…先生は 視線をテーブルの私の手へ…
「…♪」箸が 私の卵焼きに伸びる…
「まだあるじゃないか !」
先生は ニンマリしながら 私のぶんを 一口で食べた。
私の頭を撫でながら、
「美味い! これは お袋のより 美味い!っ」
幸せそうな顔を見せてくれる先生
( よっしゃーーっ!) 心で ガッツポーズを取った。
タイガースが、ジャイアンツに勝った時ぐらいうれしい。
ちなみに先生はスワローズファンだけど…先生を今度、 神宮球場へ誘ってみようか…勿論、席はホームとビジターで別れる。
世間では お行儀が悪いとされているが、食事はダラダラと時間をかけた。時間に追われる先生は、食事の時も患者や治療の事を考えながら箸を動かしているから、必然 ながら食いになってしまう。
細かい事を気にしていては、このモンスターと一緒には居られない。
食後…は二人で後片づけをした。積極的に片付けを手伝ってくれる。意外な一面 。それが 済むとソファーに寝転びお正月番組に チャンネルを合わせ始める。もちろん “お笑い” 私は、音楽を聴きながら六法全書を開く。 食後の甘い会話も…イチャイチャも無い。
だけど 居心地がよい…
私は あの日ー 神戸で倒れて以来 世間と隔離された 暮らしに置かれている。今も、自由に出かける事は出来ない。大学の友達とも連絡していない。
いつか…先生より先に死ぬかもしれない。
あまりにも体調が良すぎて、自分が病気だという事を忘れてしまう。
原因不明な以上 急に血小板や白血球が減少するかもしれない。
急に発病したら…いつか来ることを覚悟しておかないといけない。
去る者より 残される者のほうが辛い。その事は、お母さんとの別れで、私自身が今なお引きずっている。 私より私の周囲の人に 悲しい思いをさせたくない…
……神様……
……もう少し…待って下さい
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