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そして 別れ
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退院の日、先生は現れなかった。只野先生が見送りに来てくれた。
それとなく黒崎先生の事を尋ねてみた。
「すいません、黒崎先生は明後日から学会でヨーロッパなので… 準備に時間が取られているみたいです…奥さんとお子さんも春休み最後だから連れて行かれるんじゃないですかね…いいタイミングですよ…先生方はご家族同伴も多いですから、あっ、ご家族はもちろん自費ですからっ」
只野先生は余計な事まで話した挙げ句自身も同行したかったと愚痴る。
若いドクター達も学会での演題準備や会場の下見など雑用で同行の指名がくる。今回は只野には来なかったらしい。
「チェッ、いいなぁ…うちなんて、父ちゃんと日本から外へ出たことないよ… なあ、姉ちゃん」
弟の声も…只野の余計な内情の一言で私の耳に届かない。
(家族団欒か…)
烈しく動揺し嫉妬と絶望感に打ちのめされる。
「来週には帰って来ます。火曜日の外来は時間厳守で、必ず忘れ無いでください」
帰り際、退院後の診察の予約票を手渡された。総合受付の自動精算機で入院の支払いをすませた。父親のカードで支払い、退院の一連の手順をこなしていく。
領収書を受け取ると…手術、処置、投薬代のゼロの数が少ない。
(間違い?)
食費を入れても数万円…なにかの間違いだと思い窓口で確かめた。
窓口の銀行出張員はパソコンで確かめる。
「おそらくぅ… 術代、病気に関しての治療費は、研究対象の疾病か…なにか助成金を受けられたのではないでしょうか?」
詳しい事は担当医師に確かめてと説明された。
(確かめろったって明後日にはヨーロッパじゃん…)
最初からわかってたはずなのに…
(きっと手切れ金って事だ、だから、退院の見送りにだって来ないんだ、最低)
弟の前で泣く訳にはいかない。
新年度
病院と大学の往復は終わった。午後の講義まで 図書館へ篭るつもりで キャンパス内を 自転車で移動する。
病院へ通うための バイク通学も必要無くなった。
今暮らしている叔母の家から大学までは 、自転車でじゅうぶん間に合う距離。
構内は広くて講義棟から講義棟まで結構な距離を 時には疾走して やっと間に合う。私は相変わらず 講義を選択する組み合わせが下手だ。無駄な移動ばかり…
そのてんサヤカは無駄をほとんど作らない。必要最低限の単位があればよいと考えている。
そういえば、あの合コンから サヤカに 一度も会っていなかった。
加藤サヤカは弁護士を目指している。
彼女なら、司法試験も難無くクリアしそうだが…
悔しいけれど ‘出来’がちがう。
サヤカとは三年になってほとんど会えない。選択したコースが別れたのだ。お昼のチャイムが何処か遠くから聞こえる。
“しっかり食え ちょっと太れ”
黒崎先生が強烈に焼き付けた心と躯の刻印は 消えるはずもない。
まだ 最後に先生と会って数日しか経っていないのに・・・
もう 会いたくて 胸が苦しい。
(もうちょっと太れ…か、)
(久しぶりに構内で食事してみようかな…)
この時期は、4月上旬で キャンパス内は桜が満開だった。
構内には普段、街中で見かける店が数店舗出店している。
私はそば屋の暖簾を潜りカツ丼を注文した。
空腹だったこともあり、がっつりと完食して 代金を支払おうと、レジ近くまで混み合う店内を進むと、
「ミチルぅ――」
(サヤカ?)
あの飲み会以来、サヤカに対してバツが悪い…
声のする方向に視線を向ける。
「ここっ ここぉ」
手を振るサヤカは屈託なく笑う。
支払いを済ませサヤカのいる席へ行くと、K大学の男の子と仲良く食事をしている所だった。
「サヤカ…この前は ごめ…」
悪酔して、ほとんど覚えていない。
「あ――いいんだってぇ― ミチルのおかげで私達仲良くなれたし…」
サヤカは私の言葉を遮り隣の男の子に目配せする。
願えば 叶う。サヤカは自分の願いを叶えた。
神様がいるなら何故私にだけ意地悪なの!
会いたいと願った訳でもないサヤカとは、偶然にしろ思い出した途端に再会し、会いたいと心から願う人は、手の届かない所へ行ってしまった。
(…黒崎先生逢いたい――駄目・・・・泣きそう )
サヤカの笑顔今の私には猛毒だ。
「ご ごめん サヤカ―ァ」
わたしは 下を向き 蕎麦屋から出た。
自転車に跨がり あふれる涙を袖で拭う。
(私っ本当に バカっ ダサいっ)
「待って!ミチルっ―ぅっ」
サヤカは 厳しい口調で私の自転車のハンドルを掴み 制止する。
「どうしたのっ 泣いてるじやない!」
サヤカはハンカチを私に素早く手渡し、自転車のハンドルを引っ張り 店先から 人目の付かない裏手に強引に誘導する。
「理由を聞いても話してくれない よね…どうせ」
「…」
私はハンカチで涙と鼻水を拭く。
サヤカにはお見通しだった。
「ねえっ ミッチっ 実はさ~ぁ堺クンのぉ―友達…いたじゃん、覚えてる?」
私はかぶりをふる。
「そっかぁ…ミッチ―ってば、相当酔ってたもんね…香川クンって言うのよっ、その男の子」
あの日のイケメン君の顔を思いだそうとしたけど、はっきり覚えていない。顔が小さく色白で背が高い…
私はそれだけでイケメンと思い込んでいる。
「でさぁ―あれから 香川クンさぁ ミチルは元気か?って、凄く気にしているみたいなのぉ」
「えっ」
私は涙でぐちゃぐちゃの顔を上げた。
「どうして?」
「だからさぁ…理由なんて無いっ! 気になるって事は 気があるって事よ、ミッチは、何でもかんでも理由が必要なのねぇ~」
サヤカは私の頭を抱き寄せた。
キュン
(胸が 軋むよ サヤカぁっ)
サヤカの何気ないその仕草、先生を思い出してしまう。
(はぁ …)
涙が流れる。
ワァァー――ッ 号泣してしまう。
サヤカの綺麗なシフォンのワンピースの胸元に顔を埋め、
(会いたいっ )
(会いたいっ)
胸の奥底から 心の中で連呼する。
サヤカは 私の苦しみを薄々感ずいている。
何も言わず黙って 抱きしめて 頭を撫でさすってくれる。サヤカ
(今だけ… 今だけ 先生を 思いださせて)
それとなく黒崎先生の事を尋ねてみた。
「すいません、黒崎先生は明後日から学会でヨーロッパなので… 準備に時間が取られているみたいです…奥さんとお子さんも春休み最後だから連れて行かれるんじゃないですかね…いいタイミングですよ…先生方はご家族同伴も多いですから、あっ、ご家族はもちろん自費ですからっ」
只野先生は余計な事まで話した挙げ句自身も同行したかったと愚痴る。
若いドクター達も学会での演題準備や会場の下見など雑用で同行の指名がくる。今回は只野には来なかったらしい。
「チェッ、いいなぁ…うちなんて、父ちゃんと日本から外へ出たことないよ… なあ、姉ちゃん」
弟の声も…只野の余計な内情の一言で私の耳に届かない。
(家族団欒か…)
烈しく動揺し嫉妬と絶望感に打ちのめされる。
「来週には帰って来ます。火曜日の外来は時間厳守で、必ず忘れ無いでください」
帰り際、退院後の診察の予約票を手渡された。総合受付の自動精算機で入院の支払いをすませた。父親のカードで支払い、退院の一連の手順をこなしていく。
領収書を受け取ると…手術、処置、投薬代のゼロの数が少ない。
(間違い?)
食費を入れても数万円…なにかの間違いだと思い窓口で確かめた。
窓口の銀行出張員はパソコンで確かめる。
「おそらくぅ… 術代、病気に関しての治療費は、研究対象の疾病か…なにか助成金を受けられたのではないでしょうか?」
詳しい事は担当医師に確かめてと説明された。
(確かめろったって明後日にはヨーロッパじゃん…)
最初からわかってたはずなのに…
(きっと手切れ金って事だ、だから、退院の見送りにだって来ないんだ、最低)
弟の前で泣く訳にはいかない。
新年度
病院と大学の往復は終わった。午後の講義まで 図書館へ篭るつもりで キャンパス内を 自転車で移動する。
病院へ通うための バイク通学も必要無くなった。
今暮らしている叔母の家から大学までは 、自転車でじゅうぶん間に合う距離。
構内は広くて講義棟から講義棟まで結構な距離を 時には疾走して やっと間に合う。私は相変わらず 講義を選択する組み合わせが下手だ。無駄な移動ばかり…
そのてんサヤカは無駄をほとんど作らない。必要最低限の単位があればよいと考えている。
そういえば、あの合コンから サヤカに 一度も会っていなかった。
加藤サヤカは弁護士を目指している。
彼女なら、司法試験も難無くクリアしそうだが…
悔しいけれど ‘出来’がちがう。
サヤカとは三年になってほとんど会えない。選択したコースが別れたのだ。お昼のチャイムが何処か遠くから聞こえる。
“しっかり食え ちょっと太れ”
黒崎先生が強烈に焼き付けた心と躯の刻印は 消えるはずもない。
まだ 最後に先生と会って数日しか経っていないのに・・・
もう 会いたくて 胸が苦しい。
(もうちょっと太れ…か、)
(久しぶりに構内で食事してみようかな…)
この時期は、4月上旬で キャンパス内は桜が満開だった。
構内には普段、街中で見かける店が数店舗出店している。
私はそば屋の暖簾を潜りカツ丼を注文した。
空腹だったこともあり、がっつりと完食して 代金を支払おうと、レジ近くまで混み合う店内を進むと、
「ミチルぅ――」
(サヤカ?)
あの飲み会以来、サヤカに対してバツが悪い…
声のする方向に視線を向ける。
「ここっ ここぉ」
手を振るサヤカは屈託なく笑う。
支払いを済ませサヤカのいる席へ行くと、K大学の男の子と仲良く食事をしている所だった。
「サヤカ…この前は ごめ…」
悪酔して、ほとんど覚えていない。
「あ――いいんだってぇ― ミチルのおかげで私達仲良くなれたし…」
サヤカは私の言葉を遮り隣の男の子に目配せする。
願えば 叶う。サヤカは自分の願いを叶えた。
神様がいるなら何故私にだけ意地悪なの!
会いたいと願った訳でもないサヤカとは、偶然にしろ思い出した途端に再会し、会いたいと心から願う人は、手の届かない所へ行ってしまった。
(…黒崎先生逢いたい――駄目・・・・泣きそう )
サヤカの笑顔今の私には猛毒だ。
「ご ごめん サヤカ―ァ」
わたしは 下を向き 蕎麦屋から出た。
自転車に跨がり あふれる涙を袖で拭う。
(私っ本当に バカっ ダサいっ)
「待って!ミチルっ―ぅっ」
サヤカは 厳しい口調で私の自転車のハンドルを掴み 制止する。
「どうしたのっ 泣いてるじやない!」
サヤカはハンカチを私に素早く手渡し、自転車のハンドルを引っ張り 店先から 人目の付かない裏手に強引に誘導する。
「理由を聞いても話してくれない よね…どうせ」
「…」
私はハンカチで涙と鼻水を拭く。
サヤカにはお見通しだった。
「ねえっ ミッチっ 実はさ~ぁ堺クンのぉ―友達…いたじゃん、覚えてる?」
私はかぶりをふる。
「そっかぁ…ミッチ―ってば、相当酔ってたもんね…香川クンって言うのよっ、その男の子」
あの日のイケメン君の顔を思いだそうとしたけど、はっきり覚えていない。顔が小さく色白で背が高い…
私はそれだけでイケメンと思い込んでいる。
「でさぁ―あれから 香川クンさぁ ミチルは元気か?って、凄く気にしているみたいなのぉ」
「えっ」
私は涙でぐちゃぐちゃの顔を上げた。
「どうして?」
「だからさぁ…理由なんて無いっ! 気になるって事は 気があるって事よ、ミッチは、何でもかんでも理由が必要なのねぇ~」
サヤカは私の頭を抱き寄せた。
キュン
(胸が 軋むよ サヤカぁっ)
サヤカの何気ないその仕草、先生を思い出してしまう。
(はぁ …)
涙が流れる。
ワァァー――ッ 号泣してしまう。
サヤカの綺麗なシフォンのワンピースの胸元に顔を埋め、
(会いたいっ )
(会いたいっ)
胸の奥底から 心の中で連呼する。
サヤカは 私の苦しみを薄々感ずいている。
何も言わず黙って 抱きしめて 頭を撫でさすってくれる。サヤカ
(今だけ… 今だけ 先生を 思いださせて)
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