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第六章 アマツカ
①
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先程まで余裕を持って皆を追い詰めていた『X』は、予想外の葵の出現に戸惑いを隠せなかった。
「月島……葵……何故!?…」
葵な髪をクルクルしながら言った。
「さすがに戸惑ってますか……一芝居うったかいがありました…逆転の逆転の逆転ですか……」
『X』は最初は戸惑ったが徐々に落ち着きを取り戻す。
「一芝居……いや、それは後々聞きましょう……君が現れたところで状況は変わらないでしょう…」
『X』は葵に銃口をを向けた、しかし葵はまだ余裕をもって、口角を上げている。
「何が可笑しいのです?君は絶体絶命なのですよ?…」
「さぁ……それはどうでしょうか?…」
そう言うと葵は、なんと拳銃を取りだし…それを『X』に向けた。
「何っ?それをいったいどうやって?まさか…」
「そうです……あのシステムを解析しました」
「バカなっ!あれを開けるはずがないっ!ノーヒントのはずだ…」
戸惑う『X』に葵は言った。
「ノーヒントですか……しかし、あなたは知らず知らず……僕にヒントをくれてましたよ…」
「なんだと?…いや、それはいい。たとえ銃を持っていても君に引き金が引けますか?」
……パンッ!……。
葵はなんのためらいもなく発砲した。
歩や九条、有紀は当然驚いている。
葵はさらっと言った。
「利き腕を撃ち抜きました……これで銃は使えません。さぁ早く回収を…」
葵に撃たれて『X』は右の二の腕から血を流し、銃をはなして、犯人の横に座り込んだ。
落とした銃を九条は蹴り飛ばし、それを有紀に拾わせた。
葵は銃口を下ろして言った。
「ようやく片付きましたね…」
美夢が泣きながら葵の元に走って、そして飛び付いた。
「葵っ!…ばかっ!…私…あんたが死んじゃったって…」
「すまない…心配かけたな、美夢…」
「でも、私まで騙す何てひどいよぉ…」
「それほど慎重に挑まないといけない相手だったんだ…」
「許さない…でも、生きていたから…許すっ…」
美夢は葵の胸をポカポカ叩いている。
九条が言った。
「でもどうしてこの人が…」
葵が言った。
「最初に違和感を覚えたのは、この島に来てすぐです……あった物が無くなっていたので…」
歩が言った。
「あるべき物?」
「はい、しかし確証かなかったのでしばらく様子を見ることにしました、それからは事件の連続でしたが…」
有紀が言った。
「この人物が『X』として暗躍し、犯人を操っていたのか?」
「そう言う事です…。ねぇ…『X』こと…」
「一ノ瀬 椿さんっ!」
そう葵に撃たれて倒れている『X』とは…椿だった。そしてその椿に操られ、殺人を繰り返していた犯人は…。
容子が言った。
「どうして?…順平君が?…」
容子が言ったように、椿に撃たれて死んだ犯人は…二番目に殺されたはずの順平だったのだ。
九条が言った。
「もう……訳がわからないよ…」
椿は言った。
「いつから?あるべき物とは?」
葵は椿の左目を指して言った。
「椿さん……あなた、泣きボクロはどうしました?」
椿は言った。
「泣きボクロ…だと?」
「気づかないのは無理もありません、僕も偶然知りましたから…普段は前髪で隠れてますからね…」
椿はハッとした。
葵はその反応を満足そうにして言った。
「書類選考の写真だけでは、泣きボクロに気づきませんから…」
九条が言った。
「じゃあ彼女は誰なんだ?」
葵が言った。
「本物の椿さんに成り済ました…偽者です…」
偽椿が言った。
「フフフ……その通り……顔と体格さえわかれば、入れ物くらい作るのは容易い…」
葵は言った。
「そうしてあなたは、椿さんそっくりの入れ物を作り…それにあなたの脳波を送り込んだ…違いますか?」
偽椿が言った。
「フフフ……さすがです……招かざる客人……月島葵君…」
美夢が言った。
「招かざる客人?…」
葵が言った。
「やはりそうでしたか…これはすべて仕組まれた事です、僕たちは意図的に選ばれたのです…この『X』に…」
偽椿が言った。
「その通り……あなた方は選ばれたのですよ『アマツカ』に…」
歩が言った。
「『アマツカ』?…」
葵が言った。
「コードネームでしょう…」
九条が葵に言った。
「それよりもいったい、いつから計画をねってたんだい?」
偽椿が言った。
「それは私も興味があります……情報は私に筒抜けだったはず…」
葵が言った。
「でしょうね……あなたは最後まで油断のならない人でした…しかし、さっきあなたが言った言葉をそのままお返しします」
葵は偽椿に言った。
「あえてあなたの敗因をあげるとすれば……あなたは自分より『能力のある人間はいない』と思っている事です…」
そして葵は言い放った。
「しかし、あなたより能力の高い人間が……ここにいた…それが敗因です」
歩が言った。
「決まったねぇ…」
葵が言った。
「少し長くなりますが…これから真相をお話ししましょう…」
そして葵は真相を話始めた。
「月島……葵……何故!?…」
葵な髪をクルクルしながら言った。
「さすがに戸惑ってますか……一芝居うったかいがありました…逆転の逆転の逆転ですか……」
『X』は最初は戸惑ったが徐々に落ち着きを取り戻す。
「一芝居……いや、それは後々聞きましょう……君が現れたところで状況は変わらないでしょう…」
『X』は葵に銃口をを向けた、しかし葵はまだ余裕をもって、口角を上げている。
「何が可笑しいのです?君は絶体絶命なのですよ?…」
「さぁ……それはどうでしょうか?…」
そう言うと葵は、なんと拳銃を取りだし…それを『X』に向けた。
「何っ?それをいったいどうやって?まさか…」
「そうです……あのシステムを解析しました」
「バカなっ!あれを開けるはずがないっ!ノーヒントのはずだ…」
戸惑う『X』に葵は言った。
「ノーヒントですか……しかし、あなたは知らず知らず……僕にヒントをくれてましたよ…」
「なんだと?…いや、それはいい。たとえ銃を持っていても君に引き金が引けますか?」
……パンッ!……。
葵はなんのためらいもなく発砲した。
歩や九条、有紀は当然驚いている。
葵はさらっと言った。
「利き腕を撃ち抜きました……これで銃は使えません。さぁ早く回収を…」
葵に撃たれて『X』は右の二の腕から血を流し、銃をはなして、犯人の横に座り込んだ。
落とした銃を九条は蹴り飛ばし、それを有紀に拾わせた。
葵は銃口を下ろして言った。
「ようやく片付きましたね…」
美夢が泣きながら葵の元に走って、そして飛び付いた。
「葵っ!…ばかっ!…私…あんたが死んじゃったって…」
「すまない…心配かけたな、美夢…」
「でも、私まで騙す何てひどいよぉ…」
「それほど慎重に挑まないといけない相手だったんだ…」
「許さない…でも、生きていたから…許すっ…」
美夢は葵の胸をポカポカ叩いている。
九条が言った。
「でもどうしてこの人が…」
葵が言った。
「最初に違和感を覚えたのは、この島に来てすぐです……あった物が無くなっていたので…」
歩が言った。
「あるべき物?」
「はい、しかし確証かなかったのでしばらく様子を見ることにしました、それからは事件の連続でしたが…」
有紀が言った。
「この人物が『X』として暗躍し、犯人を操っていたのか?」
「そう言う事です…。ねぇ…『X』こと…」
「一ノ瀬 椿さんっ!」
そう葵に撃たれて倒れている『X』とは…椿だった。そしてその椿に操られ、殺人を繰り返していた犯人は…。
容子が言った。
「どうして?…順平君が?…」
容子が言ったように、椿に撃たれて死んだ犯人は…二番目に殺されたはずの順平だったのだ。
九条が言った。
「もう……訳がわからないよ…」
椿は言った。
「いつから?あるべき物とは?」
葵は椿の左目を指して言った。
「椿さん……あなた、泣きボクロはどうしました?」
椿は言った。
「泣きボクロ…だと?」
「気づかないのは無理もありません、僕も偶然知りましたから…普段は前髪で隠れてますからね…」
椿はハッとした。
葵はその反応を満足そうにして言った。
「書類選考の写真だけでは、泣きボクロに気づきませんから…」
九条が言った。
「じゃあ彼女は誰なんだ?」
葵が言った。
「本物の椿さんに成り済ました…偽者です…」
偽椿が言った。
「フフフ……その通り……顔と体格さえわかれば、入れ物くらい作るのは容易い…」
葵は言った。
「そうしてあなたは、椿さんそっくりの入れ物を作り…それにあなたの脳波を送り込んだ…違いますか?」
偽椿が言った。
「フフフ……さすがです……招かざる客人……月島葵君…」
美夢が言った。
「招かざる客人?…」
葵が言った。
「やはりそうでしたか…これはすべて仕組まれた事です、僕たちは意図的に選ばれたのです…この『X』に…」
偽椿が言った。
「その通り……あなた方は選ばれたのですよ『アマツカ』に…」
歩が言った。
「『アマツカ』?…」
葵が言った。
「コードネームでしょう…」
九条が葵に言った。
「それよりもいったい、いつから計画をねってたんだい?」
偽椿が言った。
「それは私も興味があります……情報は私に筒抜けだったはず…」
葵が言った。
「でしょうね……あなたは最後まで油断のならない人でした…しかし、さっきあなたが言った言葉をそのままお返しします」
葵は偽椿に言った。
「あえてあなたの敗因をあげるとすれば……あなたは自分より『能力のある人間はいない』と思っている事です…」
そして葵は言い放った。
「しかし、あなたより能力の高い人間が……ここにいた…それが敗因です」
歩が言った。
「決まったねぇ…」
葵が言った。
「少し長くなりますが…これから真相をお話ししましょう…」
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