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いざ!新天地へ!
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閃光の麒麟と合同で仕事をする日がやって来た。
ククルとキッカには家で留守番をしてもらい、眠れる女神は俺とユラ、ミミカ、モルフィの4人で仕事に行く事になった。
目的地である街はかなり距離があるらしく、馬車を乗り継いで行くしか行き来が出来ない場所であった。
「みんな、今回は魔物退治の仕事だが、これを達成出来れば高額な報酬が得られるぞ!」
「ええ!頑張りましょう!」
「ミミカも頑張る!」
「私も微弱だが、頑張る!」
みんなやる気だな!リーダーとして俺も感心だ!
ただ、1つ気になる事と言えば…。
「お・・・おええ~」
ジュミルだった・・・。
こんなに馬車に酔うやつだったなんてな・・・。
キラキラオーラは健在だが、酔った表情で台無しになってるよ・・・。
まあ、でも今回こいつが誘ってくれた共同の仕事だからな・・・。
とりあえず、こんな時の為の酔い止めを渡しておくか・・・。
そして数秒後・・・。
「うん!ありがとう!なんか世界が輝いて見えるよ!」
「いや効きすぎだろ!!」
一瞬「誰だこいつ?」って思ったよ・・・。
変わりすぎだろ?
そんなに、聞くのかよこの薬・・・。
おっと、考えている内に次の馬車に乗る時が来たか・・・。
***
「お、おえ~」
また酔ったよ・・・
こいつ、一度馬車から降りると薬の効果が切れて状態がリセットしちまうのかよ・・・。
面白い体質してんな・・・。
薬渡してやりてえけど、時間空けないとだからな・・・。
わりい!
我慢してくれ・・・。
***
そして何回か乗り継いで行くうちにようやく仕事先である街「ミジュラ」に到着した。
俺達はさっそくこの街の市長に話を聞いてみた。
聞くところによると、この街の先にある谷に巨大な魔物がいてそこを拠点としているらしい。
たまに街に来ては襲って食べ物をかっさらっていくんだと・・・。
とんだ盗人だな・・・。
今まで小さなゴブリンしか相手にしていなかった俺達からしたら完全に簡単な案件じゃねえなこりゃ・・・。
「とにかく、その魔物を確認してからって・・・お前まだその状態なのか?」
「ご、ごめん・・・」
ジュミルにはまだ酔いが残っていた。
あれから5回ほど馬車を乗り換えたからか、酔いが増したみたいだ。
今のこいつは完全に末期の病人みたいな顔になっていた。
こんなんで仕事出来るのか?
「ごめんなさい・・・私達のリーダーがこんなんで・・・」
「普段はとても友好的で優しいので・・・」
連れている取り巻きの美女2人がジュミルを宥めていた。
この2人、名前は"ミカサ"、"アリッサ"というらしく本来ジュミルの専属のメイドらしい。
元々この2人は2人組で活躍していた冒険者だったらしく、その経歴からジュミルが2人を自身のお供としてスカウトしたらしい。
「とりあえず、今日は宿で休みましょう・・・」
「さあジュミル坊ちゃま、行きましょう」
ミカサとアリッサが左右でジュミルの肩を持って宿へ向かうのを俺達は見送った。
***
俺達も今日は宿に身を置くことにした。
仕事の決行は明日だなこりゃ・・・。
「ねえライア・・・」
「ん?」
「大丈夫なの?ジュミルと仕事なんて・・・。まあ私も承諾したから深くは言えないけど・・・」
ユラが不満そうな顔で愚痴っている。
そりゃ、あんな末期患者みたいな顔のジュミルを見たらそう考えられてもおかしくないか・・・。
「でも、今回あいつが持ってきてくれた仕事だから、俺はあいつを信じたい・・・。それに、ジュミルに初めて会った時に話した事で中級の仕事をするきっかけにもなったから・・・内心感謝しているんだよ、あいつには・・・」
「・・・まあ、ライアがそういうなら、私も信じるわ!」
ジュミルはあんなだが、とりあえず明日になってからだな。
ククルとキッカには家で留守番をしてもらい、眠れる女神は俺とユラ、ミミカ、モルフィの4人で仕事に行く事になった。
目的地である街はかなり距離があるらしく、馬車を乗り継いで行くしか行き来が出来ない場所であった。
「みんな、今回は魔物退治の仕事だが、これを達成出来れば高額な報酬が得られるぞ!」
「ええ!頑張りましょう!」
「ミミカも頑張る!」
「私も微弱だが、頑張る!」
みんなやる気だな!リーダーとして俺も感心だ!
ただ、1つ気になる事と言えば…。
「お・・・おええ~」
ジュミルだった・・・。
こんなに馬車に酔うやつだったなんてな・・・。
キラキラオーラは健在だが、酔った表情で台無しになってるよ・・・。
まあ、でも今回こいつが誘ってくれた共同の仕事だからな・・・。
とりあえず、こんな時の為の酔い止めを渡しておくか・・・。
そして数秒後・・・。
「うん!ありがとう!なんか世界が輝いて見えるよ!」
「いや効きすぎだろ!!」
一瞬「誰だこいつ?」って思ったよ・・・。
変わりすぎだろ?
そんなに、聞くのかよこの薬・・・。
おっと、考えている内に次の馬車に乗る時が来たか・・・。
***
「お、おえ~」
また酔ったよ・・・
こいつ、一度馬車から降りると薬の効果が切れて状態がリセットしちまうのかよ・・・。
面白い体質してんな・・・。
薬渡してやりてえけど、時間空けないとだからな・・・。
わりい!
我慢してくれ・・・。
***
そして何回か乗り継いで行くうちにようやく仕事先である街「ミジュラ」に到着した。
俺達はさっそくこの街の市長に話を聞いてみた。
聞くところによると、この街の先にある谷に巨大な魔物がいてそこを拠点としているらしい。
たまに街に来ては襲って食べ物をかっさらっていくんだと・・・。
とんだ盗人だな・・・。
今まで小さなゴブリンしか相手にしていなかった俺達からしたら完全に簡単な案件じゃねえなこりゃ・・・。
「とにかく、その魔物を確認してからって・・・お前まだその状態なのか?」
「ご、ごめん・・・」
ジュミルにはまだ酔いが残っていた。
あれから5回ほど馬車を乗り換えたからか、酔いが増したみたいだ。
今のこいつは完全に末期の病人みたいな顔になっていた。
こんなんで仕事出来るのか?
「ごめんなさい・・・私達のリーダーがこんなんで・・・」
「普段はとても友好的で優しいので・・・」
連れている取り巻きの美女2人がジュミルを宥めていた。
この2人、名前は"ミカサ"、"アリッサ"というらしく本来ジュミルの専属のメイドらしい。
元々この2人は2人組で活躍していた冒険者だったらしく、その経歴からジュミルが2人を自身のお供としてスカウトしたらしい。
「とりあえず、今日は宿で休みましょう・・・」
「さあジュミル坊ちゃま、行きましょう」
ミカサとアリッサが左右でジュミルの肩を持って宿へ向かうのを俺達は見送った。
***
俺達も今日は宿に身を置くことにした。
仕事の決行は明日だなこりゃ・・・。
「ねえライア・・・」
「ん?」
「大丈夫なの?ジュミルと仕事なんて・・・。まあ私も承諾したから深くは言えないけど・・・」
ユラが不満そうな顔で愚痴っている。
そりゃ、あんな末期患者みたいな顔のジュミルを見たらそう考えられてもおかしくないか・・・。
「でも、今回あいつが持ってきてくれた仕事だから、俺はあいつを信じたい・・・。それに、ジュミルに初めて会った時に話した事で中級の仕事をするきっかけにもなったから・・・内心感謝しているんだよ、あいつには・・・」
「・・・まあ、ライアがそういうなら、私も信じるわ!」
ジュミルはあんなだが、とりあえず明日になってからだな。
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