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前編 第三章「動き出す歯車」
ダークエルフの国1
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「じゃあ行こうか」
「? どこへ?」
「君の国」
「……そう、ですね」
ディオンが少々嫌な顔をしていた。
アリスの強さは理解していたから、そんなものを招きたくなかったのだろう。
即死の毒物を食べたというのに、スパイス程度で片付けるような強者。どう考えても自国において、良いことよりも悪いことを引き寄せるだろう。
だがディオンにはそれを断る権利はない。ダークエルフが――何と言っても己の身内が、その毒を仕込むよう命令したのだから。
「弟くんは逃げているかな?」
「俺らにはそういった手段がねぇ」
「逃げられないってこと?」
「あぁ、いや。失礼。通信を行う手段が無ぇってこと」
「そうなの」
さながらアベスカのようだ。
アリスの予想している以上に、通信魔術というのは高度な技術なのかもしれない――と感じた。
とはいえそんな魔術であっても、幹部レベル最下位であるシスター・ユータリスですら習得している魔術だ。
(うーん。一応仲間にしたから、通信が出来ないと困るなぁ……。そういったアイテムでもあげればいいかな)
「アリス様、誰か供回りをお付けください」
「ん、じゃあベル」
「はいはーい!」
他国、しかも一度も侵入したことのない地となれば、危険がある可能性が発生する。
つまりアリス一人では、幹部も許可を出さないだろう。
エンプティが供回りをつけるように言えば、アリスは悩むこと無くベルを指定した。
その様子にエンプティは驚いている。
「えっ、私は? あのっ! あ、アリス様!?」
「行ってきまーす、エンプティ」
「アリス様ぁ……そんなぁ……」
ガックリと項垂れるエンプティをよそに、アリスはベルを連れてディオンへと歩み寄る。
そのまま手を上げると、ガシリとディオンの頭部をつかんだ。
さすがのディオンも、突然こんなことをされては不快に思ったようで、態度を隠さずにいた。
「は? おい」
「国を浮かべて~」
「…………」
ディオンは言われるがまま脳裏に城を浮かべる。父がよくいる玉座の空間だ。
出発前はまだ母親であるオネルヴァも体調が良かったため、そこに一緒にいるかもしれない。そう考えて思い浮かべた。
「オッケー。玉座の間か……まあいいか」
ぱちん、と指を鳴らす。
するとダイニングルームに、巨大な門が現れた。アリスの愛用する魔術の一つ〈転移門〉である。
「何だこれ……」
「〈転移門〉だよ、知らない?」
「聞いたことないです……」
元々魔術もたいして発展していないダークエルフの国であったため、魔術はおろか、高ランク魔術である〈転移門〉なんてもっと知らないだろう。
「これは見たことある場所に行けるんだ」
「見たことないでしょう」
「今見せてもらったよ」
「……あれ、頭の中を覗いたのか」
「そういう事」
余りに低いレベルだと、吐き気や頭痛を伴うこともあるのだが――やはりディオンのような高レベルとなると、それらにも耐性があるようだ。
アリスとしてもこれから国を案内してもらうのに、体調不良になられても困る。
もしもなった場合は即座に治癒魔術を付与する予定だったので、その分の魔力が浮いたわけだった。
「お先にどうぞ。私が先に行くと攻撃されかねないから」
「分かった」
「良さそうだったら呼んでね。私も行く」
「あぁ」
ディオンが門を臆せず通る。扉の奥は本当に城の玉座の空間だった。
突如として出現した謎の門に驚いたのか、武器を持った兵士達が警戒していた。
父であり王であるグレーゴーアと、ディオンの母であり国の母でもあるオネルヴァが守られるように、その奥へ佇んでいる。
〈転移門〉に警戒していたものの、中から現れたのがディオンであることから、その警戒網は解かれた。
「ディオン……!? 何故、そしてこれは……」
「父上。それに母上もお揃いで。ちょうどよかった」
そう言いつつも、ディオンは周囲を確認する。
こういった場にヨルクがいることは滅多にないが、今回もその通りヨルクは見当たらない。
魔王城に派遣した料理人との連絡手段がないため、もし逃げるとしたらディオンの帰還を知ってからだろう。
だから少なくとも、まだ城にはいるはずなのだ。
「これは何なのだ、ディオン……」
「これは魔王陛下が作った〈転移門〉というものです。好きな場所へすぐ行ける能力――いや、魔術か?」
「しかし――何故、送り返された?」
グレーゴーアがヒヤヒヤとしている。
先日ディオンに、新たな魔王の機嫌取りを頼んだ際には、ハイエルフも同行するという話は無かった。
しかし予定を詰めていけば、ハイエルフも参加するということになった。
あのプライドの高い、他者を認めぬハイエルフですら怯える存在。
そんな絶対的存在がディオンを送り返した、となれば一大事だ。
「それなのですが、俺を貶めようとしている者が居たらしくて」
「何!?」
「魔王陛下に毒を盛ろうとした。不幸中の幸いなのか、彼女には毒物は一切効かなかったが――我々、ダークエルフ部族には泥を塗った形になりますね」
部屋に居た誰もが沈黙する。
ディオンが粗相をしたわけではないが、誰かが命令をしてダークエルフの評価を地に落とそうとしているわけだ。
「……部族を危険に晒したのならば、その原因を取り除かねばならん」
「ディオン。目星は付いているのですか?」
「ええ、母上。今ここに居ない存在です」
「まさか、そんな……」
「……ヨルクか?」
母のオネルヴァが絶望し、父のグレーゴーアが頭を抱えた。
いつかは何か大きなことをしでかすと思っていたが、それは国にとって良いことであると思っていた。
いや、そう思いたかった。
だが実際、今ヨルクがやったのは国の崩壊を導く暗殺。
魔王には効かなかったのが良い点だ――と言いたいが逆に生きているせいで、ダークエルフが責任をアリス本人から求められることとなった。
「本人が直接実行したわけではありませんが、命令された実行犯がそう吐きました。真偽は分からずとも、問うてみる価値はあるかと」
「……では、魔王陛下がここに来られるということだな」
「あぁ。俺の返事を待っています。門のすぐそばで待っていらっしゃる」
「そうか。ではお呼びしろ。……おいお前、城中の兵士にヨルクを探すよう伝えてこい」
「はっ!」
ディオンが再び門をくぐり、中の安全を伝える。
それに従ってアリスとベルが〈転移門〉を通って、スライネン王国へと初めて足を踏み入れた。
「邪魔するぞ。……お?」
「正しい姿勢ですね、アリス様」
その場に居た一同が、跪いてその敬意を示している。敵意がないこと、これ以上の失態をおかさないこと。少しでもそれを心がけるしかない。
全員が全員、それなりにレベルの高い熟練した戦士だったためか、アリスを見てすぐにその強さを理解した。
ディオンも国においては相当な強者として君臨していたが、それが赤子と思えるほどにアリスは強い。
「紹介する。こちらが父であり国王のグレーゴーア、横にいるのが母のオネルヴァです」
「うん、うん? お母さんは調子が悪いの?」
「先程も言った通り、アリス様の料理に入っていた黒い呪縛のせいだ」
「そうみたいだねー。どれどれ」
「!」
戦士や兵士の間をぬって、オネルヴァへと近付いていくアリス。
オネルヴァの目の前で立ち止まると、アリスはその手をオネルヴァへとかざした。
母親に対して何かを行おうとしている魔王を見て、固まる戦士達とグレーゴーア。
唯一ディオンだけが飛び出した――最悪の事態が脳裏に浮かんだからだ。
(何してんだ、この女は! まさか母を、殺――)
「〈全治全能〉」
きらきらとオネルヴァを光が包み込む。
痩せこけていた体や頬が、どんどんふっくらとし始めた。顔色も明るさを取り戻し、誰がどう見ても病弱だったオネルヴァではなかった。
瞳も輝いて、死の淵に立った絶望した母はもういなかった。
「え……?」
「あら? これ……」
〈全治全能〉。
――Sランク魔術であり、治癒系では最高ランクとも言われる。その名の通りこの世の全ての傷、病、呪いを治すことが出来る。
ただし、Xランクの魔術による傷などには対応していない。Xランクという伝説級の高ランク魔術は、全てが同ランクではないと打ち消し不可能なのだ。
それはさておき、〈全治全能〉によって、オネルヴァを蝕んでいた毒素は完全に消え去った。
今まで誰もがすべての力で試し、出来なかった治療。
それを、アリスという女は、たったの一瞬で済ませてしまったのだ。
「毒の影響でレベルも低いな。肉体も衰弱している。まずは軽い運動から始めれば、レベルは上がると思うぞ」
「い、いやいや……お前……何を、した……?」
オネルヴァが治療されたのは分かっていた。だが、ディオンは思考が追いついていなかった。
アリスはディオンの問いに対して、にっこりと微笑んだのだった。
「? どこへ?」
「君の国」
「……そう、ですね」
ディオンが少々嫌な顔をしていた。
アリスの強さは理解していたから、そんなものを招きたくなかったのだろう。
即死の毒物を食べたというのに、スパイス程度で片付けるような強者。どう考えても自国において、良いことよりも悪いことを引き寄せるだろう。
だがディオンにはそれを断る権利はない。ダークエルフが――何と言っても己の身内が、その毒を仕込むよう命令したのだから。
「弟くんは逃げているかな?」
「俺らにはそういった手段がねぇ」
「逃げられないってこと?」
「あぁ、いや。失礼。通信を行う手段が無ぇってこと」
「そうなの」
さながらアベスカのようだ。
アリスの予想している以上に、通信魔術というのは高度な技術なのかもしれない――と感じた。
とはいえそんな魔術であっても、幹部レベル最下位であるシスター・ユータリスですら習得している魔術だ。
(うーん。一応仲間にしたから、通信が出来ないと困るなぁ……。そういったアイテムでもあげればいいかな)
「アリス様、誰か供回りをお付けください」
「ん、じゃあベル」
「はいはーい!」
他国、しかも一度も侵入したことのない地となれば、危険がある可能性が発生する。
つまりアリス一人では、幹部も許可を出さないだろう。
エンプティが供回りをつけるように言えば、アリスは悩むこと無くベルを指定した。
その様子にエンプティは驚いている。
「えっ、私は? あのっ! あ、アリス様!?」
「行ってきまーす、エンプティ」
「アリス様ぁ……そんなぁ……」
ガックリと項垂れるエンプティをよそに、アリスはベルを連れてディオンへと歩み寄る。
そのまま手を上げると、ガシリとディオンの頭部をつかんだ。
さすがのディオンも、突然こんなことをされては不快に思ったようで、態度を隠さずにいた。
「は? おい」
「国を浮かべて~」
「…………」
ディオンは言われるがまま脳裏に城を浮かべる。父がよくいる玉座の空間だ。
出発前はまだ母親であるオネルヴァも体調が良かったため、そこに一緒にいるかもしれない。そう考えて思い浮かべた。
「オッケー。玉座の間か……まあいいか」
ぱちん、と指を鳴らす。
するとダイニングルームに、巨大な門が現れた。アリスの愛用する魔術の一つ〈転移門〉である。
「何だこれ……」
「〈転移門〉だよ、知らない?」
「聞いたことないです……」
元々魔術もたいして発展していないダークエルフの国であったため、魔術はおろか、高ランク魔術である〈転移門〉なんてもっと知らないだろう。
「これは見たことある場所に行けるんだ」
「見たことないでしょう」
「今見せてもらったよ」
「……あれ、頭の中を覗いたのか」
「そういう事」
余りに低いレベルだと、吐き気や頭痛を伴うこともあるのだが――やはりディオンのような高レベルとなると、それらにも耐性があるようだ。
アリスとしてもこれから国を案内してもらうのに、体調不良になられても困る。
もしもなった場合は即座に治癒魔術を付与する予定だったので、その分の魔力が浮いたわけだった。
「お先にどうぞ。私が先に行くと攻撃されかねないから」
「分かった」
「良さそうだったら呼んでね。私も行く」
「あぁ」
ディオンが門を臆せず通る。扉の奥は本当に城の玉座の空間だった。
突如として出現した謎の門に驚いたのか、武器を持った兵士達が警戒していた。
父であり王であるグレーゴーアと、ディオンの母であり国の母でもあるオネルヴァが守られるように、その奥へ佇んでいる。
〈転移門〉に警戒していたものの、中から現れたのがディオンであることから、その警戒網は解かれた。
「ディオン……!? 何故、そしてこれは……」
「父上。それに母上もお揃いで。ちょうどよかった」
そう言いつつも、ディオンは周囲を確認する。
こういった場にヨルクがいることは滅多にないが、今回もその通りヨルクは見当たらない。
魔王城に派遣した料理人との連絡手段がないため、もし逃げるとしたらディオンの帰還を知ってからだろう。
だから少なくとも、まだ城にはいるはずなのだ。
「これは何なのだ、ディオン……」
「これは魔王陛下が作った〈転移門〉というものです。好きな場所へすぐ行ける能力――いや、魔術か?」
「しかし――何故、送り返された?」
グレーゴーアがヒヤヒヤとしている。
先日ディオンに、新たな魔王の機嫌取りを頼んだ際には、ハイエルフも同行するという話は無かった。
しかし予定を詰めていけば、ハイエルフも参加するということになった。
あのプライドの高い、他者を認めぬハイエルフですら怯える存在。
そんな絶対的存在がディオンを送り返した、となれば一大事だ。
「それなのですが、俺を貶めようとしている者が居たらしくて」
「何!?」
「魔王陛下に毒を盛ろうとした。不幸中の幸いなのか、彼女には毒物は一切効かなかったが――我々、ダークエルフ部族には泥を塗った形になりますね」
部屋に居た誰もが沈黙する。
ディオンが粗相をしたわけではないが、誰かが命令をしてダークエルフの評価を地に落とそうとしているわけだ。
「……部族を危険に晒したのならば、その原因を取り除かねばならん」
「ディオン。目星は付いているのですか?」
「ええ、母上。今ここに居ない存在です」
「まさか、そんな……」
「……ヨルクか?」
母のオネルヴァが絶望し、父のグレーゴーアが頭を抱えた。
いつかは何か大きなことをしでかすと思っていたが、それは国にとって良いことであると思っていた。
いや、そう思いたかった。
だが実際、今ヨルクがやったのは国の崩壊を導く暗殺。
魔王には効かなかったのが良い点だ――と言いたいが逆に生きているせいで、ダークエルフが責任をアリス本人から求められることとなった。
「本人が直接実行したわけではありませんが、命令された実行犯がそう吐きました。真偽は分からずとも、問うてみる価値はあるかと」
「……では、魔王陛下がここに来られるということだな」
「あぁ。俺の返事を待っています。門のすぐそばで待っていらっしゃる」
「そうか。ではお呼びしろ。……おいお前、城中の兵士にヨルクを探すよう伝えてこい」
「はっ!」
ディオンが再び門をくぐり、中の安全を伝える。
それに従ってアリスとベルが〈転移門〉を通って、スライネン王国へと初めて足を踏み入れた。
「邪魔するぞ。……お?」
「正しい姿勢ですね、アリス様」
その場に居た一同が、跪いてその敬意を示している。敵意がないこと、これ以上の失態をおかさないこと。少しでもそれを心がけるしかない。
全員が全員、それなりにレベルの高い熟練した戦士だったためか、アリスを見てすぐにその強さを理解した。
ディオンも国においては相当な強者として君臨していたが、それが赤子と思えるほどにアリスは強い。
「紹介する。こちらが父であり国王のグレーゴーア、横にいるのが母のオネルヴァです」
「うん、うん? お母さんは調子が悪いの?」
「先程も言った通り、アリス様の料理に入っていた黒い呪縛のせいだ」
「そうみたいだねー。どれどれ」
「!」
戦士や兵士の間をぬって、オネルヴァへと近付いていくアリス。
オネルヴァの目の前で立ち止まると、アリスはその手をオネルヴァへとかざした。
母親に対して何かを行おうとしている魔王を見て、固まる戦士達とグレーゴーア。
唯一ディオンだけが飛び出した――最悪の事態が脳裏に浮かんだからだ。
(何してんだ、この女は! まさか母を、殺――)
「〈全治全能〉」
きらきらとオネルヴァを光が包み込む。
痩せこけていた体や頬が、どんどんふっくらとし始めた。顔色も明るさを取り戻し、誰がどう見ても病弱だったオネルヴァではなかった。
瞳も輝いて、死の淵に立った絶望した母はもういなかった。
「え……?」
「あら? これ……」
〈全治全能〉。
――Sランク魔術であり、治癒系では最高ランクとも言われる。その名の通りこの世の全ての傷、病、呪いを治すことが出来る。
ただし、Xランクの魔術による傷などには対応していない。Xランクという伝説級の高ランク魔術は、全てが同ランクではないと打ち消し不可能なのだ。
それはさておき、〈全治全能〉によって、オネルヴァを蝕んでいた毒素は完全に消え去った。
今まで誰もがすべての力で試し、出来なかった治療。
それを、アリスという女は、たったの一瞬で済ませてしまったのだ。
「毒の影響でレベルも低いな。肉体も衰弱している。まずは軽い運動から始めれば、レベルは上がると思うぞ」
「い、いやいや……お前……何を、した……?」
オネルヴァが治療されたのは分かっていた。だが、ディオンは思考が追いついていなかった。
アリスはディオンの問いに対して、にっこりと微笑んだのだった。
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