55 / 105
前編 第二章「アリスの旅行」
ヨクジョウ2
しおりを挟む
激しい音が鳴り響いて、大浴場内での幹部の戦闘が始まった。
それを眺めるは、ポツンと一人だけ残されたアリスである。
エキドナがなんとか体は全部洗ってくれたものの、頭部には泡がまだついている情けない状態だ。
(はあ、全く。元気だなぁ。……にしても、前世じゃ出来なかった超ロングヘア……いつもは魔術で綺麗にしてるけど……)
今回は風呂に入りたくてやって来たが、改めて髪をしっかり洗おうとすると至極面倒なのだ。
洗ってくれるはずのエンプティは、轟音とともに戦闘を続けている。
どうしたものか、とシャンプーを見つめていれば、ふと視界の端に二人の魔族が映る。
その二人とはサキュバスであった。
先日連れ帰ったはいいものの、結局メイドと似たような仕事しか与えていないサキュバス達だ。
「おーい、そこのサキュバスちゃんたち」
「は、はい!」
「はい!」
「髪の毛洗ってくれる? 角には触らないでね」
「お任せください!」
パタパタと見目麗しいサキュバス二人が駆け寄ってくる。
アリスは椅子に座り直そうとしたが、サキュバスの一人が「浴槽へどうぞ。そのままお待ちですと、お体が冷えますので」と気遣ってくれた。
そんなわけでアリスは何十人も入れそうな広々とした湯船に浸かり、髪の手入れを受けながら体のマッサージを受けるという――金持ち顔負けの待遇を得たのだ。
「……あの」
髪を洗ってくれていたサキュバスが、声を上げた。
真っ赤な髪の毛は、毛先にかけて白くなっていくグラデーションヘア。それをツーサイドアップにまとめている。華やかで可愛らしい見た目だ。
透き通るようなグレーの瞳は、異世界ゆえの特権だろう。
「?」
「こちらを試してみても?」
「なぁに、それ」
「ちょっと、ロージー! アンタ流石に失礼よ!」
取り出したのは小瓶だった。中にはとろりとした淡いピンクの液体が入っている。
ロージーと呼ばれたサキュバスは、相方に怒られていた。
しかしアリスはその差し出した代物が気になったのである。咎める相方を気にせず、それについて詳しく聞こうとする。
「まぁまぁ。教えてー」
「こ、これはその、私が作った髪の毛のケアアイテムです」
「ほう?」
聞けば彼女は、サキュバスの〝特権〟である男漁りを放棄してまで、美容に関する知識を蓄えていたらしい。
街に出向いて男を喰らわず、肌や髪の毛に対する美容品や、更には調香の資格まで取ったのだという。
他のサキュバスからすれば呆れられる対象だ。
だが彼女はそんな周りの視線や評価を気にしないほどには、そういった美意識への執着があったのだ。
「そういうの好きなんだ?」
「は、はい! 調香とか、アロマとか、美容とか……大好きで……」
「ほうほう」
「すみません、アリス様! この子が失礼を……」
「いいや、いいね。面白い」
「「へ?」」
当たり前だがこの世界の生活水準は低い。美容なんて二の次で、生活するだけで手一杯な一般人は髪も肌も調子が悪いままだ。
麻子が暮らしていた現代とは違って、そういったところに気を回すことがないのだろう。
であれば、一般市民でも手に入れられる額のブランドがあれば?
「材料を揃えたら仕事に入れる?」
「え? え?」
「私専属の調香師になってもいいし、うん、そうだな……。街で売っても良い。手持ちにあるお金は、アベスカから巻き上げているし……資金作りか。いいかも。どうかな?」
「え、えっと、ぜひ!」
「よし」
アリスが指を鳴らすと、即座に適当なホムンクルス一体が生成された。
生まれたホムンクルスはすぐにアリスに傅いて、その命令を待っている。
「この子、えっと――」
「ろ、ロージーと申します!」
「ロージー。ロージーが今後仕事をするから、調香室を用意するよう、ヴァルデマルに伝えて。後で向かわせるから、必要具材や素材の調節もね」
「了解致しました」
ホムンクルスはぺこりとお辞儀をすると、アリスのもとから去っていく。
もちろん、未だ続いている戦闘を華麗に交わしながら。
レベルを高く設定したわけではないので、攻撃を浴びてしまえば伝令は届くことなく終わってしまう。
無事に部屋を出るのを見届けると、アリスは再び湯船に深く浸かる。
「さー、じゃあよろしくね」
「はい!」
アリスはいい香りの立ち込める湯に浸かっているだけだが、サキュバスの二人がヘアケアを行ったり、指の先爪の先までマッサージをしている。
有り得ないくらいに至れり尽くせりだが、アリスにはそれを行える権限があるのだ。
「あ~、ごくらく……。にしても3人は元気だなぁ……」
アリスが止めていないということもあるが、エンプティの昂りが収まらないということもあって、戦闘はまだまだ終わりそうにない。
エステを受けているアリスと、轟音激しく鳴り響く戦地と成り果てた目線の先。
同じ空間でありながら、対極すぎるのであった。
「くっそ、タイミングよくスライムになるから、物理攻撃が上手く通らない……ッ」
「残念だったわね、ベルッ! そして……喰らいなさいッ、〈全溶解酸〉……ッ!!」
エンプティがスキルを発動すれば、三色の液体が球状になってエンプティの周りを浮遊している。
そしてその中でエンプティが選んだのは、赤色――強酸。
何もかもを溶かせる強力な効果を持っていて、瓦礫を溶かしたり大量の死体処理に使われる。
つまり、こんな室内で使用していい酸ではない。
「はっ!? ちょ、エンネキ! ここでそれは――そのスキルの赤色は駄目だってば!!」
「大変だわ、大変だわ……。この大浴場ごと溶かす気ですのね……」
「ドナネキも呑気に言ってる場合じゃな――」
強酸の赤い液体がぶくぶくと形を変えて、巨大な水の球体を生み出した。
その球体をベルとエキドナの頭上に配置して、即座に落とす。
ジュワア、と激しい溶解音が浴場全体に響き渡った。
酸独特のツンとした臭いが部屋に充満して、この場が一気に危険地帯へと姿を変えた。
城はポッカリと穴が空いて、露天風呂へと変わってしまった。
森が良く見えて眺めがいい。遠くにはアベスカの城が微かに見えている。空気が澄んでいれば、もっとハッキリ見えることだろう。
ここがただの露天風呂なのであれば、絶賛すべき素晴らしい景色だ。
だがこれは幹部の戦闘によってできた〝ただの穴〟である。
「ハァーッ、はぁ……。やっぱり幹部最硬を誇るだけあるわね。エキドナ……!」
「お褒めの言葉、光栄ですわ、光栄ですわ……」
「え、エンネキ……! あたしの為に、スキルを……っ」
当然ながらあれで幹部が死ぬはずもなく。
エキドナは咄嗟にスキル発動してベルを保護した。そのお陰でベルは無傷で済んでいる。
しかしエキドナのスキル〈守護の誓約〉は、使用者であるエキドナは対象外であるため――強酸の影響を直に食らって、体の各所の肉が溶けている。
エキドナには常時回復スキルがあるので、攻撃がやんだ今となってはジワジワとその肉が元に戻っていく。
一方アリスは、魔術を展開してサキュバス達と浴場の一部を一緒に守っていた。
もしもアリスが自身とサキュバスだけを保護していれば、この階層ごと破壊され城は崩壊していただろう。
「だったら次は――」
「エンプティ」
その言葉には重みがあった。
流石のアリスもここまでされては、許容範囲を超えるというもの。
まだ戦闘を続行するような素振りを見せるエンプティに、口を挟む。
表情は確実に怒りを含んでいて、せっかく手に入れた城を――エキドナやハインツ、ヴァルデマル達が改築を施している真っ最中の城を、破壊されてはたまったものではない。
もっともその改築作業には、この場における破壊者のエンプティも参加しているのだから余計だ。
自分で責任を持って守って綺麗にしている場所を、自分の手で破壊するな……と。
「は、はい!?」
「お・す・わ・り」
「ひんっ」
アリスにそう言われると、体の武器化も解除し、スキルの酸も解除した。
ペタリと座り込んで、怒られた子犬みたいに震えている。
アリスが本格的に説教に入ったことで、エキドナとベルも戦闘状態を解除した。
ベルは破壊された風呂場を改めて見て、呆れ返っている。
「何してくれてんの、こんのバカスライムッ! 城をぶっ壊すやつがあるか!!」
「で、ですが、この程度で壊れてしまう方がわるいですっ」
「この程度って……。お前のスキルの最大火力をぶっぱなしておいて、何言ってんの! 暫く謹慎! ヴァルデマルとヨナーシュの、デスクワークのお手伝いでもしてなさい!」
「ひぇーん! そんなぁ~~!!」
それを眺めるは、ポツンと一人だけ残されたアリスである。
エキドナがなんとか体は全部洗ってくれたものの、頭部には泡がまだついている情けない状態だ。
(はあ、全く。元気だなぁ。……にしても、前世じゃ出来なかった超ロングヘア……いつもは魔術で綺麗にしてるけど……)
今回は風呂に入りたくてやって来たが、改めて髪をしっかり洗おうとすると至極面倒なのだ。
洗ってくれるはずのエンプティは、轟音とともに戦闘を続けている。
どうしたものか、とシャンプーを見つめていれば、ふと視界の端に二人の魔族が映る。
その二人とはサキュバスであった。
先日連れ帰ったはいいものの、結局メイドと似たような仕事しか与えていないサキュバス達だ。
「おーい、そこのサキュバスちゃんたち」
「は、はい!」
「はい!」
「髪の毛洗ってくれる? 角には触らないでね」
「お任せください!」
パタパタと見目麗しいサキュバス二人が駆け寄ってくる。
アリスは椅子に座り直そうとしたが、サキュバスの一人が「浴槽へどうぞ。そのままお待ちですと、お体が冷えますので」と気遣ってくれた。
そんなわけでアリスは何十人も入れそうな広々とした湯船に浸かり、髪の手入れを受けながら体のマッサージを受けるという――金持ち顔負けの待遇を得たのだ。
「……あの」
髪を洗ってくれていたサキュバスが、声を上げた。
真っ赤な髪の毛は、毛先にかけて白くなっていくグラデーションヘア。それをツーサイドアップにまとめている。華やかで可愛らしい見た目だ。
透き通るようなグレーの瞳は、異世界ゆえの特権だろう。
「?」
「こちらを試してみても?」
「なぁに、それ」
「ちょっと、ロージー! アンタ流石に失礼よ!」
取り出したのは小瓶だった。中にはとろりとした淡いピンクの液体が入っている。
ロージーと呼ばれたサキュバスは、相方に怒られていた。
しかしアリスはその差し出した代物が気になったのである。咎める相方を気にせず、それについて詳しく聞こうとする。
「まぁまぁ。教えてー」
「こ、これはその、私が作った髪の毛のケアアイテムです」
「ほう?」
聞けば彼女は、サキュバスの〝特権〟である男漁りを放棄してまで、美容に関する知識を蓄えていたらしい。
街に出向いて男を喰らわず、肌や髪の毛に対する美容品や、更には調香の資格まで取ったのだという。
他のサキュバスからすれば呆れられる対象だ。
だが彼女はそんな周りの視線や評価を気にしないほどには、そういった美意識への執着があったのだ。
「そういうの好きなんだ?」
「は、はい! 調香とか、アロマとか、美容とか……大好きで……」
「ほうほう」
「すみません、アリス様! この子が失礼を……」
「いいや、いいね。面白い」
「「へ?」」
当たり前だがこの世界の生活水準は低い。美容なんて二の次で、生活するだけで手一杯な一般人は髪も肌も調子が悪いままだ。
麻子が暮らしていた現代とは違って、そういったところに気を回すことがないのだろう。
であれば、一般市民でも手に入れられる額のブランドがあれば?
「材料を揃えたら仕事に入れる?」
「え? え?」
「私専属の調香師になってもいいし、うん、そうだな……。街で売っても良い。手持ちにあるお金は、アベスカから巻き上げているし……資金作りか。いいかも。どうかな?」
「え、えっと、ぜひ!」
「よし」
アリスが指を鳴らすと、即座に適当なホムンクルス一体が生成された。
生まれたホムンクルスはすぐにアリスに傅いて、その命令を待っている。
「この子、えっと――」
「ろ、ロージーと申します!」
「ロージー。ロージーが今後仕事をするから、調香室を用意するよう、ヴァルデマルに伝えて。後で向かわせるから、必要具材や素材の調節もね」
「了解致しました」
ホムンクルスはぺこりとお辞儀をすると、アリスのもとから去っていく。
もちろん、未だ続いている戦闘を華麗に交わしながら。
レベルを高く設定したわけではないので、攻撃を浴びてしまえば伝令は届くことなく終わってしまう。
無事に部屋を出るのを見届けると、アリスは再び湯船に深く浸かる。
「さー、じゃあよろしくね」
「はい!」
アリスはいい香りの立ち込める湯に浸かっているだけだが、サキュバスの二人がヘアケアを行ったり、指の先爪の先までマッサージをしている。
有り得ないくらいに至れり尽くせりだが、アリスにはそれを行える権限があるのだ。
「あ~、ごくらく……。にしても3人は元気だなぁ……」
アリスが止めていないということもあるが、エンプティの昂りが収まらないということもあって、戦闘はまだまだ終わりそうにない。
エステを受けているアリスと、轟音激しく鳴り響く戦地と成り果てた目線の先。
同じ空間でありながら、対極すぎるのであった。
「くっそ、タイミングよくスライムになるから、物理攻撃が上手く通らない……ッ」
「残念だったわね、ベルッ! そして……喰らいなさいッ、〈全溶解酸〉……ッ!!」
エンプティがスキルを発動すれば、三色の液体が球状になってエンプティの周りを浮遊している。
そしてその中でエンプティが選んだのは、赤色――強酸。
何もかもを溶かせる強力な効果を持っていて、瓦礫を溶かしたり大量の死体処理に使われる。
つまり、こんな室内で使用していい酸ではない。
「はっ!? ちょ、エンネキ! ここでそれは――そのスキルの赤色は駄目だってば!!」
「大変だわ、大変だわ……。この大浴場ごと溶かす気ですのね……」
「ドナネキも呑気に言ってる場合じゃな――」
強酸の赤い液体がぶくぶくと形を変えて、巨大な水の球体を生み出した。
その球体をベルとエキドナの頭上に配置して、即座に落とす。
ジュワア、と激しい溶解音が浴場全体に響き渡った。
酸独特のツンとした臭いが部屋に充満して、この場が一気に危険地帯へと姿を変えた。
城はポッカリと穴が空いて、露天風呂へと変わってしまった。
森が良く見えて眺めがいい。遠くにはアベスカの城が微かに見えている。空気が澄んでいれば、もっとハッキリ見えることだろう。
ここがただの露天風呂なのであれば、絶賛すべき素晴らしい景色だ。
だがこれは幹部の戦闘によってできた〝ただの穴〟である。
「ハァーッ、はぁ……。やっぱり幹部最硬を誇るだけあるわね。エキドナ……!」
「お褒めの言葉、光栄ですわ、光栄ですわ……」
「え、エンネキ……! あたしの為に、スキルを……っ」
当然ながらあれで幹部が死ぬはずもなく。
エキドナは咄嗟にスキル発動してベルを保護した。そのお陰でベルは無傷で済んでいる。
しかしエキドナのスキル〈守護の誓約〉は、使用者であるエキドナは対象外であるため――強酸の影響を直に食らって、体の各所の肉が溶けている。
エキドナには常時回復スキルがあるので、攻撃がやんだ今となってはジワジワとその肉が元に戻っていく。
一方アリスは、魔術を展開してサキュバス達と浴場の一部を一緒に守っていた。
もしもアリスが自身とサキュバスだけを保護していれば、この階層ごと破壊され城は崩壊していただろう。
「だったら次は――」
「エンプティ」
その言葉には重みがあった。
流石のアリスもここまでされては、許容範囲を超えるというもの。
まだ戦闘を続行するような素振りを見せるエンプティに、口を挟む。
表情は確実に怒りを含んでいて、せっかく手に入れた城を――エキドナやハインツ、ヴァルデマル達が改築を施している真っ最中の城を、破壊されてはたまったものではない。
もっともその改築作業には、この場における破壊者のエンプティも参加しているのだから余計だ。
自分で責任を持って守って綺麗にしている場所を、自分の手で破壊するな……と。
「は、はい!?」
「お・す・わ・り」
「ひんっ」
アリスにそう言われると、体の武器化も解除し、スキルの酸も解除した。
ペタリと座り込んで、怒られた子犬みたいに震えている。
アリスが本格的に説教に入ったことで、エキドナとベルも戦闘状態を解除した。
ベルは破壊された風呂場を改めて見て、呆れ返っている。
「何してくれてんの、こんのバカスライムッ! 城をぶっ壊すやつがあるか!!」
「で、ですが、この程度で壊れてしまう方がわるいですっ」
「この程度って……。お前のスキルの最大火力をぶっぱなしておいて、何言ってんの! 暫く謹慎! ヴァルデマルとヨナーシュの、デスクワークのお手伝いでもしてなさい!」
「ひぇーん! そんなぁ~~!!」
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
加護を疑われ婚約破棄された後、帝国皇子の契約妃になって隣国を豊かに立て直しました
黎
ファンタジー
幼い頃、神獣ヴァレンの加護を期待され、ロザリアは王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、侍女を取り上げられ、将来の王妃だからと都合よく仕事を押し付けられ、一方で、公爵令嬢があたかも王子の婚約者であるかのように振る舞う。そんな風に冷遇されながらも、ロザリアはヴァレンと共にたくましく生き続けてきた。
そんな中、王子がロザリアに「君との婚約では神獣の加護を感じたことがない。公爵令嬢が加護を持つと判明したし、彼女と結婚する」と婚約破棄をつきつける。
家も職も金も失ったロザリアは、偶然出会った帝国皇子ラウレンツに雇われることになる。元皇妃の暴政で荒廃した帝国を立て直そうとする彼の契約妃となったロザリアは、ヴァレンの力と自身の知恵と経験を駆使し、帝国を豊かに復興させていき、帝国とラウレンツの心に希望を灯す存在となっていく。
*短編に続きをとのお声をたくさんいただき、始めることになりました。引き続きよろしくお願いします。
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる