37 / 105
前編 第二章「アリスの旅行」
上陸4
しおりを挟む
「あいつ、あれ、あいつら――まさか、どうして……?」
アリスは油断していたというよりは、来るはずがないと過信していた。偶然というものを舐め切っていた。
そもそも王国から遠いアベスカで、得られる情報が乏しすぎるせいだ。
勇者が王国の中のなんの組織に所属していて、何処を出入りしているのかをよく調べていなかった。
元々見学や視察もかねているとはいえ、本命と対峙する予定などなかったから完全に失念していたのだ。
「まぁ! オリヴァー様! 丁度いいところに!」
「あ、ちょっ……」
「どうしたの? 新しい依頼?」
「くそっ……」
アリスの制止も間に合わず、受付嬢は勇者に声をかけた。苦虫を噛み潰したような顔のアリスは、そのまま勇者一行を迎えざるを得なかった。
横にいるガブリエラはまだ状況を理解出来ていないらしく、狼狽える主人を見て焦っている。
この時ばかりは弱く知識も何も無い、サキュバスの少女を羨んだアリス。
そして当のアリスは、胃をキリキリと痛めている。
(事前対策もしていない……。この国に来る時点で覚悟するべきだった。やっぱり前世での考えの甘さが残っている……)
勇者はアリスらを一瞥すると、柔らかい笑顔を向けた。
とりあえず気付かれてはいないようだ、と安心する。だがこの後の流れはどう考えても不味かった。
アリスから視線を外すと、自身を呼んだ受付嬢へと向き直る。
若いながらもそこに見えるは、歴戦の勇士。様々な死線をくぐって来ただろう男の表情が、一瞬垣間見える。
アリスはこの年端もいかない少年が、勇者であるのは本当なのだと痛感させられた。
「この人達は? 見ない人だね」
「はい。アベスカ……アリ=マイアからご旅行だそうで。どうにも危険地帯を見て回りたいそうなんです」
「へぇー」
ジロジロと上から下まで確認するように見つめられる。
ここで魔術を用いて、勇者の考えを探るのも策のひとつだろう。だが相手は低レベルの村民などではなく、アリスとレベル差が一つしか変わらない。
何よりも勇者というステータスは、その魔術を見破る可能性が存在するのだ。
勘づいてステータスを見るスキルや魔術を使われないことを祈るしかない。
「ア、ハハ……」
「…………」
誤魔化すように笑ってみる。
それなりに可愛い女に化けているので、そんじょそこらの野郎であれば惚れてしまうかもしれない。
だが勇者の引き連れる美人美少女を見てしまえば、化けてるアリスなどただの村娘レベル。
愛想がいいと思われるだろうが、それ止まりである。
つまるところ、色仕掛けなどは効かないのだ。
「女性なのに怖くないんですか?」
「……せ、戦争を、経験しているので」
「だったら余計にトラウマとかありませんか?」
「従軍……していたので、立ち向かっていた側ですから……」
「そうなんですかー、ふーん……。すごいですね」
それなりに大変そうなステータス経験を並べてみたが、勇者から返ってきたのは素っ気ない相槌。
アリスを信用していないからこそ出た雑さなのだが。
もしも仮に、本当に目の前の女性が従軍して魔王軍と戦っていたのであれば、とてつもない失礼である。
それでいて勇者なのだがら、この世は狂っているのだ。
疑うよりも先に、聞いた話を飲み込んで善人として振る舞うべきなのである。
民が望む通りの聖人君子ならば。
(何がトラウマだ、糞餓鬼……。アベスカの人間は全体がトラウマだらけというのに、よくそんな簡単にこぼせるな。流石は勇者様)
世界を救えば一つの国などどうでも良いのか。
アリスはその言葉が頭に浮かんだ瞬間、唇を噛みそうになった。
ぐっと堪えて笑顔を保つ。
「彼はオリヴァー・ラストルグエフ様と言いまして、なんと勇者様なのです。冒険者組合に登録はしてませんが、五ツ星冒険者並の力をお持ちなんですよ! 普段も特別に仕事を受けて下さってるんです」
「それで、そちらの女性は? そちらの女性も軍に?」
受付嬢が勇者オリヴァーの説明を、嬉しそうにしている。その様子を腹の中では苛立ちながら、アリスは聞いていた。
そしてオリヴァーから出てきた質問に対して、更に苛立ちを加速させる。
この男はどこまで失礼なのだ、と。
何の権限があってそこまで根掘り葉掘り聞いてくるのだ、と腹を立てた。
詮索されたくないという思いから来ている苛立ちだったが、先程の無礼な態度も相まって余計に頭にきていた。
もしも本当に従軍していた人間だというのならば、魔王を残して帰国した勇者を恨んでいるはずなのだ。
その無責任さに少しは反省してほしいというもの。
「…………何故そこまで聞くんですか? 冒険者と依頼主はそこまで個人情報を伝えないと、契約が出来ないんですか?」
「こわいですぅ……」
ガブリエラは空気を読んでアリスに隠れるように抱きついた。
ある種の娼婦のような魔物だ。こういう場は慣れているだろうし、上手くふるまえるのだ。
元より魔物という時点で、勇者には好印象などない。
アリスが嫌がる素振りを見せれば、それに全力で乗っかったまでである。
「……あっ、そのー……すみません。そんなつもりじゃ……」
(ムカつく奴だな……。個人情報うるさい現代から来てるくせに……。転生だけあって、この世界に馴染みすぎてるってこと?)
「あんたさっきから何? 金持ってるんだか知らないけど、オリヴァーは勇者だよ? 失礼じゃない?」
「ちょ、ちょっと、コゼット、やめなよ……」
「ユリアナもなんか言ってやりなよ! 彼氏がバカにされてるんだよ?」
「かっ、かれっ…………あぅ……」
「はー、初心なんだから……」
勇者一行がわちゃわちゃと会話を始めた事により、アリスは冷静さを取り戻した。
言われていることは、幹部が聞いたらただじゃ置かない無礼極まりない言葉ばかりだった。
しかし今はそれに構っている状況ではない。この場所を戦場に変える気はさらさら無いからだ。
(……あぶない、私も落ち着こう……。ここで売り言葉に買い言葉じゃ、下手すりゃ戦闘――最終決戦になりかねない。いかんいかん)
それに冷静に考えれば、敵の戦力を間近で見れる千載一遇のチャンスだ。
魔王城が復活したことが公になれば、否が応でも対峙することとなる。
ヴァルデマルではなく、統治しているのはアリスだと知られるのも時間の問題だろう。
だったらこのチャンス、利用する他あるまい。
「いいえ。こちらこそ大人げない対応で申し訳無かったです。私達は二人だけの家族でして、触れられたくない話題も多いんです」
「……っ! そう、ですよね。すみません」
「いいんです。それに――皆様さえよければ、我々の滞在期間中は是非雇われてみませんか?」
「え?」
「お金はお支払いします。道中の宿代も食費もお土産代も出しましょう」
「そんな、いいんですか?」
「お詫びですよ」
再びニコリと微笑んでみせた。
日本仕込みの愛想笑いは完璧だ。異世界だろうと通用してみせる。
それは無いぞと言わんばかりに、1人の少年が前に出た。
顔には疑問があると貼り付けてあるように、口から出たのはまだ彼女を疑っているという言葉だった。
「つかぬことを聞くが、何故そこまで金銭に困っていないんだ? さっきもスタッフが言った通り、僕達は五ツ星冒険者並に金を取るぞ」
「こちらの書類をご覧下さい。国王に認められて旅行に来ました。戦争にて功績を収めた報酬です。生き残りは数少ないですから、こうして贅沢が認められたんです」
「…………それは、その、申し訳ない」
「いいえ」
もう反論してくるなよ、と言う意味も込めてアリスは徹底的に嘘を塗り固めた。
もし万が一この事をアベスカの人間に問われたとしても、アリスの実態を知っている以上口裏を合わせるだろう。
今は二人の幹部が駐在しているのだ。
もしも裏切ったなどと分かってしまえば――未来は決まっている。
「それで? その子の名前は?」
「…………」
「ほら、聞かれてるよ」
「……ガブリエラ」
「ガブリエラちゃん! かっわいぃいいぃ!!♡♡あたし、コゼット! よろしくねぇ~♡」
「………わー、ヨロシクオネガイシマース」
(ガブリエラのことは気に入ったようなけど、さっき私を貶した女だ……。そもそも男じゃない時点で、ガブリエラとは合わなそうだな)
普段は愛想を振り撒いていたガブリエラが、必死に耐えながら対応している。
心底嫌なのだろう、棒読みで喋っているのがバレバレだ。
オリヴァー達は「コゼットのウザさが引き起こした」と思い込んでいた。
ガブリエラに対しても不審に思われていないようだ。
魔物だと気付けばすぐに行動を起こしてくるだろう。しかしながら何の反応もない。
最初にアリスが付与した、足を隠す魔術がしっかりと通用しているのだ。
これから一緒に旅していくにあたって、一番重要なことだった。
「宿を取りたいのですが、おすすめはありますか? 船旅で疲れたので、休息と計画がてら」
「あ、はい。ではご案内しますよ。僕の顔は知れ渡ってますし、勇者割で安く取りましょう」
「ふふ。それはありがとうございます」
アリスは油断していたというよりは、来るはずがないと過信していた。偶然というものを舐め切っていた。
そもそも王国から遠いアベスカで、得られる情報が乏しすぎるせいだ。
勇者が王国の中のなんの組織に所属していて、何処を出入りしているのかをよく調べていなかった。
元々見学や視察もかねているとはいえ、本命と対峙する予定などなかったから完全に失念していたのだ。
「まぁ! オリヴァー様! 丁度いいところに!」
「あ、ちょっ……」
「どうしたの? 新しい依頼?」
「くそっ……」
アリスの制止も間に合わず、受付嬢は勇者に声をかけた。苦虫を噛み潰したような顔のアリスは、そのまま勇者一行を迎えざるを得なかった。
横にいるガブリエラはまだ状況を理解出来ていないらしく、狼狽える主人を見て焦っている。
この時ばかりは弱く知識も何も無い、サキュバスの少女を羨んだアリス。
そして当のアリスは、胃をキリキリと痛めている。
(事前対策もしていない……。この国に来る時点で覚悟するべきだった。やっぱり前世での考えの甘さが残っている……)
勇者はアリスらを一瞥すると、柔らかい笑顔を向けた。
とりあえず気付かれてはいないようだ、と安心する。だがこの後の流れはどう考えても不味かった。
アリスから視線を外すと、自身を呼んだ受付嬢へと向き直る。
若いながらもそこに見えるは、歴戦の勇士。様々な死線をくぐって来ただろう男の表情が、一瞬垣間見える。
アリスはこの年端もいかない少年が、勇者であるのは本当なのだと痛感させられた。
「この人達は? 見ない人だね」
「はい。アベスカ……アリ=マイアからご旅行だそうで。どうにも危険地帯を見て回りたいそうなんです」
「へぇー」
ジロジロと上から下まで確認するように見つめられる。
ここで魔術を用いて、勇者の考えを探るのも策のひとつだろう。だが相手は低レベルの村民などではなく、アリスとレベル差が一つしか変わらない。
何よりも勇者というステータスは、その魔術を見破る可能性が存在するのだ。
勘づいてステータスを見るスキルや魔術を使われないことを祈るしかない。
「ア、ハハ……」
「…………」
誤魔化すように笑ってみる。
それなりに可愛い女に化けているので、そんじょそこらの野郎であれば惚れてしまうかもしれない。
だが勇者の引き連れる美人美少女を見てしまえば、化けてるアリスなどただの村娘レベル。
愛想がいいと思われるだろうが、それ止まりである。
つまるところ、色仕掛けなどは効かないのだ。
「女性なのに怖くないんですか?」
「……せ、戦争を、経験しているので」
「だったら余計にトラウマとかありませんか?」
「従軍……していたので、立ち向かっていた側ですから……」
「そうなんですかー、ふーん……。すごいですね」
それなりに大変そうなステータス経験を並べてみたが、勇者から返ってきたのは素っ気ない相槌。
アリスを信用していないからこそ出た雑さなのだが。
もしも仮に、本当に目の前の女性が従軍して魔王軍と戦っていたのであれば、とてつもない失礼である。
それでいて勇者なのだがら、この世は狂っているのだ。
疑うよりも先に、聞いた話を飲み込んで善人として振る舞うべきなのである。
民が望む通りの聖人君子ならば。
(何がトラウマだ、糞餓鬼……。アベスカの人間は全体がトラウマだらけというのに、よくそんな簡単にこぼせるな。流石は勇者様)
世界を救えば一つの国などどうでも良いのか。
アリスはその言葉が頭に浮かんだ瞬間、唇を噛みそうになった。
ぐっと堪えて笑顔を保つ。
「彼はオリヴァー・ラストルグエフ様と言いまして、なんと勇者様なのです。冒険者組合に登録はしてませんが、五ツ星冒険者並の力をお持ちなんですよ! 普段も特別に仕事を受けて下さってるんです」
「それで、そちらの女性は? そちらの女性も軍に?」
受付嬢が勇者オリヴァーの説明を、嬉しそうにしている。その様子を腹の中では苛立ちながら、アリスは聞いていた。
そしてオリヴァーから出てきた質問に対して、更に苛立ちを加速させる。
この男はどこまで失礼なのだ、と。
何の権限があってそこまで根掘り葉掘り聞いてくるのだ、と腹を立てた。
詮索されたくないという思いから来ている苛立ちだったが、先程の無礼な態度も相まって余計に頭にきていた。
もしも本当に従軍していた人間だというのならば、魔王を残して帰国した勇者を恨んでいるはずなのだ。
その無責任さに少しは反省してほしいというもの。
「…………何故そこまで聞くんですか? 冒険者と依頼主はそこまで個人情報を伝えないと、契約が出来ないんですか?」
「こわいですぅ……」
ガブリエラは空気を読んでアリスに隠れるように抱きついた。
ある種の娼婦のような魔物だ。こういう場は慣れているだろうし、上手くふるまえるのだ。
元より魔物という時点で、勇者には好印象などない。
アリスが嫌がる素振りを見せれば、それに全力で乗っかったまでである。
「……あっ、そのー……すみません。そんなつもりじゃ……」
(ムカつく奴だな……。個人情報うるさい現代から来てるくせに……。転生だけあって、この世界に馴染みすぎてるってこと?)
「あんたさっきから何? 金持ってるんだか知らないけど、オリヴァーは勇者だよ? 失礼じゃない?」
「ちょ、ちょっと、コゼット、やめなよ……」
「ユリアナもなんか言ってやりなよ! 彼氏がバカにされてるんだよ?」
「かっ、かれっ…………あぅ……」
「はー、初心なんだから……」
勇者一行がわちゃわちゃと会話を始めた事により、アリスは冷静さを取り戻した。
言われていることは、幹部が聞いたらただじゃ置かない無礼極まりない言葉ばかりだった。
しかし今はそれに構っている状況ではない。この場所を戦場に変える気はさらさら無いからだ。
(……あぶない、私も落ち着こう……。ここで売り言葉に買い言葉じゃ、下手すりゃ戦闘――最終決戦になりかねない。いかんいかん)
それに冷静に考えれば、敵の戦力を間近で見れる千載一遇のチャンスだ。
魔王城が復活したことが公になれば、否が応でも対峙することとなる。
ヴァルデマルではなく、統治しているのはアリスだと知られるのも時間の問題だろう。
だったらこのチャンス、利用する他あるまい。
「いいえ。こちらこそ大人げない対応で申し訳無かったです。私達は二人だけの家族でして、触れられたくない話題も多いんです」
「……っ! そう、ですよね。すみません」
「いいんです。それに――皆様さえよければ、我々の滞在期間中は是非雇われてみませんか?」
「え?」
「お金はお支払いします。道中の宿代も食費もお土産代も出しましょう」
「そんな、いいんですか?」
「お詫びですよ」
再びニコリと微笑んでみせた。
日本仕込みの愛想笑いは完璧だ。異世界だろうと通用してみせる。
それは無いぞと言わんばかりに、1人の少年が前に出た。
顔には疑問があると貼り付けてあるように、口から出たのはまだ彼女を疑っているという言葉だった。
「つかぬことを聞くが、何故そこまで金銭に困っていないんだ? さっきもスタッフが言った通り、僕達は五ツ星冒険者並に金を取るぞ」
「こちらの書類をご覧下さい。国王に認められて旅行に来ました。戦争にて功績を収めた報酬です。生き残りは数少ないですから、こうして贅沢が認められたんです」
「…………それは、その、申し訳ない」
「いいえ」
もう反論してくるなよ、と言う意味も込めてアリスは徹底的に嘘を塗り固めた。
もし万が一この事をアベスカの人間に問われたとしても、アリスの実態を知っている以上口裏を合わせるだろう。
今は二人の幹部が駐在しているのだ。
もしも裏切ったなどと分かってしまえば――未来は決まっている。
「それで? その子の名前は?」
「…………」
「ほら、聞かれてるよ」
「……ガブリエラ」
「ガブリエラちゃん! かっわいぃいいぃ!!♡♡あたし、コゼット! よろしくねぇ~♡」
「………わー、ヨロシクオネガイシマース」
(ガブリエラのことは気に入ったようなけど、さっき私を貶した女だ……。そもそも男じゃない時点で、ガブリエラとは合わなそうだな)
普段は愛想を振り撒いていたガブリエラが、必死に耐えながら対応している。
心底嫌なのだろう、棒読みで喋っているのがバレバレだ。
オリヴァー達は「コゼットのウザさが引き起こした」と思い込んでいた。
ガブリエラに対しても不審に思われていないようだ。
魔物だと気付けばすぐに行動を起こしてくるだろう。しかしながら何の反応もない。
最初にアリスが付与した、足を隠す魔術がしっかりと通用しているのだ。
これから一緒に旅していくにあたって、一番重要なことだった。
「宿を取りたいのですが、おすすめはありますか? 船旅で疲れたので、休息と計画がてら」
「あ、はい。ではご案内しますよ。僕の顔は知れ渡ってますし、勇者割で安く取りましょう」
「ふふ。それはありがとうございます」
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね
いくみ
ファンタジー
パトリシアは卒業パーティーで婚約者の王子から婚約破棄を言い渡される。
しかし、これは、本人が待ちに待った結果である。さぁこれからどうやって私の13年を返して貰いましょうか。
覚悟して下さいませ王子様!
転生者嘗めないで下さいね。
追記
すみません短編予定でしたが、長くなりそうなので長編に変更させて頂きます。
モフモフも、追加させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
カクヨム様でも連載を始めました。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる