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本編

21 ※ 愛情と激情と

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肩を掴む手に力が入り、痛いくらい掴まれている。

「……なんで、どういう事だ…」

首筋を見つめられながら、彼の様子に困惑する。

「…浮気か?」

「っ」

突然グリンッと仰向けにされ、大きな体に馬乗りにされる。

顔の両脇にドスッと強く手を突かれて、顔を覗き込まれた。

黄金色の瞳は瞳孔が開ききり、私を見ているようで見ていない。

「いっっっ!!!!」

いきなり肩を容赦なく噛まれる。

フーッフーッと荒い呼吸が聞こえ、バキバキと彼の骨格から音が鳴り、彼の手が毛深くよりゴツゴツとしていく。

(な、に、獣化?)

自分の肩を噛まれながら獣化される事に、恐怖で体が強張った。

「ぃ、ぃや、」

慌てて彼を退かそうとその体を押すがビクともしない。

馬乗りにされているため、体を捻ろうが何をしようが抜け出せなかった。

バキバキとした音が鳴り止む。

肩から口が離され、再び顔を覗き込まれる。

顔は獣人のそれだが、某映画のウルヴ◯リンのようだ。

黄金色の瞳は鈍く獰猛な色を宿している。

より野生味を帯びた美形は、美しくも恐ろしさを煽った。

「完全に獣化すると傷つけてしまうから半分だが、淫乱なお前を満足させるのには十分だろう」

「三週間がそんなに耐えられなかったか?」

「他の男を受け入れるくらい、ここが疼いたか?」

つっと服の上から子宮の辺りを撫でられた後、たくし上げられ下着の上から恥部を触られる。

「………」

彼が視線を下に下げて私が履いている白い綿の下着を見ると、一瞬だが固まった気がした。

「………」

(??)

そのまま何事もなかったかのように、下着を外されゴツゴツとした太い指で膣口をノックされる。

ずぷっ

「ぁん…ん、んぅ♡」 

先程の恐怖で体は未だ強張っているが、子宮口のイラつきは消えていない。

怖いのに、体は素直に彼の指を根元まで咥え、きゅう♡きゅう♡と締め付けて濡らしてしまう。

「…淫乱め、さっきまで男を咥えていたのか」

憎々しげに言いながら中の指を激しく抜き差しし始める。

「ふぅ♡んっ♡ぁ♡んっ♡」

声を抑えるようにしていた手を退かされ、唇を塞がれる。

以前感じたものよりもザラザラとしている長い舌が、縮こまる私の舌を絡めて引っ張り出し擦り合わせてくる。

「ん♡んっっーー~~♡♡♡」

男の匂いに当てられて子宮口が疼いている体は、口と膣の刺激で容易くイってしまった。

「っは、これだけの刺激でイったか、随分な淫乱に成長したな」

彼に罵られているようで誤解だと言いたいが、もしかしたら言う通りなのかもしれないと悲しくなった。

「ふ、く、ぅ」

足を広げられる。

自分の浅ましさ、馬鹿さ加減に思わず泣いてしまう。

彼が怒っている理由は分かる。

番の契約を見てしまったのだ。

それを予想出来なかった私が悪い。

なんとか理由を説明すれば彼は聞いてくれるだろうか。

「ぁ、あの」

ずっぷんっ

「ひっーーー~~♡♡♡」

あれだけ欲していた男根を一気に奥まで入れられた。

子宮口と彼の亀頭が出会い、押し潰される。

おかえりなさい♡と出迎えのキスをするように、彼の男根を歓迎し膣全体で吸い付いてしまう。

「っく」

最奥に到達した時、彼が苦しそうに喘いだ。

みのりは高みに登ったままガクガクと痙攣している。

フーッと長く息を吐き出した彼は、

「…具合がさらに良くなってる」

と悔しそうに呟いた。

足を抱え直され、膝が顔に付くくらいに体を曲げられる。

すぐに彼が揺さぶってきた。

「あっ♡あんっ♡ぁあっ♡」

自分の膣に、彼のモノが出たり入ったりしているのが全て見えてしまう。

まるで鬱憤を晴らすかのように、彼は恥部を真上から力強く叩いてくる。

亀頭の出っ張りが見えるか見えないかまで出されて、彼の陰毛が私の恥部で押し潰され、陰嚢がベチンと軽快に叩きつけられるまで奥に入れられるのを繰り返す。

「ふぁっ♡あんっ♡まって♡イっっー~♡♡」

「ひっ♡ぃっ♡イってるっ♡イってる♡からぁっ♡」

イっていても、ばすばすと容赦なく揺さぶられる。

「っはっ♡ご、ごめなっ♡さぃっ♡」

「っふぁぁっっーー~♡♡」

上から男の腰をこれでもかと押し付けられて、ビュク、ビュクと奥に出された。

「っ、は」

間髪入れずに再び叩きつけられる。

絶頂しては降りてる途中でまた絶頂してを繰り返し、このままではおかしくなるとイきながら謝った。

「ごめ♡なさっ♡はっ♡ふっ♡浮気じゃっ♡ないのぉ♡」

だが、野獣のように怒る彼には響かない。

体を裏返されるが、自重を支えられずに腰だけ男に持ち上げられる。

「あっ♡ひどぃっ♡こんなぁっ♡」

気絶したいのにスキルのせいで気絶できない。

体力はあるのに、あまりの刺激に頭が馬鹿になる。

「こわれちゃぅっ♡ひぅっっーー~♡♡」

二度目の射精を受けて、プツンと何かが焼き切れる音がした。

最早快感を追求する事でしか自身を守れないと思った。

体位を変えようと男根を抜いた彼に、

「んぁ♡きもちぃよぉ♡もっとして?♡」

うつ伏せで腰を上げたまま彼を振り返り、見せつけるようにトロトロの恥部を片手で開く。

「ぅっ」

あまりの淫らな光景に、男は眩暈がした。

「っはぁっ、悪い女だな、みのりは」

そのまま、また後ろから挿入される。

腰が支えられずにペタンとベッドに付いても、そのまま彼は揺さぶってくる。

「ぁっ♡」

ポルチオに良く届く寝バックの体位で突かれながら、彼にうなじを甘噛みされる。

同時に服の中に手を入れて胸を触ってきたが、ブラに一瞬固まった後、ブラの下側から手を入れてきて乳首をコリコリ♡と摘まれる。

「あんっ♡ぃいよぉっ♡」

「あっ♡このおちんちんすきぃ♡♡」

獣化による無尽の体力と培ってきた技術とで、チートスキルを持つみのりをリアンは追い詰め続けた。







「っは、あ」

気絶した愛しい番の蜜壺から自身を引き摺り出すと、ぬと、と何本もの糸が引く。

外はもう暗くなって久しい。

半獣化した俺でさえ一日を費やして犯して、やっと番を気絶させられた事に驚嘆する。

自分の番はどれだけタフなのか。

やはり神の愛し子か、と納得してしまう。

みのりが聞いていたら、顔を真っ赤にして泣いてしまうだろう事をリアンは考えていた。

別に気絶させる事が目的だった訳じゃないが、甘えて好き好き言ってくるみのりが可愛すぎたのと、どこまで彼女が耐えられるのかを知りたいという好奇心がここまでさせた。

後悔はしていない。

みのりが淫乱で可愛すぎるのが悪いのだ。

つい箍が外れてしまう。

浮気の事はもう許す。

二度とさせなければ良いのだから。

俺と三週間会わなかったことで疼きが我慢出来なかったのだろう、と考える事にした。

番の契約の事など考えたくはなかった。

愛しい番は今自分の下で伸びて気を失っている。

足の間からは白濁がこぽりこぽりと溢れ出てきているし、これで確実に孕ませられただろうと確信する。

浮気相手の子種だとしてもみのりの子ならば愛せるから問題ない。


チラリとベッドの側の地面を一瞥する。

先程から召喚魔法陣が浮かんでは消えてを繰り返している。

みのりと交わり始めた時から、幾度となくこの洞窟で召喚魔法が行使されていた。

「さっきからしつこいヤツらだ」

おそらく、召喚魔法を行使しているのはこの魔力の塊だろうと二つあるそれを捕まえ握り込む。

姿は見えないようにされているが、俺の目ならば見える。

二つの魔力の塊を片手で握りつぶすと、手の中で霧散した。

それ以降召喚魔法陣が浮かび上がってくる事はなくなった。

「さぁ、帰ろうか」


パチン


リアンが指を鳴らすと、二人の姿は一瞬で洞窟から消えてしまった。
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