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本編

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みのりは悶々と苦悩していた。

あれから既に五日が経った。

毎晩お尻を誰かに弄られ、何回も達してしまう事が続いている。

回を重ねる毎に抵抗や嫌悪感が無くなってきている気がするし、感度も上がってきている気がする。

その分、訳の分からない出来事にモヤモヤしているが。

(もしかして、ビオさんが何かしてるの?)
(会った後から始まってるし…)

お尻への刺激は日が暮れる頃にだけ起こるので、日中は普通に過ごせる。

抑制薬で疼きが軽くなったおかげで調子も戻った。

シアンさんはあのキスの後すぐに送還されてしまい、次の約束をしていなかった。

会いたいけれど仕事の邪魔をしてはとか、他の男の人に抱かれたのにとか悩んでいる。

もう喚び出さない方が良いとも思う。

(だけど、シアンさんに会いたい)

前世合わせて唯一親しくなれた人だから。

彼と一緒にご飯も食べたい。

(一緒に植えた苗が芽を出し始めたよと言ったら、喜ぶかな)

彼の笑顔が好きだ。

大柄なドワーフの様な見た目だけど、くしゃりとした笑顔が可愛い。

青色の瞳に見つめられると胸が温かくなって、何故か彼に触りたくなる。

筋肉のミッチリとした体は見た目より俊敏に動くし、頼もしい。

ずっと見ていて飽きない。

転んだ時に逞しい腕が支えてくれた時は心臓が飛び出るかと思った。

(会いたい…)
(…私にはもう番が二人いるのに、シアンさんにも惹かれてるなんて)
(三人とも傷つけてしまうかも…嫌われたら…)
(それとも何とも思わない、かな…)
(この世界では常識が違うのかもしれないし…でも…)

「はぁ」

首を振って考えを振り払う。

少し経つとまた考えてしまうのだが。




今日は暑い。

雑草を取って畑の世話をした後、近くの川に洗濯しに行くついでに涼んだ。

この川の水はとても綺麗だ。

その水で洗うと汚れが良く落ちるから石鹸を使わずに済む。

(この世界のお水ってすごい、前の世界よりもキラキラしてる気がするし)

川の側には白い花が所々密集して咲いていて、爽やかで良い匂いがするから気に入っている。

足を入れるとひんやりと冷たくて気持ち良い。




洞窟に戻った後は何となくボードを弄ったり、最近はライトノベルを読んだりしていた。

穏やかな時間が過ぎる。

そして薄暗くなる前に汚れても良い様に準備を始めた。

ランプを付け、着替えやタオルを用意したりと日課になってしまった。

恥ずかしい理由で部屋が汚れないようにショーツは着けたままだ。

ベッドを背にカーペットの上で横たわり、新しく出した大きめのクッションを抱きしめてその時を待った。

(来た)

やはり今日もかと落胆するのと同時に、期待していた自分もいるのが悩みを深める。

「…ふぅ…ん…ぁ♡…」

細い棒での刺激もそこそこに、最近では直ぐに大きなモノが入ってくるようになった。

最初はキツさがあったのに、もうすんなりと受け入れてしまう感覚がある。

「…あっ♡あ…んっ♡…あっ♡…あっ♡」

ピストン運動が段々と激しくなる。

「っっーー~~♡♡」

背を仰け反らせ腰をガクガクと震わせて達すると、お腹の中にも熱いものが広がった。

すぐにまたピストンが始まる。

「…ぁっ♡…あっ♡…あっ♡…あっっ♡♡♡♡」

また潮を吹いてしまって、はぁー♡はぁー♡と息を吐く。

子宮口の疼きも強くなり、こっちにも挿れて欲しいと淫らな考えが浮かんだ。

横向きのままそろそろと片足を後ろのベッドに掛けて、片手で前を触る。

下着の中に手を入れ、膣の中でぬち♡ぬち♡と動かした。

「…あんっ♡…あっ♡…ん♡…きもちいぃ♡…」

お尻の刺激と一緒に手の動きも激しくしていく。

「…あっ♡…あっ♡…」

「みのり…?」

「あっ♡…え?」

会いたいと思っていた相手の声が聞こえた気がした。

顔を上げて声がした方向を見ると、入り口を入った所に顔を真っ赤にして口を抑えこちらを見る、恐らくシアンさんらしき人がいた。

恐らくと言うのは、彼のドワーフらしさが無くなっていたからだ。

髭が無くなり、髪の毛も短髪に揃えられている。

口元は隠しているため全貌は分からないが、十歳程若返ったような感じがした。

優しい青の瞳は赤が混じったように揺れている。

逞しい喉仏がゴクリと上下に動き、フーッ、フーッと荒い呼吸が聞こえる。

(本当にシアンさん?)
(あんなに穏やかなシアンさんが、私に興奮している?)

じゅん♡と子宮が疼いた。

思わずコクンと唾を飲み込んだ。

もはや罪悪感とか頭を占めていた苦悩とかは無くなり、彼が欲しいとしか考えられなくなった。

「ぁ、きて?♡」

その瞬間、シアンさんの瞳が完全な赤に染まった。

口から手を離し物凄いスピードで近づいたかと思うと、私をベッドの端に仰向けに押し上げて片足を押さえつけ、恥部を覆う布を破り取った。

「っ」

恥部と布の間に繋がる糸に、彼はまた唾を飲み込んだ。

彼の顔の全貌を初めて見たが、被るようなまつ毛のぱっちりとした目に肌の色もあってエキゾチックで格好良い。

片手でカチャカチャとベルトを抜き、トラウザーズを下げようとするがもたついてしまっている。

「くそっ」

その余裕の無さが可愛く、期待に息が上がった。

取り出した彼の陰茎は体に見合っていて、ビキビキと上を向き先端からは先走りが浮いている。

そしてその下の陰嚢は牛の乳のように大きく張っていた。

(すごい…)
「っ、」

シアンさんが両膝の裏を掴んでくる。

もたついた事で瞳に少し理性が戻ったようだ。

「すまない、みのりが望んでいなくとも、もう我慢出来ないんだ」
「責任は取るから…」

そんな彼にこの後に及んでお預けされているようで、堪らずに彼の陰茎を掴み秘裂に押しつける。

くちゅ

「ぅあっ」

彼が野太くハスキーな喘ぎ声を出し、その苦しそうな顔に興奮する。

(男の人の気持ちが分かる、かも)

陰茎を上下させ、くちゅくちゅと秘裂をなぞらせる。

「あ、みのりっやめろっ」

そんな事を言うが、彼の両手は私の膝を支えて大きく開いてくる。

陰茎を引っ張るように入口に押しつけると、素直に腰を突き出してきた。

彼の腰に両足を絡めてもっとと近づけると、っちゅんと彼のモノが全て入った。

「はぁんっっ♡♡♡」

あんなに長くて大きなモノが、全て自分の中に入った事が信じられない。

けれど恥部に彼の下腹がくっ付いているし、これ以上無いほど子宮口を押し上げているのを感じる。

「ぅあぁっ」

お腹の中に熱い物が広がる。

彼が挿れた刺激でイってしまったようだ。

中出しに慣れた私の体はその感覚に感じてしまう。

「ぁ、す、すまない、初めてで、その、出、てしまった」

落ち着いてきた彼が眉を八の字にして泣きそうな顔で謝るが、瞳を潤ませて頬を赤くしたその顔がとても可愛くて、思わず膣を締め付けてしまった。

彼の初めてを貰った事が嬉しかった。

「大丈夫だから、ちゅう、して?♡」

そうおねだりすると、ドクンッ、と未だに硬さを保った中の陰茎が脈打った。

私の顔の両脇に手を突いて、前にしたものとは比べものにならない程の濃厚なキスをしてくる。

「…ん♡…ちゅ♡…んん♡…」

逞しい首に手を回してお互いに拙い動きだが夢中で味わっていると、彼が腰を動かしてきた。

「ぷぁっ♡…あっ♡…あっ♡…」

その動きもゆっくりで拙いが良い所を捏ねてくる。

「…あんっ♡…あっ♡…あっ♡…」

「ふ、っ」

彼がまた達する。

「…すまなぃ…あまりにも、みのりの中が、はぁ、気持ち良くて…」

(か、可愛い)

初心な彼に快感を教え汚している気分になって、頭の奥がじん♡とした。

「…下になって?♡」

中の陰茎を抜かせてベッドに仰向けになるよう促す。

彼は戸惑うが素直に従ってくれる。

ベッドが小さくて、大きな彼は上体をベッドフレームに預けた形になった。

その腰に跨ると、晒け出されている太ももにオズオズと手を置かれる。

「シアンさんのここ…可愛い…♡」

ヨシヨシと男根を撫でて、恐る恐る片手で握る。

拙いけれど、くちゅくちゅと擦り上げてみる。

「ぅ、あ、みのりっ!?」

「シアンさん、きもちいぃ?♡」

「気持ちいいからっ…ぅあっ」

一際ビクビクと痙攣する陰茎の根元を締め上げると、小説で読んだ通りに射精を抑えられた。 

「「っ」」

ちょっと自分でもびっくりするが、イけなくて苦しげに息を呑む彼の色気に再び頭の芯が熱で侵される。

その熱に浮かされたまま彼に問い掛けた。

「これ、私の中に挿入れたい…?♡」
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