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第一章 裏切りと『力の試練』
第19話 狼王ボルト・アポカリプリス
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固有スキルを唱えた瞬間、体の中にミューの力が凄まじい勢いで流れ込んでくる。
そしてそれは、俺の体の中をぐるぐると何度も巡っていった。
「う、あぁぁーーー」
体の中に入ってきた力が強大すぎたのか、身体中の血管がどくどくと脈動する。
全身が焼けるように熱い……
俺は体の中で暴走しようとする力を必死に押さえつけた。
(ライムくん……)
(……ライム……)
やばい……ダメだ。このままじゃ力が暴走する。
心の中に諦めの感情がでしゃばる。
その時、諦めの感情ともう一つ何か別の感情を感じとった。
そう、それは俺の強くなる理由……勇者への狂気に満ちた復讐心だった。
これぐらいの力を抑えれなくて、どうして勇者に復讐することができるんだよ。
心の中で自分を鼓舞し、暴走しようとする力を押さえつけていく。
そして俺は、なんとか力を押さえつけることに成功した。
力が爆発的に湧き出てくる。
その変化は体の外見の方にも起こっていた。
瞳は右眼が紅色のままで、背中の右の肩甲骨のあたりから禍々しい雰囲気の翼が生えた。
そして、俺の体の周囲には、赤色と紫色が混合したオーラが漂った。
その時、狼王ボルト・アポカリプスが稲妻を俺に放った。
さっきと変わらない速度のはずなのに、やたらと遅く感じる。
恐らくまた動体視力が向上したのだろう。
余裕を持ってそれを躱し、反撃を行った。
“多重詠唱”
「ニ属性合同精霊魔法”黒炎槍”」
元から使えていたかのように、二つの属性が融合した新しい精霊魔法を唱える。
すると俺の周りに黒い炎を帯びた漆黒の槍が大量に出現した。
そして俺はそれらを狼王ボルト・アポカリプスに放った。
轟音と共にそれらは全て狼王ボルト・アポカリプスの体を貫いていった。
威力も速さも桁違いである。
「グァァーーーー」
狼王ボルト・アポカリプスは痛みで叫びながら俺を睨みつける。
その目には憎しみ、憎悪が宿っている。
そして、傷を負ったまま再び俺に稲妻を放ってきた。
それをなんとか躱すが、俺はあることに気づいた。
稲妻の速さがさっきよりも上がってる!?
そう、狼王ボルト・アポカリプスの攻撃速度が先程よりも速くなっていたのである。
(どういうことだ?どうして狼王ボルト・アポカリプスの攻撃がどんどん強くなっているんだ?)
(ライムくん、もしかしたら狼王ボルト・アポカリプスの固有スキルかも)
俺の問いにサラが答える。
(固有スキル?)
(うん。確か狼王ボルト・アポカリプスの固有スキルは”底力”だったよね?)
(ああ、確かそうだったな)
(多分、それが原因だよ)
(どういうことだ?)
(固有スキル”底力”は……自分の体力が減れば減るほど力が上がっていくというスキル……ライムは今……狼王ボルト・アポカリプスに大量のダメージを与えた……だから狼王ボルト・アポカリプスの力はとても上がった)
まだ疑問を抱く俺にミューが答える。
狼王ボルト・アポカリプスを見ると、さっきよりも纏っている白銀のオーラの量が増えている。
それに伴ってか、狼王ボルト・アポカリプスの生成している稲妻の量も増えていた。
俺は長期戦になると自分が不利になると思い、すぐに勝負を終わらせるために、狼王ボルト・アポカリプスとの距離を詰めて、近距離から精霊魔法を放つ。
「二属性合同精霊魔法”炎獄黒喰”」
黒い炎を帯びた巨大な獣が炎の渦から現れる。
それは雄叫びを上げた後、狼王ボルト・アポカリプスの左前足を噛み砕いた。
その瞬間、黒い獣は一瞬で塵になる。
狼王ボルト・アポカリプスが黒い獣の身体の中に高圧電流を流したのだ。
(ライムくん!後ろに飛んで!)
(ライム……後ろ!)
その様子に唖然としていた俺にサラとミューが心の中で叫んだ。
その声でハッと我にかえり、後ろに飛ぶ。
すると、俺のいた場所は、巨大な雷でも落ちたかのように真っ黒になっていた。
それでもまだ、狼王ボルト・アポカリプスの攻撃は終わっていなかった。
次の瞬間、俺に白銀のオーラを纏った爪が振り下ろされる。
俺はそれをギリギリのところで躱したが、先ほどまでの余裕はすでになくなっていた。
(速すぎだろ!?こいつどれだけ強くなっているんだよ!)
狼王ボルト・アポカリプスの力の上がり具合に舌打ちする。
(あれはちょっとボク達でも予想していなかったかな……)
(……私たちの想像を遥かに超えた強さ)
サラやミューも狼王ボルト・アポカリプスがここまで強くなるとは予想していなかったようだ。
恐らくだが、俺の次の攻撃を耐えられたら、俺は狼王ボルト・アポカリプスに殺されるだろう。
それぐらい狼王ボルト・アポカリプスは”底力”で強くなっていた。
(どうすれば勝てるんだ?)
心の中で問いかけた時、サラとミューが同時に答えた。
((ボク、私たちの奥義を使えば倒せるかも知れないよ))
(奥義?)
(うん!ライムくんだって本当は気づいているんでしょ?)
サラが俺に呼びかける。
(……そう……頭ではわかってるけど……体ができないと思い込んでいるだけ……)
ミューがサラの言葉の続きを紡いでいく。
(ボク達の力を借りている今のライムくんなら……)
(……きっとできる)
そして最後に俺を応援する言葉を残した。
サラとミューの言う通りだ……
確かに俺はこの状態でも奥義があることは分かっていた。
それでも、今の俺では使えないと思い込んでいた。
それはなぜか?理由は簡単だ。俺は怯えていたのだ。
自分の力が暴走するのが怖かった。
自分の力の暴走でサラやミューに失望されて離れられたくなかった。
だけど、そんな俺にサラとミューは応援の言葉をかけた。俺のことを信じていると。
相棒にここまで信頼されたら、裏切ることはできない。
狼王ボルト・アポカリプスの振り下ろされた爪の攻撃を躱し、精霊魔法を使う。
「二属性合同精霊魔法奥義”黒冥炎拳”」
体にある全ての魔力が右手の拳に集まり、身体中がどんどん熱くなっていく。
赤色のオーラと黒色のオーラが融合しながら、右手にまとわりついていく。
そして、それを狼王ボルト・アポカリプスへ放った。
俺の拳は周囲の空間を吸収し、ねじ曲げながら、狼王ボルト・アポカリプスに到達した。
狼王ボルト・アポカリプスに触れていた時間はほんの数秒だった。
だが、次の瞬間、狼王ボルト・アポカリプスの体があった場所にはただただ無の空間が広がっていた。
色も形も質量も大きさも何もない無機質な穴。
そしてそれはしばらくすると、何事もなかったかのように戻っていった。
そこには狼王ボルト・アポカリプスの首だけが残った。
狼王ボルト・アポカリプスの死を確認した後、俺は急に視界が狭くなっていき倒れた。
典型的な魔力枯渇の症状だ。
ライムの魔力がなくなったことで、力を貸していたサラマンダーとミュータントに力が返却される。
サラマンダーとミュータントはライムを見つめながら話をする。
「ライムくん、本当に勝っちゃったね!」
「うん……私は……ライムを……信じていた……」
「ボクもだよ!ところでミュー」
「……うん?サラ……どうかした?」
「ライムくんの心の中に入った感想はどうだった?」
「……どこか居心地のいい感じがした……けど真っ暗で真っ黒だった……そこにいるだけで……息が詰まるようだった……」
「うん。多分だけど、あれがライムくんの勇者達への憎しみや憎悪なんだろうね」
「精霊獣ガーベ・ゴルバディウスと戦った時の……ライムの心の中は……どんな感じだったの?」
「真っ白でただ居心地のすごくいい空間だったよ」
「……そうだったんだ……」
「うん。それでボクは気づいたんだ」
「……何を?」
「ライムくんの今の感情はちょうどライムくんと出会う前のボク達と一緒だということを」
「……そうかもしれない」
「それでね、ここから先はボクの考えなんだけど、今のライムくんにはかけがえのない大切な人が必要だと思うんだ」
「……私たちにとってのライムのように?」
「うん」
「……私もそう思う……だからとりあえず……今の私たちに出来ることは……ライムの心が割れないように守ること……」
「そうだね。ひとまずはボク達でライムくんを支えていこう」
サラマンダーとミュータントはお互いの感情を確認しあった後、笑い合う。
「それにしても、ここは一体どこなんだろうね」
辺りを見回して、サラマンダーが呟く。
その言葉にミュータントが返答する。
「……確かに……不思議な場所……まるで誰かに創られた空間みたい」
「ボクもそう思った。でも全部が全部悪いっていうわけじゃないんだよね」
「……どういうこと?」
「ここにくるまで色々な敵に出会ったけど、どの敵も急に強すぎる敵はいなかった」
「……段々と敵の強さが上がっていった?」
「うん」
「もしかしたら……ここは私たちでも知らない場所なのかも」
「そうだね。まあとりあえず今は、ライムくんが目覚めるのを待とうか?」
「……うん」
そして二人は倒れているライムの元へ向かっていった。
そしてそれは、俺の体の中をぐるぐると何度も巡っていった。
「う、あぁぁーーー」
体の中に入ってきた力が強大すぎたのか、身体中の血管がどくどくと脈動する。
全身が焼けるように熱い……
俺は体の中で暴走しようとする力を必死に押さえつけた。
(ライムくん……)
(……ライム……)
やばい……ダメだ。このままじゃ力が暴走する。
心の中に諦めの感情がでしゃばる。
その時、諦めの感情ともう一つ何か別の感情を感じとった。
そう、それは俺の強くなる理由……勇者への狂気に満ちた復讐心だった。
これぐらいの力を抑えれなくて、どうして勇者に復讐することができるんだよ。
心の中で自分を鼓舞し、暴走しようとする力を押さえつけていく。
そして俺は、なんとか力を押さえつけることに成功した。
力が爆発的に湧き出てくる。
その変化は体の外見の方にも起こっていた。
瞳は右眼が紅色のままで、背中の右の肩甲骨のあたりから禍々しい雰囲気の翼が生えた。
そして、俺の体の周囲には、赤色と紫色が混合したオーラが漂った。
その時、狼王ボルト・アポカリプスが稲妻を俺に放った。
さっきと変わらない速度のはずなのに、やたらと遅く感じる。
恐らくまた動体視力が向上したのだろう。
余裕を持ってそれを躱し、反撃を行った。
“多重詠唱”
「ニ属性合同精霊魔法”黒炎槍”」
元から使えていたかのように、二つの属性が融合した新しい精霊魔法を唱える。
すると俺の周りに黒い炎を帯びた漆黒の槍が大量に出現した。
そして俺はそれらを狼王ボルト・アポカリプスに放った。
轟音と共にそれらは全て狼王ボルト・アポカリプスの体を貫いていった。
威力も速さも桁違いである。
「グァァーーーー」
狼王ボルト・アポカリプスは痛みで叫びながら俺を睨みつける。
その目には憎しみ、憎悪が宿っている。
そして、傷を負ったまま再び俺に稲妻を放ってきた。
それをなんとか躱すが、俺はあることに気づいた。
稲妻の速さがさっきよりも上がってる!?
そう、狼王ボルト・アポカリプスの攻撃速度が先程よりも速くなっていたのである。
(どういうことだ?どうして狼王ボルト・アポカリプスの攻撃がどんどん強くなっているんだ?)
(ライムくん、もしかしたら狼王ボルト・アポカリプスの固有スキルかも)
俺の問いにサラが答える。
(固有スキル?)
(うん。確か狼王ボルト・アポカリプスの固有スキルは”底力”だったよね?)
(ああ、確かそうだったな)
(多分、それが原因だよ)
(どういうことだ?)
(固有スキル”底力”は……自分の体力が減れば減るほど力が上がっていくというスキル……ライムは今……狼王ボルト・アポカリプスに大量のダメージを与えた……だから狼王ボルト・アポカリプスの力はとても上がった)
まだ疑問を抱く俺にミューが答える。
狼王ボルト・アポカリプスを見ると、さっきよりも纏っている白銀のオーラの量が増えている。
それに伴ってか、狼王ボルト・アポカリプスの生成している稲妻の量も増えていた。
俺は長期戦になると自分が不利になると思い、すぐに勝負を終わらせるために、狼王ボルト・アポカリプスとの距離を詰めて、近距離から精霊魔法を放つ。
「二属性合同精霊魔法”炎獄黒喰”」
黒い炎を帯びた巨大な獣が炎の渦から現れる。
それは雄叫びを上げた後、狼王ボルト・アポカリプスの左前足を噛み砕いた。
その瞬間、黒い獣は一瞬で塵になる。
狼王ボルト・アポカリプスが黒い獣の身体の中に高圧電流を流したのだ。
(ライムくん!後ろに飛んで!)
(ライム……後ろ!)
その様子に唖然としていた俺にサラとミューが心の中で叫んだ。
その声でハッと我にかえり、後ろに飛ぶ。
すると、俺のいた場所は、巨大な雷でも落ちたかのように真っ黒になっていた。
それでもまだ、狼王ボルト・アポカリプスの攻撃は終わっていなかった。
次の瞬間、俺に白銀のオーラを纏った爪が振り下ろされる。
俺はそれをギリギリのところで躱したが、先ほどまでの余裕はすでになくなっていた。
(速すぎだろ!?こいつどれだけ強くなっているんだよ!)
狼王ボルト・アポカリプスの力の上がり具合に舌打ちする。
(あれはちょっとボク達でも予想していなかったかな……)
(……私たちの想像を遥かに超えた強さ)
サラやミューも狼王ボルト・アポカリプスがここまで強くなるとは予想していなかったようだ。
恐らくだが、俺の次の攻撃を耐えられたら、俺は狼王ボルト・アポカリプスに殺されるだろう。
それぐらい狼王ボルト・アポカリプスは”底力”で強くなっていた。
(どうすれば勝てるんだ?)
心の中で問いかけた時、サラとミューが同時に答えた。
((ボク、私たちの奥義を使えば倒せるかも知れないよ))
(奥義?)
(うん!ライムくんだって本当は気づいているんでしょ?)
サラが俺に呼びかける。
(……そう……頭ではわかってるけど……体ができないと思い込んでいるだけ……)
ミューがサラの言葉の続きを紡いでいく。
(ボク達の力を借りている今のライムくんなら……)
(……きっとできる)
そして最後に俺を応援する言葉を残した。
サラとミューの言う通りだ……
確かに俺はこの状態でも奥義があることは分かっていた。
それでも、今の俺では使えないと思い込んでいた。
それはなぜか?理由は簡単だ。俺は怯えていたのだ。
自分の力が暴走するのが怖かった。
自分の力の暴走でサラやミューに失望されて離れられたくなかった。
だけど、そんな俺にサラとミューは応援の言葉をかけた。俺のことを信じていると。
相棒にここまで信頼されたら、裏切ることはできない。
狼王ボルト・アポカリプスの振り下ろされた爪の攻撃を躱し、精霊魔法を使う。
「二属性合同精霊魔法奥義”黒冥炎拳”」
体にある全ての魔力が右手の拳に集まり、身体中がどんどん熱くなっていく。
赤色のオーラと黒色のオーラが融合しながら、右手にまとわりついていく。
そして、それを狼王ボルト・アポカリプスへ放った。
俺の拳は周囲の空間を吸収し、ねじ曲げながら、狼王ボルト・アポカリプスに到達した。
狼王ボルト・アポカリプスに触れていた時間はほんの数秒だった。
だが、次の瞬間、狼王ボルト・アポカリプスの体があった場所にはただただ無の空間が広がっていた。
色も形も質量も大きさも何もない無機質な穴。
そしてそれはしばらくすると、何事もなかったかのように戻っていった。
そこには狼王ボルト・アポカリプスの首だけが残った。
狼王ボルト・アポカリプスの死を確認した後、俺は急に視界が狭くなっていき倒れた。
典型的な魔力枯渇の症状だ。
ライムの魔力がなくなったことで、力を貸していたサラマンダーとミュータントに力が返却される。
サラマンダーとミュータントはライムを見つめながら話をする。
「ライムくん、本当に勝っちゃったね!」
「うん……私は……ライムを……信じていた……」
「ボクもだよ!ところでミュー」
「……うん?サラ……どうかした?」
「ライムくんの心の中に入った感想はどうだった?」
「……どこか居心地のいい感じがした……けど真っ暗で真っ黒だった……そこにいるだけで……息が詰まるようだった……」
「うん。多分だけど、あれがライムくんの勇者達への憎しみや憎悪なんだろうね」
「精霊獣ガーベ・ゴルバディウスと戦った時の……ライムの心の中は……どんな感じだったの?」
「真っ白でただ居心地のすごくいい空間だったよ」
「……そうだったんだ……」
「うん。それでボクは気づいたんだ」
「……何を?」
「ライムくんの今の感情はちょうどライムくんと出会う前のボク達と一緒だということを」
「……そうかもしれない」
「それでね、ここから先はボクの考えなんだけど、今のライムくんにはかけがえのない大切な人が必要だと思うんだ」
「……私たちにとってのライムのように?」
「うん」
「……私もそう思う……だからとりあえず……今の私たちに出来ることは……ライムの心が割れないように守ること……」
「そうだね。ひとまずはボク達でライムくんを支えていこう」
サラマンダーとミュータントはお互いの感情を確認しあった後、笑い合う。
「それにしても、ここは一体どこなんだろうね」
辺りを見回して、サラマンダーが呟く。
その言葉にミュータントが返答する。
「……確かに……不思議な場所……まるで誰かに創られた空間みたい」
「ボクもそう思った。でも全部が全部悪いっていうわけじゃないんだよね」
「……どういうこと?」
「ここにくるまで色々な敵に出会ったけど、どの敵も急に強すぎる敵はいなかった」
「……段々と敵の強さが上がっていった?」
「うん」
「もしかしたら……ここは私たちでも知らない場所なのかも」
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