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師弟編
第23話 修行後の一杯(回復薬)は格別です。
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次の日からは毎日、修行、製作、実験、開発の日々となった。
午前中の涼しい時間帯に修行をする。
修行の内容としてはまず、起床してすぐにランニングを行う。
これは薬の材料採取も兼ねているため、コースは決まっておらず結界内を体感で大体1時間くらいを目安に走る。
森の中は色々と入り組んでおり足場が不安定なため、足腰の訓練に最適だ。
結界の境界は内側からはシャボン玉のような薄い膜が張っているように見える。
俺はその膜を超えないようにランニングをするのだ。
ちなみに外側からはその膜は見えないようになっている。
ランニングが終わった後は朝食を作る。その後、いびきをかきながら爆睡しているティアドラを無理やり起こし、ともに食事を摂ったのちに彼女との特訓だ。
彼女は見かけによらず、剣の腕が立つ。
剣の修行をしていたとの発言はどうやら本当だったらしい。
彼女が使う剣の流派は嘘か本当か『白銀姫流』という。
構えは上段。剣先を相手に向け、腰を落とし重心を低くする。
こうすることで相手の攻撃に対し、対処しやすくなるらしい。
そして攻撃の際には身体をひねらせ、縦、横に回転させる。
その回転力を持って駒のように連続攻撃を行うのだ。
突いたりすることはなく、斬ることに特化した剣術だ。
俺達は木刀を持ち、対峙する。
俺は先ほどの構えをし、剣先をティアドラに向ける。
実は練習に使用している木刀は前の世界でよくあった木刀とは異なる点がある。
それは木刀の反りが通常よりも大きいのだ。
そう、『白銀姫流』は前の世界でいう、シャムシールやシミターといった曲刀を前提とする流派であった。
「さて、それでは・・・行くぞ!」
この掛け声が決まり文句だ。こうして俺の特訓が始まる。
まずは徹底的に彼女の攻撃を受け流す。
『白銀姫流』の防御という概念はない。
曲刀の性能上剣で受け止めるのは強度上向いていないのだ。
曲刀の反りを活かし、相手の攻撃を滑らして受け流す。
その後、受け流して隙を見せた相手に回転攻撃を仕掛けるのだ。
この剣術は力で劣る魔力を持たない俺に適した戦い方だ・・・本来ならね。
本人は俺の実力を考慮して手加減していると言っているのだが・・・彼女の切り込みが鋭すぎるのだ。
おかげで受け流すことなく、俺は吹き飛ばされる。
たまに上手く受け流すことができるのだが、攻撃しようと振り返ると既に態勢を立て直した彼女の剣先が目前に迫っているのだ。
そんな感じで強かにボコボコにされたのち、今度は俺の攻撃の手番になる。
俺は痛む体にムチ打ちながら回転攻撃を仕掛ける。
ここまではいい。後は彼女が受け流すだけ・・・なのだが。
なぜか受け流すと同時に攻撃を受ける。
受け流しながら木刀の刃部を俺に当て力を込めて吹き飛ばしてくる。
彼女曰く、「隙がありすぎるのじゃ!」とかなんとか言ってるが・・・最初のうちはもっと優しくしてほしい。
これでもまだ上手くなったほうだ。
最初の時なんて体の動かし方が分からなかったし。
っていうか彼女の指導が感覚的すぎて理解不能だった。
「ちがうちがう!もっとこう・・・グッと踏み込んでグルッ、ズバー!って感じじゃ!」
うん、今でもよくわかんないや。
こうして午前中は過ぎていく。
その後は昼食の時間だ。
まぁ作るのは俺なんだけど。
食卓に食事を並べた後、俺は指輪を使用して回復薬(原液)を取り出し、腰に手を当て飲み干すのが日課となっている。
「くぅ・・・!この一杯飲むと生き返るって感じがするんだよなぁ!!」
気分は仕事から帰宅してビールを飲むのサラリーマン。
まぁ実際本当に生き返っているようなものだ。
この薬を飲み干すと、ものの10分程で午前中にズタボロにされた自身の身体が全快する。
たぶんこの薬がないと俺はこの修行に耐えることはできないだろう。
「なんか爺くさいのぅ。」
そんな俺を白けた目で見つめながらティアドラが呟く。
そんなやり取りをしながら昼食を摂るのだ。
昼からは製作、実験、もしくは開発の時間だ。
製作はその名の通り薬の製作を行う。
以前ティアドラに回復薬の質を褒めてもらったのだが、まだまだ薬を作る技術は彼女に遠く及ばない。
なので少しでもその腕を上げるために日々の特訓は欠かせないのだ。
実験は既存の薬を使用して、濃度毎の俺への効果の確認を行う。
こちらは大分データが揃ってきている。
基本的にはティアドラの提示した理論の裏付けがほとんどだ。
今は薬の色の濃淡と魔力濃度の関係について調査している。
最後に開発だが・・・これはまだ未知の領域だ。
薬の効果量を上げる、つまりは純度を上昇させる方法の模索なのだがこちらはあまり上手くいっていない。
使用する水の量を減らすことである程度は上昇するのだが、そこから先の段階ともなると単純な水の量という訳でもなさそうだ。
俺は前の世界の知識もフル動員させて考える必要があると考えている。
後々は液体ではなく、丸薬のような形で使用できないかな。
基本的に薬の製作は毎日時間が空いた時に行い、実験と開発についてはティアドラの気分によってその日にやることが決まる。
最初は午前の特訓だけで倒れたり、体調を崩したりしていたが、繰り返すうちに体力がついてきたのか段々と慣れてくる。
また、幼い今の俺の身体は月日が経つと共にどんどんと成長していき、筋力がつくことで自身の技のキレにも磨きがかかってきた。
こうして・・・5年の月日が流れるのだ。
午前中の涼しい時間帯に修行をする。
修行の内容としてはまず、起床してすぐにランニングを行う。
これは薬の材料採取も兼ねているため、コースは決まっておらず結界内を体感で大体1時間くらいを目安に走る。
森の中は色々と入り組んでおり足場が不安定なため、足腰の訓練に最適だ。
結界の境界は内側からはシャボン玉のような薄い膜が張っているように見える。
俺はその膜を超えないようにランニングをするのだ。
ちなみに外側からはその膜は見えないようになっている。
ランニングが終わった後は朝食を作る。その後、いびきをかきながら爆睡しているティアドラを無理やり起こし、ともに食事を摂ったのちに彼女との特訓だ。
彼女は見かけによらず、剣の腕が立つ。
剣の修行をしていたとの発言はどうやら本当だったらしい。
彼女が使う剣の流派は嘘か本当か『白銀姫流』という。
構えは上段。剣先を相手に向け、腰を落とし重心を低くする。
こうすることで相手の攻撃に対し、対処しやすくなるらしい。
そして攻撃の際には身体をひねらせ、縦、横に回転させる。
その回転力を持って駒のように連続攻撃を行うのだ。
突いたりすることはなく、斬ることに特化した剣術だ。
俺達は木刀を持ち、対峙する。
俺は先ほどの構えをし、剣先をティアドラに向ける。
実は練習に使用している木刀は前の世界でよくあった木刀とは異なる点がある。
それは木刀の反りが通常よりも大きいのだ。
そう、『白銀姫流』は前の世界でいう、シャムシールやシミターといった曲刀を前提とする流派であった。
「さて、それでは・・・行くぞ!」
この掛け声が決まり文句だ。こうして俺の特訓が始まる。
まずは徹底的に彼女の攻撃を受け流す。
『白銀姫流』の防御という概念はない。
曲刀の性能上剣で受け止めるのは強度上向いていないのだ。
曲刀の反りを活かし、相手の攻撃を滑らして受け流す。
その後、受け流して隙を見せた相手に回転攻撃を仕掛けるのだ。
この剣術は力で劣る魔力を持たない俺に適した戦い方だ・・・本来ならね。
本人は俺の実力を考慮して手加減していると言っているのだが・・・彼女の切り込みが鋭すぎるのだ。
おかげで受け流すことなく、俺は吹き飛ばされる。
たまに上手く受け流すことができるのだが、攻撃しようと振り返ると既に態勢を立て直した彼女の剣先が目前に迫っているのだ。
そんな感じで強かにボコボコにされたのち、今度は俺の攻撃の手番になる。
俺は痛む体にムチ打ちながら回転攻撃を仕掛ける。
ここまではいい。後は彼女が受け流すだけ・・・なのだが。
なぜか受け流すと同時に攻撃を受ける。
受け流しながら木刀の刃部を俺に当て力を込めて吹き飛ばしてくる。
彼女曰く、「隙がありすぎるのじゃ!」とかなんとか言ってるが・・・最初のうちはもっと優しくしてほしい。
これでもまだ上手くなったほうだ。
最初の時なんて体の動かし方が分からなかったし。
っていうか彼女の指導が感覚的すぎて理解不能だった。
「ちがうちがう!もっとこう・・・グッと踏み込んでグルッ、ズバー!って感じじゃ!」
うん、今でもよくわかんないや。
こうして午前中は過ぎていく。
その後は昼食の時間だ。
まぁ作るのは俺なんだけど。
食卓に食事を並べた後、俺は指輪を使用して回復薬(原液)を取り出し、腰に手を当て飲み干すのが日課となっている。
「くぅ・・・!この一杯飲むと生き返るって感じがするんだよなぁ!!」
気分は仕事から帰宅してビールを飲むのサラリーマン。
まぁ実際本当に生き返っているようなものだ。
この薬を飲み干すと、ものの10分程で午前中にズタボロにされた自身の身体が全快する。
たぶんこの薬がないと俺はこの修行に耐えることはできないだろう。
「なんか爺くさいのぅ。」
そんな俺を白けた目で見つめながらティアドラが呟く。
そんなやり取りをしながら昼食を摂るのだ。
昼からは製作、実験、もしくは開発の時間だ。
製作はその名の通り薬の製作を行う。
以前ティアドラに回復薬の質を褒めてもらったのだが、まだまだ薬を作る技術は彼女に遠く及ばない。
なので少しでもその腕を上げるために日々の特訓は欠かせないのだ。
実験は既存の薬を使用して、濃度毎の俺への効果の確認を行う。
こちらは大分データが揃ってきている。
基本的にはティアドラの提示した理論の裏付けがほとんどだ。
今は薬の色の濃淡と魔力濃度の関係について調査している。
最後に開発だが・・・これはまだ未知の領域だ。
薬の効果量を上げる、つまりは純度を上昇させる方法の模索なのだがこちらはあまり上手くいっていない。
使用する水の量を減らすことである程度は上昇するのだが、そこから先の段階ともなると単純な水の量という訳でもなさそうだ。
俺は前の世界の知識もフル動員させて考える必要があると考えている。
後々は液体ではなく、丸薬のような形で使用できないかな。
基本的に薬の製作は毎日時間が空いた時に行い、実験と開発についてはティアドラの気分によってその日にやることが決まる。
最初は午前の特訓だけで倒れたり、体調を崩したりしていたが、繰り返すうちに体力がついてきたのか段々と慣れてくる。
また、幼い今の俺の身体は月日が経つと共にどんどんと成長していき、筋力がつくことで自身の技のキレにも磨きがかかってきた。
こうして・・・5年の月日が流れるのだ。
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