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246話、アカシック一味による団体戦
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「ねぇ~アカシック~、暇だよぉ~。一回でいいからさ、あたしと戦ってよぉ~」
雪原地帯に来てから、早三十分。ルシル達の輪に入り、サニーやアイスを見守っている中。そわそわし出したフローガンズも、私の隣に来て、しばらく大人しくしていたものの。
雪の上に一枚布を敷き、腰を下ろすと同時。フローガンズは私に覆いかぶさっては項垂れて、ずっとこの状態だ。
氷の上位精霊と、体を長時間密着させたのは、これが初めてだけれども。やはり体から冷気を発しているのか、フローガンズと密着している箇所がほんのり冷たい。
「こういう時ぐらい、大人しくしてたらどうだ?」
「無理、じっとしてたら死んじゃう」
「なら、修業場で修業をしてたらどうだ? 確か、ここからだと近いだろ?」
「一人でやるのは、なんか寂しいじゃん。アカシックぅ、修業でいいから付き合ってよぉ~」
ああ言えばこう言い、私との対戦を求めてくる。なんだか、世話が掛かる甘ん坊な娘が出来た気分になってきた。
あまりにもしつこいけど、不思議と鬱陶しい気分にはならない。こいつ、なかなかの甘え上手だな。もう一時間ほど粘られたら、仕方ないなと折れてしまいそうだ。
「いいじゃねえか、アカシック。俺が許可するから、一回ぐらい戦ってみたらどうだ?」
私と同じく一枚布に座り、アルビス特製の野菜汁を飲んでいたルシルが言う。
「ええっ!? いいんですか!? ほらほら、アカシック! ルシル様から許可が出たよ! これはもう、やるしかないじゃんっ!」
大精霊から許可を貰えたフローガンズが、水を得た魚の如くはしゃぎ始めた。本来精霊界では、干渉しない人間と精霊の間で、争い事を起こすのは御法度中の御法度。
厳しい掟も定められているらしく、破れば重い処罰は免れないというのに。まさかルシルが、こうもあっさり許可を出してくるなんて。
「珍しいな、お前が許可を出すなんて」
「お前にとって、これ以上に無い体験になると思ってな。今の内に予習しておくのも、悪くないだろ?」
「予習? ……ああ、なるほど。そういう事か」
フローガンズの師匠は、氷の大精霊だ。そしていずれ、私と戦う相手になる。その師弟に修業をつけているなら、師匠こと氷の大精霊の戦い方も、少なからず見えてくるかもしれない。
なら、ルシルが許可を出した理由も頷ける。未知なる相手への予習戦と考えれば、これほど価値が高く、有意義な戦いは無い。ならば、乗っかってしまうか。
「なんか、面白そうじゃねえか。俺も一枚噛ませてくれよ」
「なら、アタシも混ぜてもらおうかしら」
「ヴェルイン、それにカッシェさんまで」
ウェアウルフの聴力で聞いていたのか。遠くで話し込んでいたはずの二人が、いつの間にか目の前に来ていて、臨戦態勢を宿す獣の目で私を捉えていた。
「体を温めるには前哨戦が必要だろ? まず先鋒は、俺達にやらせてくれ」
「いいのぉ!? うんっ、やろうやろう!」
「なんだか、すごいやる気があるな。急にどうしたんだ?」
「俺達は、色んな奴と戦ってきたんだがよ。精霊族とは、まだ一度も戦った事がねえんだ。こんなまたとない機会、見過ごす訳にはいかねえだろうって」
フローガンズと戦いたい理由を明かしたヴェルインが、ニヤリと笑う。
そういえばヴェルイン達は、強い奴と戦いたいが為に、各地方を放浪した後、迫害の地に来たんだっけ。
「いいじゃんいいじゃん! 先鋒って事はさ、団体戦になるんだよね? 次鋒とか中堅は、誰がやるの?」
「あ? 団体戦?」
「そうそう! 先鋒の次が、いきなり大将とかつまんないじゃん。もちろん、大将はアカシックでしょ? それで、副将がアルビス師匠だとして~。雰囲気で強そうな順番を決めるなら、中堅がウィザレナ達かな? でっ、次鋒はファートって感じ?」
「え、我も?」
骨に冷気が沁みると冬眠しかけていた所、アルビスが召喚した無数の火球で事無きを得たファートが、よもやという抜けた顔をこちらに向けてきた。
「呼ばれた気がしたんだが、何かあったのか?」
「ああ~、楽しかった」
遠くで雪合戦をしていた雪まみれのウィザレナ達も、駆け付けて来ては、野菜汁を器によそっていく。なんだか、騒がしい事態になってきたぞ。
アルビスは、介入する意思はまるで無さそうだ。アイスのワガママに付き合い、黒龍の姿へ戻り、サニーに絵を描かれている。
「フローガンズ対、レディ一味による団体戦をやろうとしてんだ。どうだ? ウィザレナ、レナ。お前達、訛ってそうな体を動かすには、良い機会だと思うぜ?」
「私の一味って、なんだか響きが悪いな……」
というか、団体戦は決定事項だと。まあ、フローガンズの連戦を見て学ぶという手も、悪くないものの。無益な戦いを好まないウィザレナ達は、どう出るか。
そのウィザレナ達はというと。誘われたヴェルインから視線を切っていて、なぜかルシルに合わせている。たぶん『伝心』で説得されていそうだな。
「なるほど。アカシック殿に有益な情報が手に入るのであれば、やらざるを得ないな」
「うん、そうだね!」
……やっぱり二人共、『伝心』で説得されていたか。ルシルに何を言われていたのか、筒抜け状態だ。
「という事だ、フローガンズ殿。私達とも、手合わせ願う」
「おおっ、やったー! 面白くなってきたじゃん!」
「あの~、我もやるんですか?」
話の流れにより、次鋒に組み込まれそうになっているファートが、やる気の無さを前面に出しながら質問してきた。
「死霊使いとは戦った事が無いから、すごく楽しみにしてるよ!」
「だってよ、ファート」
「ああ、やらないと駄目そうですね……。はい、分かりました。頑張ります」
フローガンズとヴェルインの圧に負けたファートが、なんとも悲しい声で了承した。眼光の色も儚い青さをしていて、見るからに弱々しい。
「じゃあ、先鋒がヴェルインとカッシェ。次鋒がファート。中堅がウィザレナとレナで、副将がアルビス師匠! そんで、大将がアカシックだね!」
「みんな、一筋縄ではいかない相手になるぞ。途中で負傷したら、棄権でいいか?」
「そん時になったらさ、アカシック。あたしに秘薬を飲ませてくんない?」
どうも、無傷で全員に打ち勝つ自信は無いらしく。前に合わせた両手をスリスリし出したフローガンズが、緩い笑顔で頼み事をしてきた。
「今からやるのって、お前一人対私達でやる団体戦だろ? 大将のお前が負けたら、そこで終了じゃないのか?」
「普通は、そうなんだろうけどさ? やっぱり、全員と戦ってみたいじゃん。だから、お願いっ」
「……結局、そうなるのか」
まあ、薄々そうなるだろうとは思っていた。いや、そうなってくれないと困る。なんせ、一秒でも長くお前の戦いを見ていたいからな。
「よし、それで決まりだな。んじゃ、合図は俺が出してやっから、まず先鋒戦だ。ヴェルイン、カッシェ、健闘を祈るぜ」
「あんがとよ」
「はいはーい」
「よっしゃーー! やーるぞーーっ!!」
先鋒を担った二人と、大将のフローガンズが、私達から距離を取るべく背中を向けて歩き出す。
さてと、こちらも魔法壁を張り、戦いを安全に見守れる環境を整えるとしよう。
雪原地帯に来てから、早三十分。ルシル達の輪に入り、サニーやアイスを見守っている中。そわそわし出したフローガンズも、私の隣に来て、しばらく大人しくしていたものの。
雪の上に一枚布を敷き、腰を下ろすと同時。フローガンズは私に覆いかぶさっては項垂れて、ずっとこの状態だ。
氷の上位精霊と、体を長時間密着させたのは、これが初めてだけれども。やはり体から冷気を発しているのか、フローガンズと密着している箇所がほんのり冷たい。
「こういう時ぐらい、大人しくしてたらどうだ?」
「無理、じっとしてたら死んじゃう」
「なら、修業場で修業をしてたらどうだ? 確か、ここからだと近いだろ?」
「一人でやるのは、なんか寂しいじゃん。アカシックぅ、修業でいいから付き合ってよぉ~」
ああ言えばこう言い、私との対戦を求めてくる。なんだか、世話が掛かる甘ん坊な娘が出来た気分になってきた。
あまりにもしつこいけど、不思議と鬱陶しい気分にはならない。こいつ、なかなかの甘え上手だな。もう一時間ほど粘られたら、仕方ないなと折れてしまいそうだ。
「いいじゃねえか、アカシック。俺が許可するから、一回ぐらい戦ってみたらどうだ?」
私と同じく一枚布に座り、アルビス特製の野菜汁を飲んでいたルシルが言う。
「ええっ!? いいんですか!? ほらほら、アカシック! ルシル様から許可が出たよ! これはもう、やるしかないじゃんっ!」
大精霊から許可を貰えたフローガンズが、水を得た魚の如くはしゃぎ始めた。本来精霊界では、干渉しない人間と精霊の間で、争い事を起こすのは御法度中の御法度。
厳しい掟も定められているらしく、破れば重い処罰は免れないというのに。まさかルシルが、こうもあっさり許可を出してくるなんて。
「珍しいな、お前が許可を出すなんて」
「お前にとって、これ以上に無い体験になると思ってな。今の内に予習しておくのも、悪くないだろ?」
「予習? ……ああ、なるほど。そういう事か」
フローガンズの師匠は、氷の大精霊だ。そしていずれ、私と戦う相手になる。その師弟に修業をつけているなら、師匠こと氷の大精霊の戦い方も、少なからず見えてくるかもしれない。
なら、ルシルが許可を出した理由も頷ける。未知なる相手への予習戦と考えれば、これほど価値が高く、有意義な戦いは無い。ならば、乗っかってしまうか。
「なんか、面白そうじゃねえか。俺も一枚噛ませてくれよ」
「なら、アタシも混ぜてもらおうかしら」
「ヴェルイン、それにカッシェさんまで」
ウェアウルフの聴力で聞いていたのか。遠くで話し込んでいたはずの二人が、いつの間にか目の前に来ていて、臨戦態勢を宿す獣の目で私を捉えていた。
「体を温めるには前哨戦が必要だろ? まず先鋒は、俺達にやらせてくれ」
「いいのぉ!? うんっ、やろうやろう!」
「なんだか、すごいやる気があるな。急にどうしたんだ?」
「俺達は、色んな奴と戦ってきたんだがよ。精霊族とは、まだ一度も戦った事がねえんだ。こんなまたとない機会、見過ごす訳にはいかねえだろうって」
フローガンズと戦いたい理由を明かしたヴェルインが、ニヤリと笑う。
そういえばヴェルイン達は、強い奴と戦いたいが為に、各地方を放浪した後、迫害の地に来たんだっけ。
「いいじゃんいいじゃん! 先鋒って事はさ、団体戦になるんだよね? 次鋒とか中堅は、誰がやるの?」
「あ? 団体戦?」
「そうそう! 先鋒の次が、いきなり大将とかつまんないじゃん。もちろん、大将はアカシックでしょ? それで、副将がアルビス師匠だとして~。雰囲気で強そうな順番を決めるなら、中堅がウィザレナ達かな? でっ、次鋒はファートって感じ?」
「え、我も?」
骨に冷気が沁みると冬眠しかけていた所、アルビスが召喚した無数の火球で事無きを得たファートが、よもやという抜けた顔をこちらに向けてきた。
「呼ばれた気がしたんだが、何かあったのか?」
「ああ~、楽しかった」
遠くで雪合戦をしていた雪まみれのウィザレナ達も、駆け付けて来ては、野菜汁を器によそっていく。なんだか、騒がしい事態になってきたぞ。
アルビスは、介入する意思はまるで無さそうだ。アイスのワガママに付き合い、黒龍の姿へ戻り、サニーに絵を描かれている。
「フローガンズ対、レディ一味による団体戦をやろうとしてんだ。どうだ? ウィザレナ、レナ。お前達、訛ってそうな体を動かすには、良い機会だと思うぜ?」
「私の一味って、なんだか響きが悪いな……」
というか、団体戦は決定事項だと。まあ、フローガンズの連戦を見て学ぶという手も、悪くないものの。無益な戦いを好まないウィザレナ達は、どう出るか。
そのウィザレナ達はというと。誘われたヴェルインから視線を切っていて、なぜかルシルに合わせている。たぶん『伝心』で説得されていそうだな。
「なるほど。アカシック殿に有益な情報が手に入るのであれば、やらざるを得ないな」
「うん、そうだね!」
……やっぱり二人共、『伝心』で説得されていたか。ルシルに何を言われていたのか、筒抜け状態だ。
「という事だ、フローガンズ殿。私達とも、手合わせ願う」
「おおっ、やったー! 面白くなってきたじゃん!」
「あの~、我もやるんですか?」
話の流れにより、次鋒に組み込まれそうになっているファートが、やる気の無さを前面に出しながら質問してきた。
「死霊使いとは戦った事が無いから、すごく楽しみにしてるよ!」
「だってよ、ファート」
「ああ、やらないと駄目そうですね……。はい、分かりました。頑張ります」
フローガンズとヴェルインの圧に負けたファートが、なんとも悲しい声で了承した。眼光の色も儚い青さをしていて、見るからに弱々しい。
「じゃあ、先鋒がヴェルインとカッシェ。次鋒がファート。中堅がウィザレナとレナで、副将がアルビス師匠! そんで、大将がアカシックだね!」
「みんな、一筋縄ではいかない相手になるぞ。途中で負傷したら、棄権でいいか?」
「そん時になったらさ、アカシック。あたしに秘薬を飲ませてくんない?」
どうも、無傷で全員に打ち勝つ自信は無いらしく。前に合わせた両手をスリスリし出したフローガンズが、緩い笑顔で頼み事をしてきた。
「今からやるのって、お前一人対私達でやる団体戦だろ? 大将のお前が負けたら、そこで終了じゃないのか?」
「普通は、そうなんだろうけどさ? やっぱり、全員と戦ってみたいじゃん。だから、お願いっ」
「……結局、そうなるのか」
まあ、薄々そうなるだろうとは思っていた。いや、そうなってくれないと困る。なんせ、一秒でも長くお前の戦いを見ていたいからな。
「よし、それで決まりだな。んじゃ、合図は俺が出してやっから、まず先鋒戦だ。ヴェルイン、カッシェ、健闘を祈るぜ」
「あんがとよ」
「はいはーい」
「よっしゃーー! やーるぞーーっ!!」
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