207 / 288
202話、あかしっく・ふぁーすとれでぃ
しおりを挟む
昨日は、まるで嵐みたいな一日だったや。お母さんが買い物に行った後、『ノーム』さんっていうお母さんの仲間がいきなり来たと思ったら。
ちょっと不機嫌そうな『ルシル』さんや、苦笑いをしてる『ディーネ』さんまで来てくれて、お家の中が一気に騒がしくなっちゃったんだもん。
まるで、『タート』にある集会場みたいな賑やかさだったなぁ。ノームさんとヴェルインさん、二人してずっとお酒を飲んでたし、本当にそんな明るい雰囲気だった。
でも、少しぐらいはお話を聞きたかったな。唯一話してくれたのは、ノームさんが土の魔法について精通してるぐらいなだけ。
そして、お母さんから教えてもらったノームさんの情報は、暇さえあればお酒を飲んでる事。それも、休憩しないでずーっとだ。
ノームさん、お酒をいっぱい持ってきてたけど、結局全部飲んじゃったもんな。それだけは、本当にすごいと思ったや。だって、お酒が強いヴェルインさんも、ベロンベロンになってたからね。
それにしても、ルシルさんとディーネさんが叫んでから、みんなして血相を変えて帰っちゃったけど、何があったんだろう?
そわそわしてるアルビスさんは、いくら聞いても教えてくれなかったし。ウィザレナさんとレナさん、カッシェさんやお母さんまで教えてくれなかった。
ルシルさん、ディーネさん、ノームさん、また来てくれるかな? 沢山お話を聞きたいし、今度来た時は、ノームさんがお酒を飲み始める前に、頑張って聞いてみよっと。
「……う~ん、ありぇ?」
なんだか、体全体が妙に暖かいせいで目が覚めっちゃったから、目を開けてみたけれども。見えた先には、寝る前にギュッとしたはずのお母さんが居ない。
けれども、何かをギュッとしてる感覚がする。私、何をギュッとしてるんだろ? お人形さんだけじゃないのは確かだ。
私がギュッとし過ぎたせいで、少しへたってきちゃってるけど。ちゃんとベッドの頭棚に、お母さん、私、アルビスさんの人形がある。
「……見るのが怖いなぁ」
触り心地は、お母さんが着てる黒いローブに似てる。いや、そのまんまだ。いつも触ってるから、もう見なくても分かる自信がある。
でも、なんだかいつもより全然小さいぞ。普通、お母さんの体をギュッとしても、私の両手はなんとか周り切るぐらいだったのに。今は、余裕を持って両手を掴めてる。
それに下の方から、小さな呼吸音が聞こえるような? そして胸元辺りが、ものすごく温かい。まさか、私も誰かにギュッとされてる? 私よりも小さな人に?
一体、誰なんだろ? どうしよう、考えたら余計に怖くなってきちゃった……。アルビスさんは、まだ寝てるし。ウィザレナさんとレナさんや、ヴェルインさんとカッシェさんも来てないよね?
「……誰かー、いませんかー?」
「んん~っ……」
「ぴっ!?」
下の方から声が聞こえた! まさか、今ので起きちゃったのかも? 声は、やっぱりお母さんの声じゃない。私よりも幼そうな子供の声だった。
だから、私がギュッとしてるのは、間違いなくお母さんじゃない。それが分かった途端、もっと怖くなって心臓がバクバクしてきた。とても強い心臓の音が、私の耳まで届いてる。
駄目だ。落ち着かないと、私の心臓の音でギュッとしてる人が起きちゃうかもしれない! 落ち着け、落ち着くんだ私。目を強く瞑って、また寝ちゃおう!
「……ありぇ? しゃにー、にゃんだか急に大きくにゃったにゃぁ……」
「えっ?」
今、私がギュッとしてる人に名前を呼ばれた? じゃあやっぱり、下に居るのはお母さんなの? ……ええい、もういいや! 見ちゃえ!
そう強く決めて、上を見ながらじわりじわりと顔を下げてく。顎が体に付いたから、ゆっくり目を下げ―――。
「……あれ? 子供がいる」
勇気を振り絞って、下げた視線の先。眠たそうな目をしぱしぱさせてる、どこかお母さんの顔に似た、私よりも小さな子供が居た。
着てる服は、お母さんが寝る前に着てたローブだけど。着てる子が小さいせいで、ダボダボになってる。目の色も、お母さんと一緒の深紅色。
年齢は、体の大きさからして五、六歳ぐらいかな? なんでこの子、顔がお母さんに似てて、お母さんが着てたローブを着てるんだろ?
「子供ぉ……?」
「あ、あの~……。あなたは、誰ですか?」
「誰って、いくらなんでも寝ぼけ過ぎじゃないか? お前のお母さんだぞ」
「わ、私の、お母さん? ……うそっ?」
あくびをしたこの子は、確かに私のお母さんって言った、よね? 少しずつ後ろに下がって、体を起こしてその場に正座すると。私のお母さんって言った子も起きて、ちょこんと座った。
ちゃんと全体像を見たけど、やっぱり小さな子供だ。私が見下げる形で、目の前に居る子供は、開き切ってない目で私を見上げてるし。ローブの大きさも全然合ってないから、細い右肩が出ちゃってる。
そんな、嘘をついてる様にも見えない子供の目が、だんだん開いてきたと思ったら。今度は不思議そうな眼差しに変わって、やっと開いた目が細まった。
「あれ? 今日のお前、やたらと大きくないか?」
「……ねえ? 本当に、ほんっとうに、お母さんなの?」
「なんで、そんなに疑うんだ?」
この、私がおかしい事を言ってる感じの反応。やっぱりこの子が、私のお母さんなのかな? もしかして、寝ぼけて自分に変身魔法を掛けちゃったとか?
それだったら、お母さんが子供になっちゃったのも分かる。というか、今の私では、それしか思い付かないや。とりあえず、まずは自分の体がどうなってるのか、確認させた方がいいかも。
「とりあえず、自分の体を見れば分かるよ」
「私の体? ……は?」
暫定でお母さんだと思われる子が、寝ぼけ眼で自分の手を見た瞬間、深紅色の目がカッと見開いた。
そのまま顔がバッと下へ向き、自分の全身を確認した後。ローブの首元を引っ張って、中を覗き込んだ。
「……おい、嘘だろ? どれだけ縮んでるんだ、これ!? まるで子供じゃないか!」
「子供、そのものになっちゃってるよ。変身魔法を使っちゃったの?」
「いや。私も今起きたばかりだし、それだけはあり得ない。まさか、副作用で体がここまで縮んでしまうとは……。効果が強すぎたのか?」
「ふくさよう?」
ふくさよう。絵本に載ってない言葉だから、初めて聞いたや。一体、どんな意味なんだろう?
「あ、いやっ! なんでもない! それよりもサニー、私は本当にお前のお母さんのアカシックだ! それだけは信じてくれ!」
「ああ、うん。なんとなく分かってた」
「そ、そうか……。よかったぁ~……」
私が信じると言ったら、子供になっちゃったお母さんが、安心した顔になりながらため息を吐いた。喋り方や雰囲気が、私の知ってるお母さんそのものだしね。
けど、どうして子供になっちゃったんだろう? アルビスさんや、ウィザレナさんとレナさん達も起こして、みんなで考えた方がいいかな?
「一旦、アルビスさんを起こす?」
「その前に、お前の服を貸してくれないか? 今まで着てたローブが大きすぎて、このまま動いたら脱げてしまう」
「あっ、そうだね。今持ってくるから、ちょっと待ってて!」
お母さんにそう言って、慌ててベッドから飛び降りる私。今着てる服でもかなり大きそうだから、五歳ぐらいだった時の服を探さないと。
……お母さんが子供になった原因は、変身魔法じゃなかったんだ。ふくさようとか言ってたけど、一体どんな意味なんだろう? あとで、アルビスさんにこっそり聞いてみよっと。
ちょっと不機嫌そうな『ルシル』さんや、苦笑いをしてる『ディーネ』さんまで来てくれて、お家の中が一気に騒がしくなっちゃったんだもん。
まるで、『タート』にある集会場みたいな賑やかさだったなぁ。ノームさんとヴェルインさん、二人してずっとお酒を飲んでたし、本当にそんな明るい雰囲気だった。
でも、少しぐらいはお話を聞きたかったな。唯一話してくれたのは、ノームさんが土の魔法について精通してるぐらいなだけ。
そして、お母さんから教えてもらったノームさんの情報は、暇さえあればお酒を飲んでる事。それも、休憩しないでずーっとだ。
ノームさん、お酒をいっぱい持ってきてたけど、結局全部飲んじゃったもんな。それだけは、本当にすごいと思ったや。だって、お酒が強いヴェルインさんも、ベロンベロンになってたからね。
それにしても、ルシルさんとディーネさんが叫んでから、みんなして血相を変えて帰っちゃったけど、何があったんだろう?
そわそわしてるアルビスさんは、いくら聞いても教えてくれなかったし。ウィザレナさんとレナさん、カッシェさんやお母さんまで教えてくれなかった。
ルシルさん、ディーネさん、ノームさん、また来てくれるかな? 沢山お話を聞きたいし、今度来た時は、ノームさんがお酒を飲み始める前に、頑張って聞いてみよっと。
「……う~ん、ありぇ?」
なんだか、体全体が妙に暖かいせいで目が覚めっちゃったから、目を開けてみたけれども。見えた先には、寝る前にギュッとしたはずのお母さんが居ない。
けれども、何かをギュッとしてる感覚がする。私、何をギュッとしてるんだろ? お人形さんだけじゃないのは確かだ。
私がギュッとし過ぎたせいで、少しへたってきちゃってるけど。ちゃんとベッドの頭棚に、お母さん、私、アルビスさんの人形がある。
「……見るのが怖いなぁ」
触り心地は、お母さんが着てる黒いローブに似てる。いや、そのまんまだ。いつも触ってるから、もう見なくても分かる自信がある。
でも、なんだかいつもより全然小さいぞ。普通、お母さんの体をギュッとしても、私の両手はなんとか周り切るぐらいだったのに。今は、余裕を持って両手を掴めてる。
それに下の方から、小さな呼吸音が聞こえるような? そして胸元辺りが、ものすごく温かい。まさか、私も誰かにギュッとされてる? 私よりも小さな人に?
一体、誰なんだろ? どうしよう、考えたら余計に怖くなってきちゃった……。アルビスさんは、まだ寝てるし。ウィザレナさんとレナさんや、ヴェルインさんとカッシェさんも来てないよね?
「……誰かー、いませんかー?」
「んん~っ……」
「ぴっ!?」
下の方から声が聞こえた! まさか、今ので起きちゃったのかも? 声は、やっぱりお母さんの声じゃない。私よりも幼そうな子供の声だった。
だから、私がギュッとしてるのは、間違いなくお母さんじゃない。それが分かった途端、もっと怖くなって心臓がバクバクしてきた。とても強い心臓の音が、私の耳まで届いてる。
駄目だ。落ち着かないと、私の心臓の音でギュッとしてる人が起きちゃうかもしれない! 落ち着け、落ち着くんだ私。目を強く瞑って、また寝ちゃおう!
「……ありぇ? しゃにー、にゃんだか急に大きくにゃったにゃぁ……」
「えっ?」
今、私がギュッとしてる人に名前を呼ばれた? じゃあやっぱり、下に居るのはお母さんなの? ……ええい、もういいや! 見ちゃえ!
そう強く決めて、上を見ながらじわりじわりと顔を下げてく。顎が体に付いたから、ゆっくり目を下げ―――。
「……あれ? 子供がいる」
勇気を振り絞って、下げた視線の先。眠たそうな目をしぱしぱさせてる、どこかお母さんの顔に似た、私よりも小さな子供が居た。
着てる服は、お母さんが寝る前に着てたローブだけど。着てる子が小さいせいで、ダボダボになってる。目の色も、お母さんと一緒の深紅色。
年齢は、体の大きさからして五、六歳ぐらいかな? なんでこの子、顔がお母さんに似てて、お母さんが着てたローブを着てるんだろ?
「子供ぉ……?」
「あ、あの~……。あなたは、誰ですか?」
「誰って、いくらなんでも寝ぼけ過ぎじゃないか? お前のお母さんだぞ」
「わ、私の、お母さん? ……うそっ?」
あくびをしたこの子は、確かに私のお母さんって言った、よね? 少しずつ後ろに下がって、体を起こしてその場に正座すると。私のお母さんって言った子も起きて、ちょこんと座った。
ちゃんと全体像を見たけど、やっぱり小さな子供だ。私が見下げる形で、目の前に居る子供は、開き切ってない目で私を見上げてるし。ローブの大きさも全然合ってないから、細い右肩が出ちゃってる。
そんな、嘘をついてる様にも見えない子供の目が、だんだん開いてきたと思ったら。今度は不思議そうな眼差しに変わって、やっと開いた目が細まった。
「あれ? 今日のお前、やたらと大きくないか?」
「……ねえ? 本当に、ほんっとうに、お母さんなの?」
「なんで、そんなに疑うんだ?」
この、私がおかしい事を言ってる感じの反応。やっぱりこの子が、私のお母さんなのかな? もしかして、寝ぼけて自分に変身魔法を掛けちゃったとか?
それだったら、お母さんが子供になっちゃったのも分かる。というか、今の私では、それしか思い付かないや。とりあえず、まずは自分の体がどうなってるのか、確認させた方がいいかも。
「とりあえず、自分の体を見れば分かるよ」
「私の体? ……は?」
暫定でお母さんだと思われる子が、寝ぼけ眼で自分の手を見た瞬間、深紅色の目がカッと見開いた。
そのまま顔がバッと下へ向き、自分の全身を確認した後。ローブの首元を引っ張って、中を覗き込んだ。
「……おい、嘘だろ? どれだけ縮んでるんだ、これ!? まるで子供じゃないか!」
「子供、そのものになっちゃってるよ。変身魔法を使っちゃったの?」
「いや。私も今起きたばかりだし、それだけはあり得ない。まさか、副作用で体がここまで縮んでしまうとは……。効果が強すぎたのか?」
「ふくさよう?」
ふくさよう。絵本に載ってない言葉だから、初めて聞いたや。一体、どんな意味なんだろう?
「あ、いやっ! なんでもない! それよりもサニー、私は本当にお前のお母さんのアカシックだ! それだけは信じてくれ!」
「ああ、うん。なんとなく分かってた」
「そ、そうか……。よかったぁ~……」
私が信じると言ったら、子供になっちゃったお母さんが、安心した顔になりながらため息を吐いた。喋り方や雰囲気が、私の知ってるお母さんそのものだしね。
けど、どうして子供になっちゃったんだろう? アルビスさんや、ウィザレナさんとレナさん達も起こして、みんなで考えた方がいいかな?
「一旦、アルビスさんを起こす?」
「その前に、お前の服を貸してくれないか? 今まで着てたローブが大きすぎて、このまま動いたら脱げてしまう」
「あっ、そうだね。今持ってくるから、ちょっと待ってて!」
お母さんにそう言って、慌ててベッドから飛び降りる私。今着てる服でもかなり大きそうだから、五歳ぐらいだった時の服を探さないと。
……お母さんが子供になった原因は、変身魔法じゃなかったんだ。ふくさようとか言ってたけど、一体どんな意味なんだろう? あとで、アルビスさんにこっそり聞いてみよっと。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
大好きな母と縁を切りました。
むう子
ファンタジー
7歳までは家族円満愛情たっぷりの幸せな家庭で育ったナーシャ。
領地争いで父が戦死。
それを聞いたお母様は寝込み支えてくれたカルノス・シャンドラに親子共々心を開き再婚。
けれど妹が生まれて義父からの虐待を受けることに。
毎日母を想い部屋に閉じこもるナーシャに2年後の政略結婚が決定した。
けれどこの婚約はとても酷いものだった。
そんな時、ナーシャの生まれる前に亡くなった父方のおばあさまと契約していた精霊と出会う。
そこで今までずっと近くに居てくれたメイドの裏切りを知り……
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる