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本編
35話「サムライゴースト」
しおりを挟む17〇〇年10月05日
江戸時代中期。
ボクは道場を通い詰めて木刀を振るい剣の精進する。
ボクはそこそこ名を知れたサムライだ。
道場は誰一人も負けない強さの自信がある。
そこに道場の門下生の間にうわさがあった。
なんでもあくる晩、夜な夜なに亡霊のサムライが立ちカタナを構えて斬り殺されるらしい。
斬り殺される相手は必ずそこそこ強そうなサムライであることだ。
先月以降何者かに屋敷に斬り殺される被害が出ている。これも全て被害者はサムライである。
奉行所はなんとしてでも犯人を見つけることに躍起なっており江戸中庶民の間では不安になっていた。
ボクはそのうわさはあまりうとくひたすら剣の腕前に磨いてた。
今日の晩、ボクは屋敷にぐっすり寝ていると、身体を縛りつけるような金縛りにあった。
そしてボクは目を覚ますとそこに青白いサムライが近くに立っていた。
青白いサムライは懐にあったカタナを手をつけて抜いた同時にボクは金縛りを解きそばの寝床に置かれたカタナを取り出して相手を斬るのを防ぎボクは即座に身体を起こしカタナを抜いて構える。
両者一歩も引かない状況。
と、そこに青白いサムライはゆっくりと上段の構えをとる。
ボクの額にうっすらと嫌な汗が流れおちる。
そしてしばらく固まっていたボク達は動き始める。
先に動いたのはボクだ。
そして相手も斬る。
ボクも斬る。
そこで制したのは、
ーーボクだった。
斬られた相手はゆっくりとボクを向いて笑った。
そしてフッと青白いサムライ倒れて消えた。
ボクは終わった事を確認すると、どっと肩から崩れ落ちた。
しばらくしてあの夜な夜な晩に出てくるサムライのうわさはなくなった。
ボクはあの斬った感触は生涯を迎えるまで忘れずにいた。
サムライゴースト おわり
ここから、ボクとカノジョの秘密解説ショー始まるよ♪見たい方そのままカウントダウンページ進んでね。
ボク&カノジョ「ボクとカノジョの秘密解説ショー。サムライゴースト編」
カノジョ「ボクの背後に誰か立ってるわよ」
ボク「え?うそ??なんだ誰もいないじゃないか?あれ?カノジョは??」
カノジョ「ボクどこにいたのよ?探したわよ」
ボク「え?じゃあボクがそばにいたカノジョは!?」
以上、秘密解説ショーでした♪
解説オチ
青白いサムライが毎晩サムライの寝床に立ち襲っていた。その時ボクが返り討ちすると、青白いサムライは成仏した。
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