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野花怪異談N⑦巻【完結】
80話「蝉ノ街Prologue」
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「1」
ーー「石山県鐘技市蝉金町」ーー
この町ではかつて石山県に存在した町である。
現在では地図上から抹消されて閉鎖されている。
そのきっかけとなっていた事件の日誌が残されていた。
時が遡ること1997年7月頃に遡るーー。
ーー「1997年7月」ーー
真夏の蝉の合唱団。
ちょうどこの時期の町中は祭りが催しされていた。
それは蝉祭り。
この町では蝉をありがたく祭る風習があったから。
その町中の祭りに訪れた美和子もそんな1人だ。
この町に訪れたのは親類がちょうど葬式と重なるのであったから。
そのため美和子も喪服の姿である。
その町で一息ついたところで電車に乗って徒歩で帰宅する予定だ。
そこにちょうど酒屋の自動販売機があったので飲み物を買おうと向かう。そこに大柄な青年と妙齢の女性がずっと美和子を見ていた。
「あの何か?」
「……」
その彼らはずっと何もしないがふと気になる点があった。
それは彼らの眼が作り物のガラスのような透き通る両眼をしていたからだ。
美和子は怯えて飲み物を買わずにそのまま立ち去る。
その彼らも美和子についていく。
次第に彼ら他にも通行人が参加していく。
美和子は怯えてそのまま早足なり駆け足で急いで去ろうとする。
その美和子の後を追いかける者達もペース合わせて追いかける。
彼ら全員両眼は透き通るガラスの眼で出来ていたから。
「2」
美和子は彼らから逃れるために知人がいる屋敷邸に向かった。そこで知人の娘が応対して事情を説明して匿ってくれた。
(ここからページが破り捨てられている)
屋敷邸が火事になり美和子は生命ながらか逃れた。
すでに夜は更けており、そのまま夜道に向かうとき、その道を進むごとに首なし地蔵が祀られており、そこから念仏のお経が聴こえていた。
ーー「現在」ーー
ちょうど中学生である八木楓は蝉金街の資料館にて生き残りである美和子の日誌を読んでいた。
その貴重な資料に今後の怪異談に活かそうと思った。そして帰宅する時に季節外れの蝉が鳴いていたが特に気にするモノはなかった。そしてその後、楓は何かに取り憑かれて白粉肌を身につける事態になる。
蝉ノ街Prologue 完
ーー「石山県鐘技市蝉金町」ーー
この町ではかつて石山県に存在した町である。
現在では地図上から抹消されて閉鎖されている。
そのきっかけとなっていた事件の日誌が残されていた。
時が遡ること1997年7月頃に遡るーー。
ーー「1997年7月」ーー
真夏の蝉の合唱団。
ちょうどこの時期の町中は祭りが催しされていた。
それは蝉祭り。
この町では蝉をありがたく祭る風習があったから。
その町中の祭りに訪れた美和子もそんな1人だ。
この町に訪れたのは親類がちょうど葬式と重なるのであったから。
そのため美和子も喪服の姿である。
その町で一息ついたところで電車に乗って徒歩で帰宅する予定だ。
そこにちょうど酒屋の自動販売機があったので飲み物を買おうと向かう。そこに大柄な青年と妙齢の女性がずっと美和子を見ていた。
「あの何か?」
「……」
その彼らはずっと何もしないがふと気になる点があった。
それは彼らの眼が作り物のガラスのような透き通る両眼をしていたからだ。
美和子は怯えて飲み物を買わずにそのまま立ち去る。
その彼らも美和子についていく。
次第に彼ら他にも通行人が参加していく。
美和子は怯えてそのまま早足なり駆け足で急いで去ろうとする。
その美和子の後を追いかける者達もペース合わせて追いかける。
彼ら全員両眼は透き通るガラスの眼で出来ていたから。
「2」
美和子は彼らから逃れるために知人がいる屋敷邸に向かった。そこで知人の娘が応対して事情を説明して匿ってくれた。
(ここからページが破り捨てられている)
屋敷邸が火事になり美和子は生命ながらか逃れた。
すでに夜は更けており、そのまま夜道に向かうとき、その道を進むごとに首なし地蔵が祀られており、そこから念仏のお経が聴こえていた。
ーー「現在」ーー
ちょうど中学生である八木楓は蝉金街の資料館にて生き残りである美和子の日誌を読んでいた。
その貴重な資料に今後の怪異談に活かそうと思った。そして帰宅する時に季節外れの蝉が鳴いていたが特に気にするモノはなかった。そしてその後、楓は何かに取り憑かれて白粉肌を身につける事態になる。
蝉ノ街Prologue 完
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