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プロローグ
オカマ
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この日、同時に二人と会うことになった。
チャットやコメントで盛り上がり、「三人で遊ぼう」という話になったのだ。
一人は『サゴシ』という、魚みたいな名前の男。アイコンも魚の画像を使用していた。
二十代前半と若いが、サイトの個別チャットでやり取りしたら面白そうな奴だった。
もう一人は『カオル』という自称オカマ。年齢不詳。プロフィール画像で見た感じだとポッチャリ女性。若そう。
カオルは十中八九女性だろう。チャットで本当の性別を探ろうとしたが、明確な答えをボヤかそうとするし、オカマである証拠も一切提示しない。サイトの性別も『女性』で登録している。何らかの理由があって、注目を集めたいからあえてオカマを自称しているのだろう。失礼な話、画像の見た目も、そうでもしないと注目を集めることは難しいだろうと思われる印象を受けた。
僕はとにかく女性に飢えていたので、できれば女性であって欲しい。
会う場所はカオルのアパート。サゴシは遅れるということなので、先ずは僕とカオルの二人で会うことになった。
待ち合わせのコンビニにそれらしいポッチャリ女性の姿があった。
彼女?は黒のワンピースを身に纏っており、身長は百五十五センチメートル無いぐらいの小柄。髪は腰あたりまでの黒髪のストレート。
見た目は、男っぽい…
まるで女装した男だった。
でもまだ分からない、少し男っぽい見た目をした女性かもしれないから、会話の中から探っていくことにした。
彼女?のアパートはコンビニから五分も離れていない場所にあった。
そこで色々と話してみた結果、「女性ホルモンの注射を打っている」「心は女」などと言うワードが出てきて、ほぼオカマ確定に…
そして、止めに『男だった頃の写真』を見せられ、これは完全にアウトなヤツだった。
サゴシから到着の連絡があったので、待ち合わせであるさっきのコンビニに、カオルと二人で迎えに行った。
サゴシはヒョロガリのいかにも陰キャな見た目をしていた。
大人しそうな奴だと踏んでいたが、態度は横柄で、上から目線のタメ口と言う腹の立つやつだった。
十ぐらい歳の離れた、ロクに人生経験も積んで無いような奴にそんな態度でいきなり接して来られたら流石に気分も悪くなる。
取り敢えずこの日だけ耐えて、コイツにはもう二度と会わないようにしようと思った。
カオルの部屋では酒を飲むことになった。それも大量に。チャンポンで。
記憶は曖昧だが、男性器を模ったシリコン製のオモチャの土台の吸盤部分を、オデコに貼り付けて「ユニコーン」だとか言って盛り上がっていた記憶がある。酔っていれば何でも盛り上がる。
その日はカオルの部屋で泊まることとなった。
朝、下半身の違和感で目を覚ました。仰向けになって寝ている僕のズボンの中に、横で添い寝するカオルの手が侵入してきて、生のアイツを握り込んで、怪しく蠢かしていたからだった。
僕は二日酔いでしんどくて抵抗ができなかったが、何とか寝返りを打つ振りをしてその手から逃れた。
ここには二度と来てはならない…
チャットやコメントで盛り上がり、「三人で遊ぼう」という話になったのだ。
一人は『サゴシ』という、魚みたいな名前の男。アイコンも魚の画像を使用していた。
二十代前半と若いが、サイトの個別チャットでやり取りしたら面白そうな奴だった。
もう一人は『カオル』という自称オカマ。年齢不詳。プロフィール画像で見た感じだとポッチャリ女性。若そう。
カオルは十中八九女性だろう。チャットで本当の性別を探ろうとしたが、明確な答えをボヤかそうとするし、オカマである証拠も一切提示しない。サイトの性別も『女性』で登録している。何らかの理由があって、注目を集めたいからあえてオカマを自称しているのだろう。失礼な話、画像の見た目も、そうでもしないと注目を集めることは難しいだろうと思われる印象を受けた。
僕はとにかく女性に飢えていたので、できれば女性であって欲しい。
会う場所はカオルのアパート。サゴシは遅れるということなので、先ずは僕とカオルの二人で会うことになった。
待ち合わせのコンビニにそれらしいポッチャリ女性の姿があった。
彼女?は黒のワンピースを身に纏っており、身長は百五十五センチメートル無いぐらいの小柄。髪は腰あたりまでの黒髪のストレート。
見た目は、男っぽい…
まるで女装した男だった。
でもまだ分からない、少し男っぽい見た目をした女性かもしれないから、会話の中から探っていくことにした。
彼女?のアパートはコンビニから五分も離れていない場所にあった。
そこで色々と話してみた結果、「女性ホルモンの注射を打っている」「心は女」などと言うワードが出てきて、ほぼオカマ確定に…
そして、止めに『男だった頃の写真』を見せられ、これは完全にアウトなヤツだった。
サゴシから到着の連絡があったので、待ち合わせであるさっきのコンビニに、カオルと二人で迎えに行った。
サゴシはヒョロガリのいかにも陰キャな見た目をしていた。
大人しそうな奴だと踏んでいたが、態度は横柄で、上から目線のタメ口と言う腹の立つやつだった。
十ぐらい歳の離れた、ロクに人生経験も積んで無いような奴にそんな態度でいきなり接して来られたら流石に気分も悪くなる。
取り敢えずこの日だけ耐えて、コイツにはもう二度と会わないようにしようと思った。
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朝、下半身の違和感で目を覚ました。仰向けになって寝ている僕のズボンの中に、横で添い寝するカオルの手が侵入してきて、生のアイツを握り込んで、怪しく蠢かしていたからだった。
僕は二日酔いでしんどくて抵抗ができなかったが、何とか寝返りを打つ振りをしてその手から逃れた。
ここには二度と来てはならない…
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