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55.甘い時間の終わり
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「膝を抱えて、脚を開いてみて。そうしたら見えるから」
「そ……そんな、恥ずかしいこと……」
「じゃあ、そのまま石を入れておく?」
意地の悪いアドリアンの言葉に、ステファニアはうっとつまる。そのような恥ずかしい格好はしたくないが、このまま石を入れておくのも困る。
諦めて、羞恥に震えながらも、ステファニアは膝の裏を抱えて脚を左右に開いた。
自ら恥ずかしい姿を晒しているという羞恥の中に、はしたない姿を見られているという興奮がふつふつとわきあがってくる。
「ああ……しっとりと濡れていて、可愛いな。朝露に濡れた薔薇の蕾が、ゆっくりと花開いていくようだ」
秘裂を指で押し広げながら、アドリアンはうっとりと呟く。
ゆっくりと指が蜜口に差し込まれ、奥へと入り込んでいった。しかし、突き当たった石を取り出すどころか、より押し込むように揺さぶってくる。
「やぁっ! それ、ちがっ……あぁん……」
最奥をぐりぐりと刺激され、ステファニアは淫らな声を我慢することができなかった。
ずっと疼いていた快楽の炎が一気に燃え上がり、全身に愉悦が広がっていく。
「ひっ! いやっ、あっ……ああぁ……っ!」
アドリアンは中の石を弄びながら、同時にぷっくりと充血した花芽を摘んだ。強すぎる快楽にステファニアの背中が反り、頭の中が白く弾け飛ぶ。
絶頂に達し、アドリアンの指と石を飲み込んだまま、蜜口がひくひくと痙攣する。
「……も……もう、だめ……ぇ……」
さらにアドリアンの指が敏感になった奥を掻き回し、ステファニアは涙を浮かべて、やめてほしいと懇願しようとする。
しかしアドリアンの指はあっさりと引き抜かれた。指先には、蜜に濡れた石が光っている。
「ほら、お望みどおり取ったよ」
やっとステファニアを苛んでいた石が取り除かれ、ステファニアはほっと息をつく。
ただ、快楽をもたらしていた石が失われた秘所は、ステファニアの安堵とは裏腹に、物足りなさを覚えた。
「でも、寂しそうだな」
ステファニアの疼きを見抜いたように笑うと、アドリアンはステファニアの両脚の間に身体を割り込ませてきた。
蜜口に、硬く屹立した塊が押し付けられる。
「あっ……ああっ……!」
ぐいっと侵入してきた熱に、ステファニアは甘い叫びをあげる。
石よりも圧倒的な質量をもって、ぐいぐいと隘路を押し開いていく雄肉が、先ほど以上の快楽をステファニアにもたらす。
すべてが、満たされていく。
愛しい男に求められる喜びと、媚肉を抉られて生じる甘い痺れを味わう悦びに、ステファニアの心と身体が満たされる。
「んっ……ふぅ……あっ! あぁあ……!」
多幸感の波に揺られながら、ステファニアは絶頂へと押し上げられた。
奥に情欲を放たれる感覚が、さらに甘い幸福を重ねていく。アドリアンはステファニアの唇に口づけを落とし、そっと身を離した。
ぐったりと寝台に倒れこみながら余韻に浸るステファニアの頭を、アドリアンの手が優しく撫でる。
このまま、ずっとこの幸福に浸っていたい。うっとりと目を閉じながら、ステファニアは胸に浮かぶ不安を打ち消すように、アドリアンの胸に顔を寄せた。
ところが、それからステファニアの身体は変化していった。
月のものが来なくなり、通常の遅れでは考えられないくらいの日数が過ぎていく。ステファニアは毎日、月のものが来ていないかと確かめるが、その願いは叶わなかった。
とうとう甘い時間の終わりが来てしまったのかと、ステファニアは愕然として震えるのだった。
「そ……そんな、恥ずかしいこと……」
「じゃあ、そのまま石を入れておく?」
意地の悪いアドリアンの言葉に、ステファニアはうっとつまる。そのような恥ずかしい格好はしたくないが、このまま石を入れておくのも困る。
諦めて、羞恥に震えながらも、ステファニアは膝の裏を抱えて脚を左右に開いた。
自ら恥ずかしい姿を晒しているという羞恥の中に、はしたない姿を見られているという興奮がふつふつとわきあがってくる。
「ああ……しっとりと濡れていて、可愛いな。朝露に濡れた薔薇の蕾が、ゆっくりと花開いていくようだ」
秘裂を指で押し広げながら、アドリアンはうっとりと呟く。
ゆっくりと指が蜜口に差し込まれ、奥へと入り込んでいった。しかし、突き当たった石を取り出すどころか、より押し込むように揺さぶってくる。
「やぁっ! それ、ちがっ……あぁん……」
最奥をぐりぐりと刺激され、ステファニアは淫らな声を我慢することができなかった。
ずっと疼いていた快楽の炎が一気に燃え上がり、全身に愉悦が広がっていく。
「ひっ! いやっ、あっ……ああぁ……っ!」
アドリアンは中の石を弄びながら、同時にぷっくりと充血した花芽を摘んだ。強すぎる快楽にステファニアの背中が反り、頭の中が白く弾け飛ぶ。
絶頂に達し、アドリアンの指と石を飲み込んだまま、蜜口がひくひくと痙攣する。
「……も……もう、だめ……ぇ……」
さらにアドリアンの指が敏感になった奥を掻き回し、ステファニアは涙を浮かべて、やめてほしいと懇願しようとする。
しかしアドリアンの指はあっさりと引き抜かれた。指先には、蜜に濡れた石が光っている。
「ほら、お望みどおり取ったよ」
やっとステファニアを苛んでいた石が取り除かれ、ステファニアはほっと息をつく。
ただ、快楽をもたらしていた石が失われた秘所は、ステファニアの安堵とは裏腹に、物足りなさを覚えた。
「でも、寂しそうだな」
ステファニアの疼きを見抜いたように笑うと、アドリアンはステファニアの両脚の間に身体を割り込ませてきた。
蜜口に、硬く屹立した塊が押し付けられる。
「あっ……ああっ……!」
ぐいっと侵入してきた熱に、ステファニアは甘い叫びをあげる。
石よりも圧倒的な質量をもって、ぐいぐいと隘路を押し開いていく雄肉が、先ほど以上の快楽をステファニアにもたらす。
すべてが、満たされていく。
愛しい男に求められる喜びと、媚肉を抉られて生じる甘い痺れを味わう悦びに、ステファニアの心と身体が満たされる。
「んっ……ふぅ……あっ! あぁあ……!」
多幸感の波に揺られながら、ステファニアは絶頂へと押し上げられた。
奥に情欲を放たれる感覚が、さらに甘い幸福を重ねていく。アドリアンはステファニアの唇に口づけを落とし、そっと身を離した。
ぐったりと寝台に倒れこみながら余韻に浸るステファニアの頭を、アドリアンの手が優しく撫でる。
このまま、ずっとこの幸福に浸っていたい。うっとりと目を閉じながら、ステファニアは胸に浮かぶ不安を打ち消すように、アドリアンの胸に顔を寄せた。
ところが、それからステファニアの身体は変化していった。
月のものが来なくなり、通常の遅れでは考えられないくらいの日数が過ぎていく。ステファニアは毎日、月のものが来ていないかと確かめるが、その願いは叶わなかった。
とうとう甘い時間の終わりが来てしまったのかと、ステファニアは愕然として震えるのだった。
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