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15.初体験1
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薄暗い寝室にぴちゃぴちゃと濡れた音が響く。
寝台の上で裸に剥かれたアデルジェス自身に、ミゼアスが舌を這わせているのだ。
焦らすように手で弄びながら口づけを繰り返し、舌で舐めあげていく。
蠢く手の模様が、やけに鮮やかに浮かび上がって見える。甘い花に絡め取られ、蝶にくすぐられているような気になってくる。
うっとりとした表情で舌を這わせるミゼアスの姿が扇情的で心臓に悪い。心臓も股間も、今にもはちきれそうだった。
「もう、こんなにしちゃって」
手を止めず、くすくすと笑うミゼアス。
「ちょっと触っただけでこんなに悦んでくれるなんて嬉しいなぁ。でも、苦しそうだね。一回出してもらったほうがいいかな」
薄く笑みを浮かべると、ミゼアスはアデルジェスのものを口に含んだ。
浅く咥え、唇を使って刺激していたかと思うと、徐々に深く飲み込んでいく。アデルジェスの腰を押さえながら、とうとう根元まで飲み込んでしまった。ゆっくりと首を動かし、きつく吸い上げながら舌を這わせる。
「うぅ……出る……」
あまりの快楽に頭が白くなる。耐え切れず、アデルジェスは精を放った。
口の中に放たれたものをミゼアスは飲み下し、最後まで搾り取るかのように吸い上げる。
「うっ……」
身体の芯が溶け出すかのような快楽だった。
自分でしたときとは比べ物にならない。これほどの快楽がこの世にあったのかと思うほどだ。
ややあってミゼアスは顔を上げ、唇の端を指で拭いながら微笑を浮かべた。
「ごちそうさま。気持ち良かった?」
甘く囁かれた問いに、アデルジェスは顔を真っ赤にして俯くことしかできなかった。
そんなアデルジェスを見て軽く笑うと、ミゼアスは寝台の横の卓から瓶を取って中身を手の平にこぼした。
うっすらと甘く官能的な香りが漂ってくる。
何だろうと思ってアデルジェスが顔を上げると、ミゼアスは膝立ちの状態で手の平の香油を指につけ、その指を自らの後ろに這わせた。
「んっ……」
鼻にかかった息がミゼアスから漏れる。
「えっ……!?」
思わず目を見開いてミゼアスを見てしまう。
「何?」
指をぐちゃぐちゃと動かしながら、首を傾げるミゼアス。
「いや……その……あの……それは……」
「これ? ほぐさないで突っ込んだら裂けるでしょ」
指を動かしたまま、あっさり答える。
「さっきので終わりじゃあ……」
「何言っているの? さっきのなんて前戯じゃないか。これからが本番だよ」
顔をうっすらと上気させながらも、言葉の内容は淡々としている。
「でも、もうちょっと待って。もう少しほぐさないと」
言いながら、指を二本に増やして内部をかき回していく。
それは事務的な作業のようだった。しかしミゼアスの中心は隆起し、甘い吐息が漏れている。
寝台の上で裸に剥かれたアデルジェス自身に、ミゼアスが舌を這わせているのだ。
焦らすように手で弄びながら口づけを繰り返し、舌で舐めあげていく。
蠢く手の模様が、やけに鮮やかに浮かび上がって見える。甘い花に絡め取られ、蝶にくすぐられているような気になってくる。
うっとりとした表情で舌を這わせるミゼアスの姿が扇情的で心臓に悪い。心臓も股間も、今にもはちきれそうだった。
「もう、こんなにしちゃって」
手を止めず、くすくすと笑うミゼアス。
「ちょっと触っただけでこんなに悦んでくれるなんて嬉しいなぁ。でも、苦しそうだね。一回出してもらったほうがいいかな」
薄く笑みを浮かべると、ミゼアスはアデルジェスのものを口に含んだ。
浅く咥え、唇を使って刺激していたかと思うと、徐々に深く飲み込んでいく。アデルジェスの腰を押さえながら、とうとう根元まで飲み込んでしまった。ゆっくりと首を動かし、きつく吸い上げながら舌を這わせる。
「うぅ……出る……」
あまりの快楽に頭が白くなる。耐え切れず、アデルジェスは精を放った。
口の中に放たれたものをミゼアスは飲み下し、最後まで搾り取るかのように吸い上げる。
「うっ……」
身体の芯が溶け出すかのような快楽だった。
自分でしたときとは比べ物にならない。これほどの快楽がこの世にあったのかと思うほどだ。
ややあってミゼアスは顔を上げ、唇の端を指で拭いながら微笑を浮かべた。
「ごちそうさま。気持ち良かった?」
甘く囁かれた問いに、アデルジェスは顔を真っ赤にして俯くことしかできなかった。
そんなアデルジェスを見て軽く笑うと、ミゼアスは寝台の横の卓から瓶を取って中身を手の平にこぼした。
うっすらと甘く官能的な香りが漂ってくる。
何だろうと思ってアデルジェスが顔を上げると、ミゼアスは膝立ちの状態で手の平の香油を指につけ、その指を自らの後ろに這わせた。
「んっ……」
鼻にかかった息がミゼアスから漏れる。
「えっ……!?」
思わず目を見開いてミゼアスを見てしまう。
「何?」
指をぐちゃぐちゃと動かしながら、首を傾げるミゼアス。
「いや……その……あの……それは……」
「これ? ほぐさないで突っ込んだら裂けるでしょ」
指を動かしたまま、あっさり答える。
「さっきので終わりじゃあ……」
「何言っているの? さっきのなんて前戯じゃないか。これからが本番だよ」
顔をうっすらと上気させながらも、言葉の内容は淡々としている。
「でも、もうちょっと待って。もう少しほぐさないと」
言いながら、指を二本に増やして内部をかき回していく。
それは事務的な作業のようだった。しかしミゼアスの中心は隆起し、甘い吐息が漏れている。
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