29 / 31
ギターがない
しおりを挟む4人は10時過ぎにマンションに着くと、洋子と純也にお礼を言い部屋にもどった。
麗奈は風呂に入り、今でも日課の手首の運動を続けていた。
0時まで練習をして、ベッドに入りぐっすりと眠っていた。
翌朝からまた普段の生活が戻り4人で走って、朝食を食べ1階で演奏をしていた。
昨日よりも、今日・今日よりも明日と 日毎に音は心地よく流れていた。
2時間に1回の休憩を取り、昼食を食べて少し1時まで休憩すると再び繰り返し始めていた。
麗奈のダメ出しも日を追う毎に、少なくなっていて4人はスタジオで楽しそうだった。
4人は、息もピッタリ。
そしてなにより、演奏も完成して30日を迎えていた。
4月の30日 午後10時、ワンボックスがマンションまで到着していた。
普段のワンボックスとは違い、7人乗りだった。
運転手1人と助手席に純也が乗り、中央の席に麗奈とあすかが座っていた。
後ろの席では、葉月と彩香と洋子が少し窮屈そうに座っていた。
まぁそれでも広い方なので、今まで1人1人のキャプテンシートだったので窮屈だったのかもしれなかった。
「あの 休憩の時交代しますから、すいません。」
「麗奈 バカね あんたが倒れちゃ困るんだから、あんたはそこが指定席なのよ。あすかには交代してもらうけどね。」
「わかってるわよ 言われなくたってね。でも、洋子さんも後ろだなんて。この前虐められたからイジメちゃおうかしらね。」
「もう、謝ったじゃないの。全部社長が仕組んだんだのよ。昼食もディナーも全部よ。」
「ところで、洋子さんって謎が多いわよね?私達、洋子さんの事あまり知らないもの。このツアー中に全部聞きだしちゃいましょうね。」
「別に隠すことなどないですよ。最初から、名前は言えないですけどマネージャーやってましたのでね。そこを善人さんに引き抜かれて、会社を辞めてこちらに移動してきたのよ。」
「マネージャーのプロなんですね。流石ですよね。いつも、気配りとか凄いですものね。」
「まぁ、何人か担当してきましたけど。今が1番楽ですよ。昔は買い物とかに走らされたり、遅いと怒られたりしてましたからね。」
「凄い世界なのね。ちょっと遅れったていいじゃないのよね。そんなに急ぐなら、自分で買ってこいって言ってやればいいのに。」
「そんな事できるわけないですよ。煙草の買い置きが無いと怒鳴られたりもしたしね。」
「マネージャーっていなければ、仕事できないのにね。私達なんて業界の事わからないから、洋子さん頼みだしね。でも、食事作らせちゃってるけどね。それは、ごめんなさいね。」
「1人分も5人分も一緒ですし、会社から食費ももらえるので助かってますよ。」
「まぁ、自分だと目玉焼きくらいしかできないけどね。会社で料理禁止でちょっと助かってますけど、いつも洋子さんのお料理美味しいから嬉しいのよ。」
「貴女達、寝なくていいの? だれかはとっくに寝てるわよ。」
「本当だ、はやー 麗奈って、いつもそうなのよね。最初のライブのコンサートの時、いきなり3会場で中学生のステージから急遽メインステージのトリ任された時も、直前まで寝てたしね。あの時は、いつも葉月が【朝だよー】って起こしてたわよね。みんな爆笑して緊張なんて吹っ飛んじゃったけどね。」
「麗奈には、驚かされてばかりよね。色々な曲作ったり、あんなギターテクニック身につけたり、綺麗な透き通った声で歌って。最初は麗奈の演奏に誰もついていけなかったものね。ずっと、麗奈が暴走するとソロ弾いてたしね。」
「最初は、麗奈の影響で吹部に入ったけど。やる気のない先輩や私達を見て退部しちゃってね。怒ったけど、麗奈と一緒に夢を追いかけようって決めたから。なんでも、先頭を走っているのはいつも麗奈だったわよね。良い師匠に恵まれたのも、麗奈が吾郎さんの家に呼んでくれたからだしね。もっと、麗奈みたいに努力しないといけないから、これからは師匠に教えて貰わないと。」
「多分、貴女達くらいだわよ。女性のグループって以外と簡単に解散とかしちゃうからね。それが10年も続いているなんて、やっぱりリーダーがいいのかしらね。私はそう思うわよ。麗奈が安心していられるのもあすかがいるからだし、彩香や葉月がいるからステージでパフォーマンスできてると思うわよ。普通にソロでライブしてても、いつもと違うもの。楽しんでいるけどね。あんなにキレたりしてないしね。それを麗奈もわかっていると思うわよ。」
4人が話しをしていると、最初の休憩で車は停まっていた。
「トイレとかあるから、一応起こそうかしらね。麗奈 休憩よ 起きて」
「あ 寝てたわ じゃ、外に出て空気いっぱい吸って。おトイレ行こうかしらね。」
7人は、車から降りるとトイレまで歩いていた。
いつものようにマイクロバスには大勢の従業員が乗り込んでいて、SAはいっぱいになっていた。
トラックの運転手も交代をし、マイクロバス・乗用車・そして麗奈達の車の運転手もマイクロバスの人と交代していた。
まぁこの頃スケジュールを知っているのは、善人と香織と洋子と純也であった。
勿論、会社では把握していたが。
同行してる人では、4名しか知っていなかった。
これが善人の言う、悪い話しの意味であったとは麗奈自身も気がついてはいなかった。
車はゆっくりと北上していき、早朝の休憩では4人は1時間走ってシャワーを浴びてから車に戻っていた。
道が空いていたのか、今回は昼過ぎには北海道に車が到着していた。
珍しく車は漁港の近くに停まり、海鮮などで有名な店の駐車場に停まった。
ぞろぞろと車から降りて、善人も店に入るので4人も入っていた。
人数が多いので、テーブル6に分かれて座り。
目の前には、刺し身・ウニ・毛蟹など、海産物がたくさん並べられてきていた。
女性が多いこのテーブルではとても食べ切れる量ではなかった。
「ほら、純也さんの出番ですね。たくさん食べてね。私達そんなに食べれないの知ってるでしょ?遠慮しないでね。」
麗奈は、蟹とか不得意だった。
まぁ食べる機会もあまりなかったのだが、殻から身を出す作業がとても不得手でならなかった。
刺し身とか、ウニとかを食べながら少しぼんやりとしていた。
今までツアーで、こんなことなかったのにと気がついていた。
内緒でもしかして強行ツアーなのかもしれないと、薄々であるが感じていた。
他の3人は疑う気などなく、たくさんたべているので少し可笑しかった。
「なに、麗奈笑っているのよ。たくさん食べなさいよね。」
「だって、おかしくない? ツアー行く前にステーキ食べさせたり、ツアー初日にこんな事って今まであったかしらね? なんかよからぬ事が待ち受けているわよ。きっとね。葉月なら、調べるとわかるでしょ? 私は苦手だから調べることできないけどね。」
「確かにおかしいよね。異常なくらいだものね。今までこんなことなかったしね。」
「あった あった すごいことになってるわよ」
「なになに どうしたの? 葉月 説明してよ」
「1県3箇所 そして、2ステージ まぁ、次の日はオフになっているけどね。騙されたわよね。でも、全部やり遂げてみせるから、麗奈潰れないでよね。」
「洋子さんも純也さんも知ってたのよね? じゃ、罰として、ここのテーブルの全部2人で食べてね 私達、車で待機してますからね。」
4人はニコニコとしながら、洋子と純也を取り残して車に戻っていた。
テーブルに洋子と純也しかいないので、善人はテーブルまで来ていた。
「おい あいつら4人はどこに行ったんだ? 逃げたかー」
「違います バレちゃいましたけどね でも、絶対こんなのやりきってやるって車に戻りました 笑顔でね 大したものですよ 私は、あの娘達のマネージャーになって誇りに思いますよ。善人さん、ありがとうございます。拾ってくださって。そして、彼女達に巡り合わせてくださって感謝しています。」
「俺もですよ 心遣いとか細かくて、どっちがマネージャーかわからない時もありますからね 特に麗奈さんにはいつもお世話になっていますから。」
「まぁ、逃げてないなら良いか。でも、段々プロらしくなってきたよな。このスケジュール熟したら大したものだよ。うちの稼ぎ頭だからな。」
洋子や純也は食べ切れないので、男性陣のテーブルは殆ど残っていないので呼んできてみんなで食べていた。
その頃車の中では、葉月が色々とチェックをしていた。
「そうね どこも3箇所って、ことではなさそうですよね。ただ、人口の多いところは3箇所にしてるみたいですよ。東京・神奈川・大阪・愛知・千葉・埼玉・兵庫辺りかしらね。これだけでも、2週間かかるものね。3ヶ月で終る様になっているけどね。まぁ、2箇所のところは、2県で1週間だし。余裕じゃないのかしらね。私達ならねー」
「気になってるんだけど、関東に近づいてから5月の5日開けてあるわよね。」
「あ その日は、映画の試写会なので。私が行かないと行けないんです。すいません。」
「じゃ、善人さんにお願いしちゃおうか?みんなで行くって。そして、演奏もするってね。トラックとこの車だけでいいでしょ?私が行ってくるわよ。」
あすかは、車から降りて再び店内に入っていた。
善人を見つけると、色々と話し合っていた。
「社長 嘘ついてここまで引っ張ってきたんですよね?ちょっとは、私達の我儘も聞いてくださいよ。これはお願いです。」
「なんだよ 騙したのは悪かったけど、なにをねだるんだよ。金は無いぞ。」
「違いますよ 5月5日の日に私達とトラックを貸してください。試写会で1曲歌ってから返ってきますから。休日いらないですよ。これ以上麗奈ばかりに負担かけたくないし、それにあれは・・・・・・・ あの曲はPrettyGirlsの曲ですから、歌いたいです。お願いします。運転手さん達には、私達から頭を下げてお願いしますから。」
「聞いてみるけどな。試写会の方だって準備とかあるだろうし。」
「はい わかりました、お願いしますね 失礼します。」
「なんなんだよ せっかく休日やったのに、いらないって。まぁ、掛け合ってみるか。」
あすかが戻ってきて、3人は事情を聞いていた。
洋子や純也や運転手も乗り込み、車は漁港から離れていった。
北海道は恒例の函館と旭川で、今回も北の旭川からの出発だった。
夕方ビジネスホテルに到着すると、4人は着替えて走りに出かけていた。
走り終わりシャワーを交代で浴びると、麗奈は少しイライラしていた。
部屋を出て洋子の部屋に行き、善人の部屋に案内してもらっていた。
「社長、ギター触らないと落ち着かないですけど。トラックどこでしょうか?」
「だから、ダメだって言っただろ。それに今回は4本しか持ってきてないんだぜ。盗まれたらどうするんだよ。いくらするんだよ?考えろよ。お前は練習好きだけど、そこも少し直していかないとな。練習がダメだってんじゃないんだよ。休息も必要ってことだからな。わかったら、さっさと部屋に戻どりなさい。」
もうこれからずっとこんな生活かと思うと耐えきれない3ヶ月だと思い、部屋に戻ると葉月に近くの大型楽器店を検索してもらっていた。
案外近くで、歩いても5分足らずのところにあった。
急いで楽器店まで走っていて、4分ほどで到着していた。
かなり大きな楽器店なので、エレキとかギターの場所を店員に聞いていた。
まぁどれでもいいと思っていたが、目についたのはやっぱりGibsonだった。
まぁレスポールは2本あったが、これも中々よかった。
「すいませーん これ以外ってお店で置いてあるギターあるんですか?レスポールでも、ストラトでもいいんですけど。」
「そうですね。うちで1番高いのは倉庫にあって、70万くらいしますけどね。」
「ちょっと、見せて頂けませんか? お願いします。」
「良いですけど、買えないでしょ?ちょっと5分待っててくださいね。」
男は奥にかけていき、もうひとりの男と一緒に来ていた。
「お手数かけました。すいません。ちょっと弾いていいですか?ピックは買いますので、弾かせてください。」
ピックをいつものGibsonのピックを選ぶと、アンプの音量を下げて弾きだしていた。
まぁ最初に買ったレスポールよりも、格段に音質はよかったがVintageとは比べられなかった。
「あ これ、いくらになるんですか?」
少しだけ、速弾きなどもしたが問題はなかった。
店員はあっけに取られていたが。
「えっと、ちょうど70万になりますけど。」
「じゃ、カードでいいでしょうか?ケースついてますよね?」
「カードでいいですよ ケースもついていますので。」
「ありがとうございます。弦を買っていきますね それとピックも10個程買わせて頂きます。」
カードで支払いを済ませていた。
弦も10セット買っていた。
「あ もしかして、あのPrettyGirlsのREIさんですか? 気が付くのが遅くてすいません。」
「いえいえ 練習用のギターを持ってこなかったので慌てて買いに来ただけですから、ありがとうございました。時々、こっちに来ますから。よろしくおねがいしますね。」
麗奈はホテルに向かって、ニコニコと笑いながら歩いていた。
「おいおい、あのうちで1番高いギターが練習用って何者なんだよ。」
「だって、あの娘の使ってるレスポールってVintageだろ。音色が違うんだよな。あの娘、ストラトもVintageだし、アコースティクも2本確かVintageだよ。そりゃ、70万のギターは練習用かな。」
「しかし、ちょっと弾いたけど。凄い速弾きだったよな。あんなの普通プロでもあまりいないのに、、まだ22か23だろ?」
「確か、やり始めたのは中1って聞いてたけどね。努力してるんだよ。」
麗奈は、ホテルに戻ると部屋をノックして葉月に開けてもらっていた。
「なになに、ニコニコしちゃって。それにギター抱えちゃって。」
「だってね。これから休日とかギター触らせないって言うからね。寝られなくて、速攻で楽器店で買ってきたの。あっちのギターは高いからダメだって怒るしね。だから、普通の買ってきたわよ。」
「普通のっていくらしたのよ?」
「無駄遣いかしらね?70万だったけど、毎日イライラよりいいから、いいかなってね。」
「ってか、70万だったら普通にステージで誰でも弾いているでしょ?」
「ええ だから、これはチャリティーとかに活用しようかなって思っているのね。」
「そっか、それならいいわね。見せてみなさいよ。」
麗奈はケースを開けると、ギターを取り出していた。
「前のサンバーストに似てるわよね。でも、ちょっと重い感じかしらね。59年モデルみたいだからね。まぁ、とにかく弦を張り替えてちょっと弾いてから寝るわよ。」
麗奈は、弦を緩めるとニッパで切り出し、新しい弦に素早く張り替えてチューニングしていた。
ニコニコしながら練習用のヘッドホンをつけて、ツインベッドの上に腰掛けて弾きだしていた。
まぁこうなったら止まらないのはわかっているので、葉月は風呂に入っていた。
溜まっていたイライラも解消されて、ニコニコしながら弾いていた。
もう11時半になり、葉月も寝る頃麗奈の肩を叩いていた。
「麗奈 お風呂入れてあるから入って寝なさいね。満足したでしょ?」
「ありがとう 葉月さん 感謝 感謝 じゃ、入ってきますね おやすみなさい。」
麗奈はギターをケースにしまうと、風呂に入っていった。
まぁ、ツアーでも体内時計は変わらなく5時には目覚めて葉月を起こしていた。
あすかや彩香にも電話して起こすと、着替えて下に降りていた。
4人は走り出していた。
今日からツアーの始まりだった。
「聞いてよ。麗奈ったら善人さんがギター取り上げたから、楽器店でギター買ってきて昨日部屋で3時間くらいニコニコしながら弾いてたのよ。異常でしょ?」
「そりゃ、異常だよね。でも、麗奈ならありえるかもね。善人さんも、まだ麗奈をわかってないよね。恋人がギターだって事をさ。取り上げられれば、何度でも買いに行くからね。」
「だって、麗奈ずっとイライラしてたものね。こっちは、なに怒っているのか、ちょっと近づけなかったけどね。」
「もう、みんなでそんな事言わないでくださいよねー。」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる