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8.神から与えられたのは、罰と……
油断した結果
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「ん……?」
(あれ……私……)
私が見える世界は、横になっている。
と言うことは、私は横になっているということだ。
ちなみに、まだ馬車にいるのはすぐ分かった。
(どうして、こんなことになっているんだろう……?)
そう考え、何気なく天井を見ようとしたら……。
「っ!?」
「目が覚めたようですね」
ノアさんが私を見下ろしていた。
(一体どんな状況なんだ!?)
私は、素早く状況把握をすることに努めてみた。
そして衝撃的な状況になっていることに気付かされた。
私は今、ノアさんの膝に頭を乗せられている。
まさに膝枕状態。
もちろん、私の頭と……服越しではあるがノアさんの膝がくっついてる。
つまり。
(魔が使われる……!?)
私は急いで体を起こそうとしたが、ノアさんがその前にこう話しかけてきた。
「心配入りませんよ」
「え?」
「僕は今、魔は使えません」
「どういうことですか……?」
私が尋ねると、にっこりと怪しい笑みを浮かべながら自分の両手を見せてきた。
紐でくくられて、自由を奪われた両手を。
「なんでそんな……」
「愚弟は、馬鹿ですが地頭自体は悪くはなかったみたいですね」
ノアさんの視線を辿ると、座ったままこくりこくりと居眠りをしているエディ王子がいた。
エディ王子の手には、ノアさんを縛っている紐が握られていた。
「絶対にあなたに手を出すなよ、とこれをされたんですよ」
「エディ王子……」
人の優しさに触れることが、こんなに心癒されることだとは。
まさにプライスレス。
「とは言っても、もうすでに僕の魔はちゃんと、使わせていただきましたけどね」
「…………え?嘘…………」
「気づきませんか……?さっきまでのあなたと今のあなた、だいぶ違うはずですよ」
(えっ、なっ……何が……!?そしてごめんカサブランカ!!!)
私は、必死に思い出す。
確か私は、馬車酔いが酷く、吐きそうになってたはず。
むしろ、吐く直前だった。
それが今は全く吐き気を感じない。
「ま、まさか……馬車酔い……とってくれたんですか……?」
「乗り物酔いは脳の混乱によって起きるからね」
「あ、そうなんですね。脳の混ら……ん?」
(と、いうことは……?)
「あの……魔を使ったと、言いましたよね」
「言ったね」
「…………脳ですか?」
「脳だね」
(やっ……ちまったああああ!!!)
完全に油断した。
まさか、よりにもよって脳を操作されるなんて。
(ほ、他に何か操作されてないだろうか……?)
「大丈夫ですよ」
「え?」
「僕はどこかの誰かさんと違って、計画なしで魔を使ったりはしませんからね」
「どこかの……誰かさん?」
って……どこの、誰のことだ?
(あれ……私……)
私が見える世界は、横になっている。
と言うことは、私は横になっているということだ。
ちなみに、まだ馬車にいるのはすぐ分かった。
(どうして、こんなことになっているんだろう……?)
そう考え、何気なく天井を見ようとしたら……。
「っ!?」
「目が覚めたようですね」
ノアさんが私を見下ろしていた。
(一体どんな状況なんだ!?)
私は、素早く状況把握をすることに努めてみた。
そして衝撃的な状況になっていることに気付かされた。
私は今、ノアさんの膝に頭を乗せられている。
まさに膝枕状態。
もちろん、私の頭と……服越しではあるがノアさんの膝がくっついてる。
つまり。
(魔が使われる……!?)
私は急いで体を起こそうとしたが、ノアさんがその前にこう話しかけてきた。
「心配入りませんよ」
「え?」
「僕は今、魔は使えません」
「どういうことですか……?」
私が尋ねると、にっこりと怪しい笑みを浮かべながら自分の両手を見せてきた。
紐でくくられて、自由を奪われた両手を。
「なんでそんな……」
「愚弟は、馬鹿ですが地頭自体は悪くはなかったみたいですね」
ノアさんの視線を辿ると、座ったままこくりこくりと居眠りをしているエディ王子がいた。
エディ王子の手には、ノアさんを縛っている紐が握られていた。
「絶対にあなたに手を出すなよ、とこれをされたんですよ」
「エディ王子……」
人の優しさに触れることが、こんなに心癒されることだとは。
まさにプライスレス。
「とは言っても、もうすでに僕の魔はちゃんと、使わせていただきましたけどね」
「…………え?嘘…………」
「気づきませんか……?さっきまでのあなたと今のあなた、だいぶ違うはずですよ」
(えっ、なっ……何が……!?そしてごめんカサブランカ!!!)
私は、必死に思い出す。
確か私は、馬車酔いが酷く、吐きそうになってたはず。
むしろ、吐く直前だった。
それが今は全く吐き気を感じない。
「ま、まさか……馬車酔い……とってくれたんですか……?」
「乗り物酔いは脳の混乱によって起きるからね」
「あ、そうなんですね。脳の混ら……ん?」
(と、いうことは……?)
「あの……魔を使ったと、言いましたよね」
「言ったね」
「…………脳ですか?」
「脳だね」
(やっ……ちまったああああ!!!)
完全に油断した。
まさか、よりにもよって脳を操作されるなんて。
(ほ、他に何か操作されてないだろうか……?)
「大丈夫ですよ」
「え?」
「僕はどこかの誰かさんと違って、計画なしで魔を使ったりはしませんからね」
「どこかの……誰かさん?」
って……どこの、誰のことだ?
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