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8.神から与えられたのは、罰と……
人体のクソ魔人
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「本当に、ステラがそう言ったのか?」
「そう」
「そんなはずは……だって俺が見た時は…………その……」
「言うな。分かる」
ステラは本当に、この世の楽園にでも来た……と言いたげな表情でメルキオールを受け止めていたのは私も見た。
……液晶越しで見るTL小説や女性用AVよりずっと生々しいと思ったが、2人の容姿が綺麗な方だったので、最後まで見ることはできた。
カサブランカとエディ王子のセックスも、あんな感じに愛し合っている優しいものだったら良かったのかな……と考えたが、それはおいおいこの問題を解決してから2人で決めて貰えばいいやと思った。
そんなわけで、ステラがメルキオールに犯された発言には、どうしても違和感があったのだ。
「ねえ、どう思う?この件」
「そうだな……まあ……事実として、メルキオールがステラを無理やり襲う……という場面はなくてむしろ……」
ここで、アルフィーは唇を噛み始めた。
薔薇色の可愛いアザレアの唇が傷ついてしまうので、アザレアの体でそう言うことをするのはやめてほしい。
「あいつは、ステラ以外の女への扱いが酷すぎた」
怒りに満ちた言い回しから、それはルカのことをさしていることはすぐに分かった。
「だから、ステラ以外の女がそう言ったのであれば信じられるのだが……」
そしたら何で、ステラはそんな発言をしたのだろう。
まずは、こういう小さな違和感から1つずつ取り除いていくことこそ、推理の鉄則だ。
「じゃあ、まずこの謎から解明を」
「その必要はないと思うが」
「……え?」
突然のエディ王子の発言に、私とアルフィーは目を丸くした。
「な、何?エンディ?まさか心当たりがあるとでも?」
私の口頭共有でしか場面を見ていなかったエディ王子に、どうして心当たりがあるというのか。
(ステラってカサブランカ瓜二つだから、カサブランカ大好きなエディ王子があんなステラのあられもない姿で、メルキオールにあんあん言わされてるのを見たら……さぞ発狂したことだろうな……)
とかとか、むしろ私と同じ景色を見ていないことに、安堵したというのに。
「あのさ、エンディ……まさか、見てないよね?」
「見たって、何をだ」
余計なことは言うまい。
「まあそれはおいといて、どうして必要ないと思うの」
そう言うと、エディ王子はアルフィーをちらと見た。
「お前なら分かるんじゃないか。お前もあいつの犠牲者だろう」
その言葉で、アルフィーは「あ!」と声をあげた。
「まさか……」
「そうだ」
「確かにそう考えれば……」
おいおいおい。待て待て。
こいつら、勝手に結託して私を置いてけぼりにするんじゃないよ!
「ちょっと!2人だけで盛り上がらないでよ!心当たりって何!」
「決まってるだろ」
今度はアルフィーが自信ありげに言った。
それから、アルフィーはエディ王子と目を合わせると、エディ王子も頷いた。
そして2人は同時にこう言い放った。
「「人体のクソ魔人だ」」
「…………」
「何だ、ランカ。言いたいことがあるなら言え」
「いえ何でも)
(……本当に嫌いなんだな……人体の魔人が……)
エディ王子とアルフィーは、それぞれ別人のことを言っているだろう。
けれども、2人の意見が一致したのは、色々な意味で今は感慨深い。
アルフィーはメルキオールがにくいと言っているけれど、やっぱりあの記憶を見る限り、メルキオールとアルフィーは確実に仲が良くて、今その子孫であるエディ王子とアルフィーもまた、そうやって仲良くしているのだから。
「そう」
「そんなはずは……だって俺が見た時は…………その……」
「言うな。分かる」
ステラは本当に、この世の楽園にでも来た……と言いたげな表情でメルキオールを受け止めていたのは私も見た。
……液晶越しで見るTL小説や女性用AVよりずっと生々しいと思ったが、2人の容姿が綺麗な方だったので、最後まで見ることはできた。
カサブランカとエディ王子のセックスも、あんな感じに愛し合っている優しいものだったら良かったのかな……と考えたが、それはおいおいこの問題を解決してから2人で決めて貰えばいいやと思った。
そんなわけで、ステラがメルキオールに犯された発言には、どうしても違和感があったのだ。
「ねえ、どう思う?この件」
「そうだな……まあ……事実として、メルキオールがステラを無理やり襲う……という場面はなくてむしろ……」
ここで、アルフィーは唇を噛み始めた。
薔薇色の可愛いアザレアの唇が傷ついてしまうので、アザレアの体でそう言うことをするのはやめてほしい。
「あいつは、ステラ以外の女への扱いが酷すぎた」
怒りに満ちた言い回しから、それはルカのことをさしていることはすぐに分かった。
「だから、ステラ以外の女がそう言ったのであれば信じられるのだが……」
そしたら何で、ステラはそんな発言をしたのだろう。
まずは、こういう小さな違和感から1つずつ取り除いていくことこそ、推理の鉄則だ。
「じゃあ、まずこの謎から解明を」
「その必要はないと思うが」
「……え?」
突然のエディ王子の発言に、私とアルフィーは目を丸くした。
「な、何?エンディ?まさか心当たりがあるとでも?」
私の口頭共有でしか場面を見ていなかったエディ王子に、どうして心当たりがあるというのか。
(ステラってカサブランカ瓜二つだから、カサブランカ大好きなエディ王子があんなステラのあられもない姿で、メルキオールにあんあん言わされてるのを見たら……さぞ発狂したことだろうな……)
とかとか、むしろ私と同じ景色を見ていないことに、安堵したというのに。
「あのさ、エンディ……まさか、見てないよね?」
「見たって、何をだ」
余計なことは言うまい。
「まあそれはおいといて、どうして必要ないと思うの」
そう言うと、エディ王子はアルフィーをちらと見た。
「お前なら分かるんじゃないか。お前もあいつの犠牲者だろう」
その言葉で、アルフィーは「あ!」と声をあげた。
「まさか……」
「そうだ」
「確かにそう考えれば……」
おいおいおい。待て待て。
こいつら、勝手に結託して私を置いてけぼりにするんじゃないよ!
「ちょっと!2人だけで盛り上がらないでよ!心当たりって何!」
「決まってるだろ」
今度はアルフィーが自信ありげに言った。
それから、アルフィーはエディ王子と目を合わせると、エディ王子も頷いた。
そして2人は同時にこう言い放った。
「「人体のクソ魔人だ」」
「…………」
「何だ、ランカ。言いたいことがあるなら言え」
「いえ何でも)
(……本当に嫌いなんだな……人体の魔人が……)
エディ王子とアルフィーは、それぞれ別人のことを言っているだろう。
けれども、2人の意見が一致したのは、色々な意味で今は感慨深い。
アルフィーはメルキオールがにくいと言っているけれど、やっぱりあの記憶を見る限り、メルキオールとアルフィーは確実に仲が良くて、今その子孫であるエディ王子とアルフィーもまた、そうやって仲良くしているのだから。
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