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8.神から与えられたのは、罰と……
お前がこの使い方を教えてくれた
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今でこそ、豪華な造りになっているアルストメリーの城も、初めは6人がパーソナルスペースを確保しながら生活できるくらいの、大きさ。
それも、全員が力を合わせて自分たちで作った、手作り感万歳のお城だった。
最初に活躍した魔は、メルキオールの「自然」。
彼の力によって、そこら中の石や岩、土がむくむくと積み上がり、ただ雨を避けるには十分すぎる、建物の基礎が作られた。
「すごいねー!!ぱぱっと、メルキオールが手をあげただけで、石や岩が飛んできたよ!」
ルカはぴょんぴょん飛び上がって喜び
「それにしても不思議ですね……重力を無視してふわふわ浮いてくるなんて……」
と、ステラは空間の仕組みを熟知しているからこその疑問を口にした。
「まあ、細かいことはいいじゃん、次やることねえの?」
メルキオールが尋ねてくる。
彼が頼るのはいつも彼。
「やることを決める前に、先に仕事を片付けるのは誰だよ」
「いいじゃんいいじゃん、早く終わらせて、とっとと寝ちまいたいんだよ。お前の頭の良さなら、それでもどうにかできるだろ?」
「ったく……しょうがないな……。そうだな……次はステラだな」
「何ですの?アルフィーさん」
「お前の空間の力で、このどうしようもなく簡素でつまらない、洞窟みたいなところを居心地良くできないか?」
「かしこまりました」
ステラがそう言って手を伸ばすと、あれよあれと言う間に、細かな細工が施された家具が配置された、今にも人がちゃんと住めそうな空間が浮かび上がってきた。
「こんな感じでいかがでしょう?」
「見事だな。お前はこういう部屋に住んでいたのか?」
「いえ、本で読んで憧れていただけです」
「なるほど……」
ステラも、アルフィーと同じくらい読書家だった。
アルフィーは、ステラが作り出した空間を眺めてから
「メルキオール。出番だ」
と声をかけた。
「ったく……人使いが荒いな、全く」
「しょうがないだろ。今はお前が頼りなんだ」
「……へへ。お前に言われるんなら、なんかわりぃ気はしねえな」
そう言うと、メルキオールが再び手を伸ばすと、ステラが生み出した空間通りに石や岩、木が形作られていく。
「ほんと、お前の力って便利だな」
「お前がこの使い方を教えてくれたからだよ。アルフィー。」
そう。この時はアルフィーが持てる知を生かして魔人達のスキルを最大限に活かし、メルキオールはそんなアルフィーを心から尊敬していた。
もちろん、他の魔人達も。
ただ、1人を除いては。
それも、全員が力を合わせて自分たちで作った、手作り感万歳のお城だった。
最初に活躍した魔は、メルキオールの「自然」。
彼の力によって、そこら中の石や岩、土がむくむくと積み上がり、ただ雨を避けるには十分すぎる、建物の基礎が作られた。
「すごいねー!!ぱぱっと、メルキオールが手をあげただけで、石や岩が飛んできたよ!」
ルカはぴょんぴょん飛び上がって喜び
「それにしても不思議ですね……重力を無視してふわふわ浮いてくるなんて……」
と、ステラは空間の仕組みを熟知しているからこその疑問を口にした。
「まあ、細かいことはいいじゃん、次やることねえの?」
メルキオールが尋ねてくる。
彼が頼るのはいつも彼。
「やることを決める前に、先に仕事を片付けるのは誰だよ」
「いいじゃんいいじゃん、早く終わらせて、とっとと寝ちまいたいんだよ。お前の頭の良さなら、それでもどうにかできるだろ?」
「ったく……しょうがないな……。そうだな……次はステラだな」
「何ですの?アルフィーさん」
「お前の空間の力で、このどうしようもなく簡素でつまらない、洞窟みたいなところを居心地良くできないか?」
「かしこまりました」
ステラがそう言って手を伸ばすと、あれよあれと言う間に、細かな細工が施された家具が配置された、今にも人がちゃんと住めそうな空間が浮かび上がってきた。
「こんな感じでいかがでしょう?」
「見事だな。お前はこういう部屋に住んでいたのか?」
「いえ、本で読んで憧れていただけです」
「なるほど……」
ステラも、アルフィーと同じくらい読書家だった。
アルフィーは、ステラが作り出した空間を眺めてから
「メルキオール。出番だ」
と声をかけた。
「ったく……人使いが荒いな、全く」
「しょうがないだろ。今はお前が頼りなんだ」
「……へへ。お前に言われるんなら、なんかわりぃ気はしねえな」
そう言うと、メルキオールが再び手を伸ばすと、ステラが生み出した空間通りに石や岩、木が形作られていく。
「ほんと、お前の力って便利だな」
「お前がこの使い方を教えてくれたからだよ。アルフィー。」
そう。この時はアルフィーが持てる知を生かして魔人達のスキルを最大限に活かし、メルキオールはそんなアルフィーを心から尊敬していた。
もちろん、他の魔人達も。
ただ、1人を除いては。
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