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7.呪われしアルストメリー
マジで空気読んでもらっていいですか?王子
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私は、咄嗟にエディ王子を自分の体で隠した。
アザレアの中に入り込んでいる者たちが呪いの対象にしているのは、アルストメリーの王家だ。
エディ王子を見られたら、どんなことをされるか予想は容易にできるから。
「カシー?」
事態を飲み込めてないであろうエディ王子が、背後で困惑しているのが背中で感じる。
そりゃあそうだろう。
エディ王子のあの、心の奥底から絞り出すような、カサブランカへの想いが真実であるならば。
その相手が背中を向けて、何者かと戦おうと、よく分からない武道もどきっぽいポーズをしているのだから。
ちなみにこのポーズは、私も動画サイトで見た護身術を真似ているだけ。
この次どうするべきかは、覚えていない。
「おい、カシー?聞いてるのか?」
私は、2回程カサブランカの体でセックスをこの王子とした。
しかも1回目は、途中から入り込み、あっという間にされるがまま。
だから、エディ王子とちゃんと会話をしたといえば……エッチ未遂をした噴水での出来事が少々と、2回目の伽の時。
だから、情報としてはまだ足りないのは分かっている。
けれど、それと今のエディ王子で推測できることが、1つだけあるとするなら……。
「マジで空気読んでもらっていいですか?王子」
「は?何言ってるんだ、カシー」
「だから黙れって言ってるでしょう。人の話を聞きなさい」
何のために、こっちが体を張っていると思っているんだ。
(あんたの存在がバレたら、あんたが危険な事になるっていうから隠してやってんのに……!)
「誰に向かって口聞いてるんだ?」
背後から、明らかに不機嫌になった王子の声が聞こえてきて、私は頭が痛くなりそうだった。
「俺はこの国の王子だぞ」
(その発言は、今この場にいらないから……!)
「王子がいる……だと……?」
(しまった……!)
アザレアの中の者たちに気づかれた。
「王子……殺す……!」
やばい。
さっきまでアザレアが醸し出していたのがホラーな空気だったとしたら。
今、アザレアはスリルとサスペンスが入り混じった空気に包まれている。
その名も……殺気。
(冗談じゃない……!)
こういう時、普通のファンタジーゲームなら武器の1つでも転がっているもんだ。
でも、残念ながら地面にも、エディ王子の体にもそれらしきものはない。
全く。残念なリアルだ。
こういう時は、今ある武器で戦うしかない。
「アルフィー!聞こえるんでしょ!?」
私が、腹の底から叫ぶと、アザレアの動きがぴたりと止まった。
「アル……?誰だそいつは」
「だから黙っててください、後で全部話しますから」
空気が読めないエディ王子への対策は、あとでしっかり考える。
「アルフィー!あなたが出て来なさい。私はステラと、話してきました!」
(どうだ……!)
それから待つこと、ほんの数秒足らずで
「ステラ……だと?」
アルフィー……キター!!!!!
1つ目の作戦は、成功した。
そしたら次は……。
アザレアの中に入り込んでいる者たちが呪いの対象にしているのは、アルストメリーの王家だ。
エディ王子を見られたら、どんなことをされるか予想は容易にできるから。
「カシー?」
事態を飲み込めてないであろうエディ王子が、背後で困惑しているのが背中で感じる。
そりゃあそうだろう。
エディ王子のあの、心の奥底から絞り出すような、カサブランカへの想いが真実であるならば。
その相手が背中を向けて、何者かと戦おうと、よく分からない武道もどきっぽいポーズをしているのだから。
ちなみにこのポーズは、私も動画サイトで見た護身術を真似ているだけ。
この次どうするべきかは、覚えていない。
「おい、カシー?聞いてるのか?」
私は、2回程カサブランカの体でセックスをこの王子とした。
しかも1回目は、途中から入り込み、あっという間にされるがまま。
だから、エディ王子とちゃんと会話をしたといえば……エッチ未遂をした噴水での出来事が少々と、2回目の伽の時。
だから、情報としてはまだ足りないのは分かっている。
けれど、それと今のエディ王子で推測できることが、1つだけあるとするなら……。
「マジで空気読んでもらっていいですか?王子」
「は?何言ってるんだ、カシー」
「だから黙れって言ってるでしょう。人の話を聞きなさい」
何のために、こっちが体を張っていると思っているんだ。
(あんたの存在がバレたら、あんたが危険な事になるっていうから隠してやってんのに……!)
「誰に向かって口聞いてるんだ?」
背後から、明らかに不機嫌になった王子の声が聞こえてきて、私は頭が痛くなりそうだった。
「俺はこの国の王子だぞ」
(その発言は、今この場にいらないから……!)
「王子がいる……だと……?」
(しまった……!)
アザレアの中の者たちに気づかれた。
「王子……殺す……!」
やばい。
さっきまでアザレアが醸し出していたのがホラーな空気だったとしたら。
今、アザレアはスリルとサスペンスが入り混じった空気に包まれている。
その名も……殺気。
(冗談じゃない……!)
こういう時、普通のファンタジーゲームなら武器の1つでも転がっているもんだ。
でも、残念ながら地面にも、エディ王子の体にもそれらしきものはない。
全く。残念なリアルだ。
こういう時は、今ある武器で戦うしかない。
「アルフィー!聞こえるんでしょ!?」
私が、腹の底から叫ぶと、アザレアの動きがぴたりと止まった。
「アル……?誰だそいつは」
「だから黙っててください、後で全部話しますから」
空気が読めないエディ王子への対策は、あとでしっかり考える。
「アルフィー!あなたが出て来なさい。私はステラと、話してきました!」
(どうだ……!)
それから待つこと、ほんの数秒足らずで
「ステラ……だと?」
アルフィー……キター!!!!!
1つ目の作戦は、成功した。
そしたら次は……。
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