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7.呪われしアルストメリー
すっぽんぽんのカサブランカ、再び
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私は今、目を瞑っているようだった。
自分を包んでいる空気がとても心地よい。
(まだ、目を開けたくないな……)
と思っていたのだが……。
「……様……様!」
誰かが、私の本当の名前を呼んでくれていた。
私は、自然と釣られて目を開いてしまった。
目の前には、白、ピンク、水色など、パステルカラーの水彩絵具を混ぜたような色彩の空間が広がっていた。
「こ、ここって……」
考えようとした時、ふと真横を見ると
「良かった……目を覚ましてくれて……」
「か……カサブランカ?」
まさかの。
再び、カサブランカとの対面。
もちろん、互いにすっぽんぽん。
恥ずかしいという感情は、初回よりは薄れてはいた。
というよりも……。
「あれは……夢じゃなかったのか……?」
エディ王子との伽の最中に首を絞められた。
その後で見た世界だったから、てっきり夢なのかとも思っていた。
でも、同じような世界を夢で何度も見ると言うのは、そうあることではないだろう。
自分の、トラウマになるような過去を繰り返し見るような夢とはわけが違う。
この世界は、私、としての経験の中には存在しない世界なのだから。
「あなたが入っている、カサブランカというこの肉体は、夢を見ている状態です」
それはつまり、眠っているということだ。
「その間に、あなたの魂にこちらに来ていただきました」
「魂……?」
「はい」
「つまり、私は今幽霊ということ?」
「近しい存在ではありますが……ここの解説は私でも難しいので……そこの説明は割愛させていただいてもよろしいでしょうか?」
カサブランカの困り顔もとても美しい。
美しい人というのは、どうしてどんな表情でも絵画のようになってしまうのだろう。
このまま見ていたいというドS心が芽生えるのも、分かる。
(王子も……そんな気持ちだったのだろうか?)
だから、カサブランカをいじめていたんじゃないか……という、人によっては聞いただけで怒り狂いそうな仮説すら立ててしまった。
「あの……よろしいですか?」
お伺いを立てるように、重ねて聞いてくるカサブランカが綺麗すぎて、私は脊椎反射で
「もう、お心のままに」
と返事していた。
私の回答に、カサブランカは安堵の表情を浮かべた。
こっちの方が、ずっと美しいと思った。
「それで……早速ではありますが……本題に入ってもよろしいでしょうか?」
そう話すカサブランカは、とても焦っている様子だった。
自分を包んでいる空気がとても心地よい。
(まだ、目を開けたくないな……)
と思っていたのだが……。
「……様……様!」
誰かが、私の本当の名前を呼んでくれていた。
私は、自然と釣られて目を開いてしまった。
目の前には、白、ピンク、水色など、パステルカラーの水彩絵具を混ぜたような色彩の空間が広がっていた。
「こ、ここって……」
考えようとした時、ふと真横を見ると
「良かった……目を覚ましてくれて……」
「か……カサブランカ?」
まさかの。
再び、カサブランカとの対面。
もちろん、互いにすっぽんぽん。
恥ずかしいという感情は、初回よりは薄れてはいた。
というよりも……。
「あれは……夢じゃなかったのか……?」
エディ王子との伽の最中に首を絞められた。
その後で見た世界だったから、てっきり夢なのかとも思っていた。
でも、同じような世界を夢で何度も見ると言うのは、そうあることではないだろう。
自分の、トラウマになるような過去を繰り返し見るような夢とはわけが違う。
この世界は、私、としての経験の中には存在しない世界なのだから。
「あなたが入っている、カサブランカというこの肉体は、夢を見ている状態です」
それはつまり、眠っているということだ。
「その間に、あなたの魂にこちらに来ていただきました」
「魂……?」
「はい」
「つまり、私は今幽霊ということ?」
「近しい存在ではありますが……ここの解説は私でも難しいので……そこの説明は割愛させていただいてもよろしいでしょうか?」
カサブランカの困り顔もとても美しい。
美しい人というのは、どうしてどんな表情でも絵画のようになってしまうのだろう。
このまま見ていたいというドS心が芽生えるのも、分かる。
(王子も……そんな気持ちだったのだろうか?)
だから、カサブランカをいじめていたんじゃないか……という、人によっては聞いただけで怒り狂いそうな仮説すら立ててしまった。
「あの……よろしいですか?」
お伺いを立てるように、重ねて聞いてくるカサブランカが綺麗すぎて、私は脊椎反射で
「もう、お心のままに」
と返事していた。
私の回答に、カサブランカは安堵の表情を浮かべた。
こっちの方が、ずっと美しいと思った。
「それで……早速ではありますが……本題に入ってもよろしいでしょうか?」
そう話すカサブランカは、とても焦っている様子だった。
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