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6.想定外だった彼の想い
もう終わりにしたい。今ここで ※
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堰を切ったように、俺はカシーを責め始めてしまった。
「……カシー……お前を外に出したのはノアか?」
1度始まってしまうと、もう自分でも止められなかった。
「答えろ、カシー。命令だ」
「違います」
俺の問いを、仮説を、間髪入れずにカシーは否定する。
「嘘だ!!お前は、ノアに唆されて外に出たんだろう」
「だから違います」
どうしてだ、カシー。
「そんなはずはない!ノアに唆されたんだろう?」
俺は、もう知っている。
「だからあんなことをしたんだ」
「んん!!!」
カシーの唇からこれ以上、俺を否定する言葉を発することが許せなかった。
だから、カシーの口内を自分の唇と舌で息が止まるほど、塞いでから、もう1度警告をした。
「ノアを庇うことは、もう許さない」
「んんっ……!ああああああああ……」
それから俺が何をしたのか。
俺の体がどうなったのか。
俺自身がもう、俺のことを分からなくなってきていた。
頭の中で繋がっていた理性の糸がぷつんと切れた。
そして俺は……。
「ノアよりもずっと……俺の方が……こうやって……」
「やあっ……んっ……激しっ……痛い……!」
「どうだ……俺の方が……ちゃんとお前を……こうやってイカせられるんだ!!」
カシーに襲いかかっていた。
まるで野獣のように。
「痛い……んっ……!」
カシーが泣き叫ぶ声が、ちゃんと俺には届いているのに、止められない。
もっと、苦しめばいい。
ノアに悦びを与えられたのならば、俺が痛みで覆い隠してやる。
ノアに触れられた記憶が残っているのなら、俺の爪痕で消し去ってやる。
頭の中のもう1人の俺が、俺に耳打ちをしてきた。
このまま、ノアに取られるくらいならいっそ。
自分の手で、全てを終わりにすれば良い。
伽が失敗すれば死ぬかもしれない。
カシーも、俺も。
ゴードンは……そう言っていた。
そして俺は、確かに怯えていた。
それは、得体のしれない何かに、自分とカシーの命を握られているという恐怖。
ならいっそ。
自分が、握ってしまうのはどうだ。
俺と、カシーのこれからを。
俺がカシーの中を掻き回し続けた結果、あっという間にカシーはかくんっと気を失った。
かわいい口からたらりと、よだれを垂らして。
俺はそのよだれをぺろりと舐めた。
それからゆっくりと華奢な首筋に手を当てた。
このまま……この首の骨を俺が折ってしまえば……。
ノアに取られることを黙って見ているくらなら。
今ここで。
もう終わりにしたい。
カシーの首に当てている手に、俺は力をこめ始めた。
「……カシー……お前を外に出したのはノアか?」
1度始まってしまうと、もう自分でも止められなかった。
「答えろ、カシー。命令だ」
「違います」
俺の問いを、仮説を、間髪入れずにカシーは否定する。
「嘘だ!!お前は、ノアに唆されて外に出たんだろう」
「だから違います」
どうしてだ、カシー。
「そんなはずはない!ノアに唆されたんだろう?」
俺は、もう知っている。
「だからあんなことをしたんだ」
「んん!!!」
カシーの唇からこれ以上、俺を否定する言葉を発することが許せなかった。
だから、カシーの口内を自分の唇と舌で息が止まるほど、塞いでから、もう1度警告をした。
「ノアを庇うことは、もう許さない」
「んんっ……!ああああああああ……」
それから俺が何をしたのか。
俺の体がどうなったのか。
俺自身がもう、俺のことを分からなくなってきていた。
頭の中で繋がっていた理性の糸がぷつんと切れた。
そして俺は……。
「ノアよりもずっと……俺の方が……こうやって……」
「やあっ……んっ……激しっ……痛い……!」
「どうだ……俺の方が……ちゃんとお前を……こうやってイカせられるんだ!!」
カシーに襲いかかっていた。
まるで野獣のように。
「痛い……んっ……!」
カシーが泣き叫ぶ声が、ちゃんと俺には届いているのに、止められない。
もっと、苦しめばいい。
ノアに悦びを与えられたのならば、俺が痛みで覆い隠してやる。
ノアに触れられた記憶が残っているのなら、俺の爪痕で消し去ってやる。
頭の中のもう1人の俺が、俺に耳打ちをしてきた。
このまま、ノアに取られるくらいならいっそ。
自分の手で、全てを終わりにすれば良い。
伽が失敗すれば死ぬかもしれない。
カシーも、俺も。
ゴードンは……そう言っていた。
そして俺は、確かに怯えていた。
それは、得体のしれない何かに、自分とカシーの命を握られているという恐怖。
ならいっそ。
自分が、握ってしまうのはどうだ。
俺と、カシーのこれからを。
俺がカシーの中を掻き回し続けた結果、あっという間にカシーはかくんっと気を失った。
かわいい口からたらりと、よだれを垂らして。
俺はそのよだれをぺろりと舐めた。
それからゆっくりと華奢な首筋に手を当てた。
このまま……この首の骨を俺が折ってしまえば……。
ノアに取られることを黙って見ているくらなら。
今ここで。
もう終わりにしたい。
カシーの首に当てている手に、俺は力をこめ始めた。
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