【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

3.聖女に会おう、まずはそれから

味方

「……はいぃ？」

驚きのあまり、現世で見まくった、某人気刑事ドラマの主人公みたいな言い回しで返事をしてしまった。

ノアは、私に対して、カシー様と言ったものの、同時に誰かを聞いている……ということになる。

つまり……？
え？
私はカサブランカだと思っていたけど、カサブランカのフリをした誰かで、そのカサブランカのフリをした誰かこそが、私の生まれ変わりってこと？

脳内が混乱の渦に巻き込まれる……という表現を聞いたことがあるが、間違いなく私の脳みそには今、台風が吹き荒れている。

「そんな顔をなさらないでください。せっかくの、お美しいカシー様のお顔なのですから」

ノアはそう言うと、私の横にぴたりとくっついてきた。
そして、私の髪の毛を一房すくい、そして口付けてきた。

「この美しい髪も、肌も、仕上げは全て私がしました。ですので、この体は、できるだけ傷つけないでいただけると、ありがたいんですけどね」
「どっ……どどどどどど」

どういうこと。
どうして。

そう聞かなくてはいけないはずが、動揺のあまり口が震えてしまう。
そんな私の頬を、ノアはそっと撫でながらこう言った。

「そんなに怖がらないでください。私は、あなた様の味方になるために、カシー様から託されたのですから」

（は……？）

カサブランカは私。
だけど、その私を、カサブランカがノアに託した……？

「はあああああああ！？」