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「アラン様ー!!!!」
俺が待ち合わせ場所に着いたので馬車から降りようとするといつものあの高い声が響いた。
「はぁ…」
休みなのにどうして俺は…。
今日はあの本を読もうと思っていたのに…。

「アラン様!やっぱり来てくれたんですね!」
「あぁ…というか選択肢がそれしかなかった。」
「あら!お断りのお手紙を下さったら良かったのに!」
「それを送ってもどうせ意味ないんだろう?」
「よくお分かりで!!さすが未来の旦那様ですわ!」
「はぁ…」
彼女はいつものようにまたにこにこと笑う。
「それで?」
「?」
「何か私に言うことありますでしょ?」
「言うこと…?何も無いが」
何かあっただろうか
「ありますでしょ!?!!ほら!!ねぇ!?!」
「なんだろうか…」
俺は首を傾げる。
「そんな顔も素敵ですけど…!でも!どうしてわからないのですか!」
「…??」
「私今日はとってもおしゃれしてきたのに…!」
「なるほど」
それは気づかなかった。
「けれど別に服が変わったからと言ってジュリー・ローゼが変わったというわけでは無いし」
「そーゆうことじゃ無いんです!可愛くなろうとすると女の子は可愛いんです!!もう!」
「そうなのか」
「そうなんです!ほらだから…!」
「なんだ…?」
何かして欲しいのだろうか…。
「褒めるんでしょ!?!」
「なるほど。…今日の貴方はとても素敵だ」
俺は昔父に習った通りの言葉を吐いた
「はう!!」
彼女は顔を赤くすると怒りだした。
「そんなのみんなに言ってるんですか!!誤解したらどうするんですか!!私と言うものがありながら…!!」
「なに?」
「だ、だって…まさかアラン様からそんな言葉が出てくるなんて……」
「俺は君にしかいったことはない」
さて、今日はどこに行くか…
「今日の予定は決めているのか?」
そう言い後ろを振り向くと彼女は倒れていた。
「じゅ、ジュリー・ローゼ!?!!」
「は、、、破壊力が……」
と言いそのまま気絶した。
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