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流石に重いわ!!!!

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「なぁなぁ円山まるやま
隣の席の柊が話しかけてくる。
「なんだ??」
顔を向けると柊はにまーと嫌な笑いをする。
「な、なんだよ…」
「ちょっといい?」
そういうと柊は俺の耳の近くに口を持ってくる。
「ふぅ~」
「な!!何すんだよ!馬鹿野郎!!」
俺が柊を思いっきり叩こうとすると俺の手が止まる。
俺が止めたわけじゃない。
「はぁ…誤解だって…秀司しゅうじ
「誤解?誤解っていうのはね。事実と違った認識をしてしまうってことをいうんだよ。ほら。この男は里和さとわの耳に唇を近づけたんだ…あと3センチ前に行っていたら当たっていたんだよ?????」
そういうと俺の手を握る。
「こんなやつ殴ったら里和の手も痛めるし汚くなるし良くないでしょ?だから…」
そういうと秀司は空いている手で思いっきり柊を叩いた。
「いって!!!」
「当然の結果だろう」
「そ、そこまでやる必要はないんじゃね?」
そう…こいつは鍛えているため少しの力でも痛いんだ…俺は叩かれたことないから分からないけどみんなの反応からして本当にやばいんだと思う。
「え?」
またため息が出そうになる。
だってさ男友達とすこーーーし耳が近づいただけでこのキレようなんだぜ?やばくないか??
「何?里和は俺じゃなくて柊の心配するの?」
「だってそうだろ。柊はしばかれてて痛そうだし……大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫~!俺もいちおー鍛えてるから!」
それは関係あるのか?鍛えてない俺には分からん。
「里和…話あるんだけどこっち来て?」
そういうと俺の腕を引っ張る。
あ~痛い。
そうなんだよ…叩かれたことは無いんだけど握る力が凄いんだ。
一回俺が痛いから離してほしいって頼んだら色々と変な要求をされて面倒だったからそれからは我慢してる。
でもさ…普通好きだったら気使うんじゃ無いの???
って思うけど告白したのは俺だからなんとも言えない…あはは……

「ぁ…!!……待てっ…て!」
こいつはよくキスマークを付けたがる。
しかも襟で隠れない所に。
「僕の印だから良いじゃん。」
はぁ…
「それに…これで他の奴ら近づかないでしょ?ね?」
近づかせるなって言いたいのか…
はぁ…本当いつか監禁されそうで怖い。




いつからこーなったんだっけ…

あ、そういえば俺たちが付き合ったきっかけだけどさっき行った通り俺から告白したんだわ。
入学した時に女の子に囲まれてるの見てなんか腹立つなーって思ったんだよ。
だって可愛い可愛い女の子に喋りかけられても微笑み一つ返さないんだぜ!?!!意味わかんないじゃん!それにあんまり仲良い人いなさそうだったから俺と柊とかそこら辺にいたやつでゲームしたわけ。
それで俺が負けたからあいつに告白するっていうミッションをしに行ったの!
「俺…あんたのこと好きっぽい」
「え?」
その時のあいつの顔は忘れらんない…ははっ!
だってさ!多分男に告白されたのなんて初めてだったのかめっちゃ驚いた顔しててさ…!
「僕って男まで魅了しちゃうんだ」とかなんとか言ってんの!もう笑うしかないよな!
それで断ってくれて全然良いって言おうとしたんだ。
でも「良いよ。付き合ってあげる」なんて言われてさ。あまりにもその顔が腹立ってさ……
殴っちゃったわけ。
「俺が本当にお前のこと好きなわけねぇだろうが!!!!このナルシストやろーー!!つって」
そしたら目輝かせてさ…
「親でも僕の事殴ったことないのに…」
って某アニメのキャラみたいなこと言い始めてさ。
謝ろうと思ったらその時には遅かったみたいで。
あいつの初めてを取ったとかなんとかであいつ自身が広めたんだ。
数分で広まった…
しかもその初めてを明かさずに行ったんだ。
学校1の美形秀司の初めてを俺こと円山里和が奪ったって!!!
女の子たちは大激怒!!
クラスメイトの男子には笑われるし…
俺が散々言われてたらあいつ王子スマイルで言ってきたんだ。
「助けて欲しかったら僕のこと好きって言って?」
「は?」
いやまぁそうなるよね。
今でも意味わかんないもん。
「だってさ。里和くん僕のこと好きじゃないんでしょ?なら好きになってもらわなきゃ。両思いからだよね」
誰?って思うぐらいには凶変してた。
「でもさ…言うだけだったら簡単じゃね?」
「言ってるとどんどん好きになってくるから大丈夫」
「えー…本当に好きって言ったら秀司パワーで嫌がらせ止まる?」
「うん!朝飯前だよ!」
俺は意を決した。
俺結構メンタル弱いから嫌がらせとか我慢できないんだ。だから助けてくれるなら助けて欲しい。
だから…うん!だから!
「好き」
「ありがとう…!僕も好き!」
そういうと唇を合わしてきた。
「ば、馬鹿野郎!!何やってんだこいつ!」
俺は今度こそ本気で殴った。
「ははっ!全然痛くない!可愛いなぁ~真っ赤になって…」
クスクス笑われて俺は馬鹿にされてるんだって気づいた。
「お前…!最低だな!」
目を逸らすと頬を指で掴まれる。
「な、なにす」
その瞬間またこいつは唇を当てた。
「お、おま…!」
「開いた」
俺の口の中に秀司の舌が入ってくる。
「うま」
あいつは数分間ずっと俺の口内を舐めてた。
俺ははじめての濃厚なキスに対応できなくて腰から力が抜けた。
「本当可愛い…もっとしたくなっちゃうなぁ」
俺は気持ち良すぎて意識が朦朧としてた。
「はい。もう一回口開けて~?もう一回したいでしょ?気持ちいいよ?」
俺はなんだかもっとして欲しくなっちゃって口を開けちゃったんだ。
今考えたら意地でも閉じるべきだったと思う。
「舌出して?」
俺はおずおずと舌を出した。
「可愛い…」
そのあとは本当にまずかった。
あいつのペースに完全に乗せられてた。
いやだってさ?仕方なくないか?俺童貞だぞ??気持ちいいのに抗えるわけなくないか?
でもさ俺気持ち良すぎて忘れてたんだ。
俺…学校であいつと喋ったんだ…つまりさ
「え!」
「し、秀司くんが!」
「あいつあんなエロかったっけ…?」
見られてたんだよ!!!!
あとエロいって言ったやつはまだ根に持ってるからな。

そのあとは何故か学校の公認カップルになってさ、、
当たり前だよな…あんな…廊下なんかでちゅーしてたら…
そうだよ!こいつのせいで俺…!!
「あぁ~うま」
そういいながらこいつは今も俺の体を触りながらキスしてくる。
「もうやめろって」
こいつの顔を離そうとするけど秀司の力は強すぎてダメだった。
「もっとしよ。可愛いなぁ…本当」
「あぁあああ」
そしてまた俺は襲われる…はぁ…
「いつか監禁したいなぁ…俺だけの里和…」
おい…本性出てるぞ…
「本当可愛いなぁ…」
そういいながら俺のけつにぶちこむのはやめてほしい。
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