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6 心残り

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コンコンとノックの音が聞こえた。

「エディトリス、この家はどうし。。。へ!?
あ?!?!ろ、ローズバルト侯爵!?!?どうしてここに?!?!」

タイミング悪く、普段こないルクレティウスがきた。
何で今来るわけ?


「えっとー。。。。失礼しました。」

そそくさ逃げようとするルクレティウス。

「ソルト卿、フロントリア令嬢に用事があったのだろう。俺はこれで失礼する。」

ローズバルト侯爵様は立ちあがり、ドアに向かった。

「待って下さい。侯爵様!」

それをエディトリスは追いかけそのまま部屋から出ていき、ルクレティウスだけ取り残された。

「はぁー。。。あいつ何なんだよ」

独り言を呟きルクレティウスは頭を悩ませた。




「急に訪ねて悪かったな。フロントリア子爵との仕事の話のついででな。」

帰り際、馬車に乗るときに侯爵様は私に言った。

「大丈夫です。」

ついでって言っても心配してくれたのは確かだし。
口調はキツくても根は優しい。

それに侯爵様の笑顔見れたし!

「おい、ガラトリエ伯爵邸に向かってくれ。」

侯爵様は近くの執事にそう告げ乗り込んだ。
ん?今、ガラトリエ伯爵邸と言ったよね?
まさか、シェリーと接触してたなんて!!
私の努力は何だったの?!
仕事の話とか?
いやそんなはずない!多分!

シェリー・ガラトリエは一体何を企んでいるのだろう。
そう思いながら馬車を見送った。


「おい。お前、俺のこと忘れてるだろう。」

「え?!あ、ルーク。ごめん!すっかり忘れてた!!」

「ほい。これ頼まれた資料。明日の朝には返せよ。これ、父さんにバレたら俺ヤバイから。」

と渡されたのはガラトリエ家に関する資料。
ソルト家は貴族の情報を取り扱っている。その為、私はルークにお願いして、ガラトリエ家の資料をお願いしたのだ。

「何をするが知らんが余計なことは起こすなよ。」
と念を推され、ルークは去っていった。



夜、資料を見た。
ガラトリエ家が持ってる鉱山。加工場。輸出しているもの、貴族との貿易の関わりまで。
色々書いてあったけどあの事件に関わりそうなことはのってなかった。


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