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高校生編

第56話 バニバニー

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「んで!相談って何!」

「...えっと...非常に相談しにくいと言うか...その...」

「そういうのいいっての!早く頂戴!」

「...その...真凜ちゃんに...小さいって言われまして...自信を失ったというか...なんというか」

「小さいって、ち◯ぽが?」

「...うん。別に悪気があったわけではなくて、本当に思ったことを口走ったというか...。まぁ、小さいのは事実だけど...その、俺的には結構ショックというか、やっぱりというか...」

「ふーん。まぁ、事実ならしゃーないじゃん」

「...」

「んで?それでEDにでもなっちゃった?w」

「...」

「...え?マジ?...そっかー。...大丈夫!確か5人に1人ぐらいはEDらしいから!」

「ごめん、それの何が大丈夫なんだ?」

「あんまり悩むなよ!」と、背中をバンバンと叩かれる。

「...うん」

「あんたが悩むのはもちろんわかるけど、真凜様もきっとすごい傷ついてると思うからさ。そこらへんはちゃんとケアしなよ?」

「...そうだよな」

「うんうん。あとはあんまり思い詰めないこと。あんまり悩まないことだね!他の人に相談できるような内容じゃないだろうし、なんかあったら私に相談しなさい!」



「...うん」

「なんなら私が一発やらしてやろうか?w」

「やんないから。でも...あんがと」

 ◇

「んでさ!wそんときにねー」と、クラスの女子と話していると、「あの、千里ちゃん...?」と、天使様に声をかけられる。

「ん?おっ、真凜様!どうされました?」

「ちょっと...相談があって...」

 なるほど。恐らく、この前の一件のことだろう。

「...ふむふむ。おっけです!ではうちに来てくださいな!」と言い、真凜様の手を引いて私の家に誘拐する。

 家に到着するとすぐに「それで我が天使よ。相談とは?」と、聞いてみる。

「...えっと...その...すごく言いにくいことなのですが...。その...いい雰囲気になった時に...碧くんが傷つくようなことを言っちゃって...その...えっと...た、勃たなくなったというか...」

 やっぱりそれのことか。
女子側からしてもかなりショックだからなー。特に真凜様は初めての経験だったし、自分に魅力ないのかなとか思っちゃうよな...。

 夜の営みが原因で別れるカップルも少なくないからな...。

「ふむ。なるほど。それで経験豊富そうな私に相談をしようとしたと言うことですな?おっけ!ちなみに私の元彼にもEDになった人いるけど、私は治療してあげたから!それじゃあ、今日はED講座を開いてあげましょう!」

「...よろしくお願いします...。千智先生」

 真凜様が私を頼ってる...!!尊い...!!

「①プレッシャーをかけないこと!焦らないこと!これが1番大事!ゆっくりじっくり時間をかけてあげること!
②積極的になろう!消極的なのはNG!まずは自分もそういうことをしたいって思ってることをアピールすること!
③相手の性癖を抑えること!コスプレなんかが手っ取り早いね!直接聞きにくかったらうちが聞くからいつでも使って!...以上!ひとまずこんなところかな!」

「...なるほど。本当はかけた言葉は関係なくて私に魅力がないから...とかではない...でしょうか?」

「ない!男は基本どんな女にも勃つから!」

「...なるほど」

「とりあえず、すぐにやるとあれだから少し期間を空けてからしましょう!...1ヶ月後とかに!」

「...りょーかいしました。先生...。少し安心しました」

「アイアイさ!」

 うーん...これで大丈夫かな?
ひとまず、碧にいろいろ探り入れてみるか。

 ◇

『碧ってどういうのが刺さるタイプ?』21:54

『どういうって?』21:59

『うーん?ほら、どういう服だと興奮するとか!ナースとかCAとかあるジャーン』21:59

『言わない』22:10

『言えよ!このバカ!言わないと真凜様にド変態っていう誤情報流すぞー』22:12

『おい、やめろ。余計に距離あいちゃうだろうが!』22:15

『じゃー、さっさと白状すること。それがED告白の第一歩だぞー』22:20

『まぁ...バニーガールとか...いいと思う』22:35

『おっけ、バニねー。りょーかい。楽しみにしときなー』22:36

 そして、すぐに真凜様に報告する。

『碧はバニーが好きらしいです!』22:39

『バニー...?バニー...』22:50

 御免なさい、碧。距離置かれるかもしれません。
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