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高校生編
第44話 修学旅行《3日目②》
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「ぐがぁぁぁぁぁ...」という大声量のいびきにより睡眠を阻まれていた。
すると、「コンコン」というノック音が聞こえてきた。
気のせい...?
しかし、そのノック音が段々早くなっていく。
なんだなんだと思いながら覗き穴を見ると、そこには真凜ちゃんが必死に扉をノックしている姿が見えた。
急いで扉を開けると、「ちょ!!なんであけてくれなかったの!」と、怒られる。
「え?なんで来たの?」
「なぁんでぇきたぁかぁだってぇいぃ??」と、江戸っ子口調で話し始める。
「...いや、江戸っ子の真似はいいから」
「忘れたの!今日の罰ゲーム!!」
『負けたほうが夜這いに行く...』
「...え?あれがちだったの?」
「がちがちのがちに決まってるでしょ!」
「...冗談だと思ってた」
「...てか、清人君いびきすごくない?大丈夫?」
「...いや、全然大丈夫じゃない。寝れないんだよな。起こすのはかわいそうだし」
「ふーん?じゃあ、選択肢は一つだね?」
「一つ?」
「私の部屋で寝る」
「...いやいや...雪菜ちゃんいるよね?」
「いるよ?それが何か?」
「...何かじゃなくて大問題だよね?」
「でも、今日寝れないよ?いいの?」
そうして、5分ほど考えた後に止まらないいびきにあきらめて部屋を出ることにした。
ゆっくりと部屋の扉を開けて右と左を確認する。
「...誰もいない...」
「うん...」
そうして、忍者のようにサササと速足でエレベーターを覗く。
すると、ちょうど先生方が見回りしているところだった。
心臓が止まりそうなほど緊張が走る。
「...」と、人差し指を立てて静かにするように伝える。
そのままエレベーターで降りていく先生を見送る。
「...階段使ったほうがいいんじゃない?」
「うーん、けど扉の音結構大きいんだよね。それに女子は11Fだからね!...ここから8階も上がんないといけないよ?」
「...でも、エレベーター使ったらばれる確率上がるよ?」
「じゃあさ!エレベーターで10Fまで上がって、そこから階段使わない?確か10Fは一般の人用だし、たぶん大丈夫だから」
「...いいね。そうしよう」
そうして、エレベーターを使って10Fまで上がってひっそりと階段の扉を開く。
見回りの先生の姿は...なかった。
急いで彼女の部屋に入ることに成功し、俺たちは安堵するのだった。
「...まりん~...?」と、寝ぼけた声の雪菜さんの声が聞こえる。
「あ、ご、ごめん!起こしちゃった?」と言いながらベッドに向かう真凜ちゃんの背後に隠れながらどうにかベッドに入ることに成功した。
「...うん...。何してたの?」
「の、喉乾いちゃって...自販機に買いに行ってた」
「そうなんだぁ...ふわぁああぁぁ...って、何も持ってなくない?」と、すぐに指摘される。
「...あ...失敗した。先生に見つかっちゃって...」
「...ふーん。そっか...。あぁー、ちょっと目さえちゃったな。ねっ、旦那とのこといろいろ聞かせてよ」
「え!?...ま、また明日でも...」
「今日こんなに疲れちゃってたら明日はもっとしんどい気がするし~。ねっ?いいでしょ?」
「...うん」
「んで、ぶっちゃけ何回くらいやった?」
「「ぶぶーー!!」」と、二人で思わず吹き出してしまう。
「...なんか今男の声しなかった?」
「き、気のせいじゃない?きっと地縛霊だよ!」と、肘で小突かれる。
てか、女子もやっぱそういう話するんだ...。
「...地縛霊?」
「うん!地縛霊!」
「...真凜ってそういうの見えるの?」
「う、うん!見えまくり!この部屋には無数の幽霊が漂っているよ!!」と、言った彼女の脇腹を小突く。
「はひ!!??」と大声を上げる真凜ちゃん。
「...怖いんだけど。ねぇ、怖いんだけど。一緒に寝てくんない?そっちのベッドに入っていい?」と言いながらそのまま雪菜ちゃんがベッドに侵入してくる。
ちょいちょいちょい!!いろいろまずいって!
「ゆ、雪菜!!だ、だめだよ!私のベッドには今...さえない男の霊がとりついているの...。今近づいたら雪菜にとりついちゃうかも...!だから雪菜はそのままあっちのベッドに戻ったほうがいい...」
「一人は怖いよ!!」
「こっちは既に二人なの!!」と、よくわからない言い争いを終えて、渋々納得して自分のベッドに戻る雪菜ちゃん。
あぁ、危うく妻とクラスメイトの女子の三人で寝るとかいうとんでもない状況になるところだった。
すると、安心し始めたのか真凜ちゃんが調子に乗り始める。
俺のことをぎゅーっと抱きしめると、「好き?」とか聞いてくる。
「...」
「...ねぇ、好き?」
「...」
「答えてくれないと大声あげちゃうぞ?」
「すっ、すき...(小声)」
「ふーん?そっかそっか!それは良かった。じゃあ、ちゅーしよ?」
「...しない(小声)」
「ひどい...。私はこんなに好きなのに。ねぇ、どうしたら好きって表現できるかなー?うーん。悩む悩む。悩みんぐ!」
「...知らない(小声)」
「...真凜?誰と話してるの?」
「ん?生き霊!」
「本当に怖いから辞めて!もう無理!」と、部屋の電気をつけられる。
やばいやばいやばいやばい!
「ちょっ、雪菜電気はつけないでよ」
「だって怖いんだもん!テレビもつける!」
「先生にバレたら怒られるから!」
「だって!...って、なんか真凜のベッドもっこりしてない?」
「...お、落武者の幽霊がいっぱいいるから...」
「こわ!!もう寝る!!むり!おやすみ!」と、耳栓をして寝る雪菜さんであった。
すると、「コンコン」というノック音が聞こえてきた。
気のせい...?
しかし、そのノック音が段々早くなっていく。
なんだなんだと思いながら覗き穴を見ると、そこには真凜ちゃんが必死に扉をノックしている姿が見えた。
急いで扉を開けると、「ちょ!!なんであけてくれなかったの!」と、怒られる。
「え?なんで来たの?」
「なぁんでぇきたぁかぁだってぇいぃ??」と、江戸っ子口調で話し始める。
「...いや、江戸っ子の真似はいいから」
「忘れたの!今日の罰ゲーム!!」
『負けたほうが夜這いに行く...』
「...え?あれがちだったの?」
「がちがちのがちに決まってるでしょ!」
「...冗談だと思ってた」
「...てか、清人君いびきすごくない?大丈夫?」
「...いや、全然大丈夫じゃない。寝れないんだよな。起こすのはかわいそうだし」
「ふーん?じゃあ、選択肢は一つだね?」
「一つ?」
「私の部屋で寝る」
「...いやいや...雪菜ちゃんいるよね?」
「いるよ?それが何か?」
「...何かじゃなくて大問題だよね?」
「でも、今日寝れないよ?いいの?」
そうして、5分ほど考えた後に止まらないいびきにあきらめて部屋を出ることにした。
ゆっくりと部屋の扉を開けて右と左を確認する。
「...誰もいない...」
「うん...」
そうして、忍者のようにサササと速足でエレベーターを覗く。
すると、ちょうど先生方が見回りしているところだった。
心臓が止まりそうなほど緊張が走る。
「...」と、人差し指を立てて静かにするように伝える。
そのままエレベーターで降りていく先生を見送る。
「...階段使ったほうがいいんじゃない?」
「うーん、けど扉の音結構大きいんだよね。それに女子は11Fだからね!...ここから8階も上がんないといけないよ?」
「...でも、エレベーター使ったらばれる確率上がるよ?」
「じゃあさ!エレベーターで10Fまで上がって、そこから階段使わない?確か10Fは一般の人用だし、たぶん大丈夫だから」
「...いいね。そうしよう」
そうして、エレベーターを使って10Fまで上がってひっそりと階段の扉を開く。
見回りの先生の姿は...なかった。
急いで彼女の部屋に入ることに成功し、俺たちは安堵するのだった。
「...まりん~...?」と、寝ぼけた声の雪菜さんの声が聞こえる。
「あ、ご、ごめん!起こしちゃった?」と言いながらベッドに向かう真凜ちゃんの背後に隠れながらどうにかベッドに入ることに成功した。
「...うん...。何してたの?」
「の、喉乾いちゃって...自販機に買いに行ってた」
「そうなんだぁ...ふわぁああぁぁ...って、何も持ってなくない?」と、すぐに指摘される。
「...あ...失敗した。先生に見つかっちゃって...」
「...ふーん。そっか...。あぁー、ちょっと目さえちゃったな。ねっ、旦那とのこといろいろ聞かせてよ」
「え!?...ま、また明日でも...」
「今日こんなに疲れちゃってたら明日はもっとしんどい気がするし~。ねっ?いいでしょ?」
「...うん」
「んで、ぶっちゃけ何回くらいやった?」
「「ぶぶーー!!」」と、二人で思わず吹き出してしまう。
「...なんか今男の声しなかった?」
「き、気のせいじゃない?きっと地縛霊だよ!」と、肘で小突かれる。
てか、女子もやっぱそういう話するんだ...。
「...地縛霊?」
「うん!地縛霊!」
「...真凜ってそういうの見えるの?」
「う、うん!見えまくり!この部屋には無数の幽霊が漂っているよ!!」と、言った彼女の脇腹を小突く。
「はひ!!??」と大声を上げる真凜ちゃん。
「...怖いんだけど。ねぇ、怖いんだけど。一緒に寝てくんない?そっちのベッドに入っていい?」と言いながらそのまま雪菜ちゃんがベッドに侵入してくる。
ちょいちょいちょい!!いろいろまずいって!
「ゆ、雪菜!!だ、だめだよ!私のベッドには今...さえない男の霊がとりついているの...。今近づいたら雪菜にとりついちゃうかも...!だから雪菜はそのままあっちのベッドに戻ったほうがいい...」
「一人は怖いよ!!」
「こっちは既に二人なの!!」と、よくわからない言い争いを終えて、渋々納得して自分のベッドに戻る雪菜ちゃん。
あぁ、危うく妻とクラスメイトの女子の三人で寝るとかいうとんでもない状況になるところだった。
すると、安心し始めたのか真凜ちゃんが調子に乗り始める。
俺のことをぎゅーっと抱きしめると、「好き?」とか聞いてくる。
「...」
「...ねぇ、好き?」
「...」
「答えてくれないと大声あげちゃうぞ?」
「すっ、すき...(小声)」
「ふーん?そっかそっか!それは良かった。じゃあ、ちゅーしよ?」
「...しない(小声)」
「ひどい...。私はこんなに好きなのに。ねぇ、どうしたら好きって表現できるかなー?うーん。悩む悩む。悩みんぐ!」
「...知らない(小声)」
「...真凜?誰と話してるの?」
「ん?生き霊!」
「本当に怖いから辞めて!もう無理!」と、部屋の電気をつけられる。
やばいやばいやばいやばい!
「ちょっ、雪菜電気はつけないでよ」
「だって怖いんだもん!テレビもつける!」
「先生にバレたら怒られるから!」
「だって!...って、なんか真凜のベッドもっこりしてない?」
「...お、落武者の幽霊がいっぱいいるから...」
「こわ!!もう寝る!!むり!おやすみ!」と、耳栓をして寝る雪菜さんであった。
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