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高校生編
第31話 海の海
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「...一応、調べてもらったんだけど...どうやら色々と本当みたいでさ。許すとか許さないは会ってから決めるべきだと思うけど。会うだけ会ってみたい?」
「...数日前のことだよね?それって。調べるの随分と早くない?」
「...実は碧くんのことを色々と調べてもらった探偵さん...なんだよね。超優秀というか...なんというか...」
「...そっか」
「今のは命令じゃないから。ただ、聞いてみただけだから。だからもし会いたくないっていうことなら、全然それでも大丈夫。けど...私ずっと見てたから。碧くんが毎晩うなされているの...。だから...」
「...そっか。ありがと。けど...会う気はないかな」
「そっか。うん。分かったよ。もし、気持ちが変わったらいつでも言ってね」
「うん。ありがとね」
心のどこかでは妹たちが苦しんでいることに素直に同情できない自分がいた。ずっと苦しめられてきた人間が苦しんでることに...少しザマァ見ろという気持ちがないとは言い切れなかった。
「...」
「ごめんね。嫌な思いさせちゃったよね」
「ううん。そんなことない。俺の方こそごめんね。いっつも」
「...そう思うならもう少し私に甘えてくれてもいいんだよ?」
「...それなりに甘えてるつもりだけど?」
「もっともっと!ぎゅー!とか、モミー!とか、チュー!とか、そういうのを期待してんの!こっちは!」
「それはハードルが高いです」
「もー!いいじゃんいいじゃん!」
「...まぁ、もう少し経ったら考える」
「ホント!?やったやった!」と、子供のように部屋を駆け回る。
「...危ないよ」と、小さい子供に言い聞かせるように話しかける。
「だいじょーぶ!だいじょーぶ!ふんふんふんー♪」と、鼻歌を歌いながら楽しそうに走り回る。
そうして、今日も一日中平穏な日々を過ごすのだった。
◇夏休み15日目
「うーみーだ!!!」
「おう。そうだな」
「...あはは。海だね...//」と、相変わらず顔を赤くしている海ちゃん。
「もはや凶器だな。人を殺せるだけの威力があると思うんだ」
「...確かにな」と、清人と話をする。
「てか、真凜ちゃんも来てくれるとは思わなかったぜ!あと、千里もな」
「何そのおまけ感~。てか、男子は清人と山口だけー?少なくない?」
「...元々修学旅行の班で遊ぼうって話だったのに、千里が無理やり入ってきたんだろうが」
「そうなん?しんないけどー」と、金髪をくるくると回しながらそんなことを呟く。
「まぁ、俺たち2人ではこの女子3人は持て余しちゃうかもな...」
「...そうかもな」
「ね?どうかな?私の水着!」
「...いいんじゃないですかね」と、目を逸らしてそんなことを呟く。
「そ、そうかなー?//」
「ちょっとー、真凜ー。旦那に怒られるよ?」
「あ、うんー。大丈夫!うちの旦那は優しいから!」
「...本当...結婚さえしてなければなー」
そんな話をしていると、海ちゃんが俺の腕を掴む。
「ん?どうしたの?」
「お、おといれ...行きたいんですけど...どこにありますか?」
「...あー、えっと...あっちにあったと思うけど。場所わかる?」
首を横に振る。
「...そっか。おけ。案内するよ」と、そのまま2人でトイレに向かう。
そして、トイレに到着すると、海ちゃんは俺の手を掴みそのままトイレに連れ込む。
「ちょっ!?//」
「ぁー、ダメなんだ。ここ女子トイレだよー?」
「いや、だから出るから//」と、出ようとする俺の腕を胸でサンドイッチする。
「だーめです」と、イタズラな笑みを浮かべる。
またあのモードか...。
個室に押し込まれる。
「女の子がするところ見たことある?」
「あ、あるわけねーだろ!//」
「声あんま出さないでね?」
そのまま扉の方を向いて目を閉じて耳を閉じる。
すると、両手が塞がっているのをいいことに、俺の背中を指でなぞってくる。
「ちょっ//」と、思わず手を耳から離してしまう。
「意外と敏感な体なんですねー」という声とチャポチャポという音が耳に入る。
急いで耳を無理やり塞ぐ。
「...ん?」
すると、今度は脇腹に何かが当たる感触が伝わる。
「なっ!?//」と、見ると脇腹に甘噛みで噛み付く海ちゃん。
「おいちぃ」
「!!//」
「ちゃんと拒絶しない限り、私は諦めませんからね」
「...数日前のことだよね?それって。調べるの随分と早くない?」
「...実は碧くんのことを色々と調べてもらった探偵さん...なんだよね。超優秀というか...なんというか...」
「...そっか」
「今のは命令じゃないから。ただ、聞いてみただけだから。だからもし会いたくないっていうことなら、全然それでも大丈夫。けど...私ずっと見てたから。碧くんが毎晩うなされているの...。だから...」
「...そっか。ありがと。けど...会う気はないかな」
「そっか。うん。分かったよ。もし、気持ちが変わったらいつでも言ってね」
「うん。ありがとね」
心のどこかでは妹たちが苦しんでいることに素直に同情できない自分がいた。ずっと苦しめられてきた人間が苦しんでることに...少しザマァ見ろという気持ちがないとは言い切れなかった。
「...」
「ごめんね。嫌な思いさせちゃったよね」
「ううん。そんなことない。俺の方こそごめんね。いっつも」
「...そう思うならもう少し私に甘えてくれてもいいんだよ?」
「...それなりに甘えてるつもりだけど?」
「もっともっと!ぎゅー!とか、モミー!とか、チュー!とか、そういうのを期待してんの!こっちは!」
「それはハードルが高いです」
「もー!いいじゃんいいじゃん!」
「...まぁ、もう少し経ったら考える」
「ホント!?やったやった!」と、子供のように部屋を駆け回る。
「...危ないよ」と、小さい子供に言い聞かせるように話しかける。
「だいじょーぶ!だいじょーぶ!ふんふんふんー♪」と、鼻歌を歌いながら楽しそうに走り回る。
そうして、今日も一日中平穏な日々を過ごすのだった。
◇夏休み15日目
「うーみーだ!!!」
「おう。そうだな」
「...あはは。海だね...//」と、相変わらず顔を赤くしている海ちゃん。
「もはや凶器だな。人を殺せるだけの威力があると思うんだ」
「...確かにな」と、清人と話をする。
「てか、真凜ちゃんも来てくれるとは思わなかったぜ!あと、千里もな」
「何そのおまけ感~。てか、男子は清人と山口だけー?少なくない?」
「...元々修学旅行の班で遊ぼうって話だったのに、千里が無理やり入ってきたんだろうが」
「そうなん?しんないけどー」と、金髪をくるくると回しながらそんなことを呟く。
「まぁ、俺たち2人ではこの女子3人は持て余しちゃうかもな...」
「...そうかもな」
「ね?どうかな?私の水着!」
「...いいんじゃないですかね」と、目を逸らしてそんなことを呟く。
「そ、そうかなー?//」
「ちょっとー、真凜ー。旦那に怒られるよ?」
「あ、うんー。大丈夫!うちの旦那は優しいから!」
「...本当...結婚さえしてなければなー」
そんな話をしていると、海ちゃんが俺の腕を掴む。
「ん?どうしたの?」
「お、おといれ...行きたいんですけど...どこにありますか?」
「...あー、えっと...あっちにあったと思うけど。場所わかる?」
首を横に振る。
「...そっか。おけ。案内するよ」と、そのまま2人でトイレに向かう。
そして、トイレに到着すると、海ちゃんは俺の手を掴みそのままトイレに連れ込む。
「ちょっ!?//」
「ぁー、ダメなんだ。ここ女子トイレだよー?」
「いや、だから出るから//」と、出ようとする俺の腕を胸でサンドイッチする。
「だーめです」と、イタズラな笑みを浮かべる。
またあのモードか...。
個室に押し込まれる。
「女の子がするところ見たことある?」
「あ、あるわけねーだろ!//」
「声あんま出さないでね?」
そのまま扉の方を向いて目を閉じて耳を閉じる。
すると、両手が塞がっているのをいいことに、俺の背中を指でなぞってくる。
「ちょっ//」と、思わず手を耳から離してしまう。
「意外と敏感な体なんですねー」という声とチャポチャポという音が耳に入る。
急いで耳を無理やり塞ぐ。
「...ん?」
すると、今度は脇腹に何かが当たる感触が伝わる。
「なっ!?//」と、見ると脇腹に甘噛みで噛み付く海ちゃん。
「おいちぃ」
「!!//」
「ちゃんと拒絶しない限り、私は諦めませんからね」
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