15 / 69
高校生編
第15話 ナース先生の裏で
しおりを挟む
ナース真凜先生による勉強会の同日。
大迫清人と七谷海も2人で集まっていたのだった。
「俺は海ちゃんの恋、応援するぜ!」
「本当...?嬉しいな。...私も清人くんの恋...応援してるよ...」
「え!?知ってるの!?」
「うん...。汐崎さんでしょ...?」
「やっぱバレてたかーwでも、相手は既婚者だからねーw」
「でも...好きなんでしょ?それなら...関係ないよ」
「そ、そういうもんなのかな...。でも、もし結婚してなくても俺と汐崎さんじゃ釣り合わないしなぁ...w」
「そんなこと...ないと思うよ...?清人くん明るいし、かっこいいと思うし...」
「マジ!?俺ってかっこいいん!?」
「うん...。私はそう思うよ...」
「そっかぁ...。よし、そんなことを言ってくれる海ちゃんには碧の全部を教えてあげよう!」
「あ、ありがとぅ...」
「えっとねー...碧は...ロリ巨乳がタイプ!」
「///」
「そう!つまり!海ちゃんはドストライクということ!」と、胸を指さす。
「!!!///」と、胸を隠す。
「あとは...うん...なんだろうなー...。多分、デレデレしてくれる女の子がタイプだと思う!」
「そ、そうなんだ...」
「あとはーあいつは結構エロいから気をつけろ!」
「そ...そうなんだ//」
「そうだぞ!結構なむっつりだ!あとは...うん。家が色々あるから...なるべく優しくしてくれると嬉しいな」
「...うん」
「碧の家のことは知ってる?」
「...少しは...知ってるかな」
「そっか。まぁ、できる妹と比べ続けられてな...。親からは精神的な虐待を受けてるみたいな...。まぁ、本人に許可なくこういうことを話すのはアレだけど...つまり!海ちゃんにはあいつのことを支えて欲しいってこと!」
「らっ...ラジャー...」と、恥ずかしそうに敬礼する。
すると、急に扉が開いて「おねえーちゃーん!!」と小学生くらいの海ちゃん達が3人ほど入ってくる。
「うぉっ!?なんだなんだ!?」
「あれ!?なんか男の人がいる!」
「だから入ったらダメだって言ったのに!」
「あーあーしーらない」
「ちょっと...あんたたち...!」
「え!?彼氏!?彼氏なの!?」
「うおー、結構イケメン!」
「確かに」
そのまま無理やり追い出す海ちゃん。
「ご、ごめん!...清人くん...」
「妹ちゃんもしかして三つ子!?」
「う、うん...」
「へぇ...可愛いねぇ...」
「...妹はまだ小学生だよ?」
「いや、狙ってるわけじゃないから!」
◇
清人くんが帰った後、妹達の部屋に行く。
「...ちょっと...困るんだけど」
「だって、雪がお姉ちゃんの彼氏が来てるっていうからー」
「佑美も行こうって言ってたじゃん!」
「結衣だってついてきたし」
「...もう誰でもいいけど...やめてよね。あと、彼氏とかじゃないから」
「えー!違うのー!」
「嘘だ嘘だ!」
「違うんだ。かっこよかったけど」
ため息をつきながら部屋に戻る。
言っちゃったな...。
いや、班に誘った時点でバレてたと思うけど...。
既婚者だから...というのを否定したのはきっと自分を肯定したかったからだ。
すると、あの違和感に襲われる。
疲れている時、ストレスが溜まっている時などに、少し意識が遠くなるような、自分が自分ではない気がするようなそんな感覚。
思えば私みたいな恥ずかしがり屋で、内気な人間が唐突な行動に出てしまうのも、少しおかしな話である。
しかし、そんな少し自分を俯瞰して見るような気分でいつものようにベッドにダイブする。
「あー...碧くんとS◯Xしてぇー」と、そんな言葉を発する私。
バカバカ!?//何言ってんの私!?//いや...し、したいけども...//
「つか、あの女本当にムカつくなー。毒殺でもしてやろうか」と、言いながらぬいぐるみをバレーボールのように扱う。
毒殺なんて...そんなのダメに決まってる!
思っていることがそのまま口に出てしまう、反射に近いような感覚に襲われてしまう。
「...はー。ストレス溜まるわー」
そうして家を飛び出してランニングをし、しばらくするといつも通りの私に戻る。
「はぁ...疲れた」
ここ最近はよくこうなってしまっている気がする。
そのままもう一度ベッドに入る。
そうして、机の中からあの写真を取り出す。
「...」
諦めなきゃいけないと分かっているのに、私の中の悪魔が囁くのだ。
奪い取ってしまえと。
大迫清人と七谷海も2人で集まっていたのだった。
「俺は海ちゃんの恋、応援するぜ!」
「本当...?嬉しいな。...私も清人くんの恋...応援してるよ...」
「え!?知ってるの!?」
「うん...。汐崎さんでしょ...?」
「やっぱバレてたかーwでも、相手は既婚者だからねーw」
「でも...好きなんでしょ?それなら...関係ないよ」
「そ、そういうもんなのかな...。でも、もし結婚してなくても俺と汐崎さんじゃ釣り合わないしなぁ...w」
「そんなこと...ないと思うよ...?清人くん明るいし、かっこいいと思うし...」
「マジ!?俺ってかっこいいん!?」
「うん...。私はそう思うよ...」
「そっかぁ...。よし、そんなことを言ってくれる海ちゃんには碧の全部を教えてあげよう!」
「あ、ありがとぅ...」
「えっとねー...碧は...ロリ巨乳がタイプ!」
「///」
「そう!つまり!海ちゃんはドストライクということ!」と、胸を指さす。
「!!!///」と、胸を隠す。
「あとは...うん...なんだろうなー...。多分、デレデレしてくれる女の子がタイプだと思う!」
「そ、そうなんだ...」
「あとはーあいつは結構エロいから気をつけろ!」
「そ...そうなんだ//」
「そうだぞ!結構なむっつりだ!あとは...うん。家が色々あるから...なるべく優しくしてくれると嬉しいな」
「...うん」
「碧の家のことは知ってる?」
「...少しは...知ってるかな」
「そっか。まぁ、できる妹と比べ続けられてな...。親からは精神的な虐待を受けてるみたいな...。まぁ、本人に許可なくこういうことを話すのはアレだけど...つまり!海ちゃんにはあいつのことを支えて欲しいってこと!」
「らっ...ラジャー...」と、恥ずかしそうに敬礼する。
すると、急に扉が開いて「おねえーちゃーん!!」と小学生くらいの海ちゃん達が3人ほど入ってくる。
「うぉっ!?なんだなんだ!?」
「あれ!?なんか男の人がいる!」
「だから入ったらダメだって言ったのに!」
「あーあーしーらない」
「ちょっと...あんたたち...!」
「え!?彼氏!?彼氏なの!?」
「うおー、結構イケメン!」
「確かに」
そのまま無理やり追い出す海ちゃん。
「ご、ごめん!...清人くん...」
「妹ちゃんもしかして三つ子!?」
「う、うん...」
「へぇ...可愛いねぇ...」
「...妹はまだ小学生だよ?」
「いや、狙ってるわけじゃないから!」
◇
清人くんが帰った後、妹達の部屋に行く。
「...ちょっと...困るんだけど」
「だって、雪がお姉ちゃんの彼氏が来てるっていうからー」
「佑美も行こうって言ってたじゃん!」
「結衣だってついてきたし」
「...もう誰でもいいけど...やめてよね。あと、彼氏とかじゃないから」
「えー!違うのー!」
「嘘だ嘘だ!」
「違うんだ。かっこよかったけど」
ため息をつきながら部屋に戻る。
言っちゃったな...。
いや、班に誘った時点でバレてたと思うけど...。
既婚者だから...というのを否定したのはきっと自分を肯定したかったからだ。
すると、あの違和感に襲われる。
疲れている時、ストレスが溜まっている時などに、少し意識が遠くなるような、自分が自分ではない気がするようなそんな感覚。
思えば私みたいな恥ずかしがり屋で、内気な人間が唐突な行動に出てしまうのも、少しおかしな話である。
しかし、そんな少し自分を俯瞰して見るような気分でいつものようにベッドにダイブする。
「あー...碧くんとS◯Xしてぇー」と、そんな言葉を発する私。
バカバカ!?//何言ってんの私!?//いや...し、したいけども...//
「つか、あの女本当にムカつくなー。毒殺でもしてやろうか」と、言いながらぬいぐるみをバレーボールのように扱う。
毒殺なんて...そんなのダメに決まってる!
思っていることがそのまま口に出てしまう、反射に近いような感覚に襲われてしまう。
「...はー。ストレス溜まるわー」
そうして家を飛び出してランニングをし、しばらくするといつも通りの私に戻る。
「はぁ...疲れた」
ここ最近はよくこうなってしまっている気がする。
そのままもう一度ベッドに入る。
そうして、机の中からあの写真を取り出す。
「...」
諦めなきゃいけないと分かっているのに、私の中の悪魔が囁くのだ。
奪い取ってしまえと。
2
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
他人の寿命が視える俺は理を捻じ曲げる。学園一の美令嬢を助けたら凄く優遇されることに
千石
ファンタジー
魔法学園4年生のグレイ・ズーは平凡な平民であるが、『他人の寿命が視える』という他の人にはない特殊な能力を持っていた。
ある日、学園一の美令嬢とすれ違った時、グレイは彼女の余命が本日までということを知ってしまう。
グレイは自分の特殊能力によって過去に周りから気味悪がられ、迫害されるということを経験していたためひたすら隠してきたのだが、
「・・・知ったからには黙っていられないよな」
と何とかしようと行動を開始する。
そのことが切っ掛けでグレイの生活が一変していくのであった。
他の投稿サイトでも掲載してます。
神仏のミスで地獄に落ちた社畜。モンスターが跋扈する異世界に転生する~地獄の王の神通力を貰ったのでSS級降魔師として、可愛くて名家の許嫁ハーレ
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
暴漢を成敗したのに地獄落ち、ざけんなや悪役やんけドブカスが
暴漢と一緒にトラックに轢かれたことで血肉と魂が入り混じり、穢れを纏ってしまったた男は、超越者たる神仏の提案で魑魅魍魎が跋扈する異世界で妖怪を倒し神仏の威光を知らしめろと命令される。
保障をしろとごねたところ地獄の王の神通力を貰い異世界に転生する。
しかし、そこは人気ラノベの世界によく似ていて……非術師と女を差別する悪役通称ドブカス野郎こと『吉田勇樹』に転生していた。
名前と世界は似ていているだけど、悪いことをしなければいいだけだと思いいたり勇樹は精一杯この世界を生きていく……
しかし、勇樹の霊力は神の使いや仙人を軽く凌駕し……降魔師協会を含め霊力が低下している世界中から注目を集め、名家の令嬢、金髪巨乳の魔女など世界中から嫁候補が日本に集まってくる。
善行で死んだ男の楽しいセカンドライフはここから始まる
異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?
異世界でショッピングモールを経営しよう
Nowel
ファンタジー
突然異世界にやってきたジュン。
ステータス画面のギフトの欄にはショッピングモールの文字が。
これはつまりショッピングモールを開けということですか神様?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる