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第1部 勇者と狼の王女
第13話 メーシェの涙
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①
自分たちの町の近くにある大森林が今夜は騒がしい気がする。
町の各所にある酒場では、冒険者同士で、市井の者たちで酒を酌み交わしながら、そんな話をしていた。
時折、狼の遠吠えが風にのってわずかに聴こえた。
「おい。なんか騒がしくないか?これって…」
「あぁ…。なんか魔王軍が来た時みたいだよなぁ…」
「あれだけの強さを持った黒狼族がこんなに騒いでるって…実はやばいことが起きているんじゃないか?」
「俺、森に行ってみようかな…」
「えぇ、大丈夫?迂闊に侵入すると黒狼族にこてんぱんにされちゃうんじゃ?」
「2年前に一緒に戦った仲だし、森に入るくらい大丈夫じゃないか?」
「それになんだか心配ね。あの人達って、人間を滅多に頼らないし…」
「この町に魔王軍が襲ってきたときも、あいつらの力がなければ撃退できなかった!」
「そうだ!あいつらがいなければ、僕達は今生きてないかもしれない!」
「僕達はもう仲間だ!人間の勇者と黒狼族の姫が結婚したんだ!僕達は家族と言ってもいいんじゃないか!?」
「おぅ!そうだそうだ!家族の危機だ!駆けつけなきゃ男がすたるってもんよぉ!」
老若男女、様々な町の人たちが、冒険者たちが、わいわいと飲んでいた酒をどんっ!とテーブルに置くと、既に武具を身にまとっていた冒険者は、そのまま森へ。
町の人たちも、自分にできることはないかとお互い話し合いながら各自一旦家に戻っていった。
急にがらんどうになった酒場、酒場のマスターが毛のなくなった頭を手で撫でながら…。
「ふむ。おい、くそ坊主!負傷者の受け入れ態勢を整えた方が良いんじゃないか!?」と言うと。
「ふがっ!」
眠りこけていて話を聞いていなかったであろう牧師ががばっと起きると、周囲をきょろきょろと見渡す。
勇者夫婦の結婚式のとき進行をつとめたあの牧師だった。
「な、なにごと!?」
「森でなんかあったみたいだぜ。みんな森にいっちまったぞ」
「ほへ!?うん!?森?戦闘?負傷者!?」
牧師は灰色のローブをばさばさ揺らしながら、わけもわからないといった風に自分のはげかけた灰色の頭を撫でつけた。
「いいから!はよ!準備せんか!」
「ひぃぃい…はいぃいい!」
酒場のマスターに怒鳴られ、情けなく自分の教会へ走っていく牧師。
そこに、慌てて走りこんできた若いスーツ姿の女性。
染めているのか?桃色の髪にふわふわとしたパーマのかかったミディアムヘアーの若い女性は、がらんどうになった酒場を見て、あちゃーと顔をして言った。
「あぁ!もう、みんな行っちゃいました!?だめなのにぃ!?」
「あぁ?あぁ、冒険者ギルドの職員の…」
「ポップルですぅ。もぅ!この町のみなさん、血気盛んすぎですぅ!人間が夜の大森林に入っても足手まといなだけですよぉ!」
「うん…まぁ…そうだなぁ…」
ポップルは、そのまま無線機のようなものを取り出して、連絡を始める。
「情報を整理して体制を整えてから、森に入るように言ってください!夜の森はだめですぅ。足でまといなだけですぅ」
無線機の向こうから男の声で「了解~」と気の抜けた声が聞こえてくる。
町の西の城壁の関門前では、多くの冒険者が集まっていたが、町の衛兵に止められていた。
「おい!なんで行っちゃだめなんだ!家族の危機だぞ!?」
「魔王の残党が襲ってきていると聞いたぞ!はよいかな!」
「黒狼族を見捨てるのか!?魔王が復活したんだろ!?」
噂は噂を呼び、尾ひれをつけてとんでもなく変貌して人々に伝染していた。
衛兵はゆっくりと諭すように言う。
「お前らな。そんな酒も抜けない状態で夜の森に行って、何の役に立つって言うんだ?」
もう一人の衛兵も続けて言う。
「無能な味方が、どれだけ味方を殺すか…お前たちならもうちゃんとわかっているだろ?」
「ぐぬぬぬ…」
2年前の魔王軍との戦いで、いやっというほど実戦を経験した町の者たちが、冷静な衛兵の一言で冷静さを取り戻していく。そこにポップルも駆けつけて。
「だめですぅ!魔王は復活してません!残党も来てません!情報を整理中ですぅ!ただの人間が夜の大森林に入ったら足手まといどころか、普通のモンスターにもやられちゃいますぅ!夜明けを待ってください!」
「くっそぉ。俺達はなにもできないのか?」
悔しそうに憤るの街の人たちに、衛兵は静かに言った。
「今、俺達にできるのは、今すぐ家にまっすぐ帰って、朝までぐっすり眠ることだ。そして、しっかり朝飯喰って…それからだ。森に行くのわ。じゃなきゃ、黒狼族の皆さんの足手まといになるだけだ」
「うぅ…」
「さぁ、帰れ帰れ!酔っ払いども!ちゃんと夜は寝ろ!」
②
メーシェは、森で何か起きているのは感じ取っていたが、左足をひきずる今となっては夜の森に単身入っていくことはできない。
仲間のもとにたどり着く前に、夜行性の恐ろしいモンスターに襲われる可能性もあるからだ。
剣をふることができなくなってしまった、今の身体では行ったところで足手まといになってしまう。
「くそっ。ゲッツァ…無事だろうね」
「呼んだか?」
1人宿屋の部屋でつぶやくと、窓から声が聞こえて、慌てて窓を開けた。
開かれた窓から、しなやかな身のこなしで夫のゲッツァがさっと入ってくる。
いつもは人を見下した下卑た笑いを張り付かせている夫が、なんともいえない爽やかに微笑んでいる。
黒いくせのある短髪に180㎝の大きな体格。無駄な脂肪も筋肉もない、実戦のためだけの鋼の肉体。
調子にのりやすい子供のような夫ゲッツァ。
その夫が、漆黒の軽装鎧に身を包んで、メーシェの前に現れた。
「ゲッツァ…一体何が起きているんだい?」
「ちょっとな。魔神が現れた」
「魔神!?なんで?」
「わからん。デミエルフたちの軍団が連れてきたようだが」
「デミエルフ!?まだあいつら、諦めてないのかい!?」
「みたいだな。ちょっと苦戦している。お前は宿屋にいろ。終わるまで戻ってくるな」
「ゲッツァ…」
「大丈夫、死にはしないよ。2年前のことがあってからだな。魔法耐性のある武具もちょこちょこ仕入れてたからな」
「マグラニアのかい。急にスポンサーを名乗り出てあの時は驚いたね」
「武具の性能テストをしろってことだろう。まぁ、助かるけどね。それと、お前に頼みがある」
「頼み?」
「ケルルト王から、マリー姫さんを森に入れるなと言われている」
「…わかっている。でも…」
「そうだな。今のお前では抑えられないかもな」
「うん…ごめん」
メーシェは、そう言うとポロリと涙を一滴流した。
「泣くなよ…まぁ、来ちゃったら来ちゃったでなんとか守ってみるよ。まぁ、勇者様がそばにいれば俺は必要ないと思うがね」
「ゲッツァ…。あたしは自分のことを今でも戦士だと思っている。あたしの今の戦士としての戦いは…」
「わかってる。俺を最強にすることが、お前の戦い…だろ?」
「そうさ!死んだら許さないからね!あんたが死んだら、それは私の敗北ってことだよ!それは、戦士として本当に死ぬってことさ!黒狼族に生まれながら、戦士でなくなるなら…あたし、自決するからね!」
「ふっ。素直じゃないやつ」
そう言ってゲッツァは妻のメーシェを抱きしめると、そっと唇を重ねた。
いくらかの時間、お互いの体温と唇の感触を確かめあうと、ゲッツァは顔をそっと離した。
「無理だとは思うけど、姫様の足止めは頼む」
「…わかった」
「だから泣くなって」
ボロボロと涙をこぼすメーシェに後ろ髪をひかれながらも、ゲッツァは夜の森へ走っていった。
自分たちの町の近くにある大森林が今夜は騒がしい気がする。
町の各所にある酒場では、冒険者同士で、市井の者たちで酒を酌み交わしながら、そんな話をしていた。
時折、狼の遠吠えが風にのってわずかに聴こえた。
「おい。なんか騒がしくないか?これって…」
「あぁ…。なんか魔王軍が来た時みたいだよなぁ…」
「あれだけの強さを持った黒狼族がこんなに騒いでるって…実はやばいことが起きているんじゃないか?」
「俺、森に行ってみようかな…」
「えぇ、大丈夫?迂闊に侵入すると黒狼族にこてんぱんにされちゃうんじゃ?」
「2年前に一緒に戦った仲だし、森に入るくらい大丈夫じゃないか?」
「それになんだか心配ね。あの人達って、人間を滅多に頼らないし…」
「この町に魔王軍が襲ってきたときも、あいつらの力がなければ撃退できなかった!」
「そうだ!あいつらがいなければ、僕達は今生きてないかもしれない!」
「僕達はもう仲間だ!人間の勇者と黒狼族の姫が結婚したんだ!僕達は家族と言ってもいいんじゃないか!?」
「おぅ!そうだそうだ!家族の危機だ!駆けつけなきゃ男がすたるってもんよぉ!」
老若男女、様々な町の人たちが、冒険者たちが、わいわいと飲んでいた酒をどんっ!とテーブルに置くと、既に武具を身にまとっていた冒険者は、そのまま森へ。
町の人たちも、自分にできることはないかとお互い話し合いながら各自一旦家に戻っていった。
急にがらんどうになった酒場、酒場のマスターが毛のなくなった頭を手で撫でながら…。
「ふむ。おい、くそ坊主!負傷者の受け入れ態勢を整えた方が良いんじゃないか!?」と言うと。
「ふがっ!」
眠りこけていて話を聞いていなかったであろう牧師ががばっと起きると、周囲をきょろきょろと見渡す。
勇者夫婦の結婚式のとき進行をつとめたあの牧師だった。
「な、なにごと!?」
「森でなんかあったみたいだぜ。みんな森にいっちまったぞ」
「ほへ!?うん!?森?戦闘?負傷者!?」
牧師は灰色のローブをばさばさ揺らしながら、わけもわからないといった風に自分のはげかけた灰色の頭を撫でつけた。
「いいから!はよ!準備せんか!」
「ひぃぃい…はいぃいい!」
酒場のマスターに怒鳴られ、情けなく自分の教会へ走っていく牧師。
そこに、慌てて走りこんできた若いスーツ姿の女性。
染めているのか?桃色の髪にふわふわとしたパーマのかかったミディアムヘアーの若い女性は、がらんどうになった酒場を見て、あちゃーと顔をして言った。
「あぁ!もう、みんな行っちゃいました!?だめなのにぃ!?」
「あぁ?あぁ、冒険者ギルドの職員の…」
「ポップルですぅ。もぅ!この町のみなさん、血気盛んすぎですぅ!人間が夜の大森林に入っても足手まといなだけですよぉ!」
「うん…まぁ…そうだなぁ…」
ポップルは、そのまま無線機のようなものを取り出して、連絡を始める。
「情報を整理して体制を整えてから、森に入るように言ってください!夜の森はだめですぅ。足でまといなだけですぅ」
無線機の向こうから男の声で「了解~」と気の抜けた声が聞こえてくる。
町の西の城壁の関門前では、多くの冒険者が集まっていたが、町の衛兵に止められていた。
「おい!なんで行っちゃだめなんだ!家族の危機だぞ!?」
「魔王の残党が襲ってきていると聞いたぞ!はよいかな!」
「黒狼族を見捨てるのか!?魔王が復活したんだろ!?」
噂は噂を呼び、尾ひれをつけてとんでもなく変貌して人々に伝染していた。
衛兵はゆっくりと諭すように言う。
「お前らな。そんな酒も抜けない状態で夜の森に行って、何の役に立つって言うんだ?」
もう一人の衛兵も続けて言う。
「無能な味方が、どれだけ味方を殺すか…お前たちならもうちゃんとわかっているだろ?」
「ぐぬぬぬ…」
2年前の魔王軍との戦いで、いやっというほど実戦を経験した町の者たちが、冷静な衛兵の一言で冷静さを取り戻していく。そこにポップルも駆けつけて。
「だめですぅ!魔王は復活してません!残党も来てません!情報を整理中ですぅ!ただの人間が夜の大森林に入ったら足手まといどころか、普通のモンスターにもやられちゃいますぅ!夜明けを待ってください!」
「くっそぉ。俺達はなにもできないのか?」
悔しそうに憤るの街の人たちに、衛兵は静かに言った。
「今、俺達にできるのは、今すぐ家にまっすぐ帰って、朝までぐっすり眠ることだ。そして、しっかり朝飯喰って…それからだ。森に行くのわ。じゃなきゃ、黒狼族の皆さんの足手まといになるだけだ」
「うぅ…」
「さぁ、帰れ帰れ!酔っ払いども!ちゃんと夜は寝ろ!」
②
メーシェは、森で何か起きているのは感じ取っていたが、左足をひきずる今となっては夜の森に単身入っていくことはできない。
仲間のもとにたどり着く前に、夜行性の恐ろしいモンスターに襲われる可能性もあるからだ。
剣をふることができなくなってしまった、今の身体では行ったところで足手まといになってしまう。
「くそっ。ゲッツァ…無事だろうね」
「呼んだか?」
1人宿屋の部屋でつぶやくと、窓から声が聞こえて、慌てて窓を開けた。
開かれた窓から、しなやかな身のこなしで夫のゲッツァがさっと入ってくる。
いつもは人を見下した下卑た笑いを張り付かせている夫が、なんともいえない爽やかに微笑んでいる。
黒いくせのある短髪に180㎝の大きな体格。無駄な脂肪も筋肉もない、実戦のためだけの鋼の肉体。
調子にのりやすい子供のような夫ゲッツァ。
その夫が、漆黒の軽装鎧に身を包んで、メーシェの前に現れた。
「ゲッツァ…一体何が起きているんだい?」
「ちょっとな。魔神が現れた」
「魔神!?なんで?」
「わからん。デミエルフたちの軍団が連れてきたようだが」
「デミエルフ!?まだあいつら、諦めてないのかい!?」
「みたいだな。ちょっと苦戦している。お前は宿屋にいろ。終わるまで戻ってくるな」
「ゲッツァ…」
「大丈夫、死にはしないよ。2年前のことがあってからだな。魔法耐性のある武具もちょこちょこ仕入れてたからな」
「マグラニアのかい。急にスポンサーを名乗り出てあの時は驚いたね」
「武具の性能テストをしろってことだろう。まぁ、助かるけどね。それと、お前に頼みがある」
「頼み?」
「ケルルト王から、マリー姫さんを森に入れるなと言われている」
「…わかっている。でも…」
「そうだな。今のお前では抑えられないかもな」
「うん…ごめん」
メーシェは、そう言うとポロリと涙を一滴流した。
「泣くなよ…まぁ、来ちゃったら来ちゃったでなんとか守ってみるよ。まぁ、勇者様がそばにいれば俺は必要ないと思うがね」
「ゲッツァ…。あたしは自分のことを今でも戦士だと思っている。あたしの今の戦士としての戦いは…」
「わかってる。俺を最強にすることが、お前の戦い…だろ?」
「そうさ!死んだら許さないからね!あんたが死んだら、それは私の敗北ってことだよ!それは、戦士として本当に死ぬってことさ!黒狼族に生まれながら、戦士でなくなるなら…あたし、自決するからね!」
「ふっ。素直じゃないやつ」
そう言ってゲッツァは妻のメーシェを抱きしめると、そっと唇を重ねた。
いくらかの時間、お互いの体温と唇の感触を確かめあうと、ゲッツァは顔をそっと離した。
「無理だとは思うけど、姫様の足止めは頼む」
「…わかった」
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