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会社のバーベキューで
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ある熱い夏の日のこと、私は会社の行事で山へキャンプに来ていた。
見渡す限り自然。青い空、綺麗な空気、実に夏を感じさせる世界である。……うん、あっつい。めちゃくちゃ暑い。
正直言ってキャンプに行きたくなかった。でも業務だった為断れなかった。……はぁ、気怠い。
「なつみ~、楽しんでる? やっぱ山の空気って気持ち良いよねー」
「うん……すっごく暑くて汗ダラダラだけどね」
「もう、相変わらずなんだから」
同僚が冷たいお水を渡してくる。私はすぐにそれを受け取ってゴクゴクと飲んだ。
生き返る。もう一生水だけでも良いと思うくらい美味い。今度からミネラルウォーター買い溜めしとこ。
「よっしゃ~、肉の準備しようぜ!」
「私マシュマロ持ってきた~」
周りの人達はこの暑さなど気にしておらず、和気藹々とバーベキューの準備を始めていた。
よくこの暑さの中で火など起こせる。自分から汗を掻くようなことなど私にはとうてい出来ない。……やっぱり来るべきじゃなかったかなぁ。
そんな風に私がく暗いことばかり考えていると、ある一人の女性が目に入った。
「なこさん、ここに氷入れといてくれる~?」
「うん、分かった」
グループの中でも美人として知られているなこ。暑苦しいくらい長い黒髪をポニーテールで纏め、長いまつ毛、キリっとした目つきと整った容姿をしており、おまけに胸がでかい。今日は薄着の服を着ている為、とくに強調されている。さっきから男達もチラチラと見ている。分かっててあの服装なのだろうか……?
実を言うと私は彼女のことが苦手だ。何をされたとかではないし、むしろ偶々同じグループに居るだけでろくに喋ったことはない。
性格も大人しい方で、よく一人で居ることが多い。多分私と同じように知り合いが居るからグループに居るだけだろう。……でも、なんというか彼女の雰囲気みたいなのが、どうにも気に入らない。
「なこちゃん、一緒に飲もうぜ~」
「ありがとう……でも私は大丈夫だから」
バーベキューが盛り上がると、男の一人がなこに話しかけていた。だがなこはろくに相手にせず、すぐにその場から去ってしまう。
キャンプを楽しむつもりはないみたいだ。だったら何しに来たんだろう? ……いや、それなら私も一緒か。付き合いでついてきただけだし
「あはは、なこさんは相変わらずクールだね。なつみにそっくり」
「いや、どこが似てるのよ。全然違うでしょ」
「似てるって~。美人なとことか、胸おっきいとことか。一回話し合ってみなよ~。絶対気が合うよ」
なこ達の様子を見ていた同僚がケラケラと笑いながら私に話しかけてくる。どうやらだいぶお酒が入っているようだ。からかうように私のほっぺをツンツンと突いてくる。
「……お断り。そんなの」
私は強めにそう答え、同僚の腕を払って少し散歩することにした。バーベキューの火が熱すぎる。人の熱気も。少しでも落ち着ける場所を求めるように私は近くの林の中に入っていった。
「はぁ、全く……ほんとに暑くて嫌になる」
迷子にならないよう、皆がバーベキューしているのが見えるくらいの距離を保ちつつ、小川が流れる涼しげな場所を林の中で見つけた為、そこで休憩することにする。とは言っても相変わらず暑いのに変わりはないのだが。
すると、その場所には既に先客が居た。私が苦手だと言ったばかりの人物……なこだ。
「あ……どうも」
「……どうも」
お互いぎこちない挨拶を交わす。木の陰で見えなかったが、彼女は木に寄りかかりながら小川を眺めていた。
どうやら向こうも休憩のつもりでこの場所に来たようだ。面倒なことになってしまった。来た手前すぐに去るというのも失礼だし、かと言ってこの微妙なこの空気のままここに居るのも嫌だ。
「なんかアレだよね……暑くて面倒だよね。キャンプって……」
「うん、まぁ……私も付き合いで来ただけだから、ちょっとだるいね」
とりあえず話題を振ってみたが、やはり向こうも付き合いで来ただけだったらしい。私と同じだ。
それにしてもこうして見るとやっぱり胸がでかい。服がもうパツパツになってる。乳首が浮き出てるんじゃないかと思うくらい無防備な格好だ。汗も掻いて肌が輝いてみる。やっぱり狙ってやってるのか? この女。
「……胸、大きいですね」
「へ?」
妙な沈黙が続くかと思ったら急になこが意味不明なことを言ってきた。私の胸を見ながら。
え、今この女胸大きいって言ってきた? 話題振るにしてももうちょっとない? 仲が良いならともかく。
……いや、これはなこなりの話題提供なのかもしれない。確かに私の胸は大きい。よく親友にからかわれるし、男達にもそういう風に見られたことはある。なこも胸大きいし、共通点としての話題振りなのかも。
……仕方ない。ここは乗っておくか。
「えー、そうかなぁ。でもなこさんもおっきいよね」
「まぁ……多少は」
多少? そんな肩出しの露出の多い服着ておいてよく多少とか言えるな。その胸でその服着れる奴は絶対胸に自信持ってる奴だろ。
まぁ、私もそういう私もいつもより薄着の格好してるけど。でもこんなに暑いからしょうがない。それになこ程パツパツの服じゃないからセーフなはず。何のセーフか分からないけど。
「胸大きいと大変だよね。重くて面倒だし、こんな暑い日だと蒸れて大変だし」
「そうだね……色々不便はあるよね」
胸の大きさという何とも微妙な話題を私は必死に広げ、何とか会話を引き伸ばす。こういう時は多少中身が薄くてギリギリまで伸ばすのに限り。一番困るのは話すネタがなくなって気まずい沈黙が続くことのなのだ。
それから意外と胸の悩みで私達の話は共通することも多く、盛り上がることができた。盛り上がるって言ってもイェーイとかじゃなくて、だよねー、くらいのノリだけど。
そうして、これくらい話せば気まずい空気にはならないだろうと私が思ったその時、急になこが爆弾発言を落とした。
「どっちの胸の方が大きいかな?」
自分の胸と私の胸を見ながら、まるで独り言のように言葉をこぼす。
お酒でも入ってるのか、この女は。完全に宴会での話題じゃん。……でも実際、どっちが大きいかは私も少し気になってる。
「えー、それは、う~ん……パッと見じゃ分かんないな」
「試しに比べてみようよ。ほら」
「あっ、うん」
そう言うとなこは私の前まで近づき、胸を寄せてくる。私も何となく身体を正面にし、お互いの胸が見比べるように体勢を合わせた。……キャンプに来て何をしてるんだ? 私達は。
改めて私達は胸を比べ合う。あまりの熱さでかなりの汗が上乳に浮かんでいる。なんか、水滴いっぱいの熟れたトマトみたい。CMとかでやってる。……なんでこんな例えしか浮かばなかった?
ていうかやっぱり私となこの胸は同じくらいだ。こうやってスイカくらい大きな球体が四つあるとなんか圧巻。
「やっぱり、同じくらいだね……」
「そうかな? 私の方がちょっと大きいんじゃない?」
「えー、それは服がパツパツだから形が分かりやすいだけだよ」
意外にもなこは自分の方が上だと主張してきた。そう聞くと私も意地になってつい言い返してしまう。
うーん、私もちょっと負けず嫌いなところがあるからなぁ。このまま引くのは気に入らない。
「じゃぁ……押し付け合えばもっと比べられるんじゃない?」
「……そうだね。それやってみよう」
思わず私は変な提案をしてしまう。見た目だけじゃ分からない為、実際にくっ付ければ形とかが良く分かると思ったのだ。
言ってしまった手前、私は両乳を手でそっと持ち上げ、なこの胸に近づける。なこも同じように自分の乳房を持ち上げ、こちらの胸に近づけてくる。
「「んっ」」
ムニュンと音を立てて私となこの胸が重なり合う。
うわ、びっくりするくらい柔らかい。本当に人間の乳か、これ。しかもなんか、すごい包まれるっていうか、暖かい。あー、ちょっと気持ち良いかも。男達がやたら胸揉たがる気持ちが少し分かる。
「どう? やっぱり、私の方がちょっと大きいんじゃない?」
「う~ん、でもこうやって押し付け合うと、意外と私の胸がなこさんの包み込んでるよ」
「そうかな? なつみさんの方が潰されてる気がするけど……」
なこはまだ引かない。私も引く気はない。何だか少しだけイライラし、私は強く胸を押しつけた。相手の胸を突き飛ばせば私の方が上だと、安易にそう思ってしまったのだ。
だが紫穂の方も同じ考えだったのか、同じように胸を押し付けてくる。暑いのに、ただでさえ大きな胸同士が押し付け合わされ、相手の体温が伝わってくる。吐息も、汗の匂いも、ムワッっ広がる。
「んっ……強く押し付けないでよ」
「んん……そっちが、やってるんでしょ」
ムニュムニュと胸同士が横に広がり、更に相手のを潰そうと主張し合う。上乳に浮かんでいた汗が流れ、ぶつけ合っている部分に垂れていく。服は大きなシワを作り、汗が溜まって段々濡れ始めていく。そうすると胸に張り付いてくっきりと形が浮き出て、しかも乳首がはっきり見えるくらい浮き出てしまう。その状態で私達は胸同士を正面からぶつけ合わせた。
「ふぅっ、ん……ちょっと、乳首当たってる」
「んっ……そっちが離れれば良いじゃん。んぁっ……このっ」
あ、駄目だこれ。どっちも引く気がない。
一度始めてしまった以上中途半端に終わらせる訳にかず、私達は胸勝負を続ける。どうしたら勝ちなんてのも分からず、ただ相手に自分の胸の方が大きいと分からせる為に押し付け合う。
「「はぁ、はぁ……んっ、く……ンン」」
服越しにくっきり見える乳首同士が擦れ合う。私の乳首もこんなに形浮き出ちゃってる。
クリクリと柔らかい感触が伝わってくる。気持ち良い。やばい、なんかやばい。身体が熱くなってくる。これは暑さのせいだろうか? それとも……?
「ねぇ……服脱がない?」
「え?」
またなこがとんでもないこを言ってきた。
やっぱりお酒が入ってるのか? それともこの暑さで頭がやられたんだろうか? 私は額からとめどなく流れてくる汗を鬱陶しく思いながら怪訝な表情を浮かべる。
「いや……流石にそれはやばいでしょ」
「ちょっとだけ。暑いしさ……胸のとこまでだから」
「…………」
全部は脱がないって言ってるけど、胸まで出しちゃってる時点だアウトでしょ。
……でも、私も暑いと思ってるのは本当。このままだったら服が汗でびしょびしょになって、着てなくても同じ状況になる気がする。それならいっそのこと。
「じゃぁ、少しだけだよ」
「うん……」
すぐそこではバーベキューをしている皆が居るというのに、私達は木の陰に隠れて服を脱ごうとしている。なんて状況だ。ちょっと騒いだらバレちゃうかもしれない。やばい、私達やばいことしようとしてる。
紫穂の手が私の服に伸びていく。あ、お互いに脱がし合う感じか。私も紫穂の服をズラし上げていき、胸のとこで一回つっかえ、勢いよくずり上げる。するとブルンと大きな胸が現れた。
「ちょっ……ブラしてないの? 無防備過ぎるでしょ」
「だってこの暑さだし……それに、なつみさんだってしてないじゃん」
「あ、うん……まぁ、私も暑かったから」
お互いにブラジャーをしてないとか、もはや痴女じゃん。ホントに恥ずかしくなってきた。というかなこの胸めっちゃ綺麗。シミ一つないし、見事な球の形してる。おまけに乳輪も大きくて、乳首もぷっくりしてる……なんか、凄いエロい。
「じゃぁ、続きしよ」
「う、うん……」
再びなこが抱きつき、私達は胸を重ねる。胸元まで服は捲られ、生乳同士が擦れ合った。汗がローション代わりになってよく滑り、絡み合う。ヌルヌルしてて気持ち良い。
「「んっ、ふ……んぅ、ンッ……」」
上下に身体を揺すると乳首同士が擦れ合い、強い快感が伝わってくる。初めて味わう感覚だ。凄い癖になる。身体が蕩けちゃいそうで、吐息が溢れる。このままだと暑さと快感のせいで気絶してしまいそうだ。
「あんっ……ン……ほら、やっぱり私の胸の方が、大きい」
「ふ、んぅ……まだ言ってるの? こんなに乳首で感じてるのに」
「それは、関係ないでしょ……あっ」
なこも乳首で感じているらしく、やたら乳首同士を擦り合わせてくる。それでいて勝負に勝とうとしてくるのだから厄介だ。
……というか、そもそも私達は何の勝負をしているのだろう? 変な気分になってくる。
「「んちゅっ」」
あれ? 気がついたらなこの顔が目の前に居る。
……ていうか、ひょっとして私達、キスしちゃってる? どっちからしたんだろう?
凄い柔らかい。マシュマロみたい。キスしたの初めてだけど……キスってこんなに気持ち良いの? それとも相手が女の子だから?
「んんぅ、ちゅっ……キスも、私の方が上手い」
「んふ、んちゅ……私の方が、上手いって」
そのまま流れでキス勝負になってしまった。同時に口を開き、チラリと舌を見せる。すると同時に舌を絡み合せ、ヌチュヌチュといやらしい音を立てながら濃厚なディープキスを始めた。うわ、舌が蕩ける。涎が入ってくる。溺れちゃいそう。
「「んちゅ、ちゅっ、じゅるっ、じゅぱ……んふっ」」
どんどんキスが激しくなっていく。口から涎が垂れて、息遣いも荒々しくなる。まるで動物みたいだ。品がない。でもそんなこと考えている余裕がない。相手を犯しつくそうと舌はまるで蛇のように蠢き、互いの口内で暴れ回る。
すると次に私達の腕は互いの股間に伸びていった。こうなったらすることは決まっている。パンツの中に手を入れ、遠慮なくヌレヌレになっている秘部を触った。
「ふぅっ! ん……うわ、火傷しそうなくらい、トロトロじゃん」
「ッ……ん、よくそんな恥ずかしい台詞言えるね。そっちだって、洪水みたいに漏らしてるくせに」
膨らんでいるクリトリスを人差し指でクチュリと弄る。すると紫穂の腰がビクンと揺れ動き、顔も大きく後ろに揺れた。
「ッ……ん」
「ここが弱いんだ」
「んっ……く」
負けじとなこも私の秘部に指を挿入し、左をなぞってくる。その感覚に私は思わず喘ぎ声を漏らし、腰が砕けそうな程力が抜けてしまった。
「んっ……はっ!」
「わ、可愛い声」
「ッ~~~~」
凄い意地悪な笑みを浮かべてそんなことを言ってくる。ムカつく。意外と小悪魔みたいな性格してるな……こいつ。
でも、実際気持ち良かった……こんなの何度もされたらやばい。
だったら先に紫穂をイカせてやろうと私も秘部に指を挿入し、激しく愛撫をし始める。するとなこも指を動かし、私達は愛撫勝負を始めた。
「「はぁ、はっ……ンッ、ふ! んぁ……あっ、ンッ」」
グチュグチュと淫らな水音を立て、指がふやけるくらい激しい愛撫を行う。どちらの声からも喘ぎ声が漏れ、太腿に漏れた愛液が垂れていった。ふとなこの顔を見ると、恍惚としたすごい可愛い表情をしていた。だめだ……欲情しちゃう。
「んっ、ァ……! だめっ、腰、くだけちゃう……ッ」
「立って、られなぃ……やっ、ん……ンァ!」
身体の芯から熱が広がっていく。ジンジンと股間が熱くなり、頭の中が真っ白になり始めた。もう限界が近い。お互いに視線を合わせると、それが分かった。だから唇を重ね、思い切り指を挿入し、一緒にラストスパートを仕掛ける。
「「ンンンンッ、ンフゥゥゥ~~~~~……ッッ!!!」」
ビクビクと身体を震わせ、漏れ出した大量の愛液が地面に降り注いだ。
うわ、こんなに出したの初めてかも……それだけ気持ち良かったってことなのかな。
私もなこも互いの身体にもたれ掛かり、相手の肩に顔を乗せて呼吸を整える。すごい相手の体温が伝わってくる。心臓だドキドキ言ってる音も……。
「はー……はー……先に、イったでしょ……」
「はぁ……はぁ……いや、なこさんの方が……先にイったって」
耳元で喋られるとくすぐったい。でもなんかなこが相手だと安心出来る。おかしいな……いつもは苦手に思ってたのに、こうやって喋って、身体を重ねると、すごい安心出来る。実は相性良かったのかな……私達。
「だったら、決着つけよっか……」
「うん……良いよ」
そう言うと私達は相手のズボンとパンツをずり下ろし、秘部をさらけ出す。薄ら生えた草むらに、ヌレヌレの蕾が現れる。ムワッと甘ったるい匂いが溢れ、私達はゴクリと唾を飲み込んだ。
「うわ……すごいエロい」
「そういうエッチなこと言わないでよ……」
思わず私が正直な感想を言うと、今更なこが顔を真っ赤にしてそんなことを言ってきた。もっと前から恥ずかしがる所はあったと思うけど……まぁこの際どうでも良いか。
私達はそのまま抱き合い、立ったまま秘部を近づける。こんな体制でするのは難しいかもしれないけど、地面に座る訳にもいかない。それに、立ったままの方が興奮する。
「「んっ」」
クチュリと秘部同士が重なり合った。立ったままだから膨らんでいるクリトリス同士が擦れ合い、電流のように鋭い快感が伝わって来た。私達はビクンと腰を震わせ、倒れそうになってしまったが、すぐに強く抱き合い、小刻みに腰を振り始めた。
「んっ、ぁ……はっ、はっ! ……これ、エッチ過ぎるっ」
「んぁ! あっ、ンッ……アソコ同士擦れ合って、感じちゃうッ……」
胸同士も擦り合わせ、乳首をぶつけ合わせ、汗だくになった身体を重ねてヌルヌルになりながら私達は行為を続ける。グチュグチュと卑猥な音を立て、秘部は更にねっとりと絡み合う。更に私達は腰を強く振り、パンパンと乾いた音を立てながら辺りに愛液を飛び散らせた。こんなセックス、誰にも見せられない。
「ンッ、ふ、んぁ……! キ、キスして……ッ」
「ん、んぅ……! う、うん……っ」
「「んちゅ! じゅるる! じゅぱっ、じゅぽっ、んはッ……!」」
なこが舌を出しながらキスをせがんだので、私も抵抗なくそれを受け入れた。相手の舌をしゃぶるように吸い合い、ジュルジュルと唾液を吸う音を立てながら濃厚なキスを交わす。その間も腰は激しく振り、バチュンバチュンと秘部が絡み合う。
視界でパチパチと火花が散り、一瞬意識が途切れそうになる。あぁ、これはもう限界が近い。体力も気力も切れかけてくる。でも、やめたくない。もっと……もっと感じたい。もっと、なこを。
「「んふっ、んあ! やっ、ぁ……! も、もうイっちゃう……!!」
キスをしながら互いに限界が近いことを確認する。更に強く身体を抱き合い、脚を交差させながら腰を振ってより秘部が絡み合うようにする。グッチャグッチャとクリトリス同士は淫らに潰れ、絡み、愛液を周りにぶちまける。
こんなのおかしくなる。普通に戻れなくなっちゃう。……でも、もうそれでも良いのかも。
最後に私達は深くキスを交わし、胸をぶつけ合わせ、秘部を激しく擦り合わせ、クリトリスが強くぶつかり合った瞬間、同時に絶頂を迎えた。
「「ンッ! ンンゥ! イク、イクゥッ! イっちゃうううううううううぅぅぅ……ーーーーーッッ!!!」」
プシャアァァと潮を吹き、ガクガクと腰を震わせ、私達は盛大に絶頂する。
こんなに深くイったのは始めてだ。視界が真っ白で覆われ、浮遊感に襲われる。自分達が今立っているのか、座っているのか、地面に居るのか、空に居るのかも分からなくなる。
……ああ、ようやく紫穂の顔がちゃんと見えてきた。どうやら地面に座り込んでしまったようだ。
「はー……はー……」
「はぁ……はぁ……」
頭が冷静になってくる。なこの乱れた衣服と、乱れた前髪、汗だくの肌を見て……段々と自分達がしでかしてしまったことを理解してくる。
……あれ? ひょっとして私……女の子とセックスしちゃった? ろくに話してない子と、仲良くもない子と。もしかしてこれって、やばい系? 私達、とんでもないことしちゃった?
「「…………」」
それからはなこも冷静になって後悔しているのか、お互いに気まずい空気が流れ、とくに喋ることもなく服を着直した。そして後始末をすると皆の居るキャンプへと戻った。
バーベキューをしている間も私はなことしてしまったことが頭から離れず、まともに食事を取ることが出来なかった。殆ど水を飲んでた。同僚がどうしたの? と聞いてきたけど、それにもろくに答えられなかった。
そうしてとうとうバーベキューも終わり、キャンプを一通り楽しんだ皆は解散することになった。後はもうそれぞれ帰るだけ。駐車場で電車組や車組で別れる時、偶然なこと目が合った。また無視されるかもと思ったが、意外にも彼女は皆の隙間を縫って私の方に近づいてきた。
「ねぇ……」
「あ、はい……」
話しかけられてつい固い反応になってしまう。どうしよう、何を言われるんだろう? さっきしてしまったことを責められるかな? もう話しかけないでとか言われちゃう? あ、だめだ。怖くなってきた。
「その、さ……連絡先交換しない?」
「へ?」
なこは緊張した様子でそう言い、携帯を取り出す。モジモジと手を動かしている動作は小動物みたいで、なんだか可愛らしかった。
「う、うん……良いよ」
「あ、良かった……」
呆気に取られていて即答出来なかったけど、私が緊張しながら答えると、なこは安心したように柔らかい表情になった。
こうして私達は連絡先を交換し、友達のような、でも友達のノリと違うような、奇妙な関係になった。
見渡す限り自然。青い空、綺麗な空気、実に夏を感じさせる世界である。……うん、あっつい。めちゃくちゃ暑い。
正直言ってキャンプに行きたくなかった。でも業務だった為断れなかった。……はぁ、気怠い。
「なつみ~、楽しんでる? やっぱ山の空気って気持ち良いよねー」
「うん……すっごく暑くて汗ダラダラだけどね」
「もう、相変わらずなんだから」
同僚が冷たいお水を渡してくる。私はすぐにそれを受け取ってゴクゴクと飲んだ。
生き返る。もう一生水だけでも良いと思うくらい美味い。今度からミネラルウォーター買い溜めしとこ。
「よっしゃ~、肉の準備しようぜ!」
「私マシュマロ持ってきた~」
周りの人達はこの暑さなど気にしておらず、和気藹々とバーベキューの準備を始めていた。
よくこの暑さの中で火など起こせる。自分から汗を掻くようなことなど私にはとうてい出来ない。……やっぱり来るべきじゃなかったかなぁ。
そんな風に私がく暗いことばかり考えていると、ある一人の女性が目に入った。
「なこさん、ここに氷入れといてくれる~?」
「うん、分かった」
グループの中でも美人として知られているなこ。暑苦しいくらい長い黒髪をポニーテールで纏め、長いまつ毛、キリっとした目つきと整った容姿をしており、おまけに胸がでかい。今日は薄着の服を着ている為、とくに強調されている。さっきから男達もチラチラと見ている。分かっててあの服装なのだろうか……?
実を言うと私は彼女のことが苦手だ。何をされたとかではないし、むしろ偶々同じグループに居るだけでろくに喋ったことはない。
性格も大人しい方で、よく一人で居ることが多い。多分私と同じように知り合いが居るからグループに居るだけだろう。……でも、なんというか彼女の雰囲気みたいなのが、どうにも気に入らない。
「なこちゃん、一緒に飲もうぜ~」
「ありがとう……でも私は大丈夫だから」
バーベキューが盛り上がると、男の一人がなこに話しかけていた。だがなこはろくに相手にせず、すぐにその場から去ってしまう。
キャンプを楽しむつもりはないみたいだ。だったら何しに来たんだろう? ……いや、それなら私も一緒か。付き合いでついてきただけだし
「あはは、なこさんは相変わらずクールだね。なつみにそっくり」
「いや、どこが似てるのよ。全然違うでしょ」
「似てるって~。美人なとことか、胸おっきいとことか。一回話し合ってみなよ~。絶対気が合うよ」
なこ達の様子を見ていた同僚がケラケラと笑いながら私に話しかけてくる。どうやらだいぶお酒が入っているようだ。からかうように私のほっぺをツンツンと突いてくる。
「……お断り。そんなの」
私は強めにそう答え、同僚の腕を払って少し散歩することにした。バーベキューの火が熱すぎる。人の熱気も。少しでも落ち着ける場所を求めるように私は近くの林の中に入っていった。
「はぁ、全く……ほんとに暑くて嫌になる」
迷子にならないよう、皆がバーベキューしているのが見えるくらいの距離を保ちつつ、小川が流れる涼しげな場所を林の中で見つけた為、そこで休憩することにする。とは言っても相変わらず暑いのに変わりはないのだが。
すると、その場所には既に先客が居た。私が苦手だと言ったばかりの人物……なこだ。
「あ……どうも」
「……どうも」
お互いぎこちない挨拶を交わす。木の陰で見えなかったが、彼女は木に寄りかかりながら小川を眺めていた。
どうやら向こうも休憩のつもりでこの場所に来たようだ。面倒なことになってしまった。来た手前すぐに去るというのも失礼だし、かと言ってこの微妙なこの空気のままここに居るのも嫌だ。
「なんかアレだよね……暑くて面倒だよね。キャンプって……」
「うん、まぁ……私も付き合いで来ただけだから、ちょっとだるいね」
とりあえず話題を振ってみたが、やはり向こうも付き合いで来ただけだったらしい。私と同じだ。
それにしてもこうして見るとやっぱり胸がでかい。服がもうパツパツになってる。乳首が浮き出てるんじゃないかと思うくらい無防備な格好だ。汗も掻いて肌が輝いてみる。やっぱり狙ってやってるのか? この女。
「……胸、大きいですね」
「へ?」
妙な沈黙が続くかと思ったら急になこが意味不明なことを言ってきた。私の胸を見ながら。
え、今この女胸大きいって言ってきた? 話題振るにしてももうちょっとない? 仲が良いならともかく。
……いや、これはなこなりの話題提供なのかもしれない。確かに私の胸は大きい。よく親友にからかわれるし、男達にもそういう風に見られたことはある。なこも胸大きいし、共通点としての話題振りなのかも。
……仕方ない。ここは乗っておくか。
「えー、そうかなぁ。でもなこさんもおっきいよね」
「まぁ……多少は」
多少? そんな肩出しの露出の多い服着ておいてよく多少とか言えるな。その胸でその服着れる奴は絶対胸に自信持ってる奴だろ。
まぁ、私もそういう私もいつもより薄着の格好してるけど。でもこんなに暑いからしょうがない。それになこ程パツパツの服じゃないからセーフなはず。何のセーフか分からないけど。
「胸大きいと大変だよね。重くて面倒だし、こんな暑い日だと蒸れて大変だし」
「そうだね……色々不便はあるよね」
胸の大きさという何とも微妙な話題を私は必死に広げ、何とか会話を引き伸ばす。こういう時は多少中身が薄くてギリギリまで伸ばすのに限り。一番困るのは話すネタがなくなって気まずい沈黙が続くことのなのだ。
それから意外と胸の悩みで私達の話は共通することも多く、盛り上がることができた。盛り上がるって言ってもイェーイとかじゃなくて、だよねー、くらいのノリだけど。
そうして、これくらい話せば気まずい空気にはならないだろうと私が思ったその時、急になこが爆弾発言を落とした。
「どっちの胸の方が大きいかな?」
自分の胸と私の胸を見ながら、まるで独り言のように言葉をこぼす。
お酒でも入ってるのか、この女は。完全に宴会での話題じゃん。……でも実際、どっちが大きいかは私も少し気になってる。
「えー、それは、う~ん……パッと見じゃ分かんないな」
「試しに比べてみようよ。ほら」
「あっ、うん」
そう言うとなこは私の前まで近づき、胸を寄せてくる。私も何となく身体を正面にし、お互いの胸が見比べるように体勢を合わせた。……キャンプに来て何をしてるんだ? 私達は。
改めて私達は胸を比べ合う。あまりの熱さでかなりの汗が上乳に浮かんでいる。なんか、水滴いっぱいの熟れたトマトみたい。CMとかでやってる。……なんでこんな例えしか浮かばなかった?
ていうかやっぱり私となこの胸は同じくらいだ。こうやってスイカくらい大きな球体が四つあるとなんか圧巻。
「やっぱり、同じくらいだね……」
「そうかな? 私の方がちょっと大きいんじゃない?」
「えー、それは服がパツパツだから形が分かりやすいだけだよ」
意外にもなこは自分の方が上だと主張してきた。そう聞くと私も意地になってつい言い返してしまう。
うーん、私もちょっと負けず嫌いなところがあるからなぁ。このまま引くのは気に入らない。
「じゃぁ……押し付け合えばもっと比べられるんじゃない?」
「……そうだね。それやってみよう」
思わず私は変な提案をしてしまう。見た目だけじゃ分からない為、実際にくっ付ければ形とかが良く分かると思ったのだ。
言ってしまった手前、私は両乳を手でそっと持ち上げ、なこの胸に近づける。なこも同じように自分の乳房を持ち上げ、こちらの胸に近づけてくる。
「「んっ」」
ムニュンと音を立てて私となこの胸が重なり合う。
うわ、びっくりするくらい柔らかい。本当に人間の乳か、これ。しかもなんか、すごい包まれるっていうか、暖かい。あー、ちょっと気持ち良いかも。男達がやたら胸揉たがる気持ちが少し分かる。
「どう? やっぱり、私の方がちょっと大きいんじゃない?」
「う~ん、でもこうやって押し付け合うと、意外と私の胸がなこさんの包み込んでるよ」
「そうかな? なつみさんの方が潰されてる気がするけど……」
なこはまだ引かない。私も引く気はない。何だか少しだけイライラし、私は強く胸を押しつけた。相手の胸を突き飛ばせば私の方が上だと、安易にそう思ってしまったのだ。
だが紫穂の方も同じ考えだったのか、同じように胸を押し付けてくる。暑いのに、ただでさえ大きな胸同士が押し付け合わされ、相手の体温が伝わってくる。吐息も、汗の匂いも、ムワッっ広がる。
「んっ……強く押し付けないでよ」
「んん……そっちが、やってるんでしょ」
ムニュムニュと胸同士が横に広がり、更に相手のを潰そうと主張し合う。上乳に浮かんでいた汗が流れ、ぶつけ合っている部分に垂れていく。服は大きなシワを作り、汗が溜まって段々濡れ始めていく。そうすると胸に張り付いてくっきりと形が浮き出て、しかも乳首がはっきり見えるくらい浮き出てしまう。その状態で私達は胸同士を正面からぶつけ合わせた。
「ふぅっ、ん……ちょっと、乳首当たってる」
「んっ……そっちが離れれば良いじゃん。んぁっ……このっ」
あ、駄目だこれ。どっちも引く気がない。
一度始めてしまった以上中途半端に終わらせる訳にかず、私達は胸勝負を続ける。どうしたら勝ちなんてのも分からず、ただ相手に自分の胸の方が大きいと分からせる為に押し付け合う。
「「はぁ、はぁ……んっ、く……ンン」」
服越しにくっきり見える乳首同士が擦れ合う。私の乳首もこんなに形浮き出ちゃってる。
クリクリと柔らかい感触が伝わってくる。気持ち良い。やばい、なんかやばい。身体が熱くなってくる。これは暑さのせいだろうか? それとも……?
「ねぇ……服脱がない?」
「え?」
またなこがとんでもないこを言ってきた。
やっぱりお酒が入ってるのか? それともこの暑さで頭がやられたんだろうか? 私は額からとめどなく流れてくる汗を鬱陶しく思いながら怪訝な表情を浮かべる。
「いや……流石にそれはやばいでしょ」
「ちょっとだけ。暑いしさ……胸のとこまでだから」
「…………」
全部は脱がないって言ってるけど、胸まで出しちゃってる時点だアウトでしょ。
……でも、私も暑いと思ってるのは本当。このままだったら服が汗でびしょびしょになって、着てなくても同じ状況になる気がする。それならいっそのこと。
「じゃぁ、少しだけだよ」
「うん……」
すぐそこではバーベキューをしている皆が居るというのに、私達は木の陰に隠れて服を脱ごうとしている。なんて状況だ。ちょっと騒いだらバレちゃうかもしれない。やばい、私達やばいことしようとしてる。
紫穂の手が私の服に伸びていく。あ、お互いに脱がし合う感じか。私も紫穂の服をズラし上げていき、胸のとこで一回つっかえ、勢いよくずり上げる。するとブルンと大きな胸が現れた。
「ちょっ……ブラしてないの? 無防備過ぎるでしょ」
「だってこの暑さだし……それに、なつみさんだってしてないじゃん」
「あ、うん……まぁ、私も暑かったから」
お互いにブラジャーをしてないとか、もはや痴女じゃん。ホントに恥ずかしくなってきた。というかなこの胸めっちゃ綺麗。シミ一つないし、見事な球の形してる。おまけに乳輪も大きくて、乳首もぷっくりしてる……なんか、凄いエロい。
「じゃぁ、続きしよ」
「う、うん……」
再びなこが抱きつき、私達は胸を重ねる。胸元まで服は捲られ、生乳同士が擦れ合った。汗がローション代わりになってよく滑り、絡み合う。ヌルヌルしてて気持ち良い。
「「んっ、ふ……んぅ、ンッ……」」
上下に身体を揺すると乳首同士が擦れ合い、強い快感が伝わってくる。初めて味わう感覚だ。凄い癖になる。身体が蕩けちゃいそうで、吐息が溢れる。このままだと暑さと快感のせいで気絶してしまいそうだ。
「あんっ……ン……ほら、やっぱり私の胸の方が、大きい」
「ふ、んぅ……まだ言ってるの? こんなに乳首で感じてるのに」
「それは、関係ないでしょ……あっ」
なこも乳首で感じているらしく、やたら乳首同士を擦り合わせてくる。それでいて勝負に勝とうとしてくるのだから厄介だ。
……というか、そもそも私達は何の勝負をしているのだろう? 変な気分になってくる。
「「んちゅっ」」
あれ? 気がついたらなこの顔が目の前に居る。
……ていうか、ひょっとして私達、キスしちゃってる? どっちからしたんだろう?
凄い柔らかい。マシュマロみたい。キスしたの初めてだけど……キスってこんなに気持ち良いの? それとも相手が女の子だから?
「んんぅ、ちゅっ……キスも、私の方が上手い」
「んふ、んちゅ……私の方が、上手いって」
そのまま流れでキス勝負になってしまった。同時に口を開き、チラリと舌を見せる。すると同時に舌を絡み合せ、ヌチュヌチュといやらしい音を立てながら濃厚なディープキスを始めた。うわ、舌が蕩ける。涎が入ってくる。溺れちゃいそう。
「「んちゅ、ちゅっ、じゅるっ、じゅぱ……んふっ」」
どんどんキスが激しくなっていく。口から涎が垂れて、息遣いも荒々しくなる。まるで動物みたいだ。品がない。でもそんなこと考えている余裕がない。相手を犯しつくそうと舌はまるで蛇のように蠢き、互いの口内で暴れ回る。
すると次に私達の腕は互いの股間に伸びていった。こうなったらすることは決まっている。パンツの中に手を入れ、遠慮なくヌレヌレになっている秘部を触った。
「ふぅっ! ん……うわ、火傷しそうなくらい、トロトロじゃん」
「ッ……ん、よくそんな恥ずかしい台詞言えるね。そっちだって、洪水みたいに漏らしてるくせに」
膨らんでいるクリトリスを人差し指でクチュリと弄る。すると紫穂の腰がビクンと揺れ動き、顔も大きく後ろに揺れた。
「ッ……ん」
「ここが弱いんだ」
「んっ……く」
負けじとなこも私の秘部に指を挿入し、左をなぞってくる。その感覚に私は思わず喘ぎ声を漏らし、腰が砕けそうな程力が抜けてしまった。
「んっ……はっ!」
「わ、可愛い声」
「ッ~~~~」
凄い意地悪な笑みを浮かべてそんなことを言ってくる。ムカつく。意外と小悪魔みたいな性格してるな……こいつ。
でも、実際気持ち良かった……こんなの何度もされたらやばい。
だったら先に紫穂をイカせてやろうと私も秘部に指を挿入し、激しく愛撫をし始める。するとなこも指を動かし、私達は愛撫勝負を始めた。
「「はぁ、はっ……ンッ、ふ! んぁ……あっ、ンッ」」
グチュグチュと淫らな水音を立て、指がふやけるくらい激しい愛撫を行う。どちらの声からも喘ぎ声が漏れ、太腿に漏れた愛液が垂れていった。ふとなこの顔を見ると、恍惚としたすごい可愛い表情をしていた。だめだ……欲情しちゃう。
「んっ、ァ……! だめっ、腰、くだけちゃう……ッ」
「立って、られなぃ……やっ、ん……ンァ!」
身体の芯から熱が広がっていく。ジンジンと股間が熱くなり、頭の中が真っ白になり始めた。もう限界が近い。お互いに視線を合わせると、それが分かった。だから唇を重ね、思い切り指を挿入し、一緒にラストスパートを仕掛ける。
「「ンンンンッ、ンフゥゥゥ~~~~~……ッッ!!!」」
ビクビクと身体を震わせ、漏れ出した大量の愛液が地面に降り注いだ。
うわ、こんなに出したの初めてかも……それだけ気持ち良かったってことなのかな。
私もなこも互いの身体にもたれ掛かり、相手の肩に顔を乗せて呼吸を整える。すごい相手の体温が伝わってくる。心臓だドキドキ言ってる音も……。
「はー……はー……先に、イったでしょ……」
「はぁ……はぁ……いや、なこさんの方が……先にイったって」
耳元で喋られるとくすぐったい。でもなんかなこが相手だと安心出来る。おかしいな……いつもは苦手に思ってたのに、こうやって喋って、身体を重ねると、すごい安心出来る。実は相性良かったのかな……私達。
「だったら、決着つけよっか……」
「うん……良いよ」
そう言うと私達は相手のズボンとパンツをずり下ろし、秘部をさらけ出す。薄ら生えた草むらに、ヌレヌレの蕾が現れる。ムワッと甘ったるい匂いが溢れ、私達はゴクリと唾を飲み込んだ。
「うわ……すごいエロい」
「そういうエッチなこと言わないでよ……」
思わず私が正直な感想を言うと、今更なこが顔を真っ赤にしてそんなことを言ってきた。もっと前から恥ずかしがる所はあったと思うけど……まぁこの際どうでも良いか。
私達はそのまま抱き合い、立ったまま秘部を近づける。こんな体制でするのは難しいかもしれないけど、地面に座る訳にもいかない。それに、立ったままの方が興奮する。
「「んっ」」
クチュリと秘部同士が重なり合った。立ったままだから膨らんでいるクリトリス同士が擦れ合い、電流のように鋭い快感が伝わって来た。私達はビクンと腰を震わせ、倒れそうになってしまったが、すぐに強く抱き合い、小刻みに腰を振り始めた。
「んっ、ぁ……はっ、はっ! ……これ、エッチ過ぎるっ」
「んぁ! あっ、ンッ……アソコ同士擦れ合って、感じちゃうッ……」
胸同士も擦り合わせ、乳首をぶつけ合わせ、汗だくになった身体を重ねてヌルヌルになりながら私達は行為を続ける。グチュグチュと卑猥な音を立て、秘部は更にねっとりと絡み合う。更に私達は腰を強く振り、パンパンと乾いた音を立てながら辺りに愛液を飛び散らせた。こんなセックス、誰にも見せられない。
「ンッ、ふ、んぁ……! キ、キスして……ッ」
「ん、んぅ……! う、うん……っ」
「「んちゅ! じゅるる! じゅぱっ、じゅぽっ、んはッ……!」」
なこが舌を出しながらキスをせがんだので、私も抵抗なくそれを受け入れた。相手の舌をしゃぶるように吸い合い、ジュルジュルと唾液を吸う音を立てながら濃厚なキスを交わす。その間も腰は激しく振り、バチュンバチュンと秘部が絡み合う。
視界でパチパチと火花が散り、一瞬意識が途切れそうになる。あぁ、これはもう限界が近い。体力も気力も切れかけてくる。でも、やめたくない。もっと……もっと感じたい。もっと、なこを。
「「んふっ、んあ! やっ、ぁ……! も、もうイっちゃう……!!」
キスをしながら互いに限界が近いことを確認する。更に強く身体を抱き合い、脚を交差させながら腰を振ってより秘部が絡み合うようにする。グッチャグッチャとクリトリス同士は淫らに潰れ、絡み、愛液を周りにぶちまける。
こんなのおかしくなる。普通に戻れなくなっちゃう。……でも、もうそれでも良いのかも。
最後に私達は深くキスを交わし、胸をぶつけ合わせ、秘部を激しく擦り合わせ、クリトリスが強くぶつかり合った瞬間、同時に絶頂を迎えた。
「「ンッ! ンンゥ! イク、イクゥッ! イっちゃうううううううううぅぅぅ……ーーーーーッッ!!!」」
プシャアァァと潮を吹き、ガクガクと腰を震わせ、私達は盛大に絶頂する。
こんなに深くイったのは始めてだ。視界が真っ白で覆われ、浮遊感に襲われる。自分達が今立っているのか、座っているのか、地面に居るのか、空に居るのかも分からなくなる。
……ああ、ようやく紫穂の顔がちゃんと見えてきた。どうやら地面に座り込んでしまったようだ。
「はー……はー……」
「はぁ……はぁ……」
頭が冷静になってくる。なこの乱れた衣服と、乱れた前髪、汗だくの肌を見て……段々と自分達がしでかしてしまったことを理解してくる。
……あれ? ひょっとして私……女の子とセックスしちゃった? ろくに話してない子と、仲良くもない子と。もしかしてこれって、やばい系? 私達、とんでもないことしちゃった?
「「…………」」
それからはなこも冷静になって後悔しているのか、お互いに気まずい空気が流れ、とくに喋ることもなく服を着直した。そして後始末をすると皆の居るキャンプへと戻った。
バーベキューをしている間も私はなことしてしまったことが頭から離れず、まともに食事を取ることが出来なかった。殆ど水を飲んでた。同僚がどうしたの? と聞いてきたけど、それにもろくに答えられなかった。
そうしてとうとうバーベキューも終わり、キャンプを一通り楽しんだ皆は解散することになった。後はもうそれぞれ帰るだけ。駐車場で電車組や車組で別れる時、偶然なこと目が合った。また無視されるかもと思ったが、意外にも彼女は皆の隙間を縫って私の方に近づいてきた。
「ねぇ……」
「あ、はい……」
話しかけられてつい固い反応になってしまう。どうしよう、何を言われるんだろう? さっきしてしまったことを責められるかな? もう話しかけないでとか言われちゃう? あ、だめだ。怖くなってきた。
「その、さ……連絡先交換しない?」
「へ?」
なこは緊張した様子でそう言い、携帯を取り出す。モジモジと手を動かしている動作は小動物みたいで、なんだか可愛らしかった。
「う、うん……良いよ」
「あ、良かった……」
呆気に取られていて即答出来なかったけど、私が緊張しながら答えると、なこは安心したように柔らかい表情になった。
こうして私達は連絡先を交換し、友達のような、でも友達のノリと違うような、奇妙な関係になった。
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画像写ってないです
ありがとうございます。
修正しました。