父からの贈り物

ある日奇妙な荷物を手にした。それは「ハル」という女性へ宛てた小さなぼろぼろの小包みである。茶色い包みは薄汚れていて紙の縁が綻んでいた。
ハルはごく普通の20歳の大学生。母親と2人で暮らしている。父親はハルが12歳の時に病気で亡くなった。
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