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愛されたい思い
しおりを挟む幸之助
「悪い亮介、大人しく聞こうと思ったがいきなり亮介だけど亮介じゃないってのは意味が分からないぞ」
… そりゃそうだろうな…でも今は本当の事を話すしかない …
亮介
「信じられない話しだと思うけど聞いてくれないか… この世界は、まったく同じ世界がもう1つあるんだよ…そして、そこにはもう1人の自分が居る。 だけどその世界の美意識はこの世界の真逆なんだ」
幸之助
「なんだ…そりゃ、まったく同じで真逆の世界?」
亮介
「真逆って言うのを分かりやすく言うとこっちの世界で美人はあっちでブス、あっちの世界で美人はこっちでブス…美意識が真逆…
だから僕はこないだまでチョーブサイクとして生きていた…記憶喪失何かじゃないんだ、向こうから神様に転移されたんだ」
幸之助と夏希は言葉を失うも、どう対応していいのか分からず戸惑っている…
そんな2人に亮介は、自分が事故にあって気が付いたら神様がいた事、そして逆転世界の消された亮介の代わりになれと言われた事、それは2つの世界のバランスを保ち崩壊を防ぐために必要なことなどを説明した。
夏希
「…だから、神様を信じるって聞いたの?」
… おっ、以外に伏線が効いてるのかな?とても信じられる話じゃないけど …
亮介
「そうなんだ、僕は会ってるからね」
幸之助
「それじゃあ、神様の角ってのはその事が関係してるのか?」
… おぉ~幸之助の反応も良いな、けっこう信用されるかな? …
亮介
「そう、神様に角があるのを知ってるって事は神様に会ってる可能性が高い…もしかしたら僕と同じ転移した人かも知れないと思って」
辺りを見回して幸之助を見る夏希、幸之助は目が合うと…やはり辺りを見回した。
幸之助
「亮介、カメラはどこだ?」
亮介
「テッテレー!ってドッキリじゃねぇーよ!」
幸之助
「本気なのかぁ!」
亮介
「もちろんだ」
幸之助
「わっわかった…先ずはそのつもりで話を進めよう」
亮介
「…うん」
幸之助
「勿論まだ信じた訳じゃないけど…こっちの亮介を消したじゃなくて消されたって言ったんだな」
「うん…」
「てっ事は、神様見たいな能力者が他にもいるのか?」
幸之助の指摘で初めてその可能性に気付く亮介だが理論的には神様以外にも能力者が居る事になる。
亮介
「考えた事なかった…でもこっちの亮介が消されて困ってたから自分で消すわけない…だから他にもそんな能力者が居るってことか?」
二人が神様以外の能力者の存在に困惑していると夏希が何やら話し出した。
夏希
「じゃあ、もしかして亮介が私を好きなのは本当にこの外見が好きってこと…」
… そこかい! もっと気になるとこあるでしょ~~ …
亮介
「そっそうです…」
幸之助
「まぁその話は2人の時にしてくれないか… それより神様以外の能力者って単純に考えると…対極の存在…まさか悪魔?」
夏希
「それもあるけど、いろんな宗教がそれぞれ違う神様を祀ってるじゃない…神様もいろいろ居るんじゃないの」
… なるほど、神様が他にいる可能性は確かにあるな …
幸之助
「亮介を転移させた神様を困らせる神様… 神様どうしの覇権争いでもしてるのか?」
亮介
「幸之助が言う通り悪魔がいて、神と悪魔の争いも考えられる」
幸之助
「よく出来た話だが… 1度病院に行こう!」
… ホゲェ~~!!こっこいつ全然信用してないじゃないのよぉ~~! 話、合わせるから以外と信じてくれたかと思ったのにぃ~ …
亮介
「なっ夏希も幸之助と同じ意見?」
夏希
「正直、信じたいけど完全には信じきれない」
幸之助
「亮介、僕の気持ちも信じたいってのが本心だ…でも夏希ちゃん同様信じきれない。 だからこそ病院で検査して欲しいんだ、異常がなければ今よりだいぶ信じられる」
夏希
「私も幸之助さんに賛成だわ亮介を信じたいから確証が欲しい。病院で正常だと証明して」
亮介
「わかった… だけど今の精神医学でも2つの世界の話をしたら異常者のレッテルを貼られるからもう1つの世界の話や神様の話はしないよ」
幸之助
「あぁ、それがいいな…」
僕は、2人と精神科に行くことにした…少しでも信用して欲しいからだ、一人でもいいから本当の事を話せる人間が欲しかった。
明日、幸之助の知り合いの精神科医に見てもらう事にして僕と夏希はディンラバを後にした。
もう、こうなるとナナの事は二の次で今は、幸之助と夏希に少しでも異世界の存在を信じてもらいたかった。
亮介は先に夏希を送り、自宅マンションの駐車場に着いた時、スマホが鳴った… 美麗からの電話でユミカも居るとの事だ。
… ちょうど良い…これも運命かな …
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