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もう一人の存在
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翌日 10:00
夏希が亮介のマンションにやって来た。
亮介
「いらっしゃい」
夏希をバグしてキスをする亮介…欲望が固くなるともう理性では止められない。
あぁ~~あぁ~ん
1回戦を、終了した2人は車でフェアリーランドに向かった。今日は昨日、支配人に言われた通りスタッフ用の通用口から入場した。
初めてのフェアリーランドに夏希はテンションを上げていたが、亮介は違った。
… なんだか四角いキャラクターが多いな…ディズニーとは似て非なる物って感じだな …
亮介の目にフェアリーランドはファニーランドとして不気味に映っていた。
夏希
「スゴイ! お城可愛い」
亮介
「そう…そうだね、入ろうか?」
夏希
「うん」
最初に妖精の城に向かった2人だが、そこまでの短い道のりは好奇の目で覆い尽くされる。
世間は昨日のナナとの記事を見て亮介は相変わらずと考えていたが今日の相手は夏希、逆転世界ではブスだ…亮介が何でブスとデートしてるのかが不思議で探るようにジロジロと見られる2人。
城に入る時には夏希のテンションはだだ下がりで下を向いていた…
亮介
「えっ…どうしたの?」
夏希
「ごめんなさい…私と居るせいで、変な目で見られて…」
亮介
「気にしないで…僕だけしかいないと思って」
好奇な目に晒されるのは元の世界で慣れている亮介は夏希を励ます。
… 優しい…亮介が本当に私を好きなのかもって思っちゃうくらい…亮介の言葉を信じたい、でもナナの為のカモフラージュだってわかったら私の心はきっと耐えられない…
夏希
「ありがとう…でも亮介は私のせいで変な目で見られて嫌じゃないの?」
亮介
「僕は、慣れてるから」
夏希
「そっか、そうだよね亮介は私なんかと違って大スターだもんね」
元の世界で好奇な目に晒されるのは慣れてる亮介だが、夏希はスターだから注目される事に慣れてると解釈した。
夏希を愛して夏希を大事に思う亮介だが、逆転世界でちやほやされる事にも慣れてきたせいか徐々に逆転世界の意識に蝕まれていた。
フェアリーランドでアトラクションを楽しむ亮介と夏希を好奇の目で見る世間は隠し撮りした写メをSNSに挙げ出す…それは瞬く間に世の中に拡がった。
都内某所
Evaエンタープライズ
ナナ
「何で、記事のこと連絡して来ないのかと思ったらブスとデート?」
Evaエンタープライズ
館石社長
「スゲー顔だなぁ」
SNSに挙げられた夏希の写真を見て館石社長が驚く。
ナナ
「…世の中にはブス専っているでしょ」
ナナの質問の意味は亮介がブス専ではないかと言う事だ、それを理解した館石社長が答える。
館石社長
「亮介がそうだと…」
ナナ
「アウトレットに行った時もブスがいたんだけと…あたしよりブスばっかり構うの」
館石社長
「亮介の元カノはみんな美人ばかりだぞ、それは無いだろう」
ナナ
「記憶喪失よ、それって頭打ったりしてなるんでしょ」
館石社長
「おいおい、それでイカれたってのか」
ナナ
「可能性よ、あり得るでしょ」
館石社長
「なるほど、それじゃお前にも目が出てきたな」
ナナ
「…殺すわよ!」
ちょいブスを館石社長にいじられ怒るナナ…館石社長はナナをなだめながら記憶喪失後の亮介の変化やブス専を調べる価値があるのではと考えていた。
ゴシップ雑誌の記事を切っ掛けに亮介の廻りを不穏な空気が漂い出す。
フェアリーランド 13:00
亮介
「1回、ディンラバに行かないと幸之助が待ってるから」
夏希
「うん」
夏希は初めてのフェアリーランドで本当に楽しみにしてたのはエレクトリカルパレードだが亮介にわがままなど言えるはずもなく従う。
ディンラバに着くと夏希に洋服を選ぶ様に言い、自分は幸之助の居るオフィスに向かった。
… 何としても、神様の角の手掛かりを掴まないと …
亮介は、幸之助と自分の関係を調べ尽くし絶対に裏切らないと確信したため最悪、本当の事情を話すことも視野に入れていた。
大膳幸之助
「早かったな」
亮介
「えっ、もっと後の方が良い?」
幸之助がSNSに挙がった写真を見せた。
亮介
「げっ、いつの間に…」
幸之助
「お楽しみだから、下手したら今日は来ないかと思ったよ」
亮介
「彼女には、ショップで好きなの選んでもらってる」
幸之助
「あのタレントのナナって子もそうだが…うちのブランドをサポーターの制服にしてるのか?」
亮介
「そうじゃ無いけど…まぁ、そんな事よりネットショップっていろいろセキュリティとか大変だと思うんだけど…」
幸之助
「そうだね、カード詐欺とかイタズラも多いね」
亮介
「イタズラ…例えば誰がイタズラしたか突き止めるとか出来る?」
幸之助
「前に、大量の注文が未払いで発注元を調べ挙げた事があったけど…」
亮介
「宛先にたどり着きたい相手が居るんだ」
幸之助
「トラブルか?」
亮介
「そうじゃ無いけど…」
幸之助
「そうか… 保証は無いけど、うちのスタッフならだいたいはたどり着けると思うよ」
亮介
「頼めるかな」
亮介の顔をまじまじと見つめる幸之助。
幸之助
「もちろんだ! なんせ亮介に頼み事をされるのは初めてだからな」
… もしかしたら、前から謎だった亮介のブレーンに会えるかもな …
夏希が亮介のマンションにやって来た。
亮介
「いらっしゃい」
夏希をバグしてキスをする亮介…欲望が固くなるともう理性では止められない。
あぁ~~あぁ~ん
1回戦を、終了した2人は車でフェアリーランドに向かった。今日は昨日、支配人に言われた通りスタッフ用の通用口から入場した。
初めてのフェアリーランドに夏希はテンションを上げていたが、亮介は違った。
… なんだか四角いキャラクターが多いな…ディズニーとは似て非なる物って感じだな …
亮介の目にフェアリーランドはファニーランドとして不気味に映っていた。
夏希
「スゴイ! お城可愛い」
亮介
「そう…そうだね、入ろうか?」
夏希
「うん」
最初に妖精の城に向かった2人だが、そこまでの短い道のりは好奇の目で覆い尽くされる。
世間は昨日のナナとの記事を見て亮介は相変わらずと考えていたが今日の相手は夏希、逆転世界ではブスだ…亮介が何でブスとデートしてるのかが不思議で探るようにジロジロと見られる2人。
城に入る時には夏希のテンションはだだ下がりで下を向いていた…
亮介
「えっ…どうしたの?」
夏希
「ごめんなさい…私と居るせいで、変な目で見られて…」
亮介
「気にしないで…僕だけしかいないと思って」
好奇な目に晒されるのは元の世界で慣れている亮介は夏希を励ます。
… 優しい…亮介が本当に私を好きなのかもって思っちゃうくらい…亮介の言葉を信じたい、でもナナの為のカモフラージュだってわかったら私の心はきっと耐えられない…
夏希
「ありがとう…でも亮介は私のせいで変な目で見られて嫌じゃないの?」
亮介
「僕は、慣れてるから」
夏希
「そっか、そうだよね亮介は私なんかと違って大スターだもんね」
元の世界で好奇な目に晒されるのは慣れてる亮介だが、夏希はスターだから注目される事に慣れてると解釈した。
夏希を愛して夏希を大事に思う亮介だが、逆転世界でちやほやされる事にも慣れてきたせいか徐々に逆転世界の意識に蝕まれていた。
フェアリーランドでアトラクションを楽しむ亮介と夏希を好奇の目で見る世間は隠し撮りした写メをSNSに挙げ出す…それは瞬く間に世の中に拡がった。
都内某所
Evaエンタープライズ
ナナ
「何で、記事のこと連絡して来ないのかと思ったらブスとデート?」
Evaエンタープライズ
館石社長
「スゲー顔だなぁ」
SNSに挙げられた夏希の写真を見て館石社長が驚く。
ナナ
「…世の中にはブス専っているでしょ」
ナナの質問の意味は亮介がブス専ではないかと言う事だ、それを理解した館石社長が答える。
館石社長
「亮介がそうだと…」
ナナ
「アウトレットに行った時もブスがいたんだけと…あたしよりブスばっかり構うの」
館石社長
「亮介の元カノはみんな美人ばかりだぞ、それは無いだろう」
ナナ
「記憶喪失よ、それって頭打ったりしてなるんでしょ」
館石社長
「おいおい、それでイカれたってのか」
ナナ
「可能性よ、あり得るでしょ」
館石社長
「なるほど、それじゃお前にも目が出てきたな」
ナナ
「…殺すわよ!」
ちょいブスを館石社長にいじられ怒るナナ…館石社長はナナをなだめながら記憶喪失後の亮介の変化やブス専を調べる価値があるのではと考えていた。
ゴシップ雑誌の記事を切っ掛けに亮介の廻りを不穏な空気が漂い出す。
フェアリーランド 13:00
亮介
「1回、ディンラバに行かないと幸之助が待ってるから」
夏希
「うん」
夏希は初めてのフェアリーランドで本当に楽しみにしてたのはエレクトリカルパレードだが亮介にわがままなど言えるはずもなく従う。
ディンラバに着くと夏希に洋服を選ぶ様に言い、自分は幸之助の居るオフィスに向かった。
… 何としても、神様の角の手掛かりを掴まないと …
亮介は、幸之助と自分の関係を調べ尽くし絶対に裏切らないと確信したため最悪、本当の事情を話すことも視野に入れていた。
大膳幸之助
「早かったな」
亮介
「えっ、もっと後の方が良い?」
幸之助がSNSに挙がった写真を見せた。
亮介
「げっ、いつの間に…」
幸之助
「お楽しみだから、下手したら今日は来ないかと思ったよ」
亮介
「彼女には、ショップで好きなの選んでもらってる」
幸之助
「あのタレントのナナって子もそうだが…うちのブランドをサポーターの制服にしてるのか?」
亮介
「そうじゃ無いけど…まぁ、そんな事よりネットショップっていろいろセキュリティとか大変だと思うんだけど…」
幸之助
「そうだね、カード詐欺とかイタズラも多いね」
亮介
「イタズラ…例えば誰がイタズラしたか突き止めるとか出来る?」
幸之助
「前に、大量の注文が未払いで発注元を調べ挙げた事があったけど…」
亮介
「宛先にたどり着きたい相手が居るんだ」
幸之助
「トラブルか?」
亮介
「そうじゃ無いけど…」
幸之助
「そうか… 保証は無いけど、うちのスタッフならだいたいはたどり着けると思うよ」
亮介
「頼めるかな」
亮介の顔をまじまじと見つめる幸之助。
幸之助
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