美・逆転世界

山光海闇

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もう一人の存在

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優香里が驚いた顔をしてこっちに来た。


「どっどうしたの、そんな大きい声出して」


… くぅ~可愛い…こうなったら、もう3Pと行きますか …


「ルナがみんなで裸になろうってさ」


そう言って優香里を連れてリビングに戻るとルナが服を着出した。


亮介

「どうしたの?せっかくみんなで楽しもうと思ったのに」


僕の言葉に振り返ったルナは泣いていた…


ルナ

「凄い勇気出して言ったのに…酷いよ…」


泣きながらルナはマンションを出て行った。



気まずくなった僕と優香里は、上手くコミュニケーションが取れず取り敢えず今日は解散する事にした。



「ごめんね、変な感じになっちゃって」


「謝るのは私の方です…私が居たから、2人だけならきっと上手くいったのに…ごめんなさい!」


「それは違うよ。ルナは僕のタイプじゃないから…」


何故か責任を感じてる優香里にそう言うと、タクシーを呼んで帰らした。





     [もう1人の存在]


逆転世界に来て初めて女に泣かれた僕は激しい衝撃を受けた、でも2人目の女の涙では夏希とは違いまるで響かない…きっと、これが見た目の違い…美意識の影響だ。

 誰もが美人とブスが泣いてたら美人の方に声を掛ける…女性もブサイクと美男子が泣いてたら美男子に声を掛ける…美しいほうがより可哀想に見える。 だが、元の世界と逆転世界ではその対象者が異なる。


 この逆転世界では僕だけブスに声を掛ける…僕だけ…? いや違う、元の世界でもブス専は居た…まさか彼等はもともと逆転世界の人間だったりして…? ありえるな…


そんな事考えもしなかった…でも僕がいる時点で他に世界を移動した人が居てもおかしくない、きっと居るはずだ…



夏希にメールした後でインスタを見ると変な投稿を見つけた。


 〝こちら側にようこそ〟


こちら側と言う事は僕の居た世界を知ってると言う事か?

 差出人の宛名を見て驚いた!


    〝神様の角〟




… なんで、神様に角があると知ってるんだ…と言う事は、間違いない!2つの世界を知ってるヤツ、僕と同じで世界を移動したんだ …



   
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