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*触れてみても構いませんか?
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「あの、どうして急に……? 私、また何か悪いことをしてしまいましたかっ?」
何が起こったのかよく分からなくて、無意識に修太郎さんの背中に縋り付いたら、彼の背中が一瞬ピクッと跳ねた。
「本当に貴女って人は……」
次いで、困ったように溜め息をつかれると、ゆっくり振り返って私をじっと見つめていらしてから、一度だけ軽く抱きしめてくださった。でもすぐに身体を離されて、
「……すみません、日織さん」
そう言われて、再び距離を取られてしまった。
「修、太郎さん?」
急に彼に拒絶されたみたいに感じて戸惑う私に、修太郎さんは「これ以上くっ付いていたら……その、僕が辛いので」と仰って。
「え?」
修太郎さんのお言葉の意味が分からなくて、頓狂な声をあげて彼を見詰めたら、修太郎さんは観念したように御自分の下半身へ視線を落とされる。
「結構、限界なんです……」
彼のズボンを押し上げるような膨らみに、私は瞳を見開く。
「……あ、あの……しゅ、修太郎さん。……ふ、触れてみても……構いません、か……?」
そこがとても苦しそうに見えて、私は気がついたらそう口走ってしまっていた。
「ちょっ、日織さんっ、それ、意味が分かって言ってらっしゃいますか?」
瞬間、修太郎さんが息を飲まれたあと、とても驚いたようにそうおっしゃって。
私だって子供じゃありません。男性のそこがそうなった時、そこに触れることの意味くらい……多分……ごにょごにょ……。
「わっ、分かって……ま、す……」
気持ちを鼓舞して、拳をギュッと握って力説しようとしてみたものの、語尾がどんどんすぼまって、最後には小さな声で「た、多分、です、けど……」とモニョモニョ付け加えてしまう。結果、修太郎さんに笑われてしまった。
「本当、貴女という人は……。そんな風に僕を煽っていらして……どうなっても、知りませんよ?」
聞き分けのない子供をあやすようなお顔をしてそうおっしゃる修太郎さんを見て、何となくここで引き下がってしまったら、彼は私を気遣って我慢なさるに違いないと思ってしまった。
今までずっと気づいて差し上げることが出来なかったけれど、恐らくこれまでにだって幾度も、私はこんな風に修太郎さんを我慢させてきたに違いない。
そう思ったら今回こそは、とか思ってしまって。
「しゅ、修太郎さんがお相手なら、私、その、えっと……い、色々と、頑張れますっ、のでっ」
修太郎さんにギュッと抱きついて彼の耳許《みみもと》でそう申し上げたら、修太郎さんは寸の間躊躇われてから、観念なさったように私をギュッと抱きしめ返してくださった。そうして切なく吐息をつかれると、
「……日織さん、あの……本当に。本当に少しだけで構わないので……その、僕のに触れていただけますか?」
低く掠れた声でおっしゃってから、私の右手を取っていらした修太郎さんは、そのままそっとそれをご自身の下半身へ導いていらして。
布越し、温かくて硬いものに手が触れた瞬間、私は思わず指先を竦めてしまってから、でも、と思い直して彼のものに指を這わせて包み込んだ。
私がほんの少し指を動かしただけでピクンと応えてくださるそこが愛しくて、思わずじっと見つめてしまってから、ハッとする。
(わ、私なんてはしたないっ)
自分の大胆さが恥ずかしくて、真っ赤になりながら視線を彷徨わせる。いつもならうつむいてかわすところだけれど、今は下を向けば確実に彼のに触れる自分の手が見えてしまう。
(ひゃー、ど、どうすれば……っ)
何が起こったのかよく分からなくて、無意識に修太郎さんの背中に縋り付いたら、彼の背中が一瞬ピクッと跳ねた。
「本当に貴女って人は……」
次いで、困ったように溜め息をつかれると、ゆっくり振り返って私をじっと見つめていらしてから、一度だけ軽く抱きしめてくださった。でもすぐに身体を離されて、
「……すみません、日織さん」
そう言われて、再び距離を取られてしまった。
「修、太郎さん?」
急に彼に拒絶されたみたいに感じて戸惑う私に、修太郎さんは「これ以上くっ付いていたら……その、僕が辛いので」と仰って。
「え?」
修太郎さんのお言葉の意味が分からなくて、頓狂な声をあげて彼を見詰めたら、修太郎さんは観念したように御自分の下半身へ視線を落とされる。
「結構、限界なんです……」
彼のズボンを押し上げるような膨らみに、私は瞳を見開く。
「……あ、あの……しゅ、修太郎さん。……ふ、触れてみても……構いません、か……?」
そこがとても苦しそうに見えて、私は気がついたらそう口走ってしまっていた。
「ちょっ、日織さんっ、それ、意味が分かって言ってらっしゃいますか?」
瞬間、修太郎さんが息を飲まれたあと、とても驚いたようにそうおっしゃって。
私だって子供じゃありません。男性のそこがそうなった時、そこに触れることの意味くらい……多分……ごにょごにょ……。
「わっ、分かって……ま、す……」
気持ちを鼓舞して、拳をギュッと握って力説しようとしてみたものの、語尾がどんどんすぼまって、最後には小さな声で「た、多分、です、けど……」とモニョモニョ付け加えてしまう。結果、修太郎さんに笑われてしまった。
「本当、貴女という人は……。そんな風に僕を煽っていらして……どうなっても、知りませんよ?」
聞き分けのない子供をあやすようなお顔をしてそうおっしゃる修太郎さんを見て、何となくここで引き下がってしまったら、彼は私を気遣って我慢なさるに違いないと思ってしまった。
今までずっと気づいて差し上げることが出来なかったけれど、恐らくこれまでにだって幾度も、私はこんな風に修太郎さんを我慢させてきたに違いない。
そう思ったら今回こそは、とか思ってしまって。
「しゅ、修太郎さんがお相手なら、私、その、えっと……い、色々と、頑張れますっ、のでっ」
修太郎さんにギュッと抱きついて彼の耳許《みみもと》でそう申し上げたら、修太郎さんは寸の間躊躇われてから、観念なさったように私をギュッと抱きしめ返してくださった。そうして切なく吐息をつかれると、
「……日織さん、あの……本当に。本当に少しだけで構わないので……その、僕のに触れていただけますか?」
低く掠れた声でおっしゃってから、私の右手を取っていらした修太郎さんは、そのままそっとそれをご自身の下半身へ導いていらして。
布越し、温かくて硬いものに手が触れた瞬間、私は思わず指先を竦めてしまってから、でも、と思い直して彼のものに指を這わせて包み込んだ。
私がほんの少し指を動かしただけでピクンと応えてくださるそこが愛しくて、思わずじっと見つめてしまってから、ハッとする。
(わ、私なんてはしたないっ)
自分の大胆さが恥ずかしくて、真っ赤になりながら視線を彷徨わせる。いつもならうつむいてかわすところだけれど、今は下を向けば確実に彼のに触れる自分の手が見えてしまう。
(ひゃー、ど、どうすれば……っ)
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