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第十一章

第266話 自己暗示

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 〈トレジャーマップ〉を使用したことで現れた青銅の宝箱。
 念のため罠の確認をしてから開ける。
 〈トレジャーマップ〉は稀に使用すると魔物が沸く場合があり、その場合はその魔物を倒すと宝箱を入手できる。
 だから最初から宝箱が出た場合は問題はないと思われるのだが、これも冒険者としての習性のようなものだ。

 宝箱を開けると、中には〈夜光草〉や〈スパイダーシルク〉などといった素材から、〈ゼラゴダスクロール〉や〈ツースターボール〉などの強化系アイテム。
 それから壺と本とスカーフにポーション各種などが収められていた。

 それらのうち、壺を手に取った北条は「おおっ」と声を上げる。
 丸い球体部分の上部から、煙突のように伸びた筒が伸びる、フラスコのような形状をした壺は、両サイドに取っ手がついていて持ちやすいようになっている。
 くしゃみをすると中から大魔王が出てきそうな見た目の壺だ。

「それ、何の壺ですか?」

「ああ。こいつぁ、芽衣のものとは形状が違うが〈従魔の壺〉だぁ。これはアーシア用に使いたいんだが、構わんかぁ?」

「いいんじゃないかしら」

 〈従魔の壺〉があれば、いちいちダンジョンを出る時にアーシアを隠す必要もなくなる。
 それに今後何かと必要になる場面も今後出てくるかもしれない。
 
 ちなみに今回でた宝箱の中身については、すべて『サムライトラベラーズ』で分配されることになっている。
 元々〈トレジャーマップ〉は、『サムライトラベラーズ』がパーティー行動中に発見したアイテムだからだ。

 今回の探索も当初は『サムライトラベラーズ』だけで行動する予定だった。
 そこへ龍之介やロベルトらの嘆願もあって、一緒に行動するように変更されたという経緯がある。
 『プラネットアース』の面々が一緒についてきたのは、転職後に軽く実戦でテストをするためと、この後に向かう場所に用があるためだった。


「――で、この敏捷と風耐性が増す〈ウィンドスカーフ〉は由里香に。魔力を込めると【落雷】と同じような効果がある〈雷鳴の書〉は陽子に……という事で構わんかぁ?」


 北条が一通り宝箱の中身を鑑定し終えると、早速中身の分配について話し合われた。
 といってもポーションや素材系などは、必要ないものは売り払い、ポーションは役割に応じて振り分けられる。
 なので、所有権について話し合ったのは本とスカーフについてだけだ。

 〈雷鳴の書〉は、魔力を込めると【落雷】に似た効果が発動する魔法書であり、更に"雷魔法"を使用した時の威力も上がるらしい。
 であれば"雷魔法"の使い手が持つのが良いようにも思えるが、この魔法書は手に持った状態でなければ効果が表れない。

 槍による近接攻撃をも行う芽衣には相性がいまいち良くないし、近接が得意でないとはいえ咲良も杖で戦う事があるので微妙だ。
 そこで陽子に白羽の矢が立てられた。

 陽子ならば"アイテムボックス"で魔法書の出し入れもスムーズに行えるし、投擲攻撃などの物理に加え、【落雷】による魔法攻撃が加わったことで、より攻撃のバリエーションが豊かになる。


 こうしてアイテムの分配は十分もかからずに終わり、早速由里香は草原の緑のような色をしたスカーフを首に巻き、陽子は"アイテムボックス"へと〈雷鳴の書〉を収納する。

「それじゃあ一先ず戻ろうか」

 今回のダンジョン探索の最初の目的を達成した一行は、行きと同じように早めのペースで十六層へと移動を開始する。
 道中現れた魔物に、喜々として【落雷】をお見舞いする陽子が印象的であった。

 魔法スキルを一から習得する方法の一つに、こうしたマジックアイテムを何度も使用するというものがある。
 使用者に適性があれば、例えばこの〈雷鳴の書〉であれば"雷魔法"のスキルを覚える可能性が出てくる。

 実際に陽子は〈スローワンド〉を使っていく事で、"呪術魔法"を取得していた。
 帰り道の道中ではしゃいで雷を落としていたのも、直接攻撃できる系統の魔法を取得したい一心だろう。

 やがて十六層の迷宮碑ガルストーンへと戻ってきた一行は、そのまま迷宮碑ガルストーンにる転移で鉱山エリアの先。大森林エリアのある二十一層へと飛んだ。
 といっても目的地はここではなく、再び転移早々に階段を上って、ひとつ前の鉱山エリア二十層へと戻っていく。

 この階段は結構長く続いていて、鉱山エリア二十層に着いた頃にはすっかり夜も更けていた。
 時計の魔法道具によってその事を確認した信也たちは、今日の探索は一端切り上げる事にする。

 鉱山エリアの二十層は魔物が沸くこともなく、休憩するにはもってこいの場所だ。
 この場所までなら、Eランク位のパーティーであれば辿り着く事は出来る。
 だが丁度タイミングがかみ合っていなかったのか、他に冒険者の姿は見当たらなかった。



「……静かっすね」

 夕食を終え、明日へ備えるためにすでに皆が寝静まっていた夜のこと。
 交代で見張りをしている北条の下に、静かな足取りで由里香が近づいていく。
 寝ている人を起こさないように……というよりも、単純に元気がないといった様子の由里香が北条に話しかける。

「あぁ。おかげで龍之介の鼾の音がよく聞こえてくるぞぉ」

「そっすね……」

 由里香の様子に場を少し盛り上げようとした北条であったが、その試みは失敗に終わったようだ。
 「あー……」と言葉を探してる北条だが、結局いい話題が浮かぶことはなかった。
 そこでストレートに由里香に問いかける。

「やっぱ不安かぁ?」

 北条の問いに、しかし由里香は言葉を返さない。
 地べたに体育座りをしている由里香は、俯いた状態で足元を見つめている。
 龍之介の鼾が高らかに響く中、両者共に声を失ったかのような状態がしばし続く。

 やがて北条が再び何か言おうと口を開いた瞬間、由里香がポツリと呟く。

「大丈夫、だとは思ってるんっすけど……」

 その声は普段の由里香に似合わず小さな声であったが、静かなこの空間では驚くほどよく届いた。
 無理やり何か声を掛けようと思っていた北条は、最初由里香の言葉の意味が結びつかなかったが、すぐに数分前に出した自分の問いに対するものだと気づく。

「……まぁ、こういうもんは実際やってみないと分からんかもしれんなぁ」


 二人が話しているのは、明日以降の予定についての事だった。
 初めに〈トレジャーマップ〉の宝箱を回収した後は、鉱山エリアの十九層へと向かい、隠し扉から地下迷宮エリアへと向かう予定だった。
 ――そう。かつて由里香がトラウマを植え付けられた、猿の魔物が潜むエリアへと。

 あの頃より更にレベルは上がっているとはいえ、あのエリアではCランクの魔物の姿まで確認されている。
 なので本格的に探索をするつもりはなかった。
 ただ由里香の、そして他のメンバーも少なからず抱いているであろう苦手意識を克服するためにも、いつかはリベンジをしようと思っていた事ではあった。

 今回の件は、元々単独パーティーで向かう予定だった。北条が魔物を召喚してマシマシのパーティーで挑めば、猿の魔物と一戦交える位なら問題ないと判断したからだ。
 だが、話を聞いた龍之介らも参戦する事になり、魔物枠はアーシアとマンジュウ。それから新しく芽衣が召喚したダンゴだけになった。

 前回に比べレベルも大きく上がり、更に人数も単純に倍もいる。
 悪魔との闘いで見せた北条の強さもあって、なんだかんだで咲良や陽子らも問題はないだろうと思っている。

 そんな中、由里香だけは「絶対に大丈夫」という自信が持てないでいた。
 それだけ前回受けた傷が大きかったのだろう。
 "恐怖耐性"を取得したせいか、時間が経過していたせいか。今では猿の魔物の事を思い出して、体が震えるという事はなくなっていた。
 それでも言いしれようのない不安の雲が、由里香の心中に立ち込めている。

「北条さんは怖くないんっすか?」

「俺かぁ? 俺ぁ……」

「あ、その。アイツらの事じゃなくって、あの、例えば悪魔とかそういう奴っす」

「……そりゃあ怖いさ。なんだか他の奴らには誤解されてそうな気がするんだがぁ、俺ぁ根っからの臆病者なんでなぁ。悪魔だとか、要するに自分の命が危うくなるような相手の事は怖いと思うし、出来るなら戦いたくなんかはないぞぉ」

「そ、そうなん……っすか。意外っす」

「はぁ……。まったく俺なんて、チート能力がなければ無価値な人間なんだけどなぁ」

 溜息を吐きつつ自らを卑下する北条の言葉は、意識してか無意識になのか。徐々に言葉尻が小さくなっていって、この静かな空間においても由里香は途中から聞き取ることが出来なかった。

「それでもなぁ、俺ぁこの世界に来てからひとつ決めた事がある」

「決めた、事?」

「そうだぁ。それは"後悔しないように全力で生きる"という事だぁ」

「全力で……生きる」

「人間誰しも失敗する事はある。けど、そうした時に『あぁ! 失敗してしまった……』と嘆くのではなく、『次は上手くやってみせる!』と、思えるように行動していくって事だぁ」

「そう……上手くいくっすかね……?」

「そこはぶっちゃけ、俺の場合ヤケクソで乗り切る事にしている」

 そこで北条は周囲の見張りを一端止め、由里香の方へと向き直る。

「俺ぁ根っからのマイナス思考の人間でなぁ。何事も最悪な事を想定して行動をしている。それは用心深さへと繋がり、実際に事が起こった時に心が受けるダメージを減らしたり、厄介事そのものを回避したりもする」

 由里香は真剣な表情で北条の話に耳を傾けていた。
 北条もそんな由里香に対し、しっかりと目と目を合わせて真意を伝えようとする。

「でも悪魔事件の時のように、向こうの方からやってくる厄災は存在する。あの時は、一応レベル上げなどの対策を行っていたがぁ、結局俺を動かしたのはヤケクソパワーだぁ」

「な、なんなんっすか……それは」

 由里香の声音は別に呆れたとか、何を言ってるんだ? とかいった調子ではなく、純粋にその意味が気になっているといった感じだ。

「マトモに考えると、俺のマイナス思考がろくでもない事を囁き出すんでなぁ。そうしたノイズをたたき出すために、無謀でもなんでも俺は絶対悪魔を倒し、今回の件を無事に解決する! と、自分に言い聞かせたんだよ。自己暗示みたいになぁ」

「それ……は……」

「まあ、そんなに自分を追い詰めなくても、前に進める奴もいるだろうけどなぁ。俺にぁ無理そうなんで、自分を誤魔化すようにして奮い立てたのさ」

 そう言いながら北条は右手を翳し、魔法を発動させる。

「今周囲に【遮音結界】を張り巡らせたぁ。由里香も今ここで大声で叫んでみるのはどうだぁ? 『猿の魔物なんて怖くない!』 『余裕で倒せるんだ!』 とぶちかましてやれぃ」

 ここまで言われても、そんな事で正直今の心境が変わるとは由里香には思えなかった。
 だがこうして相談に乗ってもらった事だし、何よりも北条に対する信頼感が由里香の口を開かせた。


「あ、あたしは怖くなんてないっす!」


 そう一口発すると、不思議とそれからも雨あられのように言葉が飛び出してくる。

「あんな奴らあたしの拳でぶっとばしてやるっす!」 

「前はちょっと油断しただけっす。今度はみんなもいるし、逆にボコボコにしてやるっす!」 

「あたしは……前より強くなった! 今度は絶対に負けないッッ!!」

 言葉を発するたびに、由里香は心の底から何かが湧き上がってくる気がしていた。
 そして次々と溢れ出す由里香の言葉に、北条が「そうだそうだ!」だとか「いいぞ、流石由里香!」だのとヤジを入れていく。

 まるで何か怪しいセミナーや、新興宗教にはまったかのような二人であったが、【遮音結界】で阻まれているため、その様子に気づく者はいない。



 しばしの間そうした謎の盛り上がりを見せた二人だったが、やがてその熱も冷めていく。
 だが効果のほどはしっかりと表れていたようだ。

 由里香の心の底に広がっていた暗い雲は、散り散りになっていた。
 そして代わりに透き通った青空が、由里香の心の中で顔を覗かせるのだった。



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