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第六章
第116話 "精霊魔法"と"契約"
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ダンジョンの探索を開始してから四日目。
北条達は現在、鉱山エリアの探索を進めており、八階層を探索している所だ。
前日の午後から探索を開始している八階層だが、特にこれまでと大きな違いはない。
若干魔物のレパートリーは増えているが、ランク的にはFランクまでの魔物しか出てきていないので、まだまだ余裕はあった。
「んー、なんかあんまり変わり映えしないっすね」
「そうだなぁ。魔物も問題ないレベルだし、まだらに仕掛けられている罠も百地が十分対応できる。だが油断はするなよぉ」
「了解っす!」
北条達は鉱山エリアの六階層、七階層と、おおよそ二日ずつかけて地図を埋めていったが、それぞれの階層で恐らく半分程しか探索できていない。
五階層までは地図作成を重視してきたが、今は少し先を急いでいる感じだ。
背後から迫って来るであろう『流血の戦斧』に背を押されて……という側面もなくはないが、先を急ぎ気味なのはレベル上げを意識してのことだ。
先ほど北条が言っていた通り、八階層の魔物相手でもまだ余裕がある。
調査隊の冒険者の件がなければ、もうちょっとゆっくり攻略を進めてもよかったのだが、少しでも奴らに抵抗する力を付ける為にはより経験が必要だ。
そのため、より強い敵を求めて先へ進むことを優先していた。
「……と、とまってください」
通路を歩いていると不意に楓の制止の声が聞こえてくる。
口数の少ない楓が、わざわざこういった声を掛けてくる理由はひとつしかない。
楓は声を発したと同時にひとり前に先行し、何やら横壁を入念にチェックしている。
そう、楓の持つ"罠感知"のスキルに反応があったのだ。
他のメンバーも慣れたもので、邪魔にならないような位置で楓が罠を解除している様子を窺っている。
――時間にしてほんの数分。
どうやら無事に罠を解除できたらしい楓は、「も、もう大丈夫だと思います……」と自信無さげに言う。
いまいち不安になってしまう楓の態度だが、これまでもこの調子できちんと罠は解除してきている。
咲良もそんな楓に対して疑ったりすることなく「じゃあ、いきましょうか」と腕を振り上げる。
他のみんなも、そんな咲良に続いて歩き出そうとしていたが、ひとり北条がその場に立ち止まったままだった。
「北条さん、どうしたんですか?」
疑問に思った陽子が声を掛けるも、北条は何やら集中しているようで声が届いているのかも判然としない。
そんな北条の様子に、他のメンバーも少し弛緩していた雰囲気を引き締め、集中モードへと移行していく。
「ううむ、近くに人の気配がするなぁ」
ぼそっと呟くような北条の言葉に、一同は瞬時に気配についての心当たりを思い浮かべる。
「ど、どうするんですか? 逃げます?」
不安な様子の咲良。
それに対し北条は、
「……こいつぁ恐らく、すでに相手にもこちらの事が察知されているっぽいぞぉ」
と、凶報が告げられる。
「それって逃げても無駄って事?」
「下手に逃げ回ると、魔物との挟み撃ちにでもあうかもしれん。ちょっと待ってくれぃ」
陽子の問いにそう答えて、再び集中し始める北条。
と、そこに光り輝くトゲトゲ……金平糖をテニスボール位にまで大きくした物体が通路の奥から飛んできた。
「わっ、わっ、なにこれ!?」
由里香はその光のトゲトゲを前に、ファイティングポーズを取って後衛を庇う位置取りをする。
北条も集中を中断して、即座に由里香の隣へひょろりと移動する。
短い冒険者生活だが、彼らのこういった動きもすっかり"らしく"なってきている。
警戒をする北条達だが、その光のトゲトゲはその場に留まったまま、特に何かを仕掛けてくる様子はない。
緊迫した時間だけがゆっくりと経過していく。
このままにらめっこをしていてもいいものか? 今のうちに逃げないとまずいのではないか? ただ逃げるにしても背後からこの光のトゲトゲに攻撃されると……。なら先に攻撃をしかけるか?
北条達の脳裏にはそういった事が駆け巡り、結局その場を動けずにいた。
やがて、通路の奥から幾つかの足音が響いてくる。
その足音と同時に、
「オーーーイ! 警戒しなくても、いいぞおい。ワシだ、ワシ!」
そんな「ワシワシ詐欺」とでもいうような野太い声が、北条達の耳朶を打った。
その声は、あの場にはいなかった楓以外の全員が聞き覚えのある、『リノイの果てなき地平』のドワーフ。ガルドの声だった。
それから数分後、声の主であるガルドと、彼のパーティーメンバーがひょっこりと通路の奥から姿を現した。
すると、先ほどまで中空で佇んでいた光のトゲトゲが、ハーフエルフのディズィーの元へと飛んでいく。
「どうやら無事息災のようだな」
「あぁ、見ての通りだぁ」
そう言って、ニカっとした笑みを浮かべるガルドに応える北条。
「君たちはGランクの冒険者だって聞いていたけど、大分余裕がありそうだね」
「これ位ならまだ余裕っす!」
シグルドの声に得意気に答える由里香。
すでに楓以外は面識がある間柄なので、先ほどまでの緊張感が嘘のようにほどけ、各々が挨拶やちょっとした話などを交わしていく。
『リノイの果てなき地平』のリーダーであるシグルドは、改めて北条達の様子を見渡す。
シグルド達にとっては全く問題のない階層ではあるが、ただのGランク冒険者にとっては厳しくなってくる階層だろう。
魔物のランクと冒険者ランクは連動していて、基本的には同ランクの魔物とはほぼ互角に戦えるというのが目安となっている。
Dランク以降にもなると、同じランクでも振れ幅が大きくなるので必ずしもその方程式が当てはまる訳ではないが、低ランクではこの方程式は大体当てはまる。
シグルドた見た感じでは、確かにあの少女が言う通り、彼らのパーティーには余裕が窺える。
あくまで彼らの表情や、疲弊度。装備の具合などから判断しただけだが、どうやら少なくとも実力的にはFランク位ありそうだ、とシグルドは北条達を見積もった。
「あの、あの! ところでこれって何なんっすか?」
先ほどから気になっていた光のトゲトゲを指差して質問する由里香。
その質問に答えたのはディズィーだ。
「あら? 精霊を見たのは初めて? この子は私が"契約"している光の精霊の『ライ』よ」
「おおお、これが精霊っすか! なんか、なんかトゲトゲしてるっすね」
そう言いながら無防備にライに触れようとする由里香を見て、慌てて精霊を操作するディズィー。
「ちょ、ちょっと! 精霊使いでもないのに直接精霊に触れたら危ないよ!」
「え、あ。すんませんっす!」
慌てた様子のディズィーに素直に謝る由里香。
なんでも、精霊というのは各属性のエネルギーの塊らしく、火の精霊ならば下手に触れると火傷するし、風の精霊なら切り傷が出来る。
光の精霊の場合だと、特に見た目的には無事なように見えるが、きっちりダメージは負うらしい。
つまりは光属性の攻撃魔法を当てた時と同じような感じだろう。
「この子は今回フィールドではないタイプのダンジョンに潜るという事で、新たに最近契約したばかりの子なのよ」
「ほおぅ、"契約"ねぇ……」
「だからまだちょっと親和が取れてなくて、完全に使役できていないわ。まあ、明り替わりにする程度なら問題ないけどね」
そう言ってディズィーはライに"お願い"をして光量を変えたり形状を変えたりしてもらった。
その様子はちょっとしたマジックショーのようで、見る者を楽しませた。
「たいしたもんだぁ。……ところで、あんた達がここにいるって事は、他の二つの調査隊はどうなってるんだぁ?」
すっかりなごんでしまっていたが、北条達にとって一番気になるのはその点だった。
精霊の光のショーを堪能していた由里香らさも、ハッとしたように顔を上げる。
「ああ、そうだね。まずはその事を話しておいた方がよかったか。君たちがダンジョンに向かった次の日。俺達と『青き血の集い』はダンジョン調査を開始した。君たちの作成した地図はよくできていたよ。おかげで調査はスムーズに進んだ」
調査といっても、すでに北条達からの情報で五層までの様子は粗方掴めていたので、ほとんど確認作業といった感じだったらしい。
「それから五層に着いて、俺達は南東の、『青き血の集い』は北西の階段から先に進む事になった。ああ、その前に五層の中央にある部屋と北東にあった扉も軽く調査はしてみたけどね」
「何か分かりました?」
気になっていたのか食い気味に質問をする咲良。
その質問にシグルドは首を横に振りながら答える。
「いや。残念ながらサッパリだね。扉の方は恐らくキーとなるアイテムがあるんだろう、というのは分かったけど五階層中央のアレについては全く分からなかったよ」
「そうですかあ……」
咲良は残念そうにそう口にする。
扉の方については既に突破方法を知っている北条達だったが、あのいかにもいわくありげだった、中央の部屋にある魔法陣などは特に気になっていた。
だがどうやらその謎が解けるのはまだ先の話のようだ。
「それでね。五層に来るまでと、この八階層に来るまでの間に他の冒険者の気配や痕跡はなかったんだ。勿論どこかですれ違っている可能性もあるんだけど、恐らくは――」
「問題の奴らは五階層の北西の階段を下りていった、って事ね」
陽子の言葉に首肯するシグルド。
「勿論絶対とは言えないケドね。もしかしたらこの先の階層に進んでるかもしれない。ところで……そこそこ距離があったというのに、ケイの話によると君たちは俺達の接近に気付いていたようだね。それなら、相手に気づいてすぐに反対方向に逃げれば、なんとかなるかもね」
「あー、やっぱ気付いてたんですね。北条さんも同じことを言ってましたけど、そういうのって分かるもんなんですね」
「感知系のスキルというのは幾種類もあるんだ。それぞれ感知方法は異なったりするんだけど、相手の感知スキルにきっちり対処するのは難しい。盗賊系の職なら自分だけ気配を消す事はできるけど、パーティーで動くとなると、ね」
「へえ、そうなんですね。でも……感知系スキル?」
咲良は北条のスキルについて思い出してみるが、感知系のスキルなどはなかったように思う。
そもそも北条は、最初にダンジョンを脱出した時から、異様に敵の気配には敏感だった。
咲良が疑問に思っていると、北条が徐ろに口を開く。
「感知系スキルかぁ。俺ぁなんとなくの直感とか音とかで判断してたんだが、そのうちなんらかのスキルを覚えられるかもなぁ」
「へぇ、スキル無しであの距離で気づいたのは凄いね。それなら確かにスキルを覚えるのも時間の問題かもしれない」
感心したようなシグルド。
それからも両者はちょっとした小話をしつつ、四半刻が過ぎた。
「じゃあ、俺達はこの先の調査を続けるよ」
そう言ってシグルド達は先へと進んでいき、残されたのは北条達のパーティーのみ。
とりあえず情報を仕入れられたことで、今後の方針が定まった『サムライトラベラーズ』は、その方針に従って引き続き八階層の地図作成を再開した。
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