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6.私のチート能力!
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「では、殿下失礼致します。どうぞお大事に……ああ、おいたわしや」
1人の女の子が私のいる部屋から出て行きます。私はベッドの上でその人を見送りました。
私が異世界に転生して3日が経ちました。
急に時間が飛んだように感じられるほど、この3日間は目まぐるしいものだったのです。
それはそれは大騒ぎでした。
なぜならば、死んだと思っていた人間が突然起き上がったのですから。
アレク様の死亡を診断したお医者さんが引きずられるように、私の前に連れてこられました。「そ、そんなはずは……」と涙目になるお医者さんと目が合った私はなんとか彼の命を救うために頑張ったのです。
必死にあわあわしてお医者さんの助命をお願いしようと思いました。その時です。私は名案を思いついたのです。
「……記憶がない。わた……俺は誰なんだ」
そうです。記憶喪失のふりです。
壮絶な臨死体験とかなんやかんやあって、記憶を失ったことにしたのです。
こういった転生した場合って前任者の身体の記憶が流れ込んでくる。という私の勝手な思い込みがあったのですが、それが通用しなかったこともこの嘘(?)の原因でした。
記憶喪失ということにしておけば色々と説明を省けるでしょう。
私の真に迫った演技(演技じゃない)に皆さん騙されたようです。
こうして、なんとか場を収めたのです。
この3日間、かわるばんこに部屋に人がやって来ました。私(アレク様)のお見舞いにです。
「ふぅ、よし誰もいなくなりましたね……」
1人になる時間は貴重なものです。私は部屋に誰もいないことを確認しました。
誰もいませんね?
よし! 突然ですが私のチート能力をお見せしましょう。
「ステータスオープン!!」
私は手のひらを上に向けて高らかに宣言しました。
……何も起きません。
おっと間違えてしまいました。
「ブック!!」
……何も起きません。
おっとと日本語じゃないといけないんでした。いけません。これではTENSEI×TENSEIです。
「本!」
ボフン! と音がして私の手のひらから1冊の辞書のような分厚い本が現れました。
ふふん、すごいでしょう。
タネも仕掛けもありません。
私はドヤ顔で自分のチート能力に酔いしれています。
さて、本をめくってみましょう。
ーーーーー
名前 へカテリーゼ
年齢 17歳
身長 152cm
容姿 金髪
性格 嫉妬深い
備考 特になし
※2
ーーーーー
手書きの文字で書かれた人物のプロフィールに私は目を通しました。
ふむふむ、なるほど。これが先ほど部屋から出て行った女の子ですね。記述が少ないところを見るにあまり重要な人物ではないようです。
「きみが困らないようにメモを書いておいたよ。これに大体の人間関係を記しているから、参考にして欲しい」
そうアレク様は真っ白な空間でおっしゃいました。もちろん素敵な笑顔を浮かべて。
そうなのです。この本はアレク様が書いてくれたものなのです!
メモというには整然と整理されており、分量も相当あります。彼はマメな人だったのですねぇ。
パタンっと私が本を閉じると、再び煙があがって本は消えてしまいました。
「……ふぅ」
私はため息をつきました。
……? え? チート能力を早く見せろって?
……もちろんですよ!
まさか、これだけなはずがないでしょう!
そんなはずありません。
……実は私の手のひらの中は無限収納空間になっているのです!! 私の万物を飲み込む手のひらは神でさえ逃れることはできません。あらゆる物を収納できるのです!
ま、まさか、一冊の本を出し入れする能力なわけがないでしょう?
えーっと……能力名は……。
《神々の箱庭》です。
もしチート能力をお持ちの方がいらっしゃいましたら……苦渋の決断ではありますが、まことに不本意なのですがっ……特別に、本当に特別ですよ! 私の能力と交換してあげでもいいですよ?
チート能力をお持ちの方いらっしゃいませんか~!
「……ふぅ」
私はまた、ため息をつきました。
はい、そうですとも。これだけですよ?
私のチート能力とは【アレク様が書いてくれたメモを自由に呼び出す力】だったのです!!
……。
何か文句でもあるんですか?
……文句を言いたいのは私なんですからねっ!!
あのふざけた天使、絶対許しません!
そりゃあ最初は面白がって何回も本! 本! 本! ってやりましたよ。でも20回を過ぎたあたりから、物珍しさは無くなってしまいました。
そして気づいたのです。
あれ? 私のチート能力しょぼすぎない!?
もちろん、あの真っ白い空間で軽く説明は受けましたよ。でも、まさかアレク様に向かって「え、それだけですか?」なんて言えるわけないでしょう?
NOと言えない日本人の私です。
でも、これで……どうやって異世界を統一するんですか!?
私はベッドに顔を埋めて自分のチート能力の凄まじい力を嘆き悲しみます。
「うう……これでどうすれば……」
やっぱり、安請け合いは良くなかったのでしょうか? 泣きそうな気持ちです。
こうなったら……あの方法しかありませんね……。
私はこの3日間考えていたことがあります。どんな方法で、あの四騎士様の仲を取り持つのか……。
きっとアレク様も許してくれるはずです。
その方法とは……
私(アレク様)の色仕掛けしかないでしょう!!!!
\(^o^)/
1人の女の子が私のいる部屋から出て行きます。私はベッドの上でその人を見送りました。
私が異世界に転生して3日が経ちました。
急に時間が飛んだように感じられるほど、この3日間は目まぐるしいものだったのです。
それはそれは大騒ぎでした。
なぜならば、死んだと思っていた人間が突然起き上がったのですから。
アレク様の死亡を診断したお医者さんが引きずられるように、私の前に連れてこられました。「そ、そんなはずは……」と涙目になるお医者さんと目が合った私はなんとか彼の命を救うために頑張ったのです。
必死にあわあわしてお医者さんの助命をお願いしようと思いました。その時です。私は名案を思いついたのです。
「……記憶がない。わた……俺は誰なんだ」
そうです。記憶喪失のふりです。
壮絶な臨死体験とかなんやかんやあって、記憶を失ったことにしたのです。
こういった転生した場合って前任者の身体の記憶が流れ込んでくる。という私の勝手な思い込みがあったのですが、それが通用しなかったこともこの嘘(?)の原因でした。
記憶喪失ということにしておけば色々と説明を省けるでしょう。
私の真に迫った演技(演技じゃない)に皆さん騙されたようです。
こうして、なんとか場を収めたのです。
この3日間、かわるばんこに部屋に人がやって来ました。私(アレク様)のお見舞いにです。
「ふぅ、よし誰もいなくなりましたね……」
1人になる時間は貴重なものです。私は部屋に誰もいないことを確認しました。
誰もいませんね?
よし! 突然ですが私のチート能力をお見せしましょう。
「ステータスオープン!!」
私は手のひらを上に向けて高らかに宣言しました。
……何も起きません。
おっと間違えてしまいました。
「ブック!!」
……何も起きません。
おっとと日本語じゃないといけないんでした。いけません。これではTENSEI×TENSEIです。
「本!」
ボフン! と音がして私の手のひらから1冊の辞書のような分厚い本が現れました。
ふふん、すごいでしょう。
タネも仕掛けもありません。
私はドヤ顔で自分のチート能力に酔いしれています。
さて、本をめくってみましょう。
ーーーーー
名前 へカテリーゼ
年齢 17歳
身長 152cm
容姿 金髪
性格 嫉妬深い
備考 特になし
※2
ーーーーー
手書きの文字で書かれた人物のプロフィールに私は目を通しました。
ふむふむ、なるほど。これが先ほど部屋から出て行った女の子ですね。記述が少ないところを見るにあまり重要な人物ではないようです。
「きみが困らないようにメモを書いておいたよ。これに大体の人間関係を記しているから、参考にして欲しい」
そうアレク様は真っ白な空間でおっしゃいました。もちろん素敵な笑顔を浮かべて。
そうなのです。この本はアレク様が書いてくれたものなのです!
メモというには整然と整理されており、分量も相当あります。彼はマメな人だったのですねぇ。
パタンっと私が本を閉じると、再び煙があがって本は消えてしまいました。
「……ふぅ」
私はため息をつきました。
……? え? チート能力を早く見せろって?
……もちろんですよ!
まさか、これだけなはずがないでしょう!
そんなはずありません。
……実は私の手のひらの中は無限収納空間になっているのです!! 私の万物を飲み込む手のひらは神でさえ逃れることはできません。あらゆる物を収納できるのです!
ま、まさか、一冊の本を出し入れする能力なわけがないでしょう?
えーっと……能力名は……。
《神々の箱庭》です。
もしチート能力をお持ちの方がいらっしゃいましたら……苦渋の決断ではありますが、まことに不本意なのですがっ……特別に、本当に特別ですよ! 私の能力と交換してあげでもいいですよ?
チート能力をお持ちの方いらっしゃいませんか~!
「……ふぅ」
私はまた、ため息をつきました。
はい、そうですとも。これだけですよ?
私のチート能力とは【アレク様が書いてくれたメモを自由に呼び出す力】だったのです!!
……。
何か文句でもあるんですか?
……文句を言いたいのは私なんですからねっ!!
あのふざけた天使、絶対許しません!
そりゃあ最初は面白がって何回も本! 本! 本! ってやりましたよ。でも20回を過ぎたあたりから、物珍しさは無くなってしまいました。
そして気づいたのです。
あれ? 私のチート能力しょぼすぎない!?
もちろん、あの真っ白い空間で軽く説明は受けましたよ。でも、まさかアレク様に向かって「え、それだけですか?」なんて言えるわけないでしょう?
NOと言えない日本人の私です。
でも、これで……どうやって異世界を統一するんですか!?
私はベッドに顔を埋めて自分のチート能力の凄まじい力を嘆き悲しみます。
「うう……これでどうすれば……」
やっぱり、安請け合いは良くなかったのでしょうか? 泣きそうな気持ちです。
こうなったら……あの方法しかありませんね……。
私はこの3日間考えていたことがあります。どんな方法で、あの四騎士様の仲を取り持つのか……。
きっとアレク様も許してくれるはずです。
その方法とは……
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