クスッと笑える短編恋愛小説~随時更新中~

六角

文字の大きさ
上 下
3 / 49

唐揚げに口酸っぱくして、私を愛してくれないか?~ドンくさいおじさんとの恋愛物語~

しおりを挟む
ある日、ネットで出会った男女が初めて会うことになった。彼女は彼の好感度が高く、期待していたが、現れた彼の姿に彼女は愕然とした。

彼女が期待していた、イケメンでオシャレな彼氏像とはまるで違い、登場した彼は、口元にヒゲを生やしたドンくさいおじさんだった。

彼女はがっかりしながらも、とりあえず彼と話をしてみようと思い、彼とカフェに入った。

しばらく話をしていると、彼のお腹がグーグーと鳴りだした。

「あ、すみません、ちょっとお腹が空いたので、何か食べたいですね。」と彼が言った。

「え、でも、ちょうどランチの時間だし、お腹空いてる?私もちょっとお腹すいたかも」と彼女は驚いた。

すると彼は「いいですね、ランチにしましょう」と言って、注文をすることにした。

ランチが運ばれてきたとき、彼女は目を疑った。彼が注文したのは、なんとドンブリの中に唐揚げ、スパゲティ、味噌汁、ご飯が全部入った「総合ランチ」だった。

「これ、一人で食べるんですか?」と彼女は聞いた。

「いや、あまりにも種類が多くて、迷った末にこういうのにしました。でも、あまりにも美味しそうだったら、食べてもいいですよ。」と彼はにっこりと笑って言った。

彼女は、彼の食べる様子を見ながら、思わずクスッと笑ってしまった。

そして、ランチが終わって帰ろうとすると、彼が彼女に手紙を渡した。

「これ、今日会ってから書いたんです。読んでください。」と彼は言った。

帰り道、彼女は手紙を開封した。手紙の中身は、彼からの告白だった。

「初めて会ったときから、あなたには心惹かれました。でも、自分自身がドンくさいおじさんだと思って、気持ちを伝えるのに躊躇していました。でも、今日の会話を通じて、あなたに自分の気持ちを伝えたいと思いました。

もし、あなたが私のことを好きであり、一緒に時間を過ごしたいと思ってくれたら、ぜひ私とデートしてください。」

手紙を読み終えた彼女は、ドンくさいおじさんという外見とは裏腹に、彼の純粋な気持ちに心を打たれた。

彼女は手紙を読みながら、笑いながらも嬉しくて涙が出てきてしまった。

彼女は、彼からの告白に答えることを決めた。そして、翌日、彼女は彼に返事をした。

「私もあなたのことが好きです。でも、一つだけ条件があるんです。」

「なんですか?」と彼は聞いた。

「もし、私たちがデートするとしたら、あなたのランチは一緒に食べないといけないです。」と彼女はにっこりと笑って言った。

彼は彼女の条件を受け入れ、二人はお互いの恋愛感情を確認しながら、毎週末にデートをすることになった。

そして、ある日、二人はカラオケボックスで過ごすことになった。彼女は彼に、「あなた、唐揚げ大好きですよね?」と聞いた。

「はい、なんでですか?」と彼は聞き返した。

「それなら、ちょっと聞いてください。」と彼女は言って、カラオケ機器に入力した曲を選んだ。

曲が始まり、カラオケ機器には、『唐揚げに口酸っぱくして、私を愛してくれないか』という歌詞が表示された。

彼女が歌い終わると、彼は笑いながら言った。

「そんな歌があるんですね、知りませんでした。でも、唐揚げよりもあなたの方が大切ですよ。」

彼女は彼の言葉に、心から嬉しく思った。

二人は、彼女が選んだ曲を歌いながら、楽しい時間を過ごした。

そして、二人はお互いをよく知るようになり、彼女も彼のドンくさいおじさんという外見にも、どんどん慣れていくようになった。

彼女は、自分が彼のことを愛していることを知り、彼も彼女のことを愛していることを確信していた。

ある日、彼女は彼から驚きのプロポーズを受けた。彼は、彼女が大好きであり、一生一緒にいたいと思っていることを告白したのだ。

彼女は、感動のあまり涙が出てきた。彼女は彼を愛していたが、結婚するということは大きな決断である。彼女は、一瞬迷ったが、最終的には彼に「はい」と答えた。

そして、彼女たちは幸せな結婚式を挙げた。彼の友人たちや家族は、彼女がドンくさいおじさんという外見だったことに驚いたが、彼女が彼を幸せにすることができるとわかると、皆彼女を受け入れた。

彼女と彼は、お互いに支えあい、幸せな夫婦生活を送っている。

そして、ある日、彼女は彼に「あの時、手紙をくれたのはあなただったんですね」と尋ねた。

彼はにっこりと笑いながら、それを認めた。

「そうなんです。あなたには、とても心惹かれるものがあったから、手紙を書いたんです。」

彼女は彼の告白に感動し、彼をぎゅっと抱きしめた。

彼女は、彼が自分に手紙を書いてくれたこと、そして自分を幸せにしてくれる彼を見つけることができたことに感謝していた。


-------------------------------------------------------------------------------------
【読者の皆様へのお願い】
ブグマ、評価、エールはモチベーションの維持向上につながります!!

-------------------------------------------------------------------------------------
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

【ショートショート】おやすみ

樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。 声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。 ⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠ ・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します) ・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。 その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男性向け(女声)シチュエーションボイス台本

しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。 関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください ご自由にお使いください。 イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました

処理中です...