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take off!!
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ヒロキはそれから艦載機である垂直離着陸機やらその他魔改造されたA10のような機体のシミュレーター訓練を1週間程、シエラや元イーグルドライバーのオザワの監督下でこなしていよいよ本日初めて実機で離陸を迎えようとしていた。各種シミュレーションの結果としてはオザワの評価が概ね良好であったので実機で訓練となった。オザワ曰く。
「とりあえず、センスはあると思う。視力も良いし、何よりも空間認識能力が高いと思う。これなら機位を見失って墜落ってことは無いだろうし、操縦操作はゲームパッドでやるからすぐに慣れるはずだし、過信は禁物だけど自信はある程度持って良いと思うな。機動飛行を除いて一番難問の着陸は自動化されているし高度制限も上下設定できるから機体そのものに重大な欠陥が無ければ大丈夫じゃないか?」
「ありがとうございます!」
「それにしても本当に至れり尽くせりな機体だよな?火器管制も簡単だし、弾薬も実体弾の他に魔力弾や対地兵装も豊富で爆装もなんでもござれ・・・本物と違って航続距離も長いし機体やコクピットにかかるGもかなり軽減できるみたいだしね。これでコクピットに与圧も入っていれば言うことなしだな!」
「あるみたいですよ?与圧。」
「お?マジで?飲みながら操縦できるじゃん!」
「オザワさん?まさか・・・・・」
「ははは・・・まさかやらないよ?飲酒運転はしません!でも・・・二日酔いくらいなら・・・ね?」
「ほう?」
ヒロキが割と真顔で迫る。
「冗談だよ冗談!でもそれくらい装備が贅沢だな。それにしてもヒロキは酒飲まないからパイロット向きだな!俺はストレスで酒に逃げた結果、地上勤務になったようなものだし・・・アラート待機とかスクランブルとか・・・」
オザワは昔を思い出したのか遠い目をしてそう言った。その後すぐに真顔に戻るとヒロキに向き直る。
「よし!行くぞ!乗機!エンジン始動!」
「了解!」
二人は機体に乗り込むとエンジンを始動して格納庫をタキシングして艦内エレベーターに順番に機体を乗せて甲板上に出る。
甲板上にはウィスキー達が既に控えており、機体の外部チェックを始める。艦内フライトデッキにはシエラとマイクが待機して甲板上のカメラでモニタリングしてくれている。
二人はオザワが作製したチェックリストを読み上げ、ウィスキー達の合図に合わせてエンジン出力チェックやフラップ、ラダーの動作確認を行う。因みにコールサインはそれぞれの苗字からオザワがオスカー1、ヒロキがオスカー2である。
「オスカー1よりフライトデッキ!各部チェック終了!異常なし!リクエスト・テイクオフ」
「フライトデッキよりオスカー1!クリアード・フォー・テイクオフ」
「離陸する!」
オザワの機体が甲板上を急加速疾駆して発艦した。この機体は垂直離陸も可能だが今回はオザワだけテストも兼ねてランニングテイクオフを実行した。
続いていよいよヒロキも離陸する。
「オスカー2からフライトデッキ!各部チェック終了!異常なし!リクエスト・テイクオフ」
「フライトデッキよりオスカー2!クリアード・フォー・テイクオフ」
「了解!離陸する!」
ヒロキの機体は垂直離陸をする。ランニングテイクオフに比べれば若干魔力消費が大きいが、安全に離陸できる。機体側面のサブエンジンスラスターを展開しメインエンジンを垂直に向け出力全開で上昇を開始し、高度100Mでやや機首を上向きにしてメインエンジンを水平に戻して加速して発艦完了である。
ヒロキの発艦後にシエラからの通信が入る。
「FDよりオスカー2。高度3000Mまで上昇後オスカー1の追尾モードに移行してください」
「オスカー2了解!高度3000Mまで上昇後オスカー1の追尾を開始する」
ヒロキはシエラの指示に従い高度3000Mに上昇後機内操作パネルでオスカー1ことオザワの機を追尾モードをONにした。
「とりあえず、センスはあると思う。視力も良いし、何よりも空間認識能力が高いと思う。これなら機位を見失って墜落ってことは無いだろうし、操縦操作はゲームパッドでやるからすぐに慣れるはずだし、過信は禁物だけど自信はある程度持って良いと思うな。機動飛行を除いて一番難問の着陸は自動化されているし高度制限も上下設定できるから機体そのものに重大な欠陥が無ければ大丈夫じゃないか?」
「ありがとうございます!」
「それにしても本当に至れり尽くせりな機体だよな?火器管制も簡単だし、弾薬も実体弾の他に魔力弾や対地兵装も豊富で爆装もなんでもござれ・・・本物と違って航続距離も長いし機体やコクピットにかかるGもかなり軽減できるみたいだしね。これでコクピットに与圧も入っていれば言うことなしだな!」
「あるみたいですよ?与圧。」
「お?マジで?飲みながら操縦できるじゃん!」
「オザワさん?まさか・・・・・」
「ははは・・・まさかやらないよ?飲酒運転はしません!でも・・・二日酔いくらいなら・・・ね?」
「ほう?」
ヒロキが割と真顔で迫る。
「冗談だよ冗談!でもそれくらい装備が贅沢だな。それにしてもヒロキは酒飲まないからパイロット向きだな!俺はストレスで酒に逃げた結果、地上勤務になったようなものだし・・・アラート待機とかスクランブルとか・・・」
オザワは昔を思い出したのか遠い目をしてそう言った。その後すぐに真顔に戻るとヒロキに向き直る。
「よし!行くぞ!乗機!エンジン始動!」
「了解!」
二人は機体に乗り込むとエンジンを始動して格納庫をタキシングして艦内エレベーターに順番に機体を乗せて甲板上に出る。
甲板上にはウィスキー達が既に控えており、機体の外部チェックを始める。艦内フライトデッキにはシエラとマイクが待機して甲板上のカメラでモニタリングしてくれている。
二人はオザワが作製したチェックリストを読み上げ、ウィスキー達の合図に合わせてエンジン出力チェックやフラップ、ラダーの動作確認を行う。因みにコールサインはそれぞれの苗字からオザワがオスカー1、ヒロキがオスカー2である。
「オスカー1よりフライトデッキ!各部チェック終了!異常なし!リクエスト・テイクオフ」
「フライトデッキよりオスカー1!クリアード・フォー・テイクオフ」
「離陸する!」
オザワの機体が甲板上を急加速疾駆して発艦した。この機体は垂直離陸も可能だが今回はオザワだけテストも兼ねてランニングテイクオフを実行した。
続いていよいよヒロキも離陸する。
「オスカー2からフライトデッキ!各部チェック終了!異常なし!リクエスト・テイクオフ」
「フライトデッキよりオスカー2!クリアード・フォー・テイクオフ」
「了解!離陸する!」
ヒロキの機体は垂直離陸をする。ランニングテイクオフに比べれば若干魔力消費が大きいが、安全に離陸できる。機体側面のサブエンジンスラスターを展開しメインエンジンを垂直に向け出力全開で上昇を開始し、高度100Mでやや機首を上向きにしてメインエンジンを水平に戻して加速して発艦完了である。
ヒロキの発艦後にシエラからの通信が入る。
「FDよりオスカー2。高度3000Mまで上昇後オスカー1の追尾モードに移行してください」
「オスカー2了解!高度3000Mまで上昇後オスカー1の追尾を開始する」
ヒロキはシエラの指示に従い高度3000Mに上昇後機内操作パネルでオスカー1ことオザワの機を追尾モードをONにした。
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最初の異世界の設定なのですが、重力が1/100なので力と速さが100倍は少し無理がある気がします。
別に代替案がある訳では無いのですが…
申し訳ありません。
更新楽しみに待ってます!
転生後からの疑問何ですが、管理者から時空魔法を貰ってアイテムボックスが使える筈なのに便利なのに何故使わないのでしょうか?使えば荷物の持ち運びやら色々と便利何ですから。もしかして忘れてます?アイテムボックスで車を収納したりマウンテンバイクを収納したりって最初から活用出来る場面が多かったんですけど。今後の展開の為なら仕方がないのでしょうが、使わないのは宝の持ち腐れでしかないと思います。
ご指摘ありがとうございます。どちらにするか迷ったのですが、作者も過去に輸送業に従事していたので流通や輸送の苦労にリアリティを持たせたかったので敢えてアイテムボックスは登場させませんでした。意図が伝わり辛くて申し訳ありません。でも便利ですよね~アイテムボックス。とても魅力的ではあります。今後の展開次第では・・・まだ未定ですね。
お大事に
更新楽しみにしています。
ありがとうございます。がんばります。